アドゥリンの魔境/墓所の秘密

Last-modified: 2014-08-12 (火) 19:21:22

・墓所の秘密

進行内容
 墓所があるララ水道は、
 風水術を利用した巨大な封印の施設だという。
 イキ・アスカモットによれば、その術が
 別の術へ書き換えられてしまったようだ。
 調査を頼まれたため、ララ水道を調べよう。


  1. 東アドゥリンのPloh Trishbahkに話しかける。
     
    Arciela : あっ、[Your Name]!
     よかった、フレミラの言伝を聞いて
     きてくれたのですね。
    Arciela : 先の地震で、
     地下水路のあちこちが壊れたって報告があって……。
     草騎士家が大騒ぎになっているんです。
    Arciela : なんでも、
     『水の流れが変わってしまった』とか。
    Arciela : えっ?
     どういう意味かって?
    Arciela : それが……
     わたしにも、よくわからなくて。
    Arciela : 草騎士家の方が、
     今から詳しい事情を話に来るんです。
     あなたもいっしょに来てください。
     
    どうする?
     草騎士家?
     わかった
     
    「草騎士家?」
    Arciela : ええ、そう。
     現当主のイキ・アスカモット様がこられるの。
     文務大臣も務められてる方よ。知りませんか?
     
    Arciela : 実はね、カミールの報告のあと
     風水士でもあられるイキ様とリファーリアに
     行ってきたんです。
    Arciela : 言葉だけでは伝えきれないものって
     どうしてもあると思ったから。
    Arciela : それからかな、イキ様が
     わたしによくお声掛けしてくれるようになったのは。
    Arciela : それまでどこか、よそよそしいというか
     元々寡黙な方だから、わたしもその……
    Arciela : 正直、どう接していけばいいのか
     迷ってたところもあったんです。
     歩み寄るってことを、わたし自身ずっと避けてた。
     とてもだいじなことなのに……。
    Arciela : でも、あなたと出会ってから
     わたし、たくさんのことを知りました。
     そのおかげで、気づけたって……。
     そんな気がするんです。
    Arciela : ……あ、ごめんなさい。
     そろそろ、いきましょう。
      
    Lhe Lhangavo : ふぅー。
     まだ始まらないのかい?
     こちとらワークスの仕事もたまってるんだ。
     さっさとはじめてくれないかねぇ。
    Margret : まあまあ。
     貴重な時間を割いて、こうして招集されたのだし、
     興味深い話が聞けるかもしれないよ?
    Lhe Lhangavo : ハッ!
     だといいんだけどね。
    Arciela : ……何が起こったのか、
     お話いただけますか、イキ様。
    Ikhi Askamot : よくない知らせ。
     ……水路が壊れた。
    Chero-Machero : ひどい地震だったもんなー。
     ま、壊れたら、また造りゃいいだろ。
    Chero-Machero : 予算さえもらえりゃ、
     さっさと建築屋に頼んで修繕を始め……。
    Ikhi Askamot : 万物は流転するもの。
     形あるものは壊れる。それは……必然。
    Ikhi Askamot : 壊れたことが……
     よくない……ことなわけじゃない。
    Chero-Machero : は?
     なに言ってんの?
    Chero-Machero : イキ、おまえさ、
     もうちょっと他人にわかるようにしゃべってくれよ!
     仮にも、草騎士家の当主様だろ、おい。
    Ikhi Askamot : ……。
     ごめん……なさい。
    Chero-Machero : ああもう!
     怒ってるわけじゃねえっての。
     もうちょい胸張ってしゃべれって言ってんだよ。
    Chero-Machero : おらおらおら。
     で、何が言いたいんだよ!
     早くしゃべれ。
    Chero-Machero : すぐしゃべれ。
    Chero-Machero : いましゃべれ!
     
    どうする?
     黙らせる
     後ろから蹴り飛ばす
     
    「後ろから蹴り飛ばす」
    Arciela : [Your Name]?
     なにをしようとしているの?
    Chero-Machero : な、なんだよ?
     俺の後ろに立って、なにをするつもりだ?
     
    「黙らせる」
    Chero-Machero : お、おい、なにすんだよ。
     もごごごご。
    Chero-Machero : く、口を塞ぐなんて……
     もごもご!
    Chero-Machero : うーうーうー。
    Hildebert : まさか……イキ殿。
     風水の術が破れた、と。
    Arciela : 風水の術……?
     どういうことですか、イルドベール様。
    Hildebert : む……うむ。
     今さら隠しても始まらんか……。
    Hildebert : イキ殿。
     話して、よいな?
    Hildebert : ユグナス殿が……
     暗殺されかかったときを覚えておりますかな、
     アシェラ殿。
    Arciela : はい……。
    Hildebert : ユグナス殿の姿がリフキンへと
     変化(へんげ)させられたのを見たあのとき、
     わしはオーグスト王の呪いを疑った。
    Hildebert : それは、わしが
     大遠征の時代の歴史を学んでおったからだ。
    Hildebert : 大遠征の時代。
     オーグスト王は、当時のアドゥリン王を初め、
     名家の当主たちの夢枕に立ち、
     ウルブカへの遠征をやめるように警告した。
    Hildebert : これがきっかけになり、
     遠征は中止になった。
    Hildebert : それだけでなく、
     時の王はアドゥリンの街の地下に
     オーグスト王の墓所を新たに造って
     念入りに初代王の御霊を弔った。
    Hildebert : まあ、ここまでは、
     みなが知っていることだな?
    Hildebert : [Your Name]殿も、
     よろしいかな?
     
    なんという?
     はい
     もう1度説明を頼む
     
    「もう1度説明を頼む」
    Hildebert : む、わかりました。
     よくお聞きくだされ……。
     
    「はい」
    Hildebert : ……御霊を弔うため、
     というのは真実の半分なのです。
    Hildebert : おそらく、
     当主ではないアシェラ殿は知らされていない。
     だが、ここに至っては、お聞かせするべきでしょう。
    Hildebert : 歴代当主に
     密かに語り伝えられてきた
     王の墓所に関する真実を……。
    Hildebert : [Your Name]殿も
     聞いてくだされ。
     ただし、他言は無用に願います。
    Arciela : 彼は
     信頼して大丈夫です。
    Svenja : では、真実の残り半分とは?
    Hildebert : 墓所の置かれているララ水道は
     風水術を利用した巨大な封印の施設なのです。
    Arciela : 封印って……まさか、
     初代王の魂をということですか?
    Hildebert : 初代王の魂か……
     もしくは思念のようなものが、
     アドゥリンの街へと影響を及ぼせるのは確かでした。
    Hildebert : 当主たちの
     夢枕に立ち、警告を与え……。
     警告を無視すればさらなる罰を与えるぞ、と。
    Hildebert : はじめは開拓疲れからの幻と
     嘲笑されていたのですが、
     時をおかずに流行病の発生。
    Hildebert : 当主らの間で不幸も重なり
     「王の呪い」という、目に見えぬモノへの恐怖は
     瞬く間に広がって、国は騒然となったそうです。
    Hildebert : そこで当時の王は、
     街そのものを利用して、
     巨大な退魔の結界を張ることにしたのですな。
    Arciela : 街そのものを利用して……。
    Hildebert : 生活のための水路を造る、
     という名目でね。
    Hildebert : けれど、それは表向きの理由。
     実際には巨大な水路そのものが、
     風水術的な仕掛けをほどこした魔法装置なのです。
    Hildebert : 初代王の墓所を
     中心として広がる、云わば魔法障壁ですな。
     だからこそ、あのように迷うほど複雑なのですよ。
    Arciela : (カミールで、モリマーさんがいってた
     ふういんそうちって……このことだったんだ。)
    Hildebert : 封印施設の建築の指揮を執ったのは、
     当時の風水家の当主でした。
     水の流れ風の流れのみならず地勢を計算しつくして、
     街の地下に巨大な退魔陣を描きあげたのです……。
    Hildebert : 地下水路の水は、
     ただ流れているのではない。
     魔道士が魔法をかけるときの手の動きと同じ。
    Hildebert : 決められた流れに従って、
     魔法的な意味をもって流れているのです。
     邪悪を退け、街へと入れないために。
    Arciela : オーグスト王のことを
     そこまで恐れていたのですね……。
     建国の父だというのに……。
    Hildebert : 大きな力は、
     それが良いものであっても、怖いもの。
    Hildebert : ともあれ、
     魔法装置は以後よく働いていたように思えました。
     凶事がそれ以上起こることもなく、
     平和が戻ってきたのですから。
    Ikhi Askamot : それが──壊れた、の。
    Chero-Machero : だーかーら!
     壊れちゃ何がまずいのかってーんだよ!
     壊れたら直しゃいいじゃんか。
    Chero-Machero : 慎重派はこれだからなー。
     そんな姿勢だから、
     進む話も前に進まないんだってーの!
    Gratzigg : ……。
    Chero-Machero : ここはひとつ
     潤沢に予算をぶっこんで、だな!
    Chero-Machero : やろうぜ、すぐやろうぜ、
     ちゃっちゃと金かけて──。
     
    どうする?
     黙らせる
     後ろから蹴り飛ばす
     
    「後ろから蹴り飛ばす」
    Arciela : [Your Name]?
     なにをしようとしているの?
    Chero-Machero : な、なんだよ?
     俺の後ろに立って、なにをするつもりだ?
     
    「黙らせる」
    Chero-Machero : お、おい、またかよ、
     ちょっと待てって。
     もごごごご……もごもご!
    Chero-Machero : うーうーうー。
    Ikhi Askamot : じゃあ、言い直す……。
    Arciela : ……?
    Ikhi Askamot : 呪術の経路が
     書き換えられた。
    Arciela : 書き換え……。
     ……えっ!?
    Ikhi Askamot : 少し……待ってて。
     これからの説明……準備、必要……。
      
    Ikhi Askamot : これ……は。
    Ikhi Askamot : 風水盤と呼ばれる、
     気の流れを読むためのもの。
     街の地下にあるものと同期させてある……。
    Ikhi Askamot : ほら……。
    Ikhi Askamot : 同期が外れている。
     たぶん……術が別の術に変えられている。
    Ikhi Askamot : でも、これ以上はわからない。
     直接……行って、確かめないと。
    Arciela : 直接ですか?
     でも、あそこの奥は魔物が……。
    Svenja : それならば、
     彼に頼んだらどうかしら?
    Hildebert : なるほど。
     [Your Name]殿なら……。
    Svenja : この話、
     外に漏らすわけにはいきません。
     この中の誰かが行かざるを得ないのです。
    Svenja : [Your Name]……。
     あなたの今までの活躍、
     わたしは決して偶然とは思っていませんよ。
    Svenja : アシェラの
     信頼を得たあなたならば、
     ここにいる誰も異を唱えないでしょう。
    Hildebert : 満場一致のようですな。
    Hildebert : [Your Name]殿。
     水路の件、よろしく頼みましたぞ。
     
    どうする?
     わかった
     急用が……
     
    「急用が……」
    Svenja : [Your Name]。
     そこをどうか、お願いします……。
     
    「わかった」
    (特に何事もなく退出。)
     
    ※Ploh Trishbahkに話しかける。
    Ploh Trishbahk : ……十二名家から、
     ララ水道の調査を頼まれたのですか。
    Ploh Trishbahk : この頃、頻発している地震で
     水路が傷んでいなければよいのですが……。
     
  2. ララ水道の各所を調べる。
     
    Stout Weir (D-8)
    Stout Weir : この奥のほうで
     閃光が見えたと思ったら轟音が鳴り響いたんだ。
     いやあ、さすがに驚いたのなんの。
    Stout Weir : いまはちょっと濁ってるくらいだけど
     落ち着くまでしばらくはひどいもんだったよ。
    Stout Weir : ああ、そうだ。
     これさ流れてくる木材に紛れてたんだ。
     あまり考えたくないけど、これは信管の破片じゃ?
     一体誰がこんなことを……。
    だいじなもの:信管の破片を手にいれた!
    ・信管の破片
ララ水道で見つけた破片。
爆発物の一部のようだ……。
 

Stout Weir : ララ水道は、
 アドゥリンにとって大事な場所だ。そのことを
 君たち開拓者も、よく覚えておいてくれ。

 

Waterways Overlook (I-6)
覗き込んで見ると、
僅かに濁った水が奥から流れてきている。
どうやら、この奥の水路が壊れているようだ……。

 

Sainene (N-7)
Sainene : パッと見ではわかりませんけれど、
 ずっとここにいた者になら、すぐわかります。
 大きな揺れのあと、水の流れが確かに変わりました。
Sainene : 他のところでは、
 爆発音が聞こえたという話ですし……。
 おそらく、大変なことになってるのでは
 ないでしょうか。
Sainene : 問題のあった箇所を探すだけでも
 ここでは骨が折れます。修繕改修となれば、
 ああ、どれだけの人と時間が必要になるやら。

 

Sainene : ここへ何用ですか?
 部外者は立ち去りなさいな。


アドゥリンの魔境
前のシナリオ次のシナリオ
瑞々しいトマトたち墓所の秘密緊急十二家会