新ユニットを追加したり戦闘時のサウンドを変更したり。
ちょっと役立つ改造に関する情報。
ルールセット/タイルセットなどのインストール場所
Windowsの場合
「.freeciv」フォルダの下にルールセットやタイルセットを入れる。
Windows XPの場合
C:\Documents and Settings\(ユーザー名)\Application Data\.freeciv\(バージョン)
Windows Vista/7/8の場合
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\.freeciv\(バージョン)
バージョン番号は、2.4や2.5など。
Linuxの場合
ホームディレクトリの下に .freeciv という名前のディレクトリを作成する。先頭にドット「.」がついている隠しディレクトリであることに注意。(通常、Freecivを起動すればゲームのセーブ場所として自動作成されているはず ls -a など前もって確認しよう)
そしてその下にバージョン番号のディレクトリを作成し、その中にルールセットやタイルセットを入れる。
($home) - .freeciv/ - (バージョン)/ - (ルールセットいろいろ)
国境線半径の変更
オンライン対戦では国境線半径を縮小することが多い。
デフォルトでは広すぎて、狭いマップでの大陸戦などに支障を来たすからである。
数値の変更は簡単。
「(Freecivインストールフォルダ)\data\classic\game.ruleset」(default.serv参照先)をテキストエディタで開いて、
-170行目くらい-
[borders]
; Base border radius from city.
radius_sq_city = 17 ←
; Border radius square increased by this amount / point of city size
size_effect = 1 ←
数字を2箇所書き換えて保存するだけである。
「radius_sq_city」は都市を建設した時点での国境線半径。
大きいと大陸戦や二人一島戦で不便だが、小さすぎるのも問題がある。
「size_effect」は都市サイズが上昇することで増加する国境線半径。
大きいと海の向こうの陸地まで国境線が広がることがあるので、これは避けるべきである。
定期鯖は前者を4か5、後者を1か2に設定している。
サウンドの変更
dataフォルダの中に「stdsounds.soundspec」というファイルがあり、これをメモ帳などで開いて編集するだけ。
サウンドファイルを「stdsounds」フォルダに入れ、ファイル名を指定する(半角英数のファイル名がよいだろう)。
デフォルトのサウンドは全てoggファイルだが、wavファイルでもよい。
例えば「stdsounds.soundspec」を開くと、「m_frigate = "stdsounds/inh2o.ogg" ; [pox]」という記述がある。
これはフリゲート艦の移動音として、stdsoundsフォルダの中の「inh2o.ogg」というファイルが指定されていることを示す。
これを「m_frigate = "stdsounds/Tread.ogg"」と書き換えれば、フリゲート艦がキャタピラ音を響かせて航行するようになる。
また最初にセミコロンがついているもの、例えば「;b_generic = ""」などは、その音が無効になっていることを示す。
b_建物名 | 都市建造物が完成したときに鳴る音 |
f_部隊名 | 戦闘音 |
m_部隊名 | 移動音 |
w_不思議名 | 自分が不思議を完成させたときに鳴る音 |
e_イベント名 | 各種イベント発生時に鳴る音 |
music_start | Freeciv起動からゲーム開始まで鳴り続ける音 |
特に変更推奨なのは「e_chat_msg = ""」、つまりチャットで誰かが発言したときに鳴る音である。
これを鳴らすようにすれば会話がスムーズに進むだろう。
サウンドファイルはネット上のフリー音源を探すもよし、持ってるゲームの中からサウンドファイルを取り出すも良し。
飛行機関連のゲームを持っていれば、エンジン音を戦闘機の移動音にしてみるとよい。
英語版公式のSound & Musicページにもいくつか置いてあるが、こちらは少し地味なようだ。
「C:\WINDOWS\Media」の中にもwavファイルがいくつか入っており、これは特に編集せずともチャット音などにそのまま使えそうである。
無料で入手できる音源
・大戦略シリーズの体験版(大戦以後の音は大体ある)
・Battle for Wesnoth(白兵や騎馬部隊が充実)
思い通りのマップ作り
2.1系までは英語版公式に置いてある、「Civworld map editor」というソフトでマップ作成ができた。
しかしあまりにエラー+強制終了が頻発するために極めて使いにくかった。
いやほんと、やってられませんよあんなの。
ver2.2.0にて「編集モード」が追加され、マップ作成の難易度は一気に下がった。ありがたい話である。
別ページで解説するので、そちらを参照せよ。 → 改造・MOD・ツール/編集モード
改造に便利なフリーソフト
※普及を企む回し者ではない
- 解凍・圧縮
- セーブファイル圧縮形式は3種類(.bz2/.gz/.xz)あるので、これらに対応していると便利。
LhaForgeやLhazなど。
zip,lzh,7z,rarなどにも対応しているので普段使いにも。 - テキスト編集
- ルールセットファイルなどは拡張子が.rulesetなだけで中身はテキスト。
もちろんメモ帳でも編集はできるが、unicode版のサクラエディタが文字化けしなくてよい。
正規表現で検索/置換も可能。 - 画像編集
- タイルセットはいわゆるドット絵なので、ドロー系かつ透明化pngが扱えるもの。
有名どころはGIMP。PictBearは開発終了してるけど軽いのが○。 - ファイル比較
- バージョンアップでルールセットのどこが変化したのか把握するため。
フォルダごと比較できるWinMergeが便利。 - 翻訳
- \share\locale\ja\LC_MESSAGES内の「freeciv.mo」が日本語化ファイル。
これを作成するのに使うのがPoedit。
FreecivのソースファイルをDL→「カタログの設定」で登録しておくと、原文がどこで現れるかが分かるようになる。