・再生
進行内容
突然のメルヴィアンの凶行……。
モリマーの手により、その惨劇は幕を閉じた。
犠牲と謎を残しつつも、若木の接ぎ木は
成功をみる。
これで冥王の復活を阻止できるだろう。
残された役目を果たすためアドゥリンへ戻り、
メルヴィアンの報告をしよう。
- リファーリアのMorimarに話しかける。
Arciela : もう、[Your Name]!
この地の未来に関わることなんだから、
わたしにもちゃんと知らせてください!
Morimar : 言うてやるなよ、姫さんよ。
ワシにはわかる。
Morimar : [Your Name]……。
この接ぎ木がうまくいかなかったときのことを
考えていたのだろ?
Morimar : だから、姫さんには知らせなかった。
そんなところだな。
はい
いいえ
Arciela : もう!
ひどいです、[Your Name]!
Arciela : ……ほんとは違いますよね?
Arciela : そうだったんだ……
[Your Name]、ありがとう……。
Arciela : でも、やっぱり
知らせてほしかったです。
Heartwing : (ユグドラシルハ
ニンゲン イラナイ!)
Heartwing : (ノロワレチャエ!
ノロワレチャエ!)
Morimar : だぁー!
おまえら、うるせぇってんだよ!!
Morimar : 世界樹が元に戻るか
どうかって問題なんだ、邪魔すんじゃねえよ。
Heartwing : (ユグドラシル モドル?)
Heartwing : (ウソツキ! ウソツキ!)
Heartwing : (ココカラ デテイケー。)
Arciela : もう!
少しは落ち着いて話を聞きなさい。
Arciela : 世界樹はきっと戻ります。
だから、あなたたちにも見届けてほしいの。
Heartwing : (オ……オウ?)
Heartwing : (ホントカナ……。)
Heartwing : (ダマサレナイゾー!)
Morimar : ったくよぉ、
おまえら騙して何の得があるってんだ。
Morimar : 姫さんも
こいつら相手に、まじめになるだけ無駄だぜ?
長いことつきあっちゃいるけどよ、
いうこと聞いたためしがねえ。
Heartwing : (モリマー バーカ。)
Morimar : ほぉ……。
いい度胸じゃねーか、チビ助が。
そこ動くんじゃねーぞ!
Morimar : たく、感情豊かな連中だぜ。
精霊のくせに、まるで魂があるみてえだ。
Arciela : ええ。
本当に掴みどころのない子たち。
でも、不思議と憎めない。
喩えれば、人間の子供たちのようですよね。
Arciela : ええ、あにさまです。
ダラクァルンさんの呼ぶ声が聞こえて
城を出ようとしたら、放してくれなくって……。
Arciela : だから、一緒に来てもらいました。
Morimar : うわはは、こいつが頑固な王様か。
しかし見事なまでにリフキンだなあ、おい。
Darrcuiln : (笑い事ではない。)
Morimar : おっと、わりーわりー。
悪気はねえんだ、豪儀な漢って褒めたのさ。
Darrcuiln : (そうは聞こえなかったがな。)
Morimar : ったく、口のへらねぇ。
いちいちつっかかってくんじゃねーよ。
??? : はぁ、これはまた見事な……。
Morimar : あん?
Arciela : え、メルヴィアンさん?
Melvien : やあ!
見間違いではなく、やはりアシェラ殿だった!
Melvien : こんな雪山の中を
金色の虎にまたがって走り抜けていく様は
幻でも見たのかと、僕自身を疑いましたよ。
Melvien : 真実を突き止めようと
後を追いかけてきたのは正解でしたね。
Arciela : どうして、カミールに……?
Melvien : 失われた歴史の探究。
……とでもいえばいいでしょうか。
Melvien : きっかけは1冊の本です。
とても興味深い内容に没頭してしまいまして。
それを読み進めているうちに
いてもたってもいられず……
Melvien : 気がつけば、
こんな場所まで来ていたという次第ですよ。
いやはや、探究心とは恐ろしい。
Melvien : 各地を巡ったことで
アシェラ殿がよく森に出向いていたときの
気持ちというか、楽しさがわかった気がしますよ。
Melvien : アシェラ殿と比べたら
僕なんかはまだまだ若輩者ですがね。
Arciela : あ、あの……
Morimar : なあ、姫さんや。
お互い顔見知りのようだが
こいつはいったい、どこの誰さまだい?
Arciela : あ、ええ……
彼はアドゥリンの財務大臣を
務めてくれている……
Melvien : メルヴィアン・ドゥ・マルクロワ。
以後、お見知りおきを。
Morimar : ハッ、大臣とはまた
そんな役職持ちの男が付き人もつけずに
こんな奥地までくるとはねぇ。
なかなかどうして、骨があるじゃねえか。
Morimar : おまえさん、
ウルブカの地は恐くはなかったのかい?
Melvien : そりゃあ、恐かったですよ。
でもね、恐さよりも探究心のほうが上だった
……というだけです。
Morimar : うわははは。
おもしれえ、気に入ったぜ、あんちゃん!
その気概、まるで姫さんみたいだな。
やっぱ、いまは若いもんの時代ってやつよ!
Melvien : ふふ、恐縮です。
それにしても、この場所はいったい?
雪山の洞窟の奥とは、とても思えない光景ですね。
Morimar : リファーリアっつー聖域よ。
失われた歴史の探究ってんなら、そいつが
現存してる場所といってもいいかもしれんな。
Melvien : 聖域、リファーリア……。
Morimar : お、そろそろ
あっちの準備が整ったみてえだな。
Melvien : ……準備、ですか?
なんですかね、僕もそれに同席しても?
Morimar : おう、もちろんだとも。
大臣っていや、国をしょって立つ身だもんな。
見届けてやってくれや。
Rosulatia : 『人の子らよ。
こたびの働き、見事でした……。』
Rosulatia : 『母なる大樹を救うべく
これより私は若木と共に1つに戻りましょう。』
Arciela : ええ!
Rosulatia : 『元より分かたれた存在、
本来の在るべき場所へ、姿へと戻るだけ……
そう、なにも変わらないのです。』
Rosulatia : 『人の子らよ、見届けてください。
我らが母なる大樹の再生を……。』
Arciela : …………。
Morimar : あいつが世界樹だ。
随分ちぢんじまったがな……。
Arciela : あれが、世界樹……。
(メルヴィアンがモリマーに発砲する。)
Morimar : ……がっ!?
Morimar : て、てめぇ……?
なにを……しやが、る……!
Melvien : ふふ……。
相変わらず進歩がないな、君は。
(ロスレーシャ、冒険者に発砲する。)
Arciela : な、なにを!?
Melvien : アドゥリンの血筋には、
ここで途絶えてもらおう。
(ハートウィングがアシェラをかばい、凶弾に倒れる。)
(ダラクァルンがメルヴィアンに飛び掛るも返り討ちに。)
Melvien : 獣風情が調子に乗るな……。
(モリマーによって倒されるメルヴィアン。)
Morimar : ……はぁっ!
くそったれ!
Morimar : 普通の人間だったら、
死んでたとこだぜ……!
Morimar : いったい何だってんだ……。
Morimar : あいつに、
なにが起こりやがった……!?
Darrcuiln : (死者は語らず、だよ。
おまえさま。)
Morimar : くっ……!
Morimar : ワシは、
どうすりゃよかった。
Morimar : くそったれがぁ!
Morimar : おい、[Your Name]。
身体のほうは、なんともねえか?
そっちこそ平気?
撃たれてはいない
落ちるのは慣れてる
Morimar : 修羅場慣れってか。
さすがは、中の国の冒険者さまだな。
Morimar : 直前に後方へ飛んだって?
ワハハッ、そりゃまたすげー反応速度だな。
だがよ、飛ぶなら次からは
後ろにも気を配るんだぜ?
Morimar : ……ん、ああ。
ワシなら心配無用よ。頑丈だけが取り柄でな。
傷ならもう癒えちまった。
Morimar : ワシの体なんかよりも
あの野郎が、なんであんな凶行に至ったのか
聞きだせねぇことのほうが問題だ。
Darrcuiln : (すんでしまったことを
いくら考えても、前には進めぬよ。)
Heartwing : (ウウウ……。)
Heartwing : (ウワーン!)
Heartwing : (ニンゲン ナンカ
マモルカラ……!)
Heartwing : (オマエ ナンカ
キライダー!)
気にするな
仕方なかった
Arciela : …………。
Morimar : 女王もなんとか無事みてえだな。
Arciela : はい……。
Arciela : いつまでも
悲しんでは、いられ、ませ……。
Morimar : ……聞いたぜ。
そいつ、姫さんを守ってくれたんだってな。
Morimar : ったく、
人間を嫌ってたと思いきや、
ほんとにわからんやつらだよな……。
(撃たれたハートウィングが光になって森へ還る。)
Arciela : ……!
Morimar : 命は巡る、さ。
いつかまた会える……ああ、そう、必ずな。
Morimar : せめて、いまは
思いっきり泣いてやんな。
Morimar : 散ったやつらのためにも
ワシらは、いまやれることをやり遂げようや。
(ロスレーシャ、ユグドラシルへ還る。)
Arciela : ロスレーシャ……。
Morimar : どうやらうまくいったようだな。
Arciela : 冥王の復活、
これで阻止できますよね。
Morimar : ああ、きっとな。
Arciela : あとは何事もなく
無事に育ってくれればいいのですけど。
Morimar : そいつは安心していいぜ。
Morimar : 幸いこの地は
ハーサーカの領域、さらに絶零公の庭でもあるしな。
2度とあんなことは起こさせやしねえさ。
Arciela : はい。
Morimar : 姫さんには少々酷かもしれんが
あいつが死んだことを報告してもらえるか?
Arciela : え、それは……。
Morimar : いつまでも隠し通せんだろう。
Morimar : それに、王様が病で寝込んで
お次は国の大臣が失踪となっちまったら
それこそ、オーグストの呪いだなんだと大混乱だ。
Morimar : 死んだって話が広まれば、
国政が多少ごたつくことになるだろうが……。
まだ、そっちのほうが幾分かマシよ。
Morimar : なに、事の顛末まで
ぜんぶ説明する必要はねえ。
死体の扱いは、ワシのほうでなんとかする。
Morimar : カミールでやつをみた。
それだけ伝えてくれ、あとはうまくやる。
Arciela : ……わかりました。
Morimar : 気張りなよ、姫さん。
王様がそんな状態だ、国をしょって立つのは
自然とあんたになるわけだからな。
Morimar : なぁに、女がアタマ張る国なんざ
そう珍しいもんじゃねえ、要は心構えだ。
Darrcuiln : ([Your Name]。
おぬしからも姫君に何か言ってやれ。)
アシェラならやれる!
(……無理じゃないかな)
Darrcuiln : (この、たわけが!
空気とやらが読めんのか!)
Arciela : はい!
Morimar : いい返事だ。
ワシらはここに留まる、なにかあったら
いつでも訪ねてくるといい。
Arciela : ありがとうございます、
モリマーさん。
Arciela : [Your Name]も……
本当にありがとう。わたし1人だったら
きっと、ここまで辿り着けなかった。
Arciela : あなたのおかげよ。
本当にありがとう……。
Arciela : さぁ、アドゥリンへ帰ろう。
みんなに報告をしないと。
だいじなもの:世界樹の若木を失った。
Morimar : 後始末は任せておきな。
かわりに、報告のほうは頼んだぜ?
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