[V1.0.6.1] ミラーファランクス(グラデ170祝福無し・魂のラヴァジャー攻略)

Last-modified: 2020-10-19 (月) 20:10:30

スペルパインダーのビルドとして装備もスキルも星座も特に目新しい点はないかも知れません。
しかし、クルーシブルのグラディエイター170を祝福や防御装置なしでクリアしています。
また、アルティメットの魂のラヴァジャーも倒せるため、総合力は高いと思います。

個人的に、ビルドはプレイングを通じてブラッシュアップされ、完成に近づいていくと考えています。
そのため、ビルドの細部を理解しやすいようプレイングについても説明することにしました。
この記事がビルドを仕上げる微調整の方法や実戦での立ち回りなどの参考になれば幸いです。

長所:

  • 無敵時間の延長を活かした攻勢防御。
  • 数々の敗北を克服してきた事故率の低さ。
  • 希少なダブルレア装備なしで再現できる。

短所:

  • ビルドとしての斬新さに欠ける。
  • 雑なプレイに不向き(きっちりしたスキル回しが必要)。
  • 育成にもトレハンにも不向き。2ndキャラのエンドコンテンツ向き。

ビルド詳細:Build Calculator

https://www.grimtools.com/calc/1NXzJrLV

Build Calculatorと実物との差異

各装備とも厳選した分、カルキュレータより実物のほうが多少強いです。差分は以下の通り。

最大ヘルス154 攻撃能力94 エレメンタル攻撃20% イーサー攻撃81% 全耐性低下6%
雷耐性11% 刺突耐性2% 出血耐性5% 生命耐性6% イーサー耐性6% 気絶耐性18% カオス耐性7%

レジェンダリー装備ひとつ分の差はありますが、気絶耐性以外はプレイングでカバーできる範ちゅうだと思います。
気絶耐性については頭部・指輪・メダルをマルマスでクラフトして各6%ずつ稼いでおり、実物の気絶耐性は60%です。

基本的な戦い方

エレオクテスの鏡を可能な限り張り続ける攻勢防御のスタイルです。
防御は、エレオクテスの鏡とナリフィケイションで耐性デバフが多重にかかったピンチを凌ぎます。
マークオブトーメントと星座スキルのネイチャーズガーディアンズは補助的な位置づけです。
攻撃は、キャリドアのテンペスト連射とボーンハーベストでヘルス変換し、デヴァステイションでDPSを伸ばします。

装備(神話級マインドワープ・イスカンドラの一式)

装備選びの基準は、祝福も防御装置もない状況でネメシス級に取り囲まれても生き残れること。
いくつかのセット装備を試してみたところ、神話級マインドワープとイスカンドラの一式の組み合わせが一番しっくりきました。
至高の防具「千里眼の集中セット」のクレアボヤンスがないため、エナジー不足が心配でしたが、たまにポーションを飲むだけで足りました。

なお、トリビュートポイントはどうせ余るのだから「祝福に活用してもっと早く楽に回せる装備に変えたほうがいい」という意見はもっともだと思います。
このビルドは戦況が不利なほど勝ち残りたくなる無敵へのロマンに興味がない方にはつまらないかも知れません。

ビルドの指針

説明を始めるに先だって、数々の敗北を経て自分なりにたどり着いたビルドの条件を箇条書きにしておきます。

  • 「余剰火力はディフェンスに回す」火力はカカシリセット【60秒】で充分。
  • 「最大ヘルスを無駄にあげない」ヘルスは【11000】で充分。
  • 「防御能力は最小限」【DA2800】で充分。
  • 「攻撃能力は狡猾性に振ってでも稼ぐ」【OA3200】は必要。
  • 「DPSは精神力でもあがる」精神力は【1000】あってもいい。
  • 「気絶耐性は事故を減らし、装甲と物理耐性は即死を遠ざける」

攻防のバランス

カカシ(訓練用ダミー)のヘルスを55秒~60秒で削り切れるだけの火力を残して、防御を優先しました。
このビルドの火力はカカシ5回の平均タイム約57秒です。

ヘルスについて

中途半端に最大ヘルスをあげてパンチ2発でキレイに沈む事態が続きました。
(一発目で全ヘルスの45%ダメージ+耐性低下→二発目で55%ダメージ→死亡)
むしろ、1発目で瀕死になってくれたほうがヘルス残40%~50%で自動発動する防衛スキル群によって立て直しやすいです。
逆にヘルスが10000を切ると、突然変異で25%OFFされたとき、ネイチャーズガーディアンズ越しにワンパンチでKOされたことがあります。
ローヤルゼリーエッセンス(+10%)やウグデン軟膏(+800)で15000をキープできるなら状況は変わりそうですが、そこまで届きません。

防御能力(DA)について

DA2800でネメシス級から受けるクリティカル率が約1%でした。
突然変異を考慮するとDA3300は欲しいですが、このビルドでは体格に全ポイント振っても届きません。
そのため、攻防のバランス的に一番勝率が高かったDA2800を基本形態に採用しています。

攻撃能力(OA)について

OA3200でネメシス級に与えるクリティカル率が約15%でした。
レリックのエタニティのスキルの発動条件が「クリティカル時の33%」なので、狡猾性にポイントを割り振ってでも攻撃能力を上げなければなりません。

精神力とDPSについて

OA3200でもアルティメット魂のラヴァジャーに与えるクリティカル率は約5%しかありません。
また、OAとDAは突然変異の掛け合わせでグチャグチャになることが多いです。
そのため、クリティカルは発動しにくいと見切りをつけ、ベースダメージをアップするため精神力にポイントを振るのも有用だと実感しています。
そこでOA3200、DA2800を確保して余ったポイントは精神力に振りました。
(OA3200は実物の数値でカルキュレータはOA3106しかありません)

装甲と物理耐性

装甲と物理耐性を見直したところ、出会い頭にはね飛ばされる事故を減らすことに成功しました。
装甲吸収率は軽装でも90%を目指しても損はありません。
物理耐性は20%しかなくてもデカ物の一撃で即死しにくくなります。

状態異常(気絶・凍結・減速・スキル妨害)

まず、減速については、星座のパッシブ効果により耐性100%が容易です。

次にスキル妨害ですが、神話級アルケインハーモニーレギンスひとつで耐性80%を稼げます。
またこのパンツはマルマスでクラフトすれば気絶耐性6%付きを厳選できます。
ただ、スキル妨害はネメシス集団戦の敗因になりにくいので割愛しました。
パンツは、火力と耐性重視で神話級レイスボーン レッグラップス、ドッジ率と物理耐性目当てで神話級バルパロスのショースのどちらかをお薦めします。

凍結は、使い手である冷風のムージラウクの足が遅く、先によそで他のネメシスを片付けられるため重要度は下がります。
また2体同時に現れてもホアフロスト軟膏で対策できるため、凍結耐性40%台で良しとしています。

気絶対策は当然ながら最も重要です。
このビルドの死因のトップは、気絶中に「無敵化スキルを使った気になっしまう」ことです。
そのめ、当初はコンポーネントの硬い皮を使って耐性80%にしていましたが、やがて60%に落ち着きました。
アイアンメイデンの攻撃のうち、どのスキルが何秒の気絶をもたらすか、戦闘中に見分けられる方なら60%でも充分対応できるはずです。

レリック(アグリヴィックスの悪意かエタニティか)

祝福や消耗品無しの縛りプレイをしない場合はアグリヴィックスの悪意をお薦めします。
このビルドでは常時アグリヴィックの悪意が発生し続け、カカシリセットを5秒以上縮める火力を発揮してくれます。

カルキュレータ掲載のビルドはチャレンジプレイ用としてエタニティを採用しています。
エタニティはエレオクテスの鏡とマークオブトーメントの合間に毎回生じるコンマ数秒の隙を埋めてくれます。
なお、イオンの砂時計によるクールタイム短縮は、エレオクテスの鏡の連続使用専用と割り切ってください。

ホーントはイーサー属性変換に特化できないこのビルドには合いません。

ドッジ率も25%に達すると?

ベルトとパンツの別案について。
唐突ですが「クルーシブルで一番多い死因はネメシス級の物理パンチだ」と思ったことはありませんか。
そんな時、ドッジ率25%にスリスブラッドチンキの回避率75%を加えられたらどうでしょう。
と言うわけで、神話級ファントムスレッドガードルと神話級バルパロスのショースも試しました。

結果、ドッジ率23%、物理防御28%になり、ネメシスのキツい一撃をスルーできる確率があがりました。
が、エレオクテスの鏡やナリフィケイションに失敗すると結局やられてしまいます。
なお、カカシリセットは約62秒とさほど遅くなりませんでした。
むしろ、耐性パズルの難易度が跳ねあがってしまったことに困りました。

各属性耐性について

エレオクテスの鏡やナリフィケイションを使いこなせるようになっても各耐性は最大値まで上げます。
デバフ消しは超過分に費やすコストを削減するためのもので、被ダメージ量を減らすものではないという認識です。
このリソース調整の概念については具体例を挙げて説明を続けます。

攻防のリソース調整とは

例えばストームスカージが苦手で、耐性-36%を仕掛けられることが解っていたとします。
そこで雷耐性80%に増強剤(15%)を2本追加して、雷耐性80%(+超過30%)で挑んだとしましょう。
そうすると敵に耐性をさげられても超過分から減るため、受けるダメージは増えにくくなります。
ナリフィケイションは耐性低下デバフを消せるため、減った雷耐性を取り戻せます。
そのため、あらかじめ超過分を積んでおかなくてもダメージが増える事態を回避できます。
ただし、もともと耐性が60%しかなければ、80%確保していた方より大きなダメージを受けてしまうのは仕方ありません。

上記は、ナイフィケイションを上手く使えるなら、超過分の耐性アップ増強剤を攻撃能力アップ増強剤に交換できることを意味しています。
こうやって過剰な防御要素を攻撃要素に回す、またはその反対を行うことで攻防のバランスを調整します。

攻撃の属性変換について

イスカンドラセットを選択するとエレメンタル倍率がかなりあがります。
さらにマインドワープは全属性の耐性をさげるため、属性変換のメリットは相対的に小さくなります。
また、実戦に目を向けると、アレクサンダー・ストームスカージ・迷いし者の死に神などはイーサー耐性98%です。
ダメージ源がエレメンタルに散っていることが有利に働くシーンもあります。

なお、このビルドでは物理のフラットダメージの一部がイーサー、残りはすべてエレメンタル属性に変換されます。
ヘルス変換の元になる武器メインハンドダメージがエレメンタルになっている気がしてイーサーに一本化できないという裏事情も抱えています。
(変換は一度きりの仕様なので物理→エレメンタル→イーサーと二重に変換できない)

増強剤

カイモンの意志という「10%標的のダメージ減少」の増強剤を密かに愛用しています。
「10%減少」はディケイ(25%減)に比べると効果は小さく確率発動で重複も不可ですが、増強剤1部位だけで仕込めます。
さて、もうお気づきになった方も多いでしょうが、このキャラは長らくアルカニスト一本でプレイしてきました。
ネクロマンサーを選ぶ前にカイモンの選民の派閥で増強剤を買っています。

ダメージのライフ変換について

星座のグール(4%)とコンポーネントの安らぎ無き遺骸(3%)の計7%だけです。
ホーンテッドスチール(8%)や刃の印章(5%)やハンガラーオイル(8%)の追加も試みましたが結果不要でした。
ライフ変換は強力なディフェンスギミックなので初心者の方は大量に積みたくなると思います。
しかし、受けるダメージを減らす、与えるダメージを増やす、秒間の攻撃回数を増やすなど試してください。
他の要素をバランスよく伸ばして必要最小限の吸収率でヘルス満タンを維持できるよう心がけたほうが総合力が増し、強くなった分ヘルスバーが安定します。

また、そもそも根本的な問題として。
耐性低下時は痛恨の一撃が次々飛んで来ますが、その正しい対処方法はライフ変換による回復ではありません。
スリスブラッドチンキかイーサーの塊を頼りにデバフが切れるまで逃げ回るべきです。
実際、ブラッドサースター込みのヘルス変換率44%で踏ん張ってみましたが大ダメージの一撃で昇天しました。

スリスブラッドチンキとイーサーの塊について

このビルドは祝福・装置無しのW150~W170クリアに1周15分近くかかります。
それだけの長丁場になると集中力を維持できてもミスの1回や2回はどうしても犯します。
ただし練習を積めば、経験則からミスにすぐ気づけるようになります。
そんなとき役に立つのが、ブラッドチンキとイーサーの塊です。
このふたつのアイテムはネメシス級2体以上に絡まれた時専用と割り切ってください。
なお、両者の性能は一長一短という印象で、どちらも出し惜しみしないのがコツです。
特にイーサーの塊はクールタイムが90秒もありますが気にしていたら手遅れになります。

これらの使い分けについて。
アイアンメイデンか迷いし者の死に神が突っ込んできたらブラッドチンキを使います。
アレクサンダーかクバカブラが迫ってきたらイーサーの塊を使っています。

スリスブラッドチンキとイーサーの塊の真価

これらふたつについて「やられそうになったら使おう」という考えは捨ててください。
自分にもそう考えていた時期がありましたが、そのままやられてしまってばかりでした。
むしろ「ここで踏ん張ればとどめを刺して頭数を減らせる!」というタイミングで用いてください。
ネメシス級大集合も最初の一体を倒せれば一気に楽になり、勝率が跳ねあがります。

星座について

イオンの砂時計と春の乙女イシュタークを両方取ると必要な親和性ポイントが多くなるため、星座は誰が作っても似たような構成になってしまいます。
加えて、ヘルス変換のグール、耐性低下の未亡人、攻撃スキルのフィーンド・インプなど定番は取らない理由がありません。
そうこうしていると祈祷ポイントは秩序10Pと原始18Pの数合わせに必要な分しか残らないでしょう。

春の乙女イシュタークを採用した理由ですが、気絶やラグでダメージ吸収スキルを使い損なうリスクに対する保険です。なのでプレイ中はネイチャーズガーディアンズが起動してるかどうか気にしなくて結構です。

秩序と原始の数あわせ

【豹+牡鹿+秩序(岐路)】か【鰻+鶴+原始(岐路)】かの選択になります。
前者は攻撃寄り、後者は耐性重視ですが、どちらにも劣勢を覆せるほどの影響力はありません。
個人的には優劣を感じず、装備のアレンジに合わせて使い分けてきました。
各耐性とも最大に届いていれば前者、足りなければ後者をお薦めします。

星座の仕上げは三択問題

亀か真面目な見張りか水の番人ウロか。どれを取っても祈祷ポイントを使い切ります。
最近は、消耗品禁止の新マイルールのもと水の番人ウロを使ってますが、まずは真面目な見張りの採用をお薦めします。
では、それぞれについて順に説明していきます。

水の番人ウロについて

デバフ消しスキルが増えることは大歓迎ですが……、
クールタイムの残り秒数が見えない、敵に命中しないと発動しないなど独特のクセがあり、使いこなすには当てカンも必要になります。
また、浄化の水は、広範囲AoEスキルにセットすると遠くにデバフ消しの魔方陣が出現してしまい、自身のデバフを打ち消せないことがあります。
かと言って、敵をターゲットしないと打てないスキルにセットしてしまうと、とっさに発動しにくく不便です。逃げながらのデバフ消しにも向きません。
先に短所を並べてしまいましたが、それでも、浄化の水は、ネメシス級数体に取り巻かれ、耐性デバフを連続で浴びせられる状況の助けになります。

個人的にはサイフォンソウルズをわざと低レベルにとどめ、ネメシス級に取り巻かれた時のデバフ解除スイッチと割り切って運用しています。
もちろんサイフォンソウルズは高レベルで取る方が多く、全局面的な見地から考えれば正解だということも知っています。
しかし、こういう風に定石からちょっと外れたいじり方をしながら失敗と試行錯誤を楽しめる遊び心がないと無敵へのロマンは追求し続けられません。

亀か真面目な見張りか

おそらく亀を採用する方が多いでしょう。
なので、ここではなぜ真面目な見張りをお薦めするか説明します。
まず、グールの食屍鬼の飢えとイスカンダルの防御の組み合わせが極めて強固です。
この自動防衛ラインを突破するほどの大ダメージがポンポン飛んでくる苦境に留まっている限り、亀のバリアが貼られたところで余命は1秒も伸びません。
またヘルスが残り41%以上から即死してバリアが発動しなかったケースも多かったです。

一方、真面目な見張りは防御能力が計180は増えます。これは攻撃能力を上げるため狡猾性に振れる特性値が増えることを意味します。
攻防のバランス調整の余地はこういう部分にも潜んでいるのです。

攻撃型ビルド(天の槍・ローワンの王冠・死霊 / アグリヴィックスの悪意)

本編でのトレハン、祝福や消耗品を活用したクルーシブルでは、レリックと星座の一部を差し替えたほうが快適です。
秩序(黄)ルートで春の乙女イシュタークを取る代わり、天の槍やローワンの王冠などを取っても防御能力や各耐性値をキープできます。
装備はレリック以外まったく同じでもカカシリセットは約45秒まで縮みます。
また、実戦ではエレメンタルストームの渦中へ天の槍が毎秒降り注くため火力はさらに増します。
天の槍は武器メインハンドダメージも参照するため、ヘルス変換や攻撃トリガーとしても優秀です。

攻撃型のデメリットは、次の通りです。

  • マークオブトーメントのキャスト失敗が死に直結しやすくなる。
  • ヘルスがバフ込9500台に減るため、ローヤルゼリーエッセンスやウグデン軟膏が必要。
  • 精神力に振る特性値がないため、エナジー管理が多少面倒に。

あと、そもそも論ですが……、
縛りプレイをしないならスペルバインダーより快適なマスタリーがいくつもあるため、存在意義が悩ましいです。

スキル回し(クールダウン短縮のコツ)

ここからはプレイングについて説明します。
スペルバインダーはスキル回しが忙しいとよく言われます。
この忙しさの一番の原因は使うスキル数が多いからではありません。
クールダウン短縮によって、スキルのキャスト順がズレるからです。
3個のキーをランダムに押すより、5個のキーを決まった順に押すほうが楽なのです。
逆に考えると「キーを押す順番を決めてしまえば」煩雑さは軽減できることになります。

以下はこのビルドのスキル回しのタイムテーブルです。
12秒間で一周していることに気づきやすくなると思います。
抜けている時間帯にはキャリドアのテンペストが連射され、適宜エタニティが発動していると想定してください。

  • 0秒目:エレオクテスの鏡
  • 0.5秒目:デヴァステイション
  • 1.0秒目:ボーンハーベスト(イオンの砂時計 起動)
  • 1.5秒目:ボーンハーベスト
  • 3.0秒目:ボーンハーベスト
  • 3.5秒目:エレオクテスの鏡
  • 4.0秒目:デヴァステイション
  • 4.5秒目:ボーンハーベスト
  • 6.0秒目:ボーンハーベスト
  • 7.5秒目:ボーンハーベスト
  • 9.0秒目:ボーンハーベスト
  • 10.5秒目:★ボーンハーベストを撃たない★
  • 12.0秒目:エレオクテスの鏡
  • 12.5秒目:デヴァステーション
  • 13.0秒目:ボーンハーベスト(イオンの砂時計 起動)

タイムテーブルの10.5秒目に注目してください。
エレオクテスの鏡のクールタイムが終わるまで、イオンの砂時計の起動を控えて、キャスト順を一定に保っています。
このように一周のスキル回しを意識すると、モグラ叩き的な気苦労から解放されます。

シンプル化の追求

通常デヴァステイションは5秒間継続します。
が、このビルドのスキル回しでは、約3.5秒降らせた時点でエレオクテスの鏡とほぼ同時にクールタイムが完了します。
そのため、先発分の3.5秒間と後発分の5秒間で計8.5秒間しかデヴァステイションが持続しません。
毎回約1.5秒分の火力を損していますが、操作のシンプル化にはそれだけの価値があります。

シンプルさは疲労と操作ミスを減らし、勝率を増します。

出来たてのビルドは、アイディアの盛りすぎでプレイヤーを振り回すことがあります。
強化の限界が見えてきたら、お手軽化できないかもぜひ検討してください。

ナリフィケイションのコツ

ナリフィケイションは本作の全スキルの中でおそらく扱いが一番難しいスキルです。
特にクルーシブルでは、雑魚たちが投げてくる無数のデバフ群に、床ダメージ床まで加わってデバフ欄は大量のアイコンで溢れかえります。
「いつどれにナリフィケイションを使えばいいのかさっぱり判らない」とお困りの方も多いのでは。
そこで今回はもっとも重要な用法をひとつだけ解説します。

ナリフィケイションはいつ使うべきか

まず前提として、エレオクテスの鏡とマークオブトーメントを途切れることなく貼れたら無敵に思えませんか?
ところが、実際にはネメシス級4体に袋だたきにされると死んでしまいます。
では、いつなぜ死んでしまうのでしょうか。
一番多いのがマークオブトーメント越しにオーバーキルされるパターンです。
そう、マークオブトーメントでは耐性低下デバフの多重掛けに耐えられないのです。
つまり、ナリフィケイションはエレオクテスの鏡の効果が切れた瞬間に使うか使わないか判断します。
耐性低下デバフが残っていたら、ためらわずに使いましょう。
運悪くナリフィケイションした直後に、さらに複数の耐性低下デバフを受けてしまったら?
マークオブトーメントが当たっていてもデバフが切れるまで逃げ回ります。

ナリフィケイションはどのデバフに使うべきか

初心者の方には、どれが耐性デバフか判らないことも多いでしょう。
そこで次は、どの敵のどの攻撃に対してナリフィケイションを使えばよいか説明します。
ネメシス級は全員、全耐性30%以上低下させてくる大技スキルを10秒弱に1回ずつ使ってきます。
見た目が派手なうえ、痛いデバフが付くので、落ち着いてデバフ欄を観察していれば判ってきます。

エレオクテスの鏡の使い方

慣れるまでは、効果時間の長さを暗唱することをお薦めします。
「4、3、2、1」と脳内で数えてからマークオブトーメントを起動します。
マークオブトーメントの持続時間やネイチャーズガーディアンズの有無は気にしなくて結構です。
鏡が使えるようになり次第、再使用すれば他の要素も連動して上手く回るよう、このビルドは設計されているべきだからです。

なお、イスカンドラの一式は、鏡を3.4秒に延長し、ダメージ15%UPの大幅なバフを与えてくれます。
しかも鏡が切れた瞬間の残りクールタイム時間は6秒弱のため、イオンの砂時計を発動させれば連続使用も可能です。
この鏡中の攻撃力アップには、カカシリセットを5秒以上縮める効果があり、侮れません。

エレオクテスの鏡を攻撃的に使う

エレオクテスの鏡とナリフィケイションに慣れてくると、ネメシス大集合時の戦い方がおのずとイメージできてくると思います。
つまり、エレオクテスの鏡中は、どんな耐性低下も平気なので全力で戦う。
マークオブトーメント中は、デバフ欄に嫌な気配を感じたら即ナイフィるか逃げる。
ナイフィった直後に別のネメシスから大技デバフを喰らったら即座に逃げだす。
エレオクテスの鏡のクールタイムが空けたら即座に無敵化して反撃する。
最初の一体にとどめを刺せそうならブラッドチンキかイーサーの塊を使って強引にねじ伏せる。
以上、エレオクテスの鏡は一切温存せず、無敵攻撃を繰り返してください。

グラディエイターW170攻略法「ミラーファランクス」

坩堝をなかなか征服できない方は、次の11手を手順通り試してみてください。

  • 1.エレオクテスの鏡:3.4秒後
  • 2.連続エレオクテスの鏡(イオンの砂時計):3.4秒後
  • 3.スリスブラッドチンキ+マークオブトーメント:5.9秒後
  • 4.エレオクテスの鏡:3.4秒後
  • 5.連続エレオクテスの鏡(イオンの砂時計):3.4秒後
  • 6.イーサーの塊+マークオブトーメント:8秒後
  • 7.エレオクテスの鏡:3.4秒後
  • 8.連続エレオクテスの鏡(イオンの砂時計):3.4秒後
  • 9.スリスブラッドチンキ+マークオブトーメント:5.9秒後
  • 10.エレオクテスの鏡:3.4秒後
  • 11.連続エレオクテスの鏡(イオンの砂時計):3.4秒間

以上、計47秒間一方的に攻撃し続けてください。
カカシアタック級のダメージ量に耐えられるネメシスなど一体も存在しません。
少し慣れが必要ですが、どなたでも近接防衛火力システム搭載の不沈艦になった気分が味わえるでしょう。

対アルティメット魂のラヴァジャー戦

結びの一番として最強モンスターとの対戦をご用意しました。
魂のラヴァジャーは、どんな攻撃もはじく全耐性103%と発狂モードの超攻撃力で、並み居る強ビルドをプライドごと粉砕してきた化け物です。
戦闘システムを熟知して属性変換やスキル変化や耐性低下を駆使した一点集中の最終奥義を繰り出せなければ傷ひとつ付けられません。
また、この邪神に打ち勝つにはディフェンスも万全でなければならず、鉄壁の防御を誇るシールド・カデンツマンでも一瞬の隙に屠られかねません。
さらに、やっかいなことにエナジー吸収耐性95%かつペット召喚無しなので、生半可なビルドでは相手のヘルスバーを削るどころか自分のエナジーバーを維持することさえできません。もちろん、そのヘルス量はカカシの2倍以上あり、ミラーファランクスのごとき卑怯な小ワザは通用しません。

では、必殺技がないどころかエナジーすら回復できないこのビルドでどう戦えばよいのか。
答えは簡単です。テンペストを打たず、マインドワープの通常攻撃をメインに斬り倒しました。
戦闘は棒立ちのまま6~7分続き、特に危険な局面もないままKOシーンを迎えました。


コメント

  • スリスブラッドチンキとイーサーの塊の使い方は良いですね、脳筋火力ビルドにもそういう使い方が合ってそうですね -- 2018-11-06 (火) 04:39:41
  • 非常に読み応えがあり、かつ丁寧な内容でスムーズに読めました。素晴らしい投稿ですね。ここに書かれている内容がすらすらと理解できたとしたら、もうGrimDawn上級者を名乗って良い、そんな雰囲気があります。 -- 2018-11-06 (火) 17:28:17
  • ビルド紹介じゃなくてほぼ講座になってて笑える -- 2020-10-19 (月) 19:30:15
  • イチ脳筋プレイヤーから見ると、ここまで細かく考えてプレイできる人は凄いと思う。 -- 2020-10-19 (月) 19:36:26
  • ぼくグリドン7年くらいやってるけどここまで考えてプレイしたことないですw -- 2020-10-19 (月) 20:10:30