アドゥリンの魔境/新しき力

Last-modified: 2014-05-15 (木) 17:21:54

・新しき力

進行内容
 モリマーの考えによると
 ハーサーカの「光の鱗」は
 大冥宮に封じられているようだ。
 暗き冥宮を照らす光の加護の下
 大冥宮内を探索し、鱗を見つけ出そう!


  1. カミール山でイベント。
     
    Sajj'aka : いったい、何用だ、ダラクァルン。
     む、おぬしも一緒か、モリマー。
     そして……。
    Sajj'aka : 誰かと思えば……
     また、おまえたちか。人の子たちよ。
     諦めの悪いことだな。
    Sajj'aka : おまえが連れてきたのか?
    Morimar : ああ。
    Sajj'aka : 何を企てようと無駄だと、
     あれほど言ったのに、
     きさまも頑固なやつだな……。
    Morimar : そうは言うがな。
     ワシもおまえも、オーグストに誓ったはずだろう。
     この森を護るってな。
    Morimar : 古(いにしえ)の盟約は
     そんなに軽いもんだったのかよ。なあおい。
    Arciela : わたしからもお願いします!
     どうか、力を貸してください。
    Sajj'aka : 無駄だ。
     去るがいい。
    Arciela : でも!
     これは王の願いなのに……。
    Sajj'aka : そもそもそれがあり得ぬことだ。
     オーグスト王は我らに言ったのだ。
     「これ以後、決して森へと踏み入るな」
     そう、人間たちに伝えるようにと。
     
    ハーサーカの言葉を……
     肯定する
     否定する
     
    「肯定する」
    Sajj'aka : そうだ。見ろ、モリマー。
     遥か彼方にある大陸の人の子さえ、
     知っていることだぞ。
    Sajj'aka : 挙句、そやつ自身も
     そのかたぼうをかついでいるという滑稽さよ。
     
    「否定する」
    Sajj'aka : なんだと?
     おまえが……何を知っている……。
     我とモリマーは、あの最期の瞬間、
     王から直に聞いたのだぞ!?
    Sajj'aka : 森には誰も入れるな。
     それが王の願いだったはずだ。
     
    Sajj'aka : ……だが、
     刹那の命しか持たぬ人間たちは、
     我らほどの賢さは持ち合わせぬ。
    Sajj'aka : 誓いが立てられたにも関わらず、
     あれから今日に至るまで
     人間たちが森に来ることをやめることはなかった。
    Sajj'aka : 地下へと張り巡らせた世界樹の根が、
     大冥宮から吹き出す闇の力を
     抑え込んでいることも気づかず。
    Sajj'aka : 世界樹の力を
     弱めるようなことばかり
     しでかしているではないか。
    Sajj'aka : 我は、人間たちの愚かなる行いを、
     この山の頂からずっと見ていたのだぞ……。
    Sajj'aka : 王が変節したとは思えぬ。
     人間は森に来てはならぬのだ。
    Morimar : そうは言うけどよ。
     けどじゃあ、いったい、誰が
     世界樹を助けてくれるっていうんだい?
    Morimar : こいつは、人間かどうかとか、
     寿命が長いから短いからなんてぇことは
     些細な問題なんだよ。
    Morimar : わかってんだろ?
     「冥王」が復活したら、人間とか獣とか、
     命が長いとか短いとか関係ない。
    Morimar : みんな死んじまうんだ。
     あいつは生きものすべてを憎んでいるんだからな。
     それを、ワシもおまえも知っているはずだ。
    Morimar : こいつは、
     生きとし生けるものすべての危機なんだぜ!
    Sajj'aka : ……そのとおりだ。
     滅びの風の吹くときが近づいている。
    Sajj'aka : 世界樹は力を失いつつあり……。
     我は満足に飛ぶことさえできない。
    Sajj'aka : 七支公たちは、戦いに明け暮れ、
     長の年月に王との盟約さえ忘れかける始末だ。
    Morimar : だからだよ!
    Morimar : なあ、ハーサーカ……。
     確かにオーグストのやつは、
     オーダーサインを俺に託し
     「これ以後、決して森へと踏み入るな」と言った。
    Morimar : けどよ。
     じゃあ、なぜ剣の光はこの場所──
     おまえの元へとこいつらを導いたか?
     考えてみたことがあるかよ。
    Arciela : そ、そうです!
     ですよね、[Your Name]?
     
    どう思う?
     理由があるはず
     偶然かも
     
    「偶然かも」
    Sajj'aka : おまえの言うとおりだな、人の子よ。
     何かの間違いなのではないかな?
    Arciela : そんなこと……
     ないって思うんです、けど。
    Arciela : ……[Your Name]、
     あなたは本当にそう思っているんですか?
     それとも……。
     
    「理由があるはず」
    Arciela : ですよね!
     わたしもそう思うんです!
    Morimar : ワシも、
     理由があるって思うねぇ。
    Morimar : 以前にも一度だけ、
     オーグストとの誓いが忘れられかけ、
     森への開拓の勢いが増したときがある。
    Arciela : 大遠征の時代ですね。
    Morimar : そう呼んでるらしいな。
     ワシに言わせりゃ……「大」なんてぇ
     大げさなもんじゃあなかったが。
    Morimar : なにしろ、
     オーグストがちこっと夢枕に立っただけで、
     慌ててやめちまったくらいだからな。
    Morimar : それどころか、
     御霊を弔うとか言い繕って、
     あんなでかい封印装置を作っちまう始末だ。
    Arciela : ふういんそうち……?
    Morimar : ああ、そうだ。
     わかんねぇなら気にしないどけ。
     とにかく、とびっきりでっかいやつをこさえたのさ。
    Morimar : 人間ってのはな。
     知らないってぇことが一番の恐怖なんだよなぁ。
     そいつにすぐ蓋をしたがる。
    Morimar : 蓋をして、見えなくして、
     そこにあることを忘れようとするのさ。
    Morimar : オーグストも言ってたとおり、
     みんながみんなそんなに強いわけじゃねーんだよ。
    Morimar : だから今回も最初は夢で警告した。
     それで済むと思ってた。
    Morimar : けど、あの若王さんは
     ちょいと頑固だったんだな。
    Morimar : それで、
     世界樹の力をちょこっと借りて、
     若王さんの姿をリフキンに変えてみせたってわけさ。
    Arciela : 地震も……
     初代王の警告、ですか。
    Morimar : ん?
     ああ、あっちは違う。
    Sajj'aka : どれだけ強大な力を持っていても
     人が大地を揺るがすなどできぬよ。
    Morimar : あれは
     世界樹が力を失いつつあることのしるしだよ。
    Morimar : まあでも、
     姫さんも勘違いするくらいだからな。
     前の遠征のときよりも警告は強烈だった。
    Morimar : 若王さんが呪われるわ、
     さらにあの地震だろ?
    Morimar : 開拓を続ける気は
     間違いなく削がれるだろう、
     オーグストもそう思ってたんじゃねえかな。
    Morimar : より強い警告。
     それで今回の開拓も終わるはずだった。
    Sajj'aka : ……。
    Morimar : けどな、
     今回は終わらなかったんだよ。
     あの若王さんの信念は揺るがなかった。
    Morimar : それどころか、
     自分にかけられた呪いさえ、
     世界樹を理解するための助けにしちまったんだ。
    Arciela : 理解するための、助け……ですか?
    Arciela : まさか、あにさまの
     「呪いを解いてはならない」って
     言葉の意味は、そのために……。
    Morimar : ま、そういうこった。
    Morimar : みんながみんな、
     そんなに強いわけじゃねー。
     けどな、みんながみんな、
     そこまで弱いってもんでもねぇ……。
    Morimar : この姫さんだってそうだ。
     [Your Name]のような、
     開拓者って呼ばれる連中もな。
     強いやつもいる。
    Arciela : ……違う、と思います。
    Arciela : [Your Name]、
     覚えてるでしょう?
     わたしとあなたとが出会ったときのこと。
    Arciela : アドゥリンの街の、
     まだ十になるかならないかの子どもが、
     祖父のためにと、薬草欲しさに
     危険な森へと出ようとしていたこと。
     
    覚えている?
     はい
     いいえ
     
    「いいえ」
    Arciela : ……そう、なんだ。
     ティアナちゃんのことは忘れないであげてね。
     
    「はい」
     
    Arciela : わたしたちはたぶん、みな弱いんです。
     きっと、大切なひとのために強くなれるだけ……。
    Arciela : あの子にとってはおじいさんが、
     あにさまにとってはアドゥリンの人々が。
    Darrcuiln : (そして、この娘にとっては……)
    Darrcuiln : (人だけではなく、
     森に生きるもの全てが、というところだろうな。)
    Darrcuiln : (そうなのだろう、
     [Your Name]?)
     
    どうする?
     そうだと思う
     わからない
     
    「わからない」
    Darrcuiln : (では、
     そういうことにしておこうか。)
     
    「そうだと思う」
     
    Arciela : ……[Your Name]?
     どうしたの? 難しい顔をして。
    Morimar : 大切なひとのためなら頑張れる、か。
     そういうところが違うっていうのさ。
     それとも、ワシが歳を食っただけかねぇ……。
    Darrcuiln : (それは言える。)
    Morimar : うるせえんだよ、ダラクァルン!
     今まで黙って聞いてたんなら、
     最後まで黙って聞いてやがれ!
    Darrcuiln : (……。)
    Morimar : よおし、よしよし。
     そのまま黙っとけよ。
    Morimar : なあ、ハーサーカ。
     剣がおまえのところにこいつらを呼んだのは、さ。
     あいつ……オーグストの魂もまた迷ってる、
     ってことじゃねーかな……
    Sajj'aka : 迷う……だと?
    Morimar : そうさ。
     オーグストは迷ってる、と思うね。
    Morimar : 時代が流れたのよ。
     新しい力が生まれつつある。
    Morimar : この姫さまや
     [Your Name]のようなのが、
     今のアドゥリンにゃ、いっぱいいるんだぜ。
    Sajj'aka : 新しい力……。
    Morimar : ワシは、
     鱗の隠された場所に心当たりがあるのよ。
    Sajj'aka : なん……だと。
    Morimar : ワシとて、今日まで
     何もしてこなかったわけじゃねぇんだな、これが。
    Morimar : 働きもんだろう、この歳でさぁ。
     わっはっは!
    Darrcuiln : (……。)
    Morimar : おう。
     文句あるなら、言ってもいいぞ。
    Darrcuiln : (……いや、いい。
     主観の相違だろう。)
    Morimar : ぬかしよる!
     ええと……どこまで話したっけか……ああ。
    Morimar : ワシはな。考えに考えた。
     ここまで探しても見つからねえってことは、だ。
     探さなかったところにあるに違いねえ。
     そう思うようになった。
    Sajj'aka : ……探さなかったところ、だと?
     それはどこだ。
    Morimar : にぶいねぇ。
     ハーサーカが聞いて呆れるなぁ。
    Morimar : おまえさん、さっき人を
     自分より賢くないと言ったのを覚えとるか?
    Sajj'aka : ……。
    Morimar : マジメなやつは
     からかうと面白いのう。わはは。
     と、おふざけはやめだ。
    Arciela : どこ、なのですか?
    Morimar : 森の守護者たちが
     入口を見張っている、その奥だ……。
     そうさ。
    Morimar : 『大冥宮』の中だよ!
    Sajj'aka : 大冥宮の……。
    Morimar : あそこは、
     オーグストとの誓いで封印の術式をかけてある。
     一部の区画は永いこと誰も入ってねぇってことさ。
    Morimar : ま、そいつのせいで、
     こいつら開拓者も難儀してるようだがな。
    Arciela : じゃ、じゃあ、
     その中を探せば……。
    Morimar : 見つかる可能性は、ある──
     と思う。
    Morimar : けどな、
     あの大冥宮を真に探るためには、
     森の守護者たちの許可だけじゃ足りねえ。
    Arciela : 守護者たちの許可……。
    [Your Name]は、自分のもつ古ぼけた紋章-蟲妃公を見つめた。
    Morimar : おまえさんの
     許可も必要なんだよ、ハーサーカ!
     そういう術式になってたはずだ。
    Sajj'aka : ……そういうことか。
     それで我の元に連れてきたのだな……。
    Morimar : ああ。
     オーグストのやつは迷ってる。
    Morimar : 第一、
     このまま開拓をやめさせるだけじゃ、
     事態が解決しねえのは、誰が見ても明らかだろ?
    Morimar : 世界樹にはもう
     冥王の力を抑えておけるだけの力はねえ!
    Morimar : こっからはワシの考えだがな。
     開拓をさせてでも、森の奥へ導く必要があったのよ。
    Morimar : そうでなきゃ、こいつら開拓者に
     森がむやみに傷つけられるのを
     黙ってるわけがねえだろ。
    Morimar : おまえも気になってたんじゃないか?
    Morimar : じゃあ、なぜ黙ってたのか……
     なぜかってそりゃ、門を守護する七支公や
     リフキンたちに無理矢理にでも会わせるためさ。
    Morimar : もちろん、
     おまえさんも含んでの話だぜ、ハーサーカ。
    Morimar : 若王さんの変化からそれっきり、
     大遠征時代のような惨事は何一つ起きちゃいねえ。
    Morimar : 逆に開拓は順調に進み、
     いまや多くの開拓者たちが大冥宮に辿り着いてる。
     それらの結果が、迷ってる証拠に違いねえ。
    Morimar : 犠牲なき上に、救いはない……。
     状況はそれだけ切羽詰まってるともいえるんだがな。
    Morimar : 反論があれば聞くぜ、どうよ?
    Sajj'aka : ……モリマーよ。
     共に王と戦いし、古き我が友よ。
    Sajj'aka : 証を持つ若者よ……。
    Sajj'aka : [Your Name]……。
     おまえが真にモリマーのいう新しい力であるならば、
     暗き冥宮を照らす、我の加護を与えよう。
    Morimar : ようし、[Your Name]。
     おまえさんはこれで、大冥宮の入れなかった
     区画に行けるようになったはずだ。
    Morimar : ハーサーカの鱗を探すんだ。
     時間がねえ、ちゃっちゃと頼むぜ!
    Arciela : わたしも行きます!
    Morimar : おっと、姫さん。
     そいつはダメだ。
    Morimar : まあ、その気概は大したもんだがよ。
     こればっかりは適材適所ってやつだぜ。
    Morimar : ダラクァルンに
     姫さんを護らせるにしたって限度があるし、
     あんたには他にやることがあるだろ?
    Arciela : わたしの……やること。
    Morimar : 少なくとも
     今のあんたがやるべきことは鱗探しじゃねえ。
    Morimar : 今、アドゥリンの街はどうなってる?
     若王さんがあんな状態なんだぜ。
    Arciela : ……はい。
     わかりました。
    Arciela : [Your Name]、お願いね。
     わたしは、わたしにしかできないことをやります。
    Arciela : 情報も、もっと集めなきゃ……。
     だからあなたも。
    Arciela : 大冥宮に入って光の鱗を探す……
     大変だと思うけれど、危険だと思うけれど。
     お願いします!
    Arciela : きっと……
     それはあなたにしかできないことだから。
    Arciela : あの……それで、ダラクァルンさん。
     時々[Your Name]とも
     心で話してるのでしょう?
    Arciela : わたしにも、
     あなたの声を聞かせてくれませんか?
    Darrcuiln : (む……。
     察していたか、アドゥリンの若姫よ。)
    Darrcuiln : (……時として
     知るには嬉しくないこともあるのだがな。)
    Arciela : 知らずに幸福になろうとは思わない。
     わたしはアドゥリンの血を引くもの。
     闇を見据えずして、どうして闇と戦えましょう。
    Darrcuiln : (ぬ……。うぬ。)
    Morimar : ハハッ、
     姫さんに一本取られたな、おい。
    Darrcuiln : (わかった。)
    Darrcuiln : (これからは
     [Your Name]に伝えることは、
     おぬしにも伝えることにしよう。
     [Your Name]も構わぬな?)
     
    構わない?
     はい
     いいえ
     
    「いいえ」
    Morimar : 諦めな。この姫さんは、
     言い出したら実現するまで頑張る人だぜ。
     [Your Name]もわかってるんだろう?
     
    「はい」
    Arciela : よかった。
    Morimar : [Your Name]。
     大冥宮はあまり長居するような場所じゃねえ。
     時々は姫さんにも会いに行ってやるんだぜ。
     なにか得られる情報があるかもしれんからな。
    Morimar : ワシから言えることは以上だ。
     お互い、あまり根を詰めすぎんようにな。
    だいじなもの:ハーサーカの加護を手にいれた!
    ・ハーサーカの加護
ハーサーカから受けた加護。
ウルブカを守護する力を分け与えられ、
森の一部を取り込んだような
気がする……。

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