■ 第3節 第2小節 みっつの道-烙印ありて
カーバンクルの力を得て、力を高めた
鳳凰丸は、あの少年が初めて現れた地
を目指せといった。
一方ジュノでは、大規模な戦闘の準備
が着々と進められていた……。
■ ジュノ上層・モンブロー医院
Monberaux:[Your name]さん、
どうも北の地で大変なことがあったようですね。
Monberaux:親衛隊の方々に尋ねても
要領を得ませんが、その不安は感じ取れます。
Monberaux:それに……
どこからともなく、世界の終わりが近づいて
いるという、不気味な噂が流れています。
Monberaux:その噂には、
あのお嬢さん……アミュレットを奪われた
お嬢さんが絡んでいるというのは本当ですか?
Monberaux:彼女はその件で
ジュノ親衛隊に手配されているとか……。
Tenzen:本当の原因は、あの少年でござる!
プリッシュ殿は、ただただ、ふりまわされている
だけでござる!
Monberaux:ああ、あなたは!
Tenzen:邪魔するでござる、薬師の方。
Tenzen:おお、[Your name]殿!
大変でござるよ!
Tenzen:我輩、ジュノ大公宮にて
話をきいてきたのでござるが、今、ジュノでは
バハムート討伐のために、大規模な作戦準備が
進んでいるでござる。
Tenzen:いくら人を滅ぼすと
息まいているとはいえ、バハムートは
ヴァナ・ディールを守りし5霊獣のひとつ。
Tenzen:我輩、バハムートをどうにか
説得できぬものかと、その作戦の指揮官である、
エシャンタール殿に同行を願い出たでござるが……
Tenzen:一蹴されてしまったでござる。
彼らに話し合いの余地はない、彼らが一斉に
各都市を攻撃する前に片をつけねば、
人に勝ち目はないと。
Monberaux:ちょっと待ってください。
今の話、いったいどういうことですか?
Monberaux:各都市を一斉に攻撃するなど
そんな物騒な話……まさか、現実のことでは
ありませんよね?
Monberaux:そんな大変なことが!?
真龍が各都市を襲う画策をしているなど!?
Monberaux:そうだ、
他の都市にはもう、知らされているのですか?
戦いの準備は、なされているのですか?
Tenzen:いや、おそらく通知されてはおらぬ。
空への武器を持たぬ我らと、彼らとの力の差は歴然。
Tenzen:それに、もっとも恐るべきは
バハムートの力。空の覇者と呼ばれるバハムートには、
その名のとおり、空間を制御する力があるのでござる。
Monberaux:空間を制御……?
Tenzen:彼らが各都市の上空に現れた時点で、
人の負けは決まる。そのとき人は、抗うことも
許されず、滅びる他ないでござる。
Monberaux:……。
Tenzen:しかし、まだ手は残されているでござる。
Tenzen:エシャンタール殿の話では、バハムートは
配下の真龍たちを一斉に転移させるために、
魔力を蓄えている最中だそうでござる。
Tenzen:バハムートが、魔力を蓄え終わる前に、
バハムートを説得することができれば……
Monberaux:……そんな……
説得などしている場合なのですか?
世界の終わりが、目の前にあるというのに!
Tenzen:!!!
もちろん、説得できるでござるよ!
我輩と鳳凰丸、そして[Your name]殿が
いる限り!
Tenzen:そのためには……そうでござる!
薬師の方、我輩たちに教えていただきたい!
Tenzen:あの少年が
最初に見つかったという場所を!
Monberaux:……!
Monberaux:……わかりました。
ウォルフガング……ジュノ親衛隊隊長には
口止めされていたのですが、もちろん、
お教えしましょう。
Monberaux:あれは、クフィム島にある
デルクフの塔。その塔n北側に、地下へ下りる
階段があるのです。そしてその先には……
Monberaux:私にはうまく説明できません。
ただ、その部屋の中央に、あの少年は突然
現れたという話です。
Tenzen:かたじけないでござる!
クフィム島にあるデルクフの塔。
我輩、行ってみるでござる。
Monberaux:しかし、武士の方、
地下へ降りる扉は閉ざされていますよ。
あのときは、事故のために開いたそうですが。
Tenzen:ふぅむ。
しかし、我輩の鳳凰丸があればおそらくは……
Tenzen:[Your name]殿、
先に行くでござる。では、ごめん!
Monberaux:[Your name]さん、
無駄足を踏ませてしまうかもしれませんが、
あの扉を開く方法、私からウォルフガングに
尋ねてみましょうか。
Monberaux:正義感の強い彼のことです。
世界の終わりを知りながら、自分ですべてを
背負い込んでしまっているかもしれません。
Monberaux:同じ志をもって
戦う人がいるということを、教えてやらねば……。
この手紙をもってジュノ大公宮の衛兵詰所を
訪ねてみてください。
※だいじなもの:モンブローの封筒を手にいれた!
「モンブローの封筒」
ジュノのモンブローからウォルフガングに
渡されるよう頼まれた封筒。
中にはバタリア丘陵らしき絵の隅に
『K9N』と書かれた紙が入っている。
・イベント終了後に話しかけてみると
Rosaline:聞きました?
世界の終わりが来るとか来ないとか、
物騒な噂話のことを?
Rosaline:病は気からといいますからね、
その噂話のせいで身体の不調を訴える人が
多くなっています。仕事に追われていますよ。
■ ジュノ大公宮・衛兵詰所
Pherimociel:なに、隊長に用だって?
Wolfgang:[Your name]、
ちょうどよかった、おまえを探していたのだ。
Wolfgang:カムラナート様の代理として
エシャンタール様が、おまえに北の地で
起こったことについての話をききたいと
申している。
Wolfgang:……?
なんだ? 封筒?
Wolfgang:……モンブローからか。
とりあえず受け取っておこう。
Wolfgang:しかし今は、おまえの件が先だ。
さぁ、俺についてこい。
■ ジュノ大公宮・謁見の間
Esha'ntarl:来ましたね。
冒険者[Your name]。
Esha'ntarl:北の地に眠る
4つ目の母なるクリスタル。あなたはそれを
守ることができなかったということですね。
Esha'ntarl:それどころか、あなたこそが、
あの少年を導く役目を担っていたとか……。
Esha'ntarl:……そんなに
かたくなる必要はありませんよ。
Esha'ntarl:ナグモラーダは
あのアミュレットのことを自分ひとりの
胸の内にしまっていました。
Esha'ntarl:そのことが
今回の失敗を招いた大きな原因です。
Esha'ntarl:それに、あの少年の正体がわかった今、
あなたとあなたの祖国に疑いをかけたこと、
それが誤りだったということもわかりました。
Esha'ntarl:共にヴァナ・ディールの
未来を憂える身として、これから先は
力を合わせて参りましょう。母なる
クリスタルを守るがために……。
※どう答える?
・はい
・いいえ
・「いいえ」を選択する。
Esha'ntarl:そう言われるのも
無理はありませんね、これまでのあなたへの
態度を考えれば……。どうか許してください。
Esha'ntarl:ところで、[Your name]。
Esha'ntarl:4つ目の母なるクリスタル。
そこでは、とても不思議なことが起きたそうですね。
Esha'ntarl:あなたが連れてきた
タブナジアの少女が、セルテウスを助け、
ナグモラーダの計画を妨げたとか。
Eshan'tarl:正直に答えてください。
そのことに間違いはありませんか?
※間違いないか?
・はい
・いいえ
(はいを選択)「いいえ」を選択。
Esha'ntarl:そう、ですか……。
私たちは今、その彼女を探しています。
Esha'ntarl:罪を問うためではありません。
むしろ、その身の安全を保障するため。
彼女はとても危険な状態にあるのです。
Esha'ntarl:ひとつ目の脅威は、ナグモラーダ。
彼は、4つ目の母なるクリスタルが「虚ろなる闇」に
包まれた罪を、彼女ひとりに着せようとしている。
Esha'ntarl:彼がその少女を見つけたならば、
都合の悪いことを喋らせぬために、ためらいなく
その口をふさぐことでしょう。
Esha'ntarl:そして2つ目の脅威は
あなたがたが追っていた少年、セルテウス。
彼の次なる目的は、5つ目のクリスタルに
間違いありません。
Esha'ntarl:しかし5つ目の
クリスタルははるか海底にあり、
彼女はおそらくその場所を知っている……。
Esha'ntarl:最後に3つ目の脅威。
それは南から訪れている暗殺者です。
Esha'ntarl:あなたはもう
どこかで噂話を聞いたかもしれません。
タブナジアの僧侶の罪を問うために、
海を越えてやってきたミスラのことを。
Esha'ntarl:彼女たちは決して罪を見逃さず、
決して手を緩めません。
Esha'ntarl:ですから
いいですね、[Your name]。
Esha'ntarl:彼女を見つけたら、
ここに連れてきなさい。決して、悪いようには
いたしません。女神アルタナに誓いましょう。
Nag'molada:失礼する!
Nag'molada:[Your name]か。
第4の母なるクリスタルにてあったこと、
嘘偽りなく、説明しただろうな?
Nag'molada:私の計画に不備はなかった。
あのプリッシュという女が来さえしなければ、
セルテウスを止めることができたのだ……。
Nag'molada:いいか?
あの女は、セルテウスの心の言葉を聞き、
「石の記憶」を歌い、彼が逃げる手助けをした。
Nag'molada:あの女が持っていた「絆の証」。
あれは人の心と心を繋ぐもの。おそらくあれを
介して、セルテウスにその身を乗っ取られていた
に違いない。
Esha'ntarl:……。
Nag'molada:だが、それはつまり、
私たちにヤツの真意を聞き出す機会も
与えられたということだ。
Nag'molada:あの女を捕らえ、
その身を裂けば、必ずわかることだろう。
神都アル・タユを守るために現われたという、
セルテウスの真意が……!
Mawl'gofaur:惨めな。
我らの聖戦、往古に終結せしこと……
セルテウスは知らぬのか?
Kareh'ayollio:愚かな。
我らの神都は、往古に滅びたこと……
セルテウスは知らぬのか?
Nag'molada:もしくは、私たちが
知らぬのかもしれない。聖戦の真の結果、
神都の真の結末を……!
Nag'molada:私は今一度、
神都アル・タユの調査をすべきだと提案する。
Nag'molada:セルテウスが生き残った理由。
彼がクリスタルに触れる理由は、すべてそこに
あるに違いないからだ。
Nag'molada:そのために、
まずは、第5のクリスタルへと続く
クリスタルラインの調査を行いたい。
Nag'molada:セルテウスのために封鎖された
デルクフの塔「クリスタル・ターミナル」への
入室許可を、ぜひ……
Esha'ntarl:ナグモラーダ。
神都アル・タユの調査を行う必要が
あるということ、あなたの主張はよく
わかりました。
Esha'ntarl:しかし……
Kareh'ayollio:アルマター機関の決定は
既に下されている。おまえにはバストゥーク近くに
現れた、獣人モブリン族の調査が命じられている。
Mawl'gofaur:セルテウスに関しては
エシャンタールが引き継ぐことになったのだ。
後は彼女に任せたまえ。
Nag'molada:しかし、エシャンタールは
真龍バハムート討伐の任にあたる者。
Nag'molada:セルテウスの件は、
その片手間に処理できるほど
たやすいことではない。
Kareh'ayollio:そう、その通りだ。
箱を使った奇襲は、もはや意味がない。
Mawl'gofaur:そう、そのすべては
おまえの失敗のために、な。
Nag'molada:く……。
Esha'ntarl:ナグモラーダ、
誤解せぬように。私たちは
あなたの不備を責めるつもりはまったく
ありません。
Esha'ntarl:ただ、あなたの力、
多種族との交渉に長けたクリュー人としての力が
モブリンを相手に必要とされているのです。
Nag'molada:……しかし……!
エシャンタール、今のセルテウスは
我らの想像を越えた力を持っている。
Nag'molada:あの箱も失い、
5つ目のクリスタルへの道も絶たれている今、
おまえはどのようにして、ヤツを処理すると
いうのだ!?
Nag'molada:納得のできる答えを
おまえが示せるとは思えん!
Esha'ntarl:わかりました。
そこまで言われるのでしたら、
ナグモラーダ、お教えいたしましょう。
Esha'ntarl:私が箱なくとも、
彼を封じることができること。母なるクリスタルの
元にいかずとも、彼をおびき出すことができること。
Nag'molada:……な、なんだと……?
Esha'ntarl:すべて、
聞いているのでしょう、セルテウス?
Esha'ntarl:もうひとつの「絆の証」。
それは私が持っているのです。
(アミュレットを掲げるエシャンタール)
Esha'ntarl:お待ちしていますよ。
定めの地で。あなたが定めに添うことを。
■ ジュノ大公宮 衛兵詰所
Wolfgang:この封筒の中身は分かった。
モンブローに返してくれ。これはたぶん、
あいつが大切にしていたものだ。
Wolfgang:それにしても、あいつは……。
Pherimociel:現在、ジュノ戦闘艇隊が
出航準備中だ。我々親衛隊はここで見守るだけだが、
必ずや大いなる戦果をあげることだろう。
Neraf-Najiruf:ジュノ戦闘艇隊には秘密兵器が
積み込まれるらしい……。いったいどんな
ものなんだろうな。
Adolie:なんでもあの機関が、
技術の粋を集めて造りだした兵器だそうだ。
Neraf-Najiruf:それは頼もしい。
それに加えて戦闘艇の巨大な主砲があれば、
真龍など恐れるに足りないな。
■ジュノ大公宮
Colti:今回の真龍への奇襲作戦は
エシャンタール様が指揮をとられるそうだ。
大胆でありながら、確実に打撃を与えられる案だ、
さすがはエシャンタール様。
Auchefort:ナグモラーダ様がさきほど、
心ここにあらずといった状態で独りごちながら
出ていかれましたが、なにかあったのですかな?
Auchefort:ウォルフガング様もさきほど、
手紙を読んだなり、苦虫を噛み潰したような
お顔をされて出ていかれましたし……心配です。
Chapi Galepilai:怪しい少年と少女を
見かけなかったか?
Chapi Galepilai:もし見かけたら、
ぜひ知らせてほしい。
現在、両名とも指名手配中なのだ。
Chapi Galepilai:彼らを野放しにして
おくのは、ジュノだけでなく
ヴァナ・ディールの危機を招くかもしれない。
他の冒険者にも伝えておいてくれ。
■ル・ルデの庭
Petva:真龍に対抗できるのは
我がジュノ戦闘艇隊しかない。私もいつの日か、
あれに乗り込んでみたいものだ。
Crooked Arrow:ジュノ戦闘艇隊には
アルマター機関の面々が乗り込むらしい。
あの数の戦闘艇を操る技術を持つとは、
よほど統率の取れたエリート集団なんだろうな。
■ ジュノ上層・モンブロー医院
Monberaux:やはりウォルフガングはそれが
何か分かったようですね。あなたもそれに
記された場所へ行ってみるといいでしょう?
Monberaux:え、どこへ行けばいいかって?
フフッ、それは「ひみつのちず」ですからね。
それは内緒です。
End