・トリックスター
進行内容
バラモアが仕える主、それは冥王ハデスだった。
ハデスは、大冥宮の最深部「天守」に
いるという。彼を倒せば、呪いにかかり
倒れてしまった人々も助かるそうだ。
一度、城へと戻ろう。
- バトルフィールド「バラモアのゲーム」に勝利後イベント。
負ける、だなんて……。
Balamor : ありえないありえない
ありえないありえないありえないありえない
ありえないありえないありえないありえなーーーい!!
Balamor : ……。
…………。
………………あ。
Balamor : ……ああー。
なんだそういうことか……これか。
この力が、ボクの邪魔をしていたんだね……。
Balamor : くふふふ。
これこそ、呪いそのものじゃないか。
面白いことをしてくれるね、主殿は……。
Arciela : 主とは何者ですか!
Balamor : え? いまさらそれを聞くの?
もうほんとはわかってるんでしょ、お姫さま。
Balamor : 知ってる答えを
教えることほど、つまらないものはない。
Balamor : 君も、わかってるんでしょ?
ハデス
テオドール
アシェラ
Arciela : ……。
(どす黒いオーラを発し睨むアシェラ)
Balamor : アハハハハハ!
Balamor : まさか、そうくるとはねぇ!
いいよ君ぃ、実に面白い!
Balamor : ……え、誰それ?
Balamor : ブッブー!
なになに、君わからないの??
本気だったら、鈍感にもほどがあるねぇ。
Balamor : そ、正解。
ボクの主殿はね……
Balamor : 冥王……ハデス様さ。
Arciela : やはり……!
Balamor : ほらね、
サプライズにもなりゃしない。
Balamor : ああ、つまらない。
Balamor : こっちとしては、興醒めさ、もぉー。
はぁー、なんかこの役にも飽きちゃったなー。
Balamor : ……あ!
Balamor : ……くふふふ。
ちょっと面白いことを思いついちゃった。
Balamor : さすがは、ボク。
エンターテイナーはこうでなくちゃ♪
Balamor : ん~。こっちかなぁ。
それとも、こうかな? んんん~♪
Arciela : な、なにを……!?
Balamor : ……よっと。
取れた、取れた♪
Balamor : あとはこれを……
Balamor : 痛いの、痛いのぉ~
Balamor : とんでけぇーーー☆
Balamor : はい、おしまい。
Arciela : ……なに?
Balamor : 話してもわからないよ。
まあ、「元ある場所に返した」とだけ
いっておこうかな。
Balamor : それ以上は、
その「時」がきたらのお楽しみさ。
Balamor : さあてと、これで
ボクは晴れて自由の身……。
無職へとジョブチェンジしたわけだ。
Balamor : 君たちの相手も楽しかったけど
ここからはいち観客として、踊り狂える
グラン・ギニョールを楽しませてもらうとするよ。
Arciela : なにを勝手なことを……!
あなたがかけた呪いを解きなさい!
Balamor : 呪い?
ああ、そんなものもあったねぇ~。
Balamor : でもボク、
解くなんて一言も約束してないよ?
Arciela : なっ!?
Balamor : ふふふ、冗談だよ。
Balamor : さすがにそれじゃあんまりだ。
そう、絶望させるだけじゃあ、面白みがない!
Balamor : 物語の終幕を飾る
芸術的な、カ・タ・ス・ト・ロ・フを描くにはさ。
大衆がすがるべき希望が必要だろ?
Balamor : そして、最も深い絶望は、
最も深い希望から生まれるものさ。
Balamor : あぁ……
君たちがどんな顔をするのか、楽しみで仕方がない。
Balamor : さあ、よく聞くんだよ。
Balamor : 呪いは……
冥王を倒せば解ける。
Arciela : 冥王を!?
Balamor : そうだ! いい配役だろ!
Balamor : 果たして果たして、
君たちに彼を倒せるかな……?
Balamor : いや、それよりも前に
「天守」へ辿り着けるのか、見物だねぇ♪
Arciela : 天守……。
Balamor : 大冥宮の最深部さ。
そこに、彼……冥王ハデスが鎮座している。
Balamor : 彼の魂に呼応して
忠誠を誓った盟友らが、まもなく目を醒ます。
舞台は整いはじめてる……せいぜい束の間の
平穏とやらを存分に楽しむといいよ。
Balamor : どうせ死ぬなら
派手に散ってみてほしいね。
……いや、もがき苦しむのも一興かな。
Balamor : それとも英雄譚よろしく、
君たちは物語の主人公に成りえるのかな……?
Balamor : くふふ、楽しみだね。
君たちは、一体どんな結末に辿り着くのかな~。
一観客として見届けさせてもらうよ♪
Arciela : メルヴィアン……
いえ、冥王……ハデス。
Arciela : 初代王ですら
倒せなかったのに、わたしたちが……。
一緒ならやれる!
ハデスを倒そう!
Arciela : ……!
Arciela : あなたのその強さが
わたしを支え、救ってくれます。
Arciela : ありがとう、
[Your Name]!
Arciela : ハデスを倒そう……!