2.08版簡潔ガイド

Last-modified: 2015-12-27 (日) 12:10:59

英語版wiki(http://freeciv.wikia.com/wiki/MainPage)にある
A Succinct Guide to 2.08(http://freeciv.wikia.com/wiki/A_Succinct_Guide_to_2.08)の翻訳と要約です

 

初出は2006年の記事ですが、現行バージョン(2.2系)でも、
Freecivを始めたばかりでNoviceなAIにも勝ち方がわからないような場合には、役に立ったりします。

 

ちなみに、"地図生成の方法"を"3"にすると、下記のlargepoxでのプランがよりプレイしやすくなります。

 
 

A Succinct Guide to 2.08

War client / War server

このガイドはWar clientバージョン向けのガイドだったり。
Freecivの元々のルールからかなり変更されている。

Smallpox vs largepox

smallpoxとlargepoxという、2つの戦略がある。

 

smallpoxとは、可能な限り多くの小さな都市を作り生産のアドバンテージを得て他文明に攻める戦略。
largepoxとは、都市の数よりも大きさで交易のアドバンテージを作り、科学力で先進して勝つ戦略。
勝利のカギとなるのは、祝祭ブースト。

 

smallpoxはよく使われる作戦だが、最近のサーバー設定では手放しで勝てる作戦ではなくなりつつある。
他文明の内1つは滅ぼせるものの、それ以外の文明には到底追いつけなくなるだろう。
ただ、1対1の場合やチーム戦では今でも用いられたりする。

The beginning

ゲーム開始から共和制までの時期。ものすごく重要な期間。
この時点では少しだけのアドバンテージが、後の展開に繋がる。

 

この時期のポイント

  • ほとんどの場合、寄り道せずにまっすぐ共和制を目指す。
  • 最初の都市は食料ポイント+2以上のタイルに作る。森や砂漠、ましてや山なんてもっての他。
  • ユニットが素早く移動できるように、労働者には道路を作らせる。
  • 首都に近く鯨にも近い場所に都市を作れば、研究もはかどる。
  • 探索者を都市で部隊解散させると、開拓者の生産が早くなる。開拓者は買うというテもアリ。
  • 生産するのは開拓者だけ。首都の場合は図書館を作ってもいい。

Rapture Growth

祝祭ブーストはFreecivでの重要なポイント。

  • 共和制下か民主主義下
  • 都市サイズが3以上
  • 不幸な市民がいない
  • 幸福な状態の市民が半分以上
  • 食料ポイントに余裕がある(食料ポイントが+1以上)
     

という条件を満たすと、1ターン事に都市サイズが1つ増える。
しっかり調整すると、5ターンでサイズ3の都市がサイズ8にまで成長する強力なもの。

 

具体的な方法として、都市サイズを3から8に成長させるポイント。

  • 港と寺院を建設
  • 神秘主義を覚える
  • City Governerを使い、全ての都市を祝祭状態にして、食料ポイント+1以上にする。
  • 贅沢の比率を40%に設定(もしくは、全都市が祝祭状態になるように贅沢を調節)
     

8から12以上にブーストさせる時には、市場・銀行・交易路・水道を建てる。

Largepox

まずは経済体制を整え、研究を勧め、生産力を高める戦略。
税収を高めて研究速度を上げるが、生産力は海上プラットフォームを作るまでは頼れない。
海タイルがこの戦略のキモで、交易ポイントを稼ぐ。
労働者は初期のままで足り、新たに生産する必要はない。

 

以下のように展開する。

  • 沿岸に7~9都市をまんべんなく作る。できるだけ海タイルを占拠するように。
  • 各都市サイズをなるべく早く、3にまで育てる。
  • 共和制にした後、航海を覚えたら、神秘主義と通貨を研究する。
  • 沿岸都市全てに港を建設(もしくは購入)
  • 沿岸都市全てのサイズが3になったら、祝祭ブースト開始。その時、都市サイズが5になるまでに寺院を購入しておく。
  • 各都市に市場を購入。
  • 都市サイズが8になったら、税率を最大に。
  • トライリームを1つ以上作り、島の周囲を探索。より多くの海タイルが使用出来るようになる。(現行バージョンだと、意味がないかも)
  • 順不同で、交易路・銀行の購入・水道の購入。その後、再び祝祭ブーストで都市サイズを12にする。
  • 都市サイズが12になったら、各都市ができるだけ多くの交易路を持つようにする。
  • 他文明からの攻撃が怖かったら、チャリオットに防衛を任せてもいいが、いち早く火薬を覚えてマスケット銃士を用意する。
  • 特に攻撃もなければ、公衆衛生を真っ先に研究する。下水道を購入し、3度目の祝祭ブースト。
  • 図書館と大学を購入する。各都市に用意できたら、科学の比率を最大に。
  • これらを踏まえつつ、自由の女神・マゼランの探検航海・ダーウィンの航海・フーバーダム・ニュートンの学士院の建設も検討する。
  • その後は小型化を研究。
  • 各沿岸都市に海上プラットフォームを用意したら、できることはたくさん。上陸戦を研究し、海兵隊で攻めるもよし。
  • 飛行術を覚え、戦闘機で攻めるもよし。最終的に科学全てを覚えたら、どうやって他文明を征服するかを考えるだけ。
     

あっさり"購入"と書かれているところは、"建設"だったり"建設を進めつつ購入"という方法も。

Smallpox

島いっぱいに、びっしりと都市を作る戦略。
largepoxで海上プラットフォームが作られるまでに、生産面でアドバンテージを大きく得られる。
共和制にした後に科学の比率を最大にし、磁器学の研究を進める。
都市には兵舎(と、兵舎(改良))以外はあれこれ建設しない。

 

以下のように展開する。

  • ひたすら開拓者だけを作る
  • 共和制になったら、地図を覚えて島の周囲を探索。小さな島があったら、そこにも都市を作る。
  • 車輪や兵法など、戦闘向けの科学を覚える。近くに他文明がいたら攻め込む。
  • 島の周囲にも何も見つからなかったら、航海を覚える。
  • 磁器学を研究のゴールに設定し、なるべく早く覚えるように。
  • 磁器学を覚え次第、全都市の生産をフリゲート艦に。密集軍も乗せて、他文明の征服へ。
  • ユニットの購入が高くつく時は、数ターンの間税率を上げる。
     

作っておきたい不思議は、マゼランの探検航海か、王立図書館。ただ、大抵はユニットを生産する方がいい。

 

大灯台を作るというテクニックもある。具体的には、

  • 地図を目標に、アルファベットの研究を始める。
  • 地図を覚え次第、大灯台の建設を始める。
  • 大灯台の建設が他文明に追いつかない時は、建設を王立図書館に変えて、最終的に磁器学を覚えるようにする。
  • 君主制下にしたら、税の比率を70%、科学を30%に変え、研究の目標を多神教にする。
  • この時点で攻撃用ユニットはいろいろあるが、多ければ多いほど良い。
  • 多神教を覚えたら、トライリームをすぐに作り、研究の目標を槍隊の為に封建制度にする。
  • 他文明の国境線を探す。封建制度を覚えていたら、安心して槍隊をその島に乗せられる。
  • 攻撃の第一波を行ったら、科学の比率を70%に上げて、交易路も作って磁器学の研究を進める。

A note on the history the largepox technique

largepoxという戦略は、freecivではいろんな風にアレンジされている。
0 AD年に向けて火薬だけを研究する人もいる。同年にコンピュータを覚える人もたまにいる。

 

smallpoxに対抗し、祝祭ブーストを用いた最初のプレイヤーは、Sun Tsu氏。
Wiggin氏が彼からテクニックを学び、改善した。
キャラバンも含めあらゆるものを購入で済ませ、都市全てに必要な建物が揃うまで研究を止める、というテクニックは彼が生み出したもの。
彼が紀元前に小型化を覚えた、最初のプレイヤー。

 

そしてYaro氏とJp氏がWiggin氏のテクニックを、いくつか改良した。
改良した点は、早期に海兵隊で攻め込む方法。