プロマシアの呪縛/第1章~第4章/流転

Last-modified: 2012-06-17 (日) 15:36:56

■ 第3節<2つの道> 第3節 第1小節 瑠璃色の川-流転

 ウルミアは、サンドリア大聖堂に向かったようだ。彼女を追ってみよう。


■ 北サンドリア・大聖堂

Arnau:どうしました、冒険者の方。
 人生に迷いがありましたら、ぜひ私たちの
 お話をお聞きになっていきませんか?

Arnau:……なんです?
 30年前の調査隊のことをお知りになりたい?
 楽園の扉を北方に求めたという話の……?

Arnau:そういえば先ほど、
 ウルミアという方も、楽園の扉について
 聞かせてほしいといらっしゃいましたが。
 もしや、お知り合いですか?
 
・ウルミアと知り合いか?
 はい
 いいえ
 
(はいを選択)
Arnau:そうですか。
 あの方も、楽園の扉についてのお話を
 お聞きになりたいとおっしゃいますので、
 講話会にご参加になるようにお勧めいたしました。
 
(いいえを選択)
Arnau:そうですか。
 その方も、楽園の扉についてのお話を
 お聞きになりたいとおっしゃいますので、
 講話会にご参加になるようにお勧めいたしました。
 
Arnau:ええ、そうです。
 あなたさまも、同じく総長講話会に
 ご参加なさるのがよろしいかと存じます。

(総長講話会に参列するPCとウルミア)

Arnau:……私利私欲を捨て、神に帰依する。
 それこそが「奉仕する心」なのでございます。

Arnau:それでは本日の講話会は
 これにて終了したいと存じます。

(散会後、Arnauに歩み寄るウルミア)

Ulmia:総長さま。
 私は、ウルミアという者です。
 楽園の話、ありがたく聞かせていただきました。

Ulmia:けれども、
 今のお話について質問がございます。
 お時間をいただいてもよろしでしょうか?

Arnau:はい、なんでございましょう。

Ulmia:楽園のお話は、
 私も幼少の頃より聞いて育ちました。

Ulmia:神々が眠るという伝説の楽園。
 古代の民が見出した、楽園への扉……。

Ulmia:しかし、私が知る伝説では、
 楽園の扉のために男神の怒りを買い、
 人は男神の呪いを受けたといわれています。

Ulmia:そのように恐ろしい伝説があると
 いうのに、ここサンドリア大聖堂が楽園の扉を
 開こうと人々に説くのは何故なのでしょう?

Ulmia:あなたさま方は
 とうとう男神の怒りをしずめる方法を
 見出されたのでしょうか?

Arnau:……。
 失礼ですが、あなたはサンドリアの方では
 ないようですね?

Ulmia:はい、
 私は、タブナジア侯国にて生まれた者です。
 タブナジア大聖堂にて洗礼を受けました。

Ulmia:タブナジアで、
 楽園の伝説は語られますが、楽園の扉は
 人の越えてはならぬ禁忌として語られます。

Ulmia:それなのに、
 ここサンドリアでは……

Arnau:この20年の間に、
 私たちは、楽園への扉を目指して
 絶え間なく歩を進ませて参りました。

Arnau:そして私たちは
 私利私欲を捨て、神に帰依する事が
 男神の怒りをしずめるのだという結論に
 達したのです。

Ulmia:それは……

Arnau:申し訳ありません。
 私は次の講話の準備をしなければなりません。
 詳しいことがお知りになりたいようでしたら、
 高僧たちにお聞きください。

Arnau:高僧の間にて学びにつく伝道師たちが、
 導きを示しましょう。では……
 
 
■ 北サンドリア大聖堂・高僧の間

Chasalvige:ようこそいらっしゃいました。
 総長講話会をお聞きになって、なお
 楽園についての質問がおありだとか?

Chasalvige:タブナジア大聖堂の
 洗礼を受けたお嬢さん、冒険者の方、
 どうぞこちらへ……
 
 
■ 北サンドリア大聖堂地下・聖遺物堂

Chasalvige:ここは、聖遺物堂。
 サンドリア大聖堂の前教皇ムシャヴァット
 枢機卿様を偲んで造られたものでございます。

Chasalvige:ムシャヴァット枢機卿様は、
 大戦によって民が負った、深く痛ましい傷痕を
 癒すがために、身も心もお尽くしになりました。

Chasalvige:そのご様子を、暁の女神アルタナ様は、
 見守ってくださっていたのでしょう。

Chasalvige:その労苦がたたり
 お倒れになってしまったその夜、
 枢機卿様は楽園への道を悟られましたのです。

Ulmia:楽園への道を……?

Chasalvige:はい。
 ムシャヴァット枢機卿様は「私利私欲を捨て、
 神に帰依せよ」とおっしゃいました。それこそが
 楽園へ通じる道なのでございます。

Chasalvige:私たちは永い間、楽園への道、
 楽園への扉は、目に見えるものだとばかり
 思っておりました。

Chasalvige:サンドリア大聖堂に残された
 古文書をあさましく漁り、他国の砦を攻め落とし……

Chasalvige:タブナジア侯国にある
 大聖堂と争うこともありました……。

Chasalvige:死も怖れもない楽園を望みながら、
 私たちは死と恐れを自ら求め、楽園を遠ざけて
 いたのです。

Chasalvige:その悪夢より
 目覚めることができた私たちは、同じく
 私たちの友や隣人を目覚めさせなければ
 なりません。

Chasalvige:どうでしょう、
 お二方とも、おわかりになりましたか?

Ulmia:……ええ、
 だいたいのことはわかりました。

Ulmia:しかし、
 男神が人にかけたといわれる呪いは
 どのようにして解かれるのでしょう?

Chasalvige:それは……。

Chasalvige:……それについては、
 軽率に語ることを許されてはおりません。

Chasalvige:なにしろ
 忌むべき神のことですからね……。
 その意味についてはあなたもよく
 おわかりでしょう?

Ulmia:……。

Chasalvige:お嬢さん、冒険者の方、
 なにも心配することはないのですよ。

Chasalvige:私たちは、
 あまねく人々に祝福を与えるがために、
 女神アルタナ様に勤め上げております。

Chasalvige:女神アルタナ様のお言葉に従って、
 清く正しく生きていれば、必ず悪神は退けられ、
 楽園の扉は等しく開かれるのですから。

Ulmia:……ええ。
 おっしゃること、よくわかります。
 ご親切に、ありがとうございます……。

Chasalvige:いえいえ、
 お礼などおっしゃる必要はございません。
 楽園のことをわかっていただいてだけで
 私はこのうえのない幸せを感じております。

Chasalvige:ああ、そういえば……

Chasalvige:冒険者の方は、
 王立騎士フランマージュ・M・ミスタルさまを
 お探しなのでしたね。

Chasalvige:私の記憶が確かでしたら、
 ジャグナー森林の奥、ギルド桟橋付近が、
 今はなきミスタル伯爵家の領地だったと思います。

Chasalvige:そこに行かれては
 いかがでしょうか? お屋敷には近づけませんが、
 使用人のひとりやふたりが、薪でも集めていること
 でしょう。

End


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