プロマシアの呪縛/第5章~第8章/迎え火

Last-modified: 2012-06-17 (日) 18:28:19

■  第3節 第3小節<迎え火>

 プリッシュには、なにか目的とする
 ことがあるようだ。彼女はひとりで、
 ウルガラン山脈へと向かう。
 彼女が求めるものとは何なのか?


■ ウルガラン山脈・熊爪嶽

※結界が施されており、近づくことができない。

Prishe:お、来たな、[Your name]。

Prishe:おしかったな!
 もうちょっと待っても来なかったら、
 プリッシュさまのお仕置きコースに
 ご招待してやるとこだぜ!?

Prishe:……と、あれがあのとき見えた
 獣人の結界だな。まぁ、俺に任せておきな!

(結界が解け、白い光に包まれる。氷湖が現れる)

Prishe:わぁ! こりゃすげぇ場所だな!

Prishe:獣人のやつら、なんで
 こんなところにまで、あの魔晶石を運んだんだ?

Prishe:まぁ、そこらへんに捨てたら、
 あれを拾った奴がまた、おかしくなっちまった
 だろうけどよ……。

Prishe:ああ、おまえはあの魔晶石について
 よく知らねぇだろうな。

Prishe:実はな、あの魔晶石に封じられた
 「虚ろなる闇」は、特別なもんなんだ。

Prishe:30年前、「タブナジアの魔石」って
 呼ばれる魔晶石の破片が、タブナジアから
 バストゥークに渡ったって話は聞いただろ?

Prishe:その魔晶石を持って、この地へやってきた
 調査隊は、案の定、その破片に封じ込められた
 闇の声に毒されちまった。

Prishe:「おまえの本当にしたいことをしろ」
 「おまえの本当の姿に戻れ」……。

Prishe:あの声は、俺たちが持ってる
 闇にむかって、何度も何度も囁いてくる……。

Prishe:それで、あの調査隊にいたヤツらは
 人としてやっちゃいけねぇことをやっちまった。
 ま、それも仕方ねぇよな。

Prishe:だってあの声は、
 男神プロマシアの声なんだからよ!

Louverance:男神の声だと……?

Prishe:だぁっ!?
 まーた、盗み聞きかぁ!?

Louverance:その話、よく聞かせてもらおう。

Louverance:私は、ルーヴランス・ミスタル。
 30年前の調査隊に参加してた、王立騎士
 フランマージュ・M・ミスタルの孫だ。

Prishe:……ああ、おまえはそっちか。
 おまえのことも、よーく知ってるぜ?

Prishe:やっと帰ってきたんだな。
 おまえの爺さんの仇は、その手で討てたのか?

Louverance:なぜ、それを!?
 ……そうか、おまえが……!?

Prishe:ああ、そのとおりさ。
 運がわりぃな。俺は、プリッシュ。
 そっちは[Your name]。

Louverance:……おまえたちが……

Prishe:へっへっへ。俺たちのこと、
 得体の知れネェ奴らだって聞いてるだろ?

Prishe:でも、そんなことは
 気にしちゃいねぇから安心しな。俺が聞きてぇのは、
 おまえが北の地で見た「闇の血族」の親分のことさ。

Prishe:ミスラたちはそいつが、
 男神プロマシアだと思ってるみてぇだけど、
 そんなもんじゃねぇってこと、俺はよーく知ってる。

Prishe:なら、あれはいったい誰なんだ?
 獣人たちには、闇の神って呼ばれてる
 みてぇだけどよ?

Louverance:……それを調べるために、
 私は戻ってきたのだ。

Louverance:北の島々でつかんだ話では、
 あの闇の神は、ここに眠っていたのだという。

Louverance:しかしあるとき、
 闇の王がここを訪れ、闇の神の声に答えた。

Louverance:闇の神は、闇の王を
 強大な力を持つ「石」に導き、自ら
 生み出した悪魔たちを遣わしたとか。

Prishe:なぁるほどな。
 なんとなくわかってきたぜ。獣人たちに
 男神プロマシアって言われてる正体が……。

Louverance:なに?
 それはいったい、なんなのだ?

(歩み出すプリッシュ)

???:プリッシュ!

(ウルミアや罪狩りの3姉妹が駆け込んで来る)

Louverance:待て!
 安易に近づくな、妙な気配がする!

Louverance:てぇやぁぁぁーーーーっ!!!

(両手剣を抜刀して突っ込むルーヴランス)

Snoll Tzarと戦闘→撃破

Prishe:[Your name]!
 やっぱり、おまえは強ぇな!

Prishe:さっすが、俺の見込んだ
 冒険者だけあるぜ! 武運も悪運も天下一品だ!

Shikaree Z:なぜだ?
 眠れる神々の閨(ねや)がない……。

Louverance:ここに眠っていた
 神のこと、おまえは知っているのか?

Shikaree Z:ここには
 巨大な闇のクリスタルがあったはずだ。

Shikaree Z:……まさか……
 おまえの言う、獣人の神というのは……!

(フラッシュバックする黒いプロトクリスタルのビジョン)

Shikaree Z:!!!

Prishe:おおっ!?

Ulmia:あれは……!?
 
(黒いクリスタルの破片のような石が出現する)
 
Shikaree Z:近寄るな!
 忌むべき声に捕われるぞ!

Shikaree Z:忘れもしない、
 あれはタブナジアの魔石!
 30年前の調査隊員を惑わせた魔晶石だ!

Louverance:あれが、我が祖父を!?
 
(魔石にかけより、それを迎えるように両腕を広げるプリッシュ)
 
Shikaree Z:しまった!?

Prishe:戻ってきたな……

Prishe:おかえり、俺の魔晶石……。

Ulmia:プリッシュ!?

(去るプリッシュ、追って走り去る罪狩りたち)

Ulmia:私もあの方たちと、
 プリッシュを追いかけます。

Ulmia:[Your name]さん、
 バストゥークで落ち合いましょう。
 
 
■ バストゥーク大工房・シド研究室

(ウルミアと罪狩りのミスラ3人が入室)

Cid:ウルミア君!
 ……ん? この方々は……?

Ulmia:……罪狩りのミスラの方々です。
 プリッシュを捜しに来た……

Cid:罪狩りのミスラだと!?
 プリッシュ君にいったいなんの用事が?
 そうだ、プリッシュ君は見つかったかね?

Ulmia:はい、私たち
 プリッシュを見つけることはできたんです。

Ulmia:でも、
 プリッシュは私たちを置いて、いなくなって
 しまいました。あの魔晶石を持って……。

Cid:魔晶石だと?
 その話、もらさず詳しく教えてくれ!

Cid:……そうか。
 あの時、タブナジアからもたらされた魔晶石は、
 それほど恐ろしい力を持つ石だったというのか。

Cid:調査隊の精神に、多大なる影響を与える
 ほどの力を持っていた。そういうのだな?

Shikaree Z:そのとおりだ。
 合同調査隊に参加したミスラは、その魔晶石の
 破片を持ち帰り、私たちはあれが持つ恐ろしい
 力を身をもって思い知らされた。

Shikaree Z:しかし、
 あれがどこからもたらされたものかは、
 どうしてもわからなかった。北の地では
 私たちは鼻がきかぬからな……。

Shikaree Z:だが、ウガレピ宮殿より
 持ち出された「竜の絵」を追った先に、
 その答えはあったのだ。

Ulmia:……タブナジア大聖堂で
 プリッシュとミルドリオン枢機卿さまに
 お会いしたのですか?

Shikaree Z:ミルドリオンに詰め寄ると、奴は
 あの恐ろしい魔晶石の塊「タブナジアの魔石」を
 見せてくれたよ。

Shikaree Z:私たちは、それがどれほど
 危険なものかを説いた。直ちに人の手が
 届かぬ場所、北の地に捨てるべきだと。

Shikaree Z:しかし、ミルドリオンは、
 どうしてもあの石を渡そうとはしなかった。

Shikaree Z:「眠れる神々」を
 目覚めさせるために必要だとうそぶいてな。

Cid:神を蘇らせる……? まさか……!?

Ulmia:私も信じられませんでした。
 けれども私も同じお話を、サンドリア
 大聖堂で聞かされたのです。

Ulmia:タブナジア大聖堂が
 聖歌隊に歌わせようとしていた歌には、
 そのすべてを歌うことで、神を蘇らせる
 力を持っていると……。

Cid:歌と石……。

Cid:も、もしや、
 あの謎の少年を逃してしまったとき、
 プリッシュ君が歌った歌が、それなのか?

Cid:それでその歌は、
 すべて歌われたのか?

Shikaree Z:歌は5つある。
 その最後の歌は、眠れる神々が知っている。

Shikaree Z:ウルガラン山脈にて
 目覚めた神よりその歌を聞いていれば、
 その歌が歌われるのは時間の問題だ。

Shikaree Z:もしくは、
 セルビナの……。いや、やめておこう。
 おまえたちに心を許すことはできん。

(退室する罪狩りの3人)

Ulmia:私もあの方たちと、
 プリッシュを捜しに行きます。

Cid:いや、待ちなさい。
 ウルミア君、罪狩りのミスラは
 プリッシュ君を狩るつもりなのだぞ。

Cid:わしらは彼女たちよりも先に、
 プリッシュ君を見つけ出して保護しなくては。

Cid:ここだけの話だが、
 天晶堂にもバストア海の海賊にも話はつけてある。
 連絡が来たらすぐに発てるよう、君はここに残るのだ。

Ulmia:シドさん……。
 ありがとうございます……。

Cid:そうだ、コーネリアに
 部屋の準備を頼もう。ライバート、コーネリアの
 ところへウルミア君を連れて行ってくれんか?

Raibaht:……わかった。

Cid:[Your name]君、
 テンゼン君が言っていたこと、まだウルミア君には
 伏せておこうと思うのだがどうだろう。

Cid:プリッシュ君が
 どうして「タブナジアの魔石」と呼ばれた
 魔晶石を持ち去ったのかはわからんが、
 ミルドリオン枢機卿とやらに関係があるのだろう。

Cid:それならば、
 ミルドリオン枢機卿を捜しているルーヴランス君が
 なにか知っているかもしれない。頼んだぞ。

Cid:彼の話を聞かずに、
 プリッシュ君が「世界の終わりに来る者」かどうか
 判断することなどできない。

Cid:ルーヴランス君は
 神都アル・タユを求めて、タブナジアへと
 向かったのだったな。

Cid:[Your name]君、
 彼を追ってみてくれ。頼んだぞ。

End


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