プロマシアの呪縛/第5章~第8章/なにゆえにその子は

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:20:01

■  第3節 第1小節 みっつの道-なにゆえにその子は

 100年前に一度開いたという神都
 アル・タユへの道。
 それはいったいどこなのか?
 そしてルーヴランスの予想通り……


■ ムバルポロス旧市街

Louverance:これは、[Your name]殿。

Louverance:まったく、
 あなたの洞察力には恐れ入ります。

Louverance:そうです、
 地底から迷い出たゴブリンたち、
 モブリンたちが現れたのも、確かに
 100年前……。

Louverance:私も、タブナジア大聖堂の
 男神の像を鑑定した博士に会ってきました。

Louverance:おっと、お気をつけくださいね。
 彼らは狂信的で、厄介な獣人です。

Louverance:獣人の中で、
 もっとも自分たちが男神の子だと
 よく理解している獣人なのです。

Louverance:私の同志が、この奥、
 ムバルポロス旧市街の東側にいる
 ターノティク(Tarnotik)と話をつけておいたと
 言っておりましたが……

Louverance:しかし本当に、ここが
 神都アル・タユへの道なのでしょうか?

Louverance:……!?
(遠方の橋梁の上を歩いていくセルテウスの姿が見える)

Louverance:あれは、まさか!?

Tarnotik:オゥレ、ターノティク。

Tarnotik:オナエェ、な?
 はなしィ聞いたなよ。
 むっとむっと奥ゥな、行きたなかァ?

Tarnotik:いいけのォ、
 オナエェとターノティク、とりひきィなァ?

Tarnotik:ターノティキ、知ってなァ。
 外なではァ、上からマ白なむのォ降る、はなしィ。
 そなマ白なむのォ積もたにィ、咲く花あるなとォ。
 そぉれ、珍いなむの、きれェなむのなとォ。

Tarnotik:マ白な中、咲く花ァ、
 オナエェ、もってくりばァ、いいねェ。
 ターノティク、オナエェな奥ゥ送りるよォ。
 むっとむっと奥ゥ、石とるの場所ォ2716ゴウなァ。

Tarnotik:でむゥ、ターノティク、
 オナエェ、死んだも知れいなよォ?
 ターノティク、悪くゥないよォ?

(スノーリリーをターノティクに手渡す)
Tarnotik:おォ、おォ!
 これェな? マ白な中、咲く花なァ?!
 なんてェ、きれェなむのなァ……。

Tarnotik:タンキッヤーッ!
 オナエェ、ありがたゥなァ! ありがたゥなァ!

Tarnotik:ターノティク、
 こるほだァしあわせな気分なァ、はじまてなだァ!

Tarnotik:ではァ、約束ゥ
 ターノティク、送りるよォ。
 ……オナエェ死むなよォ。 オゥレ、悲しなよォ。

(2716採石場にワープ)

(バグベアを従えた4人のモブリンがセルテウスを囲んで小躍りしている)
Chekochuk:プロマシア、生まれ変わり、
 オゥレたち、会ァえた! すごォく強え!

Movamuq:アタィたち、連れてェク!
 約束どおり、プロマシア、連れてェク!
 ピッカピカ、デッカデカ、光るゥとこなヨ!

Trikotrak:それ、ずっとアッチ、
 北のホウ、海のソコ。でもォこのまァえ、
 グラグラゆゥれて、トンネル、埋まった!

Swipostik:でな、オゥレたち掘るネ?
 プロマシア、ぜェたい連れてェな!

Louverance:まさか、ここで
 セルテウスに会えるとは……!

Louverance:しかし、
 彼らはいったい、なんの話を……?

???:シュウゥゥゥ……

(斧を手にしたガルカが登場)

Jabbos:おまえら……だれだ……?

Jabbos:アイツ……
 ダレだか……知ってるのか……?

Louverance:あなたは……

Jabbos:俺は……、ジャボス。
 モブリンたちと……、ながい間……
 いっしょに暮らしてる……。

Jabbos:ながい間……
 平和に……平和に……暮らしてきた……。

Jabbos:でも、モブリンたち……
 今……、少し……おかしい……。

Jabbos:だから……、
 男神のこと……あがめたりしてる……。
 人をすべて……ほろぼそうとしてる……。

Jabbos:でも……約束する……
 俺が……やめさせる……。

Jabbos:だから、帰ってくれ……
 後は……、俺に……任せてくれ……。

Louverance:しかし……

Makki-Chebukki:じゃまだーじゃまだー!
 マッキーチェブキーさまのお通りだぜ!

Kukki-Chebukki:じゃまなのじゃまー!
 クッキーチェブキーさまもお通りだよ!

Jabbos:!?

Louverance:待て、おまえたち!
 おまえたちはたしか、タブナジアの……?

Cherukiki:うおっ!
 しょーねん、もう来てたぁ!?

Kukki-Chebukki:うおっ!
 だから、寄り道しちゃだめだって言ったじゃん!?

Makki-Chebukki:うおっ!
 でもまぁ、間に合ったんだからよしとして……
 とりあえず、つっかまえろぉ!

Louverance:[Your name]!
 私たちも、彼らに手を貸しましょう!
 セルテウスを捕らえるいい機会です!

(4モブ&バグベアのバグビィとの戦闘に勝利)
(へたり込むモブたちを前に勝ち誇るタルタル3人組)

Makki-Chebukki:これで終わりかよー!

Kukki-Chebukki:本気を出すほどもねぇぜー!

Cherukiki:次はコチョコチョの刑だぜー!

Jabbos:ウォォオオオオオ……!
 そこまで……だ……!

Makki-Chebukki:ウッキャー!

(暗転・ジャボスに倒され木の柵に捕われる3タル)

Cherukiki:だせー!
 だせーだせー!
 こっから、だーせー!

Chekochuk:なァんだ?
 3ぴきのチビっこォ!

Kukki-Chebukki:おいらたちは、ジュノの
 使いだぞー! おいらたちを泣かせたら、
 ジュノのえらい人が怒るぞー!

Makki-Chebukki:おいらたちは、
 とってもいい取り引きにきたんだぞー!
 おいらたちとお話しないと、とっても
 後悔しちゃうぞー!

Chekochuk:だァまれな! だまれなッ!
 うるさい声、ワァン、ワァン、ひびく、ひびく!
 あァんまり騒ぐと、そのノド、かっきィるぞ!

Louverance:取り引き?
 もしや彼らは、ジュノのナグモラーダに命じられて
 ここへと来たのでしょうか?

Jabbos:待て……、みんな……、
 俺の話……、きけ……。落ち着いて……話きけ……。

Chekochuk:ジャボス、なんだァ?

Jabbos:そこにいる少年……、
 男神の生まれ変わり……、違う……。

Jabbos:そこにいる少年……、
 男神の姿と……、ぜんぜん……違う……。

Movamuq:ジャボス、なんでェなヨ?
 あんたァ、プロマシアのお姿なんてェ、
 見てこたァ、あるのかァ?

Jabbos:ああ……、俺……、見たこと……ある。
 男神の石像……、見たこと……ある。

Swipostik:石像?
 あぁぁあ、アレ? だいジしてたァに、
 いねくゥなった石像なァ。

Chekochuk:オゥレも、石像、見たことあるぞォ!
 それに比べェると、たしかにィ、ぜェんぜん、
 おォ姿、違う。

Chekochuk:でもォ、プロマシア、
 伝説のォとおり、黒いチカラ使ったなァ。

Jabbos:だがァ……
 胸に……、光る石がない……。
 やはり……、男神と……違う。

Jabbos:……それに……、
 モブリン生んだのは……、男神ではない……。
 みな……、俺の言うこと、わかってくれ……。

Chekochuk:ジャボス、まァた、そォの話なだァ?

Trikotrak:ジャボス、そォれ、
 信じィきってるなァ。かわいそうなヤツだァ。

Movamuq:ジャボス、だましたァ人間、
 わァるいやァつ、わァるいやつッ!

Movamuq:おまけに、
 こいつゥらも、わァるいやつッ。
 さっさとォおおぉぉぉおッ、死刑ッ!

Movamuq:また「タイサイ」
 現われたら、ごォちそう、どぞどォぞ。
 ひとくち、まァるのみ、ゴックンこヨ。

Makki-Chebukki:わはぁー!
 そんなことゆーと、男神の石像と
 こーかんしてやんないぞー!

Kukki-Chebukki:こーかんしてやんないぞー!

Jabbos:男神の……、石像……?

Chekochuk:チビっこ!
 もッかしてェ、あの石像、見つけエだなァ!?

Movamuq:チビっこ!
 もッかして、あん石像、掘り出しイたァ!?

Makki-Chebukki:そーだぜー!
 あのでかい石像、オイラたちよく知ってるぜー!

Kukki-Chebukki:あれが欲しかったら、
 そこのしょーねんとこーかんなんだぜー!

Cherukiki:こーかんなんだぜー!

Chekochu:ウウウウウ。石像、ほしィ。
 あの石像、オイラたち伝説どおり。

Swipostik:でも、プロマシアの生まァれ変わり、
 渡すわァけいかァないだ。

Trikotrak:でも、渡してェも、
 プロマシア、生まれ変わりなァら、
 強いかァら、帰ってこォれるよォなァ?

(歩み出すセルテウス)

Movamuq:!!!
 プロマシア、生まれ変わり、
 オオオ、怒ォった!?

Trikotrak:!!!
 プロマシア、生まれ変わり、
 ドドド、どこォ行くゥ!?

Makki-Chebukki:あああっ!
 まてまてまてーっ!!!
 しょーきんがーっ! にげていくーっ!

Cherukiki:あっけろー! あっけろー!

Jabbos:……待て。
 今……、開けてやる……。

Jabbos:シュウゥゥゥ……
 旅の人……ここは……危険だ……。

Jabbos:すぐに……、帰ると……いい。
 モブリンたち……、今は……とても……
 興奮してる……。

Jabbos:出口は……向こう。
 後ろ……振り向かず……、すぐ……、
 帰れ……。それが……、一番いい……。

Jabbos:それと……いいか……?
 ここで見たこと……聞いたこと……、
 決して……街の者には……言うな……。

Louverance:いや、そうはいきません。

Louverance:ジャボス殿、
 あなたやモブリンたちが話していたこと、
 私たちには気になることばかりです。

Louverance:あの少年のことを
 モブリンたちは、「男神の生まれ変わり」と
 呼んでいましたね。彼らはあの少年のことを
 知っているのですか?

Louverance:私たちはあの少年を追う者。
 どうしても教えていただかなくてはなりません。

Jabbos:シュウゥゥゥ……
 ……そうか……。おまえら……、
 さっきのヤツこと……知ってる……?

Jabbos:なら俺も……話したい……。
 俺のほうが……バストゥークに……行こう……。

Louverance:そうですか!
 では、バストゥーク大工房にいらっしゃる
 シド殿の元でお話を聞かせていただきましょう。
 そこまでは私がご案内いたします。

Louverance:[Your name]、
 では、シド殿の元で落ち合うことにしましょう。

End


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