・新しき力
進行内容
モリマーの考えによると
ハーサーカの「光の鱗」は
大冥宮に封じられているようだ。
暗き冥宮を照らす光の加護の下
大冥宮内を探索し、鱗を見つけ出そう!
- カミール山でイベント。
む、おぬしも一緒か、モリマー。
そして……。
Sajj'aka : 誰かと思えば……
また、おまえたちか。人の子たちよ。
諦めの悪いことだな。
Sajj'aka : おまえが連れてきたのか?
Morimar : ああ。
Sajj'aka : 何を企てようと無駄だと、
あれほど言ったのに、
きさまも頑固なやつだな……。
Morimar : そうは言うがな。
ワシもおまえも、オーグストに誓ったはずだろう。
この森を護るってな。
Morimar : 古(いにしえ)の盟約は
そんなに軽いもんだったのかよ。なあおい。
Arciela : わたしからもお願いします!
どうか、力を貸してください。
Sajj'aka : 無駄だ。
去るがいい。
Arciela : でも!
これは王の願いなのに……。
Sajj'aka : そもそもそれがあり得ぬことだ。
オーグスト王は我らに言ったのだ。
「これ以後、決して森へと踏み入るな」
そう、人間たちに伝えるようにと。
肯定する
否定する
Sajj'aka : そうだ。見ろ、モリマー。
遥か彼方にある大陸の人の子さえ、
知っていることだぞ。
Sajj'aka : 挙句、そやつ自身も
そのかたぼうをかついでいるという滑稽さよ。
Sajj'aka : なんだと?
おまえが……何を知っている……。
我とモリマーは、あの最期の瞬間、
王から直に聞いたのだぞ!?
Sajj'aka : 森には誰も入れるな。
それが王の願いだったはずだ。
刹那の命しか持たぬ人間たちは、
我らほどの賢さは持ち合わせぬ。
Sajj'aka : 誓いが立てられたにも関わらず、
あれから今日に至るまで
人間たちが森に来ることをやめることはなかった。
Sajj'aka : 地下へと張り巡らせた世界樹の根が、
大冥宮から吹き出す闇の力を
抑え込んでいることも気づかず。
Sajj'aka : 世界樹の力を
弱めるようなことばかり
しでかしているではないか。
Sajj'aka : 我は、人間たちの愚かなる行いを、
この山の頂からずっと見ていたのだぞ……。
Sajj'aka : 王が変節したとは思えぬ。
人間は森に来てはならぬのだ。
Morimar : そうは言うけどよ。
けどじゃあ、いったい、誰が
世界樹を助けてくれるっていうんだい?
Morimar : こいつは、人間かどうかとか、
寿命が長いから短いからなんてぇことは
些細な問題なんだよ。
Morimar : わかってんだろ?
「冥王」が復活したら、人間とか獣とか、
命が長いとか短いとか関係ない。
Morimar : みんな死んじまうんだ。
あいつは生きものすべてを憎んでいるんだからな。
それを、ワシもおまえも知っているはずだ。
Morimar : こいつは、
生きとし生けるものすべての危機なんだぜ!
Sajj'aka : ……そのとおりだ。
滅びの風の吹くときが近づいている。
Sajj'aka : 世界樹は力を失いつつあり……。
我は満足に飛ぶことさえできない。
Sajj'aka : 七支公たちは、戦いに明け暮れ、
長の年月に王との盟約さえ忘れかける始末だ。
Morimar : だからだよ!
Morimar : なあ、ハーサーカ……。
確かにオーグストのやつは、
オーダーサインを俺に託し
「これ以後、決して森へと踏み入るな」と言った。
Morimar : けどよ。
じゃあ、なぜ剣の光はこの場所──
おまえの元へとこいつらを導いたか?
考えてみたことがあるかよ。
Arciela : そ、そうです!
ですよね、[Your Name]?
理由があるはず
偶然かも
Sajj'aka : おまえの言うとおりだな、人の子よ。
何かの間違いなのではないかな?
Arciela : そんなこと……
ないって思うんです、けど。
Arciela : ……[Your Name]、
あなたは本当にそう思っているんですか?
それとも……。
Arciela : ですよね!
わたしもそう思うんです!
Morimar : ワシも、
理由があるって思うねぇ。
Morimar : 以前にも一度だけ、
オーグストとの誓いが忘れられかけ、
森への開拓の勢いが増したときがある。
Arciela : 大遠征の時代ですね。
Morimar : そう呼んでるらしいな。
ワシに言わせりゃ……「大」なんてぇ
大げさなもんじゃあなかったが。
Morimar : なにしろ、
オーグストがちこっと夢枕に立っただけで、
慌ててやめちまったくらいだからな。
Morimar : それどころか、
御霊を弔うとか言い繕って、
あんなでかい封印装置を作っちまう始末だ。
Arciela : ふういんそうち……?
Morimar : ああ、そうだ。
わかんねぇなら気にしないどけ。
とにかく、とびっきりでっかいやつをこさえたのさ。
Morimar : 人間ってのはな。
知らないってぇことが一番の恐怖なんだよなぁ。
そいつにすぐ蓋をしたがる。
Morimar : 蓋をして、見えなくして、
そこにあることを忘れようとするのさ。
Morimar : オーグストも言ってたとおり、
みんながみんなそんなに強いわけじゃねーんだよ。
Morimar : だから今回も最初は夢で警告した。
それで済むと思ってた。
Morimar : けど、あの若王さんは
ちょいと頑固だったんだな。
Morimar : それで、
世界樹の力をちょこっと借りて、
若王さんの姿をリフキンに変えてみせたってわけさ。
Arciela : 地震も……
初代王の警告、ですか。
Morimar : ん?
ああ、あっちは違う。
Sajj'aka : どれだけ強大な力を持っていても
人が大地を揺るがすなどできぬよ。
Morimar : あれは
世界樹が力を失いつつあることのしるしだよ。
Morimar : まあでも、
姫さんも勘違いするくらいだからな。
前の遠征のときよりも警告は強烈だった。
Morimar : 若王さんが呪われるわ、
さらにあの地震だろ?
Morimar : 開拓を続ける気は
間違いなく削がれるだろう、
オーグストもそう思ってたんじゃねえかな。
Morimar : より強い警告。
それで今回の開拓も終わるはずだった。
Sajj'aka : ……。
Morimar : けどな、
今回は終わらなかったんだよ。
あの若王さんの信念は揺るがなかった。
Morimar : それどころか、
自分にかけられた呪いさえ、
世界樹を理解するための助けにしちまったんだ。
Arciela : 理解するための、助け……ですか?
Arciela : まさか、あにさまの
「呪いを解いてはならない」って
言葉の意味は、そのために……。
Morimar : ま、そういうこった。
Morimar : みんながみんな、
そんなに強いわけじゃねー。
けどな、みんながみんな、
そこまで弱いってもんでもねぇ……。
Morimar : この姫さんだってそうだ。
[Your Name]のような、
開拓者って呼ばれる連中もな。
強いやつもいる。
Arciela : ……違う、と思います。
Arciela : [Your Name]、
覚えてるでしょう?
わたしとあなたとが出会ったときのこと。
Arciela : アドゥリンの街の、
まだ十になるかならないかの子どもが、
祖父のためにと、薬草欲しさに
危険な森へと出ようとしていたこと。
はい
いいえ
Arciela : ……そう、なんだ。
ティアナちゃんのことは忘れないであげてね。
きっと、大切なひとのために強くなれるだけ……。
Arciela : あの子にとってはおじいさんが、
あにさまにとってはアドゥリンの人々が。
Darrcuiln : (そして、この娘にとっては……)
Darrcuiln : (人だけではなく、
森に生きるもの全てが、というところだろうな。)
Darrcuiln : (そうなのだろう、
[Your Name]?)
そうだと思う
わからない
Darrcuiln : (では、
そういうことにしておこうか。)
どうしたの? 難しい顔をして。
Morimar : 大切なひとのためなら頑張れる、か。
そういうところが違うっていうのさ。
それとも、ワシが歳を食っただけかねぇ……。
Darrcuiln : (それは言える。)
Morimar : うるせえんだよ、ダラクァルン!
今まで黙って聞いてたんなら、
最後まで黙って聞いてやがれ!
Darrcuiln : (……。)
Morimar : よおし、よしよし。
そのまま黙っとけよ。
Morimar : なあ、ハーサーカ。
剣がおまえのところにこいつらを呼んだのは、さ。
あいつ……オーグストの魂もまた迷ってる、
ってことじゃねーかな……
Sajj'aka : 迷う……だと?
Morimar : そうさ。
オーグストは迷ってる、と思うね。
Morimar : 時代が流れたのよ。
新しい力が生まれつつある。
Morimar : この姫さまや
[Your Name]のようなのが、
今のアドゥリンにゃ、いっぱいいるんだぜ。
Sajj'aka : 新しい力……。
Morimar : ワシは、
鱗の隠された場所に心当たりがあるのよ。
Sajj'aka : なん……だと。
Morimar : ワシとて、今日まで
何もしてこなかったわけじゃねぇんだな、これが。
Morimar : 働きもんだろう、この歳でさぁ。
わっはっは!
Darrcuiln : (……。)
Morimar : おう。
文句あるなら、言ってもいいぞ。
Darrcuiln : (……いや、いい。
主観の相違だろう。)
Morimar : ぬかしよる!
ええと……どこまで話したっけか……ああ。
Morimar : ワシはな。考えに考えた。
ここまで探しても見つからねえってことは、だ。
探さなかったところにあるに違いねえ。
そう思うようになった。
Sajj'aka : ……探さなかったところ、だと?
それはどこだ。
Morimar : にぶいねぇ。
ハーサーカが聞いて呆れるなぁ。
Morimar : おまえさん、さっき人を
自分より賢くないと言ったのを覚えとるか?
Sajj'aka : ……。
Morimar : マジメなやつは
からかうと面白いのう。わはは。
と、おふざけはやめだ。
Arciela : どこ、なのですか?
Morimar : 森の守護者たちが
入口を見張っている、その奥だ……。
そうさ。
Morimar : 『大冥宮』の中だよ!
Sajj'aka : 大冥宮の……。
Morimar : あそこは、
オーグストとの誓いで封印の術式をかけてある。
一部の区画は永いこと誰も入ってねぇってことさ。
Morimar : ま、そいつのせいで、
こいつら開拓者も難儀してるようだがな。
Arciela : じゃ、じゃあ、
その中を探せば……。
Morimar : 見つかる可能性は、ある──
と思う。
Morimar : けどな、
あの大冥宮を真に探るためには、
森の守護者たちの許可だけじゃ足りねえ。
Arciela : 守護者たちの許可……。
[Your Name]は、自分のもつ古ぼけた紋章-蟲妃公を見つめた。
Morimar : おまえさんの
許可も必要なんだよ、ハーサーカ!
そういう術式になってたはずだ。
Sajj'aka : ……そういうことか。
それで我の元に連れてきたのだな……。
Morimar : ああ。
オーグストのやつは迷ってる。
Morimar : 第一、
このまま開拓をやめさせるだけじゃ、
事態が解決しねえのは、誰が見ても明らかだろ?
Morimar : 世界樹にはもう
冥王の力を抑えておけるだけの力はねえ!
Morimar : こっからはワシの考えだがな。
開拓をさせてでも、森の奥へ導く必要があったのよ。
Morimar : そうでなきゃ、こいつら開拓者に
森がむやみに傷つけられるのを
黙ってるわけがねえだろ。
Morimar : おまえも気になってたんじゃないか?
Morimar : じゃあ、なぜ黙ってたのか……
なぜかってそりゃ、門を守護する七支公や
リフキンたちに無理矢理にでも会わせるためさ。
Morimar : もちろん、
おまえさんも含んでの話だぜ、ハーサーカ。
Morimar : 若王さんの変化からそれっきり、
大遠征時代のような惨事は何一つ起きちゃいねえ。
Morimar : 逆に開拓は順調に進み、
いまや多くの開拓者たちが大冥宮に辿り着いてる。
それらの結果が、迷ってる証拠に違いねえ。
Morimar : 犠牲なき上に、救いはない……。
状況はそれだけ切羽詰まってるともいえるんだがな。
Morimar : 反論があれば聞くぜ、どうよ?
Sajj'aka : ……モリマーよ。
共に王と戦いし、古き我が友よ。
Sajj'aka : 証を持つ若者よ……。
Sajj'aka : [Your Name]……。
おまえが真にモリマーのいう新しい力であるならば、
暗き冥宮を照らす、我の加護を与えよう。
Morimar : ようし、[Your Name]。
おまえさんはこれで、大冥宮の入れなかった
区画に行けるようになったはずだ。
Morimar : ハーサーカの鱗を探すんだ。
時間がねえ、ちゃっちゃと頼むぜ!
Arciela : わたしも行きます!
Morimar : おっと、姫さん。
そいつはダメだ。
Morimar : まあ、その気概は大したもんだがよ。
こればっかりは適材適所ってやつだぜ。
Morimar : ダラクァルンに
姫さんを護らせるにしたって限度があるし、
あんたには他にやることがあるだろ?
Arciela : わたしの……やること。
Morimar : 少なくとも
今のあんたがやるべきことは鱗探しじゃねえ。
Morimar : 今、アドゥリンの街はどうなってる?
若王さんがあんな状態なんだぜ。
Arciela : ……はい。
わかりました。
Arciela : [Your Name]、お願いね。
わたしは、わたしにしかできないことをやります。
Arciela : 情報も、もっと集めなきゃ……。
だからあなたも。
Arciela : 大冥宮に入って光の鱗を探す……
大変だと思うけれど、危険だと思うけれど。
お願いします!
Arciela : きっと……
それはあなたにしかできないことだから。
Arciela : あの……それで、ダラクァルンさん。
時々[Your Name]とも
心で話してるのでしょう?
Arciela : わたしにも、
あなたの声を聞かせてくれませんか?
Darrcuiln : (む……。
察していたか、アドゥリンの若姫よ。)
Darrcuiln : (……時として
知るには嬉しくないこともあるのだがな。)
Arciela : 知らずに幸福になろうとは思わない。
わたしはアドゥリンの血を引くもの。
闇を見据えずして、どうして闇と戦えましょう。
Darrcuiln : (ぬ……。うぬ。)
Morimar : ハハッ、
姫さんに一本取られたな、おい。
Darrcuiln : (わかった。)
Darrcuiln : (これからは
[Your Name]に伝えることは、
おぬしにも伝えることにしよう。
[Your Name]も構わぬな?)
はい
いいえ
Morimar : 諦めな。この姫さんは、
言い出したら実現するまで頑張る人だぜ。
[Your Name]もわかってるんだろう?
Arciela : よかった。
Morimar : [Your Name]。
大冥宮はあまり長居するような場所じゃねえ。
時々は姫さんにも会いに行ってやるんだぜ。
なにか得られる情報があるかもしれんからな。
Morimar : ワシから言えることは以上だ。
お互い、あまり根を詰めすぎんようにな。
だいじなもの:ハーサーカの加護を手にいれた!・ハーサーカの加護
ハーサーカから受けた加護。 ウルブカを守護する力を分け与えられ、 森の一部を取り込んだような 気がする……。