PID使用の前準備。
船底にスクリューを設置します。
本当ならばスクリューを完全に覆い隠したい所ですが、今回はみやすさ重視でそのままくっ付けてます。
主な役割は画像の通りですが、FTDのPIDはロール用のスクリューで高度制御(吃水線調整)などもしてくれるらしいです。
Qキーで設定しておきましょう。
喫水線のはスラスター、艦首のピッチもスラスター、艦尾のピッチは反転スラスター、左舷側のロールはLHS、右舷側のロールはRHSです。
コントロールタブのPIDを3つ設置して、それぞれロール、ピッチ、高度制御に割り振っておきます。
PID数値調整
今回の場合、ビークルちゃんの重量に対してスクリューの数が非常に多いので、Kp値は最小(0.001)や0.005にしておきます。重いビークルを操作するのなら、0.020とか0.050とかで調整してみましょう。
Tiの値は、完璧を目指すならば色々と弄っても良いですが、最大にしておけば大概は何とかなります。
Td値も最小にしておけば殆どの場合は大丈夫ですが、今回の場合、ビークルちゃんの発進時の艦首浮き上がり(ピッチが上向いてしまう)が酷いので、少し敏感にピッチ変化に反応させる為、ピッチ操作PIDでのみ0.05にしておきます。他は最小の0.01です。
最終的にグラフがゆるやかな波を描くようになったら完璧です。
これでトップヘビーの艦船を無理矢理安定させて転覆を防いだり、艦橋まで海面に浸かってる艦船を無理矢理浮上させて美しい喫水線を作り出すのです。
まとめ。
PIDは神。
Kpはとりあえず左端でいじいじする。
Tiはとりあえず最大。
Tdはとりあえず左端でいじいじする。
おまけ。
PIDの数値調整、とりわけ高度=喫水線を調整する部分で少し不足があったので、ここに追記しておきます。
高度を調整する事と喫水線を調整する事は殆ど同義ですが、とにかく水平、すなわち傾きを0度にすれば安定するピッチやロールと違い、喫水線の最適な高さは船によって異なります。
高さを調整するにはどうするかと言うと、ここを弄ります。
これは高度を0メートルにするように設定しています。ビークルちゃんには、この位の喫水線が似合いますね。
こちらは高度を180メートルにするようにしています。ヘリコプターや飛行戦艦の高度を決めるときに使えるかもしれません。ただビークルちゃんはスクリュー故に空に浮かぶことなどは出来ませんので、水面を跳ねるようにしながらもなんとか高度180へ行こうとします。
かわいい。
ちなみにこれにジェットをつけたら高度180まで飛んでってくれます。
かわいい。
最後に高度-180メートル。言い換えれば深度180メートルですね。潜水艦を作る時に利用するかもしれない設定です。ほぼ木造の為に強い浮力を持つビークルちゃんを、低いKp、Td値にも関わらずなんとか水中に沈めようとかんばってくれます。
かわいい。
実際にはもっと細かい数値で調整を行い、最もその船がカッコよく見える喫水線を探すことになるでしょう。
編集時Ver1.966
コメント
- 喫水線調整について詳しく知りたいです。これは船の喫水線をPIDなしの状態よりも上げたり下げたり出来るということですよね? -- 2017-02-04 (土) 07:25:47
- その通りです。船の喫水線を、PIDでスクリューを操作する事による上下させられます。他にも、潜水艦の深度を調整するのにも使えますね。ジェットにすれば、航空機の高度を整えたりも可能です。 -- こじゅ? 2017-02-04 (土) 10:19:00
- ご指摘を受けて見直して見ますと、確かに高度調整の際の数値調整に関しての説明が抜けていました。帰宅しましたら加筆しますねー。 -- こじゅ? 2017-02-04 (土) 10:23:23
- ありがとうございます -- 2017-02-04 (土) 20:45:45