アドゥリンの魔境/再生

Last-modified: 2014-05-15 (木) 19:18:32

・再生

進行内容
 突然のメルヴィアンの凶行……。
 モリマーの手により、その惨劇は幕を閉じた。
 犠牲と謎を残しつつも、若木の接ぎ木は
 成功をみる。
 これで冥王の復活を阻止できるだろう。
 残された役目を果たすためアドゥリンへ戻り、
 メルヴィアンの報告をしよう。


  1. リファーリアのMorimarに話しかける。
     
    Morimar : 着いたようだな。
    Arciela : もう、[Your Name]!
     この地の未来に関わることなんだから、
     わたしにもちゃんと知らせてください!
    Morimar : 言うてやるなよ、姫さんよ。
     ワシにはわかる。
    Morimar : [Your Name]……。
     この接ぎ木がうまくいかなかったときのことを
     考えていたのだろ?
    Morimar : だから、姫さんには知らせなかった。
     そんなところだな。
     
    どうだろう?
     はい
     いいえ
     
    「いいえ」
    Arciela : もう!
     ひどいです、[Your Name]!
    Arciela : ……ほんとは違いますよね?
     
    「はい」
    Arciela : そうだったんだ……
     [Your Name]、ありがとう……。
    Arciela : でも、やっぱり
     知らせてほしかったです。
     
    Heartwing : (ココカラ デテイケー。)
    Heartwing : (ユグドラシルハ
     ニンゲン イラナイ!)
    Heartwing : (ノロワレチャエ!
     ノロワレチャエ!)
    Morimar : だぁー!
     おまえら、うるせぇってんだよ!!
    Morimar : 世界樹が元に戻るか
     どうかって問題なんだ、邪魔すんじゃねえよ。
    Heartwing : (ユグドラシル モドル?)
    Heartwing : (ウソツキ! ウソツキ!)
    Heartwing : (ココカラ デテイケー。)
    Arciela : もう!
     少しは落ち着いて話を聞きなさい。
    Arciela : 世界樹はきっと戻ります。
     だから、あなたたちにも見届けてほしいの。
    Heartwing : (オ……オウ?)
    Heartwing : (ホントカナ……。)
    Heartwing : (ダマサレナイゾー!)
    Morimar : ったくよぉ、
     おまえら騙して何の得があるってんだ。
    Morimar : 姫さんも
     こいつら相手に、まじめになるだけ無駄だぜ?
     長いことつきあっちゃいるけどよ、
     いうこと聞いたためしがねえ。
    Heartwing : (モリマー バーカ。)
    Morimar : ほぉ……。
     いい度胸じゃねーか、チビ助が。
     そこ動くんじゃねーぞ!
    Morimar : たく、感情豊かな連中だぜ。
     精霊のくせに、まるで魂があるみてえだ。
    Arciela : ええ。
     本当に掴みどころのない子たち。
     でも、不思議と憎めない。
     喩えれば、人間の子供たちのようですよね。
    Arciela : ええ、あにさまです。
     ダラクァルンさんの呼ぶ声が聞こえて
     城を出ようとしたら、放してくれなくって……。
    Arciela : だから、一緒に来てもらいました。
    Morimar : うわはは、こいつが頑固な王様か。
     しかし見事なまでにリフキンだなあ、おい。
    Darrcuiln : (笑い事ではない。)
    Morimar : おっと、わりーわりー。
     悪気はねえんだ、豪儀な漢って褒めたのさ。
    Darrcuiln : (そうは聞こえなかったがな。)
    Morimar : ったく、口のへらねぇ。
     いちいちつっかかってくんじゃねーよ。
    ??? : はぁ、これはまた見事な……。
    Morimar : あん?
    Arciela : え、メルヴィアンさん?
    Melvien : やあ!
     見間違いではなく、やはりアシェラ殿だった!
    Melvien : こんな雪山の中を
     金色の虎にまたがって走り抜けていく様は
     幻でも見たのかと、僕自身を疑いましたよ。
    Melvien : 真実を突き止めようと
     後を追いかけてきたのは正解でしたね。
    Arciela : どうして、カミールに……?
    Melvien : 失われた歴史の探究。
     ……とでもいえばいいでしょうか。
    Melvien : きっかけは1冊の本です。
     とても興味深い内容に没頭してしまいまして。
     それを読み進めているうちに
     いてもたってもいられず……
    Melvien : 気がつけば、
     こんな場所まで来ていたという次第ですよ。
     いやはや、探究心とは恐ろしい。
    Melvien : 各地を巡ったことで
     アシェラ殿がよく森に出向いていたときの
     気持ちというか、楽しさがわかった気がしますよ。
    Melvien : アシェラ殿と比べたら
     僕なんかはまだまだ若輩者ですがね。
    Arciela : あ、あの……
    Morimar : なあ、姫さんや。
     お互い顔見知りのようだが
     こいつはいったい、どこの誰さまだい?
    Arciela : あ、ええ……
     彼はアドゥリンの財務大臣を
     務めてくれている……
    Melvien : メルヴィアン・ドゥ・マルクロワ。
     以後、お見知りおきを。
    Morimar : ハッ、大臣とはまた
     そんな役職持ちの男が付き人もつけずに
     こんな奥地までくるとはねぇ。
     なかなかどうして、骨があるじゃねえか。
    Morimar : おまえさん、
     ウルブカの地は恐くはなかったのかい?
    Melvien : そりゃあ、恐かったですよ。
     でもね、恐さよりも探究心のほうが上だった
     ……というだけです。
    Morimar : うわははは。
     おもしれえ、気に入ったぜ、あんちゃん!
     その気概、まるで姫さんみたいだな。
     やっぱ、いまは若いもんの時代ってやつよ!
    Melvien : ふふ、恐縮です。
     それにしても、この場所はいったい?
     雪山の洞窟の奥とは、とても思えない光景ですね。
    Morimar : リファーリアっつー聖域よ。
     失われた歴史の探究ってんなら、そいつが
     現存してる場所といってもいいかもしれんな。
    Melvien : 聖域、リファーリア……。
    Morimar : お、そろそろ
     あっちの準備が整ったみてえだな。
    Melvien : ……準備、ですか?
     なんですかね、僕もそれに同席しても?
    Morimar : おう、もちろんだとも。
     大臣っていや、国をしょって立つ身だもんな。
     見届けてやってくれや。
      
    Rosulatia : 『人の子らよ。
     こたびの働き、見事でした……。』
    Rosulatia : 『母なる大樹を救うべく
     これより私は若木と共に1つに戻りましょう。』
    Arciela : ええ!
    Rosulatia : 『元より分かたれた存在、
     本来の在るべき場所へ、姿へと戻るだけ……
     そう、なにも変わらないのです。』
    Rosulatia : 『人の子らよ、見届けてください。
     我らが母なる大樹の再生を……。』
    Arciela : …………。
      
    Morimar : あいつが世界樹だ。
     随分ちぢんじまったがな……。
    Arciela : あれが、世界樹……。
    (メルヴィアンがモリマーに発砲する。)
    Morimar : ……がっ!?
    Morimar : て、てめぇ……?
     なにを……しやが、る……!
    Melvien : ふふ……。
     相変わらず進歩がないな、君は。
    (ロスレーシャ、冒険者に発砲する。)
    Arciela : な、なにを!?
    Melvien : アドゥリンの血筋には、
     ここで途絶えてもらおう。
    (ハートウィングがアシェラをかばい、凶弾に倒れる。)
    (ダラクァルンがメルヴィアンに飛び掛るも返り討ちに。)
    Melvien : 獣風情が調子に乗るな……。
    (モリマーによって倒されるメルヴィアン。)
    Morimar : ……はぁっ!
     くそったれ!
    Morimar : 普通の人間だったら、
     死んでたとこだぜ……!
    Morimar : いったい何だってんだ……。
    Morimar : あいつに、
     なにが起こりやがった……!?
    Darrcuiln : (死者は語らず、だよ。
     おまえさま。)
    Morimar : くっ……!
    Morimar : ワシは、
     どうすりゃよかった。
    Morimar : くそったれがぁ!
      
    Morimar : おい、[Your Name]。
     身体のほうは、なんともねえか?
     
    なんともないか?
     そっちこそ平気?
     撃たれてはいない
     落ちるのは慣れてる
     
    「落ちるのは慣れてる」
    Morimar : 修羅場慣れってか。
     さすがは、中の国の冒険者さまだな。
     
    「撃たれてはいない」
    Morimar : 直前に後方へ飛んだって?
     ワハハッ、そりゃまたすげー反応速度だな。
     だがよ、飛ぶなら次からは
     後ろにも気を配るんだぜ?
     
    「そっちこそ平気?」
    Morimar : ……ん、ああ。
     ワシなら心配無用よ。頑丈だけが取り柄でな。
     傷ならもう癒えちまった。
    Morimar : ワシの体なんかよりも
     あの野郎が、なんであんな凶行に至ったのか
     聞きだせねぇことのほうが問題だ。
    Darrcuiln : (すんでしまったことを
     いくら考えても、前には進めぬよ。)
    Heartwing : (ウウウ……。)
    Heartwing : (ウワーン!)
    Heartwing : (ニンゲン ナンカ
     マモルカラ……!)
    Heartwing : (オマエ ナンカ
     キライダー!)
     
    なにかいう?
     気にするな
     仕方なかった
     
    「気にするな」「仕方なかった」
    Arciela : …………。
    Morimar : 女王もなんとか無事みてえだな。
    Arciela : はい……。
    Arciela : いつまでも
     悲しんでは、いられ、ませ……。
    Morimar : ……聞いたぜ。
     そいつ、姫さんを守ってくれたんだってな。
    Morimar : ったく、
     人間を嫌ってたと思いきや、
     ほんとにわからんやつらだよな……。
    (撃たれたハートウィングが光になって森へ還る。)
    Arciela : ……!
    Morimar : 命は巡る、さ。
     いつかまた会える……ああ、そう、必ずな。
    Morimar : せめて、いまは
     思いっきり泣いてやんな。
    Morimar : 散ったやつらのためにも
     ワシらは、いまやれることをやり遂げようや。
      
      
    (ロスレーシャ、ユグドラシルへ還る。)
    Arciela : ロスレーシャ……。
    Morimar : どうやらうまくいったようだな。
    Arciela : 冥王の復活、
     これで阻止できますよね。
    Morimar : ああ、きっとな。
    Arciela : あとは何事もなく
     無事に育ってくれればいいのですけど。
    Morimar : そいつは安心していいぜ。
    Morimar : 幸いこの地は
     ハーサーカの領域、さらに絶零公の庭でもあるしな。
     2度とあんなことは起こさせやしねえさ。
    Arciela : はい。
      
    Morimar : 姫さんには少々酷かもしれんが
     あいつが死んだことを報告してもらえるか?
    Arciela : え、それは……。
    Morimar : いつまでも隠し通せんだろう。
    Morimar : それに、王様が病で寝込んで
     お次は国の大臣が失踪となっちまったら
     それこそ、オーグストの呪いだなんだと大混乱だ。
    Morimar : 死んだって話が広まれば、
     国政が多少ごたつくことになるだろうが……。
     まだ、そっちのほうが幾分かマシよ。
    Morimar : なに、事の顛末まで
     ぜんぶ説明する必要はねえ。
     死体の扱いは、ワシのほうでなんとかする。
    Morimar : カミールでやつをみた。
     それだけ伝えてくれ、あとはうまくやる。
    Arciela : ……わかりました。
    Morimar : 気張りなよ、姫さん。
     王様がそんな状態だ、国をしょって立つのは
     自然とあんたになるわけだからな。
    Morimar : なぁに、女がアタマ張る国なんざ
     そう珍しいもんじゃねえ、要は心構えだ。
    Darrcuiln : ([Your Name]。
     おぬしからも姫君に何か言ってやれ。)
     
    なにをいう?
     アシェラならやれる!
     (……無理じゃないかな)
     
    「(……無理じゃないかな)」
    Darrcuiln : (この、たわけが!
     空気とやらが読めんのか!)
     
    「アシェラならやれる!」
    Arciela : はい!
    Morimar : いい返事だ。
     ワシらはここに留まる、なにかあったら
     いつでも訪ねてくるといい。
    Arciela : ありがとうございます、
     モリマーさん。
    Arciela : [Your Name]も……
     本当にありがとう。わたし1人だったら
     きっと、ここまで辿り着けなかった。
    Arciela : あなたのおかげよ。
     本当にありがとう……。
    Arciela : さぁ、アドゥリンへ帰ろう。
     みんなに報告をしないと。
    だいじなもの:世界樹の若木を失った。
     
    ※再度Morimarに話しかける。
    Morimar : 後始末は任せておきな。
     かわりに、報告のほうは頼んだぜ?