■ 第4節 第1小節 究極魔法の起源
後日談 チェブキー3兄妹編
■ ウィンダス港・漁師ギルド
Chipmy-Popmy:この前、
漁業ギルドの船上慰安大会ってことで
流しのお笑い芸人がやってきたんだけどよ。
Chipmy-Popmy:あまりにつまんなすぎて、
船から落ちる奴が続出してなぁ!
Chipmy-Popmy:あんなくだらん
芸人どもはヴァナ・ディールには必要ねぇ。
だから、島流しにしてやったさ。
Chipmy-Popmy:あ、でも、
無人島なんかにじゃねぇぞ。ビビキー湾にある
プルゴノルゴ島さ。あそこに住んでるヤツに
一生世話してもらえってな。
Chipmy-Popmy:今ごろ、ヤツも
あの3人組のギャグに悩まされてるだろうさ。
いい気味だ。ガハハハハ!
■プルゴノルゴ島・戦車
??? Warmachine:……。
反応がないようだ。
(3匹の黒マンドラを追い掛けるように3兄弟が現れる)
Cherukiki:あっ!
Your nameだ!
Kukki-Chebukki:やった!
客が3人から4人に増えた!
Makki-Chebukki:あめだまあげるから、
オイラたちのお笑いを聞いていけよ!
(漫才を始める3兄弟)
どうも~
チェブキックスで~す。
ねぇねぇきいてよ、このまえさ~。
おいらたち、でっかいの倒して、
世界を救っちゃったんだよね~。
それもまぁ~
なりゆきでやっちゃったっていうの~?
ゆだんさせるために
操られちゃったフリもしちゃったりなんかして~
大変だったよ~。
いやぁ、
マッキーさんは、マッキ症状だったよねぇ~。
あらま、
クッキーさんは、クッキリ見てるねぇ~。
そんで、
チェルキキさんは、チェルっとキキ一髪だったよぉ~。
……な、の、に、聞いてよ!!!
Your nameっちゅう
冒険者ときたら、「俺たちが倒した」って!!!
ぼうげん、じゃー!!!
Makki-Chebukki:冒険者
Kukki-Chebukki:ぼうげんじゃ。
Cherukiki:暴言じゃ。
Kukki-Chebukki:むはははぁああ~っ!
Makki-Chebukki:やはははぁああ~っ!
Cherukiki:にょほほほぉああ~っ!
(3兄弟、腹を抱えて笑い転げる)
笑う?・はい
・いいえ
(・はいを選択)
Makki-Chebukki:もふっ!?
そこの冒険者、止まりなさい!
おいらたちを笑ってますねー!?
(BGMがボス戦曲「Turmoil」に)
Makki-Chebukki:ハラたつえもん!
よーし、みんなでツッコむぞー!
(黒魔法の詠唱を開始する3人)
Makki-Chebukki:メー☆
Kukki-Chebukki:テー☆
Cherukiki:オー☆!
(隕石がPCを直撃)
(爆炎が晴れるとブッキーチェブキーがPCをかばっている)
Vukki-Chebukki:未完成ながら、
この究極魔法を使うとは……!
Vukki-Chebukki:おぬしら、
いったいどこから放たれた刺客じゃ!
Cherukiki:ハナタレだって!
Kukki-Chebukki:シカクだって!
Makki-Chebukki:しっけいなー!
おっちゃん、おいらたちは
泣く子も黙る「超お笑い師」チェブキックスだぞぉ!
Vukki-Chebukki:ええい、なんでもええ!
とにかくその究極魔法、わしには効かん!
Vukki-Chebukki:わしの妻が使う
本当のメテオで、何百回と
のされたことがあるわしじゃ!
Vukki-Chebukki:ここで会ったが百年目!
腕を貸そうぞ! こい、悪の大道芸人らめ!
Makki-Chebukki:おいらたちだって、
母ちゃんゆずりの究極魔法なんだぞー!
Makki-Chebukki:いっくぞー!
Makki-Chebukki:メー☆
Kukki-Chebukki:テー☆
Cherukiki:にょぉおおおおー!☆
(メテニョの隕石がブッキーに直撃、倒れるブッキー)
Cherukiki:……またヤッチャッタ!
Kukki-Chebukki:しょーがないなー。
Makki-Chebukki:でも、ほら、
悪のおっちゃんをやっつけたっぽいぞ!
やったー!
Vukki-Chebukki:ぬぅうううううう!
Vukki-Chebukki:おおおおおおぉぉぉっ!!!
Makki-Chebukki:おおおおおおぉぉぉっ!?
Vukki-Chebukki:……そ、その
あやふやな究極魔法「メテニョ」を使う、
おぬしらはもしかして……!
Vukki-Chebukki:タブナジアに残してきてしまった
我が愛する息子と娘、逞しく聡明で可愛らしい
マッキー、クッキー、チェルキキ、なのか!?
Makki-Chebukki:それって!?
Kukki-Chebukki:もしかして!?
Cherukiki:おっちゃんが!?
Vukki-Chebukki:そうじゃ!
おまえたちのパパさんじゃよお!
Cherukiki:とうちゃーん!
Kukki-Chebukki:とうちゃーん!
Makki-Chebukki:とうちゃーん!
(チェルキキとクッキー、ブッキーに抱きつく。マッキーが抱きつくスペースがない)
Makki-Chebukki:……って、
ずるいぞ、ふたりとも!
Vukki-Chebukki:よしよし。
わしがいなくて、ずっと寂しかったろうなぁ。
辛いこともたくさんあったろうなぁ。
Vukki-Chebukki:これからは
ずっと一緒に楽しく暮らそうなぁ。
わしがおまえたちを決して離さんぞ。
Cherukiki:とうちゃーん!
Kukki-Chebukki:とうちゃーん!
Makki-Chebukki:とうちゃーん!
Vukki-Chebukki:よしよし。
……いや、待て。
よくない、よくないぞ!
Vukki-Chebukki:おまえたち、
わしのことは「パパン」と呼ぶのじゃ!
わしはそう呼ばれるのが夢じゃったのじゃ!
Kukki-Chebukki:パパーン!
Makki-Chebukki:パパーン!
Cherukiki:パパパーン!
Vukki-Chebukki:いやはや、
感極まってしまってな、
恥ずかしいところを見せてしまったようじゃ。
Vukki-Chebukki:わしはこの子供たちと
しばらくはこの島で暮らしていくよ。
後のことはわからんが、すべてこの
子供たちのために生きるつもりじゃ。
Vukki-Chebukki:おまえさんも知っての通り、
わしは悪い人間に狙われておる身。
いつかおまえさんの力を借りたいと
思うときがくるかもしれん。
Vukki-Chebukki:そのときは、
ぜひ力を貸してくれ。よろしく頼む。
Vukki-Chebukki:いや、いや、
それよりも、そうじゃった。
大事なことを言わねばならんの。
Vukki-Chebukki:ほら、子供たちも
一緒に言おう。わしらを引き合わせてくださった
冒険者さんに「ありがとう」とな。
Vukki-Chebukki:ほんとうに、
ほんとうにありがとう。
Makki-Chebukki:さんきゅー。
Kukki-Chebukki:さんきゅー。
Cherukiki:さざんがきゅー。
Vukki-Chebukki:なんと!?
Vukki-Chebukki:これは失礼した。
大陸では、そういうのが流行りなのじゃな。
Vukki-Chebukki:では。
……さんきゅー。
クリアドロップ(ドロップの種類はランダム)を手にいれた!
End