キャラ・一族・団体/稲妻

Last-modified: 2022-10-02 (日) 00:18:46

稲妻

テイワット南東部に属する雷神が治める国。

  • 重要な出来事
    • 2000年前:淵下宮に逃げ延びていたオロバシが珊瑚宮を設立し、稲妻幕府と交戦し敗北。笹百合死亡。前後関係は不明だがこの頃に鶴観も滅亡。
    • 500年前:カーンルイア滅亡と漆黒の軍勢襲来により御輿千代・狐斎宮・雷電眞等が死亡。七神の座を継いだ雷電影は摩耗の苦しみから永遠を模索する。
    • 500年前より後①:雷電影が人形の作成技術を会得。国崩を始めとする数多の試作の末、雷電将軍を作成。夢想の一心に意識のみを移して瞑想を開始する。
    • 500年前より後②:たたら砂に襲撃事件が発生、国崩による雷電五箇伝の半壊と神里家への打撃。海賊赤穂百目鬼の反乱と浅瀬響によるセイライ島の封印解除。
    • 本編直前:鎖国開始。天領奉行と勘定奉行がファデュイと結託し、将軍の名の下で目狩り令を開始する。海祇島勢力を中心に抵抗軍結成。

魔神の時代(6000年~2000年前出身

魔神等

雷電(えい)(バアルゼブル・雷神・御建鳴神主尊大御所・雷電将軍)
プレイアブルキャラクター。現雷神にして永遠を追求する神。先代雷神バアルの妹。
戦が苦手な眞に代わり、武に長けた影が戦場に立ち兵を導いていたが、自身を一介の武人であり人々を啓蒙する器ではないと考えていた。
そのため、魔神戦争が終結すると眞に七神の座を譲り、自らは彼女の影武者として彼女の代わりに武力を振るい続けた。
それでも友人たちや眞と共に団欒することもあり、未来を案じる影とは異なって現在に目を向け、儚いからこそ今を楽しむべきだと考えていた眞に憧れ、彼女のように余裕をある心を持ちたいと思っていた。
その後、500年前の戦争にて御輿千代・狐斎宮らを失う、同時に眞も死亡し、彼女の立場や掲げた理想、眞が創造し彼女の形見となった刀「夢想の一心」を受け継いで雷電将軍となる。
この時、友人達や半身の死亡によって摩耗を実感したこと、発展を遂げたカーンルイアを天理が滅亡させたことを受け、「永遠」を徹底的に追及することを決意。
漆黒の軍勢の残党を処理した後、経緯は不明だが入手した「人形」を作り出す技術をもって、摩耗を回避しつつ稲妻を永遠に守護することを試みる。
最初に神の心を託すために試作品を兼ねた原型の人形(後の国崩→スカラマシュ)を作るが、肉体・精神的な脆さから断念。神の能力を封じた上で流浪を許した。
その後は試行錯誤の末、「人形」を自身の神体を用いて完成させ、自身の意識を「夢想の一心」に宿し、摩耗を防ぐために「一心浄土」という自らの意識で構築された空間の中で数百年の間瞑想を続けていた。
  • 元ネタについて
    ソロモン72柱での元ネタは序列1番「バアル」だが、眞と影合わせて詳しく説明するにはウガリット神話の豊穣神「バアル(バアル・ゼブル)」に触れる必要があるだろう。
    神としてのバアルは今の中東で信仰されていた嵐の神で、稲妻の象徴たる棍棒と槍を持ち、恵みの雨をもたらすことから豊穣神としても信仰されていた。この時使われていた尊称の一つが「バアル・ゼブル(高き館の主)」。
    一方、キリスト教にとってバアルは異教の存在。「バアル・ゼブル」は新約聖書で「バアル・ゼブブ(ハエのバアル)」として貶められ、やがて悪魔「ベルゼブブ」へと派生していった。
    後の悪魔学で「バアル」そのものも悪魔の名として扱われるようになり、中世に成立した『ゴエティア』ではこちらがソロモン72柱として記載されることになる。
    なお、悪魔としてのバアルは「東方を支配する大悪魔」だが、ここでの東方はヨーロッパから見ての東方、すなわち神としてのバアルが元々信仰されていた中東等を指す。
  • 珍説について
    書籍「研澄真影打ち珍説」では、影は魔神戦争終結時に眞が七神となることを促すため自害し、目論み通り七神となり将軍の座に就いた眞の手によって復活、以降は彼女の影武者として活動したという説が披露されている。
    この書籍は雷神が本当に2柱存在することを知らないはずの一般人が想像で記した小説に過ぎないが、影はボイス「影を知る・3」にてこの「珍説」が事実だと認めている。
    しかし、続く発言で影武者であったことには触れつつも後の物語は人々の憶測にすぎないとも語っており、影の自死と蘇生が「珍説」以外では一切触れられないことや魔神に死んだ他の魔神を蘇らせる権能があるのかなど疑問が残る(死者が蘇り得るのであれば影が強固に永遠を求めた理由が薄くなる)。
雷電(まこと)(バアル・先代雷神)
故神。2000年前の魔神戦争終結時に璃月に集った初代「俗世の七執政」の一人。現雷神バアルゼブルの姉。
稲妻幕府を設立し、雷電将軍として稲妻の民を率いていたが、500年前の戦争で死亡。
生前に自身の神威を用いて創造した「夢想の一心」は、眞の思う平和と、夢のように美しい稲妻を見届け、この世と共に歩み続ける高貴な心を象徴するものであり、
眞の存命中は一度も武器として使われなかったが、彼女が死んだ後に影の手に渡って以降、数多くの敵を屠る刃となった。
雷神が代替わりしたという事実は、雷神の眷属である八重神子、他の七神とその眷属、旅人とパイモン、「国崩」以外にはほぼ知られていない。
  • 名前について
    眞はそのまま「真」の旧字体。意味も同じ。
    真打と影打に準えているのもあるだろうが、特に二つを合わせると「眞影」という熟語になる。意味は「肖像」あるいは「写真」。雷電の伝説任務を考えると印象深い。
雷電将軍(「人形」)
人形本体の人格。完全に独立した自我を持っており、摩耗を避けるため意識を刀に移し瞑想を続ける影に代わって、平時の稲妻の統治や防衛システムを担っている。
作成当時の影によって、永遠の障害となるものは例え心変わりした影自身でも排除することを命じられており、
二章終結後に影が見た夢の中で、民の願いに応え永遠の追求を緩めた影を咎め、準備が整い次第対決することを示唆している。
国崩(原型の人形・スカラマシュ)
雷電影によって作られた最初の人形。
元々は神の心を収めるための容器として生まれたが、器物としても人間としても余りに脆く、しかし破壊することも忍びなかったため、そのまま眠り続けさせた。
やがて「未知なるエラー」によって眼を覚ますと稲妻を流浪し、名椎の浜にてたたら砂の副官である桂木と出会った後、たたら砂の住人となり、剣舞を披露するなどして目付役の長正らと交流した。
たたら砂の人々と家族のような絆を育んでいたが、たたら砂には次第に謎の病が蔓延し、更に賊に狙われるようになり、救援を求めて幕府に度々使者を送り出すも誰も戻らず、たたら砂の住人は危機的な状況に陥っていた。
折しも彼が将軍から授かった身分の証である金の飾りを持っていることが露見し、人々は将軍に身分を保証された国崩であれば救援を求める声が幕府に届くだろう期待したが、人間でも器物でもない国崩が金の飾りを持っていることに不信を感じた長正に処分されそうになる。桂木は彼を幕府への使者としてたたら砂から逃がすが、これが長正の怒りを買い、桂木は斬殺されてしまう。
国崩は八重神子に会い、金の飾りを見せて身分を証明したことでたたら砂への救援を取り付けることに成功するも、彼が戻った時には既にたたら砂から人々は撤退していた。
桂木が長正に斬り捨てられたことを知ると、復讐のためか稲妻において最上位の鍛造流派であった「雷電五箇伝」を滅ぼすことを決意。
「雷電五箇伝」のうち、経津伝、百目伝、千手伝を壊滅させるも、一心伝を滅ぼそうとした際に関係者の中にいた楓原義慶が「丹波」姓と関係があることを知ると、「雷電五箇伝」を滅ぼす計画を諦めた*1
計画を中止したことについて、彼は単に興が乗らなくなっただけだと語り、刀職人への復讐であることを決して認めようとしなかった。
その後、ファデュイの手によって「心」を得た後、彼らの目的に興味を覚え、行動を共にすることを決める。以降の活躍はスネージナヤ#「散兵」スカラマシュを参照。
  • プレイアブルについて
    プレイアブルキャラながら敵キャラでもあるタルタリヤと同時期の登場だったため、彼もまたプレイアブル化が待望されているが、
    同じく固有グラフィックを持つ執行官であるシニョーラがストーリー中で死亡したこと、Ver.2.3現在の動向を踏まえ、「彼も死ぬんじゃないか」という怯えた声も挙がっている。
  • 「心」について
    作成と放棄の経緯から心を手に入れることを望んでいた一方、流浪と交流の中で手に入れた心は彼の望んだものではなかったとされる。
    一方、「栄花の期」ではそれに代わり自分だけの物と権力を手に入れるも、それすら「えいがのゆめ」「大地の苦しみに散る」ことが夢の中で示唆されている。
    時系列から前者は邪眼だと思われるが、たたら砂の出来事で何らかの復讐心に目覚めたとも解釈できるし、後者は神の心を指すと思われるが、夢で示唆された末路は上記の通り。
    「華館夢醒形骸記」内で、作中時点での出来事はスカラマシュの人生を三幕構造に分けた時の最終幕と表現されているだけに、今後の展開が気になるところ。
  • 「国崩」について
    国崩という単語は大砲や鉄砲玉(隠語の方)という意味を持つ一方、歌舞伎においては「国家転覆と乗っ取りを狙う悪役」という意味になる。
    笠の中央に隈取の意匠があることもあるが、「夢醒の瓢箪」内で語られている内容からしても、後者のニュアンスで使っているようだ。
    彼は流浪の果てに自らこの名を名乗ることを決め、それ以前に使っていた名前は忘れてしまったようである。
オロバシ(オロバシノミコト・海祇大御神)
かつて稲妻地方に存在していた魔神。白い鱗に覆われた、島に巻き付くことすらできそうな巨躯を有する大蛇。現在は死亡し、ヤシオリ島に骨が残っている。
魔神戦争中バアルと貴金の神に敗北し、テイワットの外にある「闇の外海」へと逃げ延び、その際漆黒の力を珊瑚枝として身に着けた。
オロバシはそのまま外海へと逃げ延びるつもりだったが、淵下宮と呼ばれる地下領域で天に見放された棄民──白夜国人と出会い、彼らの敬いに触れ、白夜国の神「オロバシノミコト」と「海祇大御神」になることを決意、
パエトーン制度によって抑圧されていた白夜国人を開放し、更にアビサルドラゴエア(アビサルヴィシャップ)の勢力も完全に抑え込んで白夜国に平和をもたらした。
その後、手に入れた珊瑚枝の力を使って海祇島とそこへつながる地上への道を作り出して白夜国人を地上に連れ戻した。
敗者としての苦い過去を忘れず、己の民が二度と見捨てられないようにと厳粛な誓いを立てていたという。
二千年前、魔神戦争の末期に雷神に宣戦布告し、軍勢を率いて東征を開始する。
彼の動機を明確に示した資料はないとされるが、海祇島は農耕に適した地ではなく、民は飢えに苦しんでいたことから、オロバシは豊かな土地を望む民の祈りを聞き届けて彼らのために侵略を決意したのではないかと考えられている。
オロバシは自身が雷神に敵う可能性がほとんどないことを理解しており、巫女が意図的に隠した占いでは東征が海祇に破滅をもたらすと予言されていたが、オロバシはその結末を受け入れて鳴神島方面へ侵攻した。
遠征は双方に多大な犠牲をもたらし、当初の予想通りオロバシは雷神に敗北し、無想の一太刀によってヤシオリ島諸共両断されて死亡した。
現在、死骸からは晶化骨髄という精錬に使われる鉱物が入手できる。また、残留したエネルギーが「祟り神」として環境や人々に悪影響をもたらしている一方、神無塚の御影炉心ではその祟り神の力を取り出して製鉄に用いている。
二千年が経った今でも海祇人たちはオロバシを崇めており、その遺体が鉱物資源として扱われていることに反感を持っている。

真相

※考察部分が多いため注意
オロバシは白夜国にて、天理が隠蔽してきた真実を知ってしまったという。
太古に地下へ沈んだ淵下宮では、魔神が存在せず大陸全土を一つの文明が統治していた時代に関する記述「日月前事」が保管されており、オロバシはそれを読んだことで「諸神」と天空の島が外来のものであることを知った。
このことが天理に知られ、オロバシは死刑宣告を受けた。
また、過去の事実が伝わっている白夜国の民も天理によって地上へ戻ることが禁じられていた。
上記の通り己の民を見捨てないことを誓っていたオロバシは、白夜国の民が現在の地上の制度下で生活を送れるようにすることを決め、そのための工作を開始した。
オロバシは日月前事を特級の禁書に指定してその内容と自身が受けた宣告を徹底的に隠し通すことにした。
そして、闇の外海で手に入れた力をほぼ使い果たして海祇島と地上への道を作り出し、白夜国人に地上の文化を教えて稲妻風の名前を名乗らせ、稲妻やカーンルイアなどのテイワットの国家との交流を進めるなど、
自身の全てを犠牲にする覚悟で白夜国の民に地上で生きる術を与えた上で全国民を地上へ連れ出した。
また、淵下宮では、原初の元素の領域である光界、安定した元素の領域である人界、元素を蝕むアビスの領域である虚界の3界が釣り合うことで秩序が維持されてきたが、
民なき後の淵下宮でアビサルヴィシャップの勢力、すなわち光界が拡大して地上の海祇島にまで影響を及ぼすことが懸念された。
これを防ぐため、オロバシの降臨以前から人々によって行われていたヴィシャップを用いた実験に介入。
以前の資料を全て破棄させ、研究所の存在と研究内容を隠蔽した上でヴィシャップに進化を促す研究や自身の珊瑚を移植する研究を開始した。
進化によって強力になった代わりに種としての純度が低下したヴィシャップを解き放ち、その形質を野生集団に遺伝させることで、ヴィシャップから水の龍王が誕生することはなくなった。
また、ヴィシャップにオロバシの珊瑚を移植して定着させる実験も成功、オロバシの生命力をヴィシャップに保存した「血枝珊瑚」を用いることでオロバシの第二眷属の「珊瑚王蟲」を目覚めさせ、光界の元素力を人界の元素力に変換することで光界の拡大=聖土化を反転させることが可能になった。
こうして全ての準備を終えたオロバシは、血枝珊瑚を手に入れるための開通手段を残した上で淵下宮への道を封鎖し、全ての秘密を地下深くに秘匿した。
その後、海祇島の資源不足を表向きの理由として稲妻に侵攻し、雷神に敗れることで自身への死刑を果たしつつ民を稲妻に帰順させることに成功し、生涯を終えた。

  • 名前について
    序列55位「オロバス」と思われる。召喚時は馬の姿で現れ、命じられると人間の姿になる。
    他の多くの悪魔が隙あらば召喚者を騙そうとする中、例外的に極めて誠実かつ協力的な態度を取るらしい。
    ちなみに、「~ノミコト(尊・命)」は日本において神や天皇など高貴な者に対する尊称である。棄民たちの神になるという意思の表れだろう。
  • 「彼」
    上記の通り、稲妻各地を蝕む祟り神のエネルギーはオロバシの残滓であるとされている。
    しかし、世界任務「邪悪な教訓」にて、祟り神の影響を受け発狂した元緋木村村長の鷲津が「彼」の容姿について語る場面があるが、
    「十八の赤目! 何千もの鋭い毒牙! いつも血を求めているその無数の口と舌!」という内容は明らかにPVその他におけるオロバシの姿と一致しない。
    オロバシではない別の何かが本当の祟り神なのか、それともオロバシを含む複数の魔神の怨恨が祟り神を形成しているのか、現時点では謎が残るばかりである。
    ただ、神の目を持たない者が長時間濃い元素に触れると精神に異常をきたすことは璃月のストーリーで登場した元素を多く含む石に関することで言及されており、上記の鷲津も純粋に元素にあてられて発狂していただけの可能性もある。

妖怪

八重神子
雷神の眷属にして友人。鳴神大社の宮司であり、八重堂の編集長。
狐斎宮の鳴神大社赴任後に誕生し、彼女の物語を聞いて尊敬の念を覚えながら成長する。
少女の年齢の時に自身も鳴神大社に赴任。500年前の漆黒の災厄の来襲で斎宮が亡くなるまで、血縁が近いこともありたいそう可愛がられていた。
雷電影とも自身の幼い頃から交流があり、災厄後の将軍制作時には神の心を託される程信頼されていたが、一心浄土への入境の際は一言も告げられることはなかった。
本編中では、その託されていた神の心をもって旅人をスカラマシュから救出した後、共に目狩り令廃止と影の引きずり出しを目的とした一計を講じることとなる。
  • 自称「狐お姉さん」姿について
    ストーリームービー「臣民に夢を与えると誓おう」では、生前の雷電眞に抱かれている桜色の子狐が映っている。恐らくこれが幼いころの神子。
    大人である現在でも狐姿になれるようだが、興味を示した旅人とパイモンは調子に乗るなと叱られている。
  • モラクスとバアルの「老朋友」
    bilibili版のVer.1.5事前番組では、開発中の稲妻のイメージイラスト紹介のために鍾離の元を訪れており、モラクスとバアルの「古い友人」と紹介されていた。
    甘雨ともお姉さま呼びする程度には親しいらしいが、土産に持ってきたのはバケツ2杯分の新鮮なウミレイシ。鍾離は困惑していた。
笹百合
雷電将軍の盟友の一人。雷電将軍エピソードPVで敷物の一番左にいる天狗の武者。
オロバシによる稲妻侵略の際にバアルと共に戦い、戦死した。恐らくは「惡王」に討ち取られたものと思われる。
御輿千代
雷電将軍の盟友の一人。雷電将軍エピソードPVで敷物の中央で雷電将軍が膝枕してる鬼族の女性。うらやましい
虎牙の千代の異名を持つ凄腕の女武者で、後世には「虎千代」という少年として伝わっている。
月にも例えられる美貌の持ち主で、白辰は美貌や剣舞の動きなどの美しさを「お面を被って顔を隠したくなる」ほどと評している。
五百年前の漆黒の軍勢の襲撃の際、虎の体と蛇の尾を持つ魔獣に飲み込まれるも、魔物の胸を切り裂いて自ら脱出する(これが異名の由来)。
しかし、その過程で漆黒に汚染され発狂、雷電将軍に刃を向けてしまい、一時は彼女の薙刀を噛み砕き優位に立つも、最終的に角と腕を切り落とされて山林に逃走する。
その後は不明だが、完全に化け物となり果てた挙句、最期は何者かによって始末されたのだと言われている*2
  • 元ネタについて
    子細こそ違うものの伝承の全体的な骨子は、平安時代の鬼の頭領・酒呑童子の家来であり、渡辺綱と戦った鬼「茨木童子」を彷彿とさせる。
    かいつまんで言うと「美しい女性の姿で綱に接触し、突如鬼に変貌し襲撃するも、腕を斬り落とされて逃走(この刀が後の「髭切」)」、
    「後に姿を変えて腕を取り戻し再び逃走、その後の行方は不明」といったもの。
    面白いのは「茨木童子は女性であり、酒呑童子とは夫婦の仲だった」という俗説があること。史実では女性だが伝承では少年となっている御輿千代とは真逆。
狐斎宮(大狐白辰)
雷電将軍の盟友の一人。雷電将軍エピソードPVで敷物の一番右にいる狐の女性。煙管愛用の喫煙者。白辰は個人名ではなく、一族の名前らしい。
漆黒の災厄襲来時、穢れを溜め過ぎて枯死寸前となった神櫻を救うため神櫻大祓を敢行、神櫻の命を繋ぎ止めることに成功するも、自身は漆黒に飲まれ、闇に蝕まれて命を落とした。
その残留思念は瘴気となって、鳴神島の大地深くに沈んでいった。
斎宮の死は、近しい巫女や妖怪達、そして雷電将軍など、多くの者に深い心の傷を与えたらしく、様々な人物の後悔や悲しみが記録に残されている。
五百蔵(いおろい)
鳴神島の狸の総大将。フルネームは隠神保生司正五百蔵。
狐斎宮とは喧嘩仲間のような仲であったようだが、悪戯ばかりをする五百蔵ら鳴神島の狸たちを、斎宮は(雷電将軍に従うという)正しい道に導こうとし、将軍にも直訴した結果、
鎮守の森の管理の任が与えられた。
斎宮の死に繋がる漆黒が迫ったとき、斎宮は五百蔵の身を案じて、かくれんぼを提案、森の外で何があっても、五百蔵をおびき出す斎宮の罠だから絶対に出てくるなと言いくるめた。
五百蔵はその言葉を信じて、森に隠れていたが、いつまで経っても斎宮が戻らないことから、斎宮の気を引くため、神器のくしを盗み出してしまう。
このことにより、罰として石像として封印され、以降、現代に至るまで鎮守の森の奥深くに封印されていた。
現代になってようやく眠りから目覚めたが、まだ石像からは戻れない様子。また、斎宮の死やかくれんぼの真実についても知らない可能性が高い。
白辰の輪の武器ストーリーでは「彼女」と呼称されている。また同じく「子狸」と呼ばれているため、斎宮の方がかなり年上らしい。

その他の人物、存在、勢力(海祇島)

「東山王」/「惡王」
オロバシの部下。本名は伝わっていない。
低い身分の出身で、「『東王』史論」では一族を失った身無し子か、海流に乗って漂着した流人の子供だったのだろうと推測されている。
オロバシによって受け入れられ、その後は曚雲姉妹のもとで海祇人の鯨の歌と祭儀を学び、豊かな環境の中で逞しい戦士として成長した。
右名氏に伝わる島唄では、ある夜に巫女の曚雲に海に連れられて海獣の言葉と思いを知り、進むべき道を決め、時を同じくして「月曚雲」と「夕潮」という剣術を悟ったされている。
オロバシの乱の際、海の民が「東山」と呼ぶ島に真っ先に攻め込んで陥落させ、「東山王」という称号をオロバシから授かる。ヤシオリ島にある「陣代屋敷」は東山王のもの。
一方で、敵からは大蛇の凶悪な手下にしてヤシオリ島で猛威を振るった魔王「惡王」と呼ばれるようになった。(このことから、「東山」はヤシオリ島のことだと考えられる。)
少年の頃は影向山の山頂に立ち、稲妻城を見下ろし伝説の大天狗と決闘を果たし、戦利品を曚雲姉妹に持ち帰ることを夢見ていた。
笹百合を討ち取った人物とみられ、そうであるなら天狗に勝利するという夢を達成したことになるが、最期はオロバシと共に無想の一太刀を受けて死亡している。
曚雲姉妹
  • 曚雲(巫女の曚雲)
    最初にオロバシに従い、太陽を目にした氏族の一つ、右名氏の出身。
    この氏族は鯨の歌を歌う才能と海洋生物に親しむ伝統で今でも有名だという。
    曚雲は幼いころに珊瑚宮に入り、海祇巫女の祭祀伝統、歴史知識、政務、島唄を学んだ。
    現存する島唄では、彼女は知恵と優しさを兼ね備え、民のいざこざを仲裁することが得意であったと伝わっている。
    オロバシが東征を決意した際、妹と共に現人神の巫女に珊瑚宮最初の水軍を率いることを任命され、巨鯨「大検校」を遠征軍に加えることを指示される。
    誰もが不可能だと考えた「大検校」の説得に成功し、オロバシのために彼らと共に忠義を尽くして戦ったが、オロバシと「東山王」の戦死を聞いて撤退する途中、笹百合の手下の待ち伏せを受けて「大検校」とともに戦死した。
    元ネタは曲亭馬琴が書き葛飾北斎が絵師を担当した江戸時代の小説『椿説弓張月』に登場する架空の妖術師、曚雲と思われる。
    琉球出身であり、蛟(水龍)の化身という点も一致している。
    ただし元ネタでは男性の悪役で、源氏最強の武士こと源為朝とその息子で後に初代琉球国王となる舜天丸に倒される役回りである。
    • 「大検校」
      曚雲姉妹と共に戦った巨鯨。
      伝説によると、盲目の巨鯨で900年もの寿命を持ち、深海に住み、クラゲと深海魚を従者とし、左に護衛のイッカクを、右に楽師のザトウクジラを500頭ずつ従え、一度に十の珊瑚島を飲み込み、満腹になって眠りにつくといびきと共に五つの岩礁を吐き出すという。
  • 菖蒲(「海御前」)
    曚雲の双子の妹。海女として真珠の採集を生業としていた。
    明るくて勇猛な性格であり、海の猛獣と渡り合えるほどの武勇を持っていたという。
    オロバシの東征が失敗に終わった後、幕府軍の追撃を受ける中で、奮戦の末に鮮やかな赤い海に消えて行方不明になったという。
    海御膳は「池の中にある邸宅」に住んでいた。

その他の人物、存在、勢力(鶴観)

雷鳥(紫電の鳶・魔鳥・巨梟・魔梟・カンナ・カパッチリ(雷霆のオオワシ)
知性を持ち雷の力を操る巨大な猛禽の魔物。性別は女性で一人称は妾。
鶴観が霧に包まれるより前、世界が闇に覆われるよりもずっと前から鶴観のカンナ山を根城としていたが、基本的には鶴観の住民には他の獣と同様に理解も興味も示さなかった。
ある時天から降ってきた不思議な物体の一つが鶴観に落ち、闇を払って代わりに鶴観を霧で覆った。彼女は霧を意に介さず放置したが、その霧を鶴観の住民を守るため雷鳥が作り出したものと勘違いした人々に崇められるようになる。
彼らは雷鳥を守護神として祀り、やがて雷や雨の恵みを期待して生贄を捧げる儀式を開くようになったが、彼らの信仰や行動の理由を理解できず、相変わらず人間にも生贄にも興味を示すことは無かった。
ある日、ルーの澄んだ歌声を聴いて彼の前に現れ、彼の雷と雨を恐れない態度から初めて人間に興味を抱く。
彼と交流して友情を築き、「カンナ・カパッチリ」という名を付けられた後、再びルーに歌を聴かせてもらうことを約束して彼と別れた。
しかし、雷鳥が初めて興味を示した人間であるルーを生贄として捧げれば雷鳥が更なる恵みをもたらしてくれると考えた司祭によって次の生贄に選ばれ、集落のためになるならとルー本人も犠牲を進んで受け入れてしまう。
結果、祭儀当日になってルーの死亡を認識したことで激しい悔恨と怒りを抱き発狂、山が焦土と化す程の雷霆で一人残らず鶴観の住民を殺害した上に、
彼女が再びルーの歌を聴くまで鶴観に永遠の破滅をもたらすという呪い(地脈異常)をかけ、以前からたびたび通っていたセイライ島へと飛び去った。
数年後、世を乱す妖怪としてセイライ島にて雷神の手で討伐されるが、
この時、残り続けた怨恨が高濃度の雷元素と反応して雷音権現として実体化し、厄災をもたらしたため、
セイライ島に建立された浅瀬神社と、島の各所に設置された鎮め石によって雷音権現は封印される。
500年前、赤穂百目鬼の反乱の際、浅瀬響の手で「千年の大結界」が解かれ、セイライ島を再び雷の厄災が襲うようになるも、
現代になって、訪れた旅人による再封印と、旅人が連れ出したルーの歌を聴き、数千年もの間募らせた怨念と悔恨を遂に解消する。
鶴観の霧は晴れ、何千年もループの中に閉じ込められていた鶴観の人々の魂もようやく解放された。
  • 名前について
    カンナ・カパッチリは作中のルビの通り、アイヌ語で「雷の大鷲」の意味(カンナは合成名詞中で「上の方の~」の意味、カンナカムイで「雷神」を意味する)。
    作中ではその他にも紫電の鳶(破魔の弓)、魔性のフクロウ(鳴神御霊の親愛)など、様々な動物に準えられている。
    アチーブメント「霧海紀行」の名刺では、「ピリカ・チカッポ・カパッチリカムイ」という語が確認できる。
    これは直訳すると「美しい小鳥、オオワシの神」といった意味になる。
  • 魔神説について
    カパッチリと呼ばれる以前にも「彼女(天理もしくは雷電将軍のことだろうか?)」から別の名を呼ばれていたと話していること(但し雷鳥はその名前をとっくに忘れていた)や、
    死亡したのが魔神戦争期に程近い数千年前であること、死亡によって周囲の環境に多大な影響を与えていることから、正体は魔神なのではないかとする説がある。
    しかし、魔神に共通する「人々を愛し導く」という使命をそもそも有していないと思われる点や、各テキストの「魔物」という表記から、ドゥリン等のように人造の元素生物である説もある。
    魔神である場合、ソロモン72柱において鴉やフクロウの姿を持つ姿の悪魔には36位ストラス・39位マルファス・40位ラウム(+63位アンドラス)がいるが、
    「ツグミの姿をとる(『雷鳥』はトラツグミの別名として知られる)」「あらゆる動物に加え風音や水音をも『声』として知覚する(カパッチリのセリフと一致)」と、
    序列53位カイムがとりわけ複数の関連要素を持っていることは特筆に値する。カイムとカムイで似たような響きだし
    ただし、原神に登場する魔神は元ネタの姿とは無関係な姿であることが多いので他の悪魔かもしれない。
ルー
かつて鶴観に住んでいた、司祭の一族の少年。
司祭の家に伝わる「イシネ文字」を彼も読むことができた。
歌を歌うのが好きで、人前で歌うのが恥ずかしいからと村から離れたのないところでよく歌っていたが、このことが雷鳥に興味を持たれ、彼女と交流するきっかけとなった。
元素に対して鋭敏な感覚を持ち、これによって雷鳥と会話することができた可能性がある。
その後は上記の通り生贄として捧げられることを受け入れるが、怒り狂った雷鳥によって鶴観の人々は抹殺され、更にその魂は永遠の破滅のループに閉じ込められる。
唯一ループに巻き込まれなかったルーの魂はこれに気付き、祭典に不備があったのだと考えて人々を破滅から救い出そうとしていた。
尤も、雷鳥の怒りの原因はルーが生贄にされたことであり、雷鳥が発狂した時点で既に死亡していた彼が真実に気付くことはできず、数千年もの間祭典をやり直すことを試みていた。
生贄にされた前後の記憶はなく、当初は自分や島の人々が死亡していることに気付かなかったが、少数ながら島外から訪れてきた人々と交流するうちに自分や島民の身に起きたことを察した。
旅人や鶴観人の末裔であるカマと交流して雷鳥の怒りの原因を知ると、雷鳥に再び歌を聴かせることを決める。
既に死んでいる彼がその存在を保つには鶴観の土地の力が必要だったが、雷鳥の羽毛に憑依してその羽毛を旅人が持っていくことで、セイライ島に赴くことができた。
そこで初めて霧の外の世界を見聞し、また歌を歌って雷鳥との約束を数千年ぶりに果たすこともできた。
鶴観に戻り雷鳥の魂を鎮めると、雷鳥の羽毛を持って世界を旅してほしいと旅人に羽毛を託し、別れを告げた。

英雄の時代(2000年前~500年前)出身

刀鍛冶たち

経津実
経津伝三代目惣領の刀鍛冶。女性。孤児だった真砂丸を引き取っている。
体の半分を覆う古傷、神社や巫女との関係、津波への言及など謎が多い。
かつて「波穂月白経津」という刀を作成したが、刃毀れした「波穂」の打ち直しを頼まれた頃には、酒や古傷、祟り神の遺恨に苛まれ、心が折れてしまっていたようだ。
真砂丸(経津政芳)
経津実の養子で経津弘芳の義兄。
幼少期は読み書きができず、口もきけなかった。後に実から跡継ぎを打診されるほど鍛造技術を向上させるが、これを固辞して弘芳を指導していた。
「波穂」の打ち直しの際は、まだ未熟な四代目に代わり、生涯で銘を残した唯一の作品「波乱月白経津」として生まれ変わらせた。
「波乱」の鍛造で自身の名声の影響が弘芳にまで及ぶと、一人前になった彼に任せて経津伝を離れ、他の流派に足を運び研鑽に勤しんだ。
晩年は楓原景光、丹羽長光、赤目実長の三人の愛弟子を抱えた。
経津弘芳
経津伝四代目惣領。経津実の実子で経津政芳の義弟。
「波穂」打ち直しの依頼時はまだ未熟だったらしく、真砂丸にその作成を任せている。
楓原景光・丹羽長光・赤目実長
晩年の真砂丸の弟子。一心伝の「一心三作」を生み出している。
  • 後述の通り、楓原万葉の直接の先祖は丹羽長光の方と思われる。

カーンルイア滅亡・大災害時代(500年前~数百年前)出身

高嶺(霧切高嶺)
稲妻の歴史に名を残す武人の一人であり、約500年前の剣豪。
後に伝承されることのなかった秘剣「霧切」の使い手であり、影向天狗から習った弓術の使い手でもあった。
影向天狗や鳴神大社の巫女や狐たちからは、「昆布丸」のあだ名で呼ばれていた。
その武芸の腕を見込まれ、雷電将軍から旗本の地位を授かり、その際に銘刀を賜る。
鳴神大社の巫女である浅瀬とは幼い頃に「約束」をした仲であり、互いに想い合っていたものの、
何らかの理由(身分違い?or巫女は婚姻を認められていなかった?)で、武家の娘を娶ることになる。
非常に博打好きな性格で、浅瀬からは「野蛮人」と評されていた。
雷電将軍の配下として、漆黒の軍勢との戦に出陣する。その際、浅瀬と「この戦から帰る」という最後の賭けをし、賭け金として愛用の弓を預けた。
高嶺は雷光のように戦場をかけ、その名声に違わぬ奮戦をするものの、弓を預けてあったこともあり、最後には刀が高嶺の剣術について来られなくなり、折れてしまう。
その結果、漆黒の軍勢に敗れ、闇に呑まれる。
漆黒の魔物へとなり果てながらも、浅瀬のもとに帰るという執念から長い年月を経て神社に辿り着き、既に若くない浅瀬響の前に姿を現す。最後は自らが教えた弓術と預けた弓から放たれた破魔の矢によって、浅瀬の手で討伐された。
折れた刀は一部が回収されて打ち直され、現在は雷電将軍の手元にあるという。
影向役者三人組
影向天狗のもとで修行した3人(浅瀬響、惟神晴之介、御輿長正)に関する約4、500年前の言い伝えのこと。書籍にも詳しく記録されていない災厄をきっかけに3人はそれぞれ別の道を歩んだ。
年代に幅があるのは浅瀬響の活動期間が長かったためと思われる。
浅瀬響
約500年前の鳴神大社の巫女で寝子の主、後の浅瀬神社宮司となる。元は小さな漁村の生まれ。
世界任務「鳴神追跡」では、セイライ島/浅瀬神社に戻ったと表記されており、セイライ島出身の可能性がある(浅瀬神社の跡取り?)。
幼い頃から鳴神大社に巫女として仕え、狐斎宮の手解きを受けていたほか、御輿長政、惟神晴之助とともに影向天狗に師事しており「影向役者三人組」と呼ばれていた。
斎宮には下記の件を含め、しばしばからかわれていたが、強く慕っていた。
剣豪の高嶺とは幼い頃に「約束」をした仲であり、高嶺を「野蛮人」と評し、少なくとも当初は周囲には否定していながらも、想っていた。
その生涯の中で、斎宮が闇に呑まれる事件や、その結果起きた多くの悲しい出来事を見ることになる。
そして高嶺も漆黒との戦で闇に呑まれ、化け物となった想い人を、彼から教わった弓術と彼から預かった弓で、討伐することになる。
その際、高嶺はたとえ闇に呑まれようとも、必ず自分の元に帰ってくるだろうと信じ、自らの手で「約束を終わらせる」覚悟を決めていた。
その後は、まだ人々が住んでおり現在の荒廃した島ではなかったセイライ島に戻り、雷鳥の怨念を封印するために建立された浅瀬神社の宮司となって結界の管理を行っていた。また、若かりし頃の百目鬼と蛇目は神社の雑務を行っていた。
後に百目鬼たちは大海賊になるが、幕府軍に劣勢に追い込まれる。
百目鬼と高嶺を重ねて見ていた響は百目鬼を死なせるまいと幕府に弓を引き、幕府軍の追撃を退けるために自身が封印してきた雷鳥の怨念:雷音権現を開放する。
島はすさまじい落雷に見舞われ、幕府軍は撤退するが海賊たちの艦隊も壊滅、島は人の住めぬ土地になり百目鬼と響は行方不明となる。
恐らく響はその時に死亡したと思われるが、生前に百目鬼に対して世界を見てみたいと言ったことがあったようで、漂流から帰還した彼は響の言葉を思い出し、代わりに自分が世界を見て回ることを誓う。
なお英語版のバージョン2.0では響の読み方がマイナーな読みであるKanadeとなっていたのだが、2.1でHibikiに修正された。
左衛門(赤穂(あこう)百目鬼(どうめき))
約500年前に活動していた稲妻の海賊。全盛期には10を超える艦隊を率いる大海賊としてその名を轟かした。
しかし幕府軍との戦いでは劣勢であり、徐々に衰退してついにはセイライ島まで追い詰められるが、響が雷音権現を解き放ったことで幕府軍もろとも壊滅、行方不明となる。
後世の人々は百目鬼は死んだと考えているが、実際には生存して部下たちと共に霧海群島に一時漂流していたようだ。
幕府と戦っていたときに魔偶剣鬼を奪っていたようで、霧海群島で船が破断した際に剣鬼が群島に放置されている。
その後、海賊たちは群島の先住民と協力して群島から脱出することを試みた模様。
「漁獲」のストーリーより、脱出に成功して再びセイライ島に戻ってきたようだが、既にセイライ島は荒廃し、「セイライ丸」をはじめとする海賊の艦隊も失われた稲妻には自分の居場所はないと感じ、響が世界を見てみたいと言っていたことから自分が世界を見て回ることを決める。
一般的には強盗や山賊など悪名が高いと言われるが、寝子が言うには浅瀬神社に頻繁に来ていたらしく響の手伝いをしたり神社の木の手入れや鈴など送ってくれていたとの事。
また、神社の猫たちをよく可愛がっていたようで寝子からは響同様とても良い人と思われている。
蛇目権兵衛
赤穂百目鬼の親友であり片腕的存在。幾度となく百目鬼の危機を救っている。
百目鬼同様に浅瀬神社に来ていたようで寝子が度々名前を出していた。
御輿長正
御輿千代の養子。母が将軍に反逆したことで御輿家に汚名を着せてしまい、更にそれを受けて嫡子の道啓が出奔したことで天涯孤独の身になったが、一族の名誉を取り戻すために幕府に忠誠を尽くした。
御影炉心の管理に携わり、ほんのわずかな不正も許さず、部下の桂木が些細な不作為を働いた際には容赦なく斬り捨て、このことが両手剣「桂木斬長正」の名の由来となった。
浅瀬響、惟神晴之介とともに影向天狗に師事していた影向役者三人組の一人。
岩蔵道啓(胤の岩蔵)
御輿千代の実子。家督を継ぐはずだったが、母が将軍に反逆したことで隠居して影向山の林に入り浸るようになり、光代と出会う。
彼女から岩蔵の姓を授かり、13年間光代と戦いながら修行を重ねることで天狗すら斬ることができるという秘剣『天狗抄』を身に着ける。
その後は岩蔵の血筋のために光代と別れて山を下り、九条家の剣術指南役になる。
そして「道胤」の号を授かり、岩蔵流の開祖となる。
大天狗
影向山の天狗の族長。女性であり、殺伐として人間味のない人物だったようだが、子を授かると少しは母親らしくなったらしい。
災厄の後、狐斎宮を守れなかったことによる自責の念から、自分自身を追放して影向山から去った。
光代(てるよ)
影向山の天狗の一人。大天狗の娘の可能性がある。
道啓に「岩蔵」という姓を授けて過去から解放し、彼の修業を助けた。
道啓が天狗抄を会得すると、天狗の族長としての道を歩むために彼と別れる。
惟神(かむな)晴之介(はるのすけ)
影向役者三人組の一人で、大陰陽師。鎮守の森で妖狸たちを石化して封印した人物。
災厄の後に悲しみのあまり国を出て、より強力な仙術「仙家道法」を身に着けるために璃月に向かった。
その後稲妻に戻り、自らの「陰陽道」と「式大将」を作り上げたと伝わっている。
海乱鬼が刀に元素力を纏わせるために使用する符は、失われたとされる惟神技術によって製造されたものだという。
  • 「惟神」とは「神の御心のままに」といった意味を持つ言葉で、通常は「かんながら/かむながら」と読む。ver2.0時点では英語でも「Kannnagara」と表記されていたが、ver2.2のテーマイベント「謎境一騎」において、「かむな」と読むことが判明した。また、英語版のテキストも「Kamuna」に修正された。
有楽斎(うらくさい)
狐族の名のある作家。文章力と茶の知識には狐斎宮も一目置いていた。しかし大罪を犯し、罪を償うために500年前に自ら稲妻を去る。
弘嗣(ひろし)
500年前の、狐斎宮存命時の柊家当主。当時は荒れていた離島を稲妻の繁栄のために貿易港として開拓した人物であり、現在の堕落した柊家当主とは異なる誠実な人物だったようだ。
荒瀧(大手門荒瀧)
過去の稲妻で活躍した武人。荒瀧一斗と同じ苗字と思われるが関連性は不明。
喜多院文宗(長蛇喜多院)
人物像は不明だが、ヤシオリ島で祟り神を殺す役目を司る「ヤシオリ守」を長年務めてきた家系の出身である人物。
稲妻では大地を照らした眩い武人たちを讃える歌にて、大手門荒瀧、胤の岩蔵、長蛇喜多院、霧切高嶺の4人が列挙されている。
寝子
浅瀬響が飼っていた黒猫。長い歳月により妖怪化し人との会話や文字の読み書きも出来るようになった。500年前はデブ猫(アリス談)だったが今は普通の体形。
何時も寝てばかりいたので響から寝子と名付けられる。500年の間ずっと響の帰りを待っており、それまでは代理宮司として猫しかいない浅瀬神社を守っている。
神社がきれいになりかつての賑わいが戻ってくれば響が帰ってくると信じており、旅人に賽銭箱や絵馬掛けの修復や食事や石像の用意を頼んだりしている。
楓原義慶
楓原万葉の曽祖父。一心伝の最後の惣領。元は丹羽家の人物だったが、父の失踪を機に楓原家の養子となった。
設計図の改竄を知らずに御神刀の鍛造を失敗し続けたことで、将軍からの罰を恐れ離反した一心伝の刀工を追うという形で、当時の神里家当主共々改竄の主犯者である国崩に誘い出される。
そのまま他の従者共々殺害されそうになるが、攻撃が笠に当たったこと、国崩に上記の丹羽家との関係を聞かれ、これを話すととどめを刺さず去ったことで、九死に一生を得る。
その後、国崩が報復に戻り家族に危険が及ぶことを案じ、設計図改ざんの真実を隠し一心伝の断絶を受け入れる。
晩年、万葉の祖父(=自身の息子)が一心伝の復興に乗り出すも、設計図の改ざんを見抜けなかったことでこれを叱咤。万葉の祖父が稲妻を去った後、自身の生涯を終える。

人間の時代(数百年前~現代)出身

稲妻幕府・奉行の関係者

雷電将軍
魔神としての姿は上記の項を参照
雷電将軍、将軍様、雷神様、鳴神様…と民衆からの呼び方は様々ながらも稲妻を統べる神として民衆から絶対的な信仰を得ている。
雷電将軍そのものへの信仰以外に、雷電将軍が持つ伝説の一刀「無想の一太刀」という絶対的な武に対して盲目的な信仰をしている人も少なからず存在するという。
目狩り令、及び鎖国が敷かれていた当時も「雷電将軍」への信仰はあまり変わっておらず、ほとんどの民衆はただその施策や私利私欲にまみれている役人等に対して不平不満を漏らすに留まっていた。
九条裟羅
三奉行において稲妻の治安維持、ひいては軍部を司る天領奉行の大将にして、雷電将軍の最も忠実な信奉者ともされる天狗。
もし、彼女の前で雷電将軍を象った像を「雷電将軍の人形」と呼べば雷霆が閃くが如く「御建鳴神主尊大御所様像」と直ちに訂正を入れられるだろう。
かつて稲妻で行われていた目狩り令執行において中心人物であった。
心根は優しいのだが、自らの立場や自他ともに認める堅物故か、他者と交流を持ちたいと思いながらも断念しているなど人付き合いに関して不器用な面がある。これに関しては彼女の過去が関係しているようだが…
「天狗の翼」は普段は隠しており、二対の翼を持っている。待機モーションや元素爆発発動時に見ることができる。
幼くして「九条家」の養子として引き取られ非常に厳格に育てられてきた彼女だが、養父九条孝行に対して恩義を感じながらもどこか思うところがあるようだ…
鹿野院平蔵
プレイアブルキャラクター。
天領奉行で働く探偵。鳴神大社の巫女である鹿野奈々の遠い親戚のいとこ。
組織の規則に束縛されることよりも自身の信条を強く持っており、性格は傲慢かつ無礼、度々トラブルを起こしているが、同時に捜査の功績もきちんと上げている模様。
過去、天領奉行の制服を着たまま堂々と対立中の海祇島へと旅行しに訪れたことがあり、その時の目撃者には「変人」と評されている。
イベント「万端珊瑚事件簿・犬武者」にて、龍二からは「天領奉行の鹿野院は万端珊瑚の思考についていける人物、オーラが独特でもし見かけたら一目で分かると思う」と評されている。
鏡御前
『テイワット観光ガイド』より。たたら砂の労働者のリーダーの女性。他の労働者と同じく、高温や「祟り神」に焼かれた傷跡がある。
名目上は幕府の代官として天領奉行の部下ということになっているが、アリス曰く対等に接しているように見えるらしい。
労働者たちは彼女に信頼と敬愛を寄せ、喜んで命令に従うが、彼女自身はいつも眉をひそめ、思いやりとはかけ離れた表情を浮かべている。
神里綾人
社奉行神里家当主で神里綾華の兄。一人称は私。没落寸前とまで言われていた神里家を窮地から救い出した。
奉行間の公務が多忙を極めている関係上、外に顔を見せる機会は滅多になく、神里綾人の私人としての人物像についてはあまり知られていない。
武芸に秀でており、剣術が一流であるのみならず、槍術においても神の目を持つ長槍の指南役を圧倒する実力を持つ。
公人としての彼は非常に頼もしいものだが、ただ一つ、屋敷での自身に関する事柄…特に料理や執務後の片付けについては破滅的な様相を呈しており、いくら万能な家司が居たとしても彼のもたらす嵐に使用人たちは手を焼いているという。
魔神任務第二章第三幕「千手百目の浮世」では、「お祭り」に乗じて直属の部隊である終末番を遣わせ、上奏奪取を目的とした稲妻城天守閣への潜入、及び海祇島抵抗軍の稲妻城内への潜入を支援し、自身は姿を一切見せないながらも目狩り令廃止に向けた動きに協力した。*3

神里家の復興

かつて、神里家は稲妻の国宝とも謳われた刀工に関する伝承「雷電五箇伝」に多大な損害をもたらした一端とされ、その責を負うことになった。
この件について、八重宮司が将軍に進言したことにより神里家は辛うじて幕府を追放されることは免れたが、彼の父の代でもその家名は回復していなかった。
まだ綾人が若き青年だった頃、神里家の地位を狙う数多の政敵たちによる権力争いなどによる過労で当主であった父は亡くなり、それからすぐ母も追うように早逝してしまう。
当主の急逝。この出来事により神里家は急速に力を失い、一族の没落も時間の問題かと思われた。
その状況下、綾人は両親の遺志と共にその座を継ぎ、あらゆる悪意が渦巻く中へと身を投じる事になる。
しかし、世間は一族の当主となるにはあまりにも若すぎた彼を「神里家の可哀想な坊ちゃん」と哀れみ、政敵からは「見込みのない小僧」などと蔑まれた。
だが、綾人は神里家の当主として、なによりたった一人の家族である妹を守るため、そのすべてを賭して事に当たった。
そして、神里家は綾人のその秘めたる覚悟、並々ならぬ大胆さと手腕により危機を脱し、地位を確固たるものとした。

神里綾華
社奉行神里家当主である神里綾人の妹。一人称は私(わたくし)。仕事柄人前にあまり出ることのない兄に代わり、社交の場などで稲妻の民衆に顔を見せる役を担っている。
容姿端麗で品行方正、誰に対しても平等に接することから「白鷺の姫君」と親しまれ、民衆からの支持は絶大なものである。
また、奉行間のやり取りに奔走する兄に代わり、社奉行が本来司る祭事などの手配は主に綾華が取り仕切っている。
トーマ
社奉行神里家に仕える無敵で全能の家司。彼に掛かれば床壁はもちろん、梁一本に至る隅々まで埃一つ残さない見事な仕事ぶりを披露してくれる。
掃除のみならず家政全般を得意とし、料理園芸裁縫…といずれも軽々とこなす。
また、社奉行に仕える身として彼は自らの「才能」を活かし、あらゆる業界と人脈を築き情報収集や社奉行へ利益をもたらす「取引」を行い、独自に社奉行の影響力を高めるべく動いているという。

自由と忠誠

彼は稲妻の生まれではなく、モンド生まれ、モンド育ちである。彼の「才能」もモンドで培われたものが一端にある。
ただし、稲妻人の血を引いていないわけではなく、母親がモンド人、稲妻人の血は父親から引いている。
モンドを去り稲妻へ帰った父親を追い、彼は一人モンド名産の蒲公英酒を乗せた船に乗り稲妻へ向かうも波に飲まれ船は転覆。
辛うじて稲妻にたどり着き父親を探すもその影はどこにもなく、あてもない彼は社奉行神里家に身を寄せることになった。
そして10年前、社奉行が騒乱に包まれる中、彼は選択を迫られた。
モンドに帰り、後悔と罪悪感を抱えたまま平穏な日々を過ごすか。稲妻に残り、神里家にこれまでの恩を返し忠義を尽くすか。
彼は迷った。しかし彼は父親に教わった「忠誠」の心に従い、神里家に残ることを選んだ。

早柚
社奉行神里家当主直属の隠密行動部隊「終末番」に所属する忍。
任務のないときは常に寝ることを考えるぐーたら。
しかし、いざ与えられた任務を遂行するとなると…やっぱりさぼる。
鳴呼(おこ)流と呼ばれる敵をいたぶることを得意とする忍術を扱う末代…なのだが、早柚は逃走術や身代わりの術だけを学んでいたため、戦闘はあまり得意ではない。
その見た目から誤解してしまうが、歳はすでに十代半ばほど。…つまり、これ以上彼女の身長が伸びることはおそらくないだろう。
しかし、柚は生長が遅いことで知られているため、名は体を表すとすればまだ成長段階といえる。…と信じたい。
百華
終末番の忍者、故人。孤児だった百代を終末番に入れた人物、百代からは百華姉と呼ばれていた。
終末番として稲妻に害ある者を片付ける任務時にファデュイによって殺害された。鳴神大社北西の崖にあるファデュイの廃れた拠点に、百華のものと思われるボロボロの手記が落ちている。
百華の死を百代は、二人の間で交わされていた終末番の暗号を突然旅人が使ったことにより、その時点で彼女は任務に失敗し手にかかったのだと察していた。
百代(玄冬林檎)
鳴神大社のおみくじ担当の巫女「玄冬林檎」として活動していた終末番の忍者。
巫女の仕事が性格に合わず、言葉づかいや冷たい態度から、参拝客や他の巫女達の評判は良くなかった。世界任務「特別なおみくじ」ではファデュイに終末番の忍者と見破られ襲撃されるも、ファデュイの計画を知る為に死を装い、
「玄冬林檎」として成り変わったリュドヒカを監視していた。当該任務終盤におけるファデュイとの戦闘で元素粉末を浴びてしまい片眼を失うも、リュドヒカのファデュイ脱退を成功させ、さらに海祇島でのファデュイの計画も防いだ。任務終了後はリュドヒカに「玄冬林檎」の名と立場を受け渡し、所在不明となる。
リュドヒカと百代の顔がそっくりな理由については、単純に変装の技術によるものか、メタ的におみくじ担当の3Dモデルを使い回す為の設定によるものか、同じ稲妻の孤児で何らかの血縁関係によるものかは不明。

抵抗軍関係者・海祇島勢力

珊瑚宮心海
海祇島の巫女にして抵抗軍の軍師。他の海祇島出身の者と同じく淵下宮の住民がルーツ。
海祇島の代表として島の内外の住民と接することが多いが、本当は一人で本を読んでいるのが好き。
モチベーションをエネルギーと称しており、誰かとかかわると基本的に減り本を読むと増える模様。
ゴロー
抵抗軍の大将。元は一般兵であったが、様々な経験を経て大将までのし上がった逸話がある。
上司である心海や部下の兵士からの信頼も厚く、部下には心優しい兄貴分として接している。
ただ、八重神子だけは姿を見ると逃げ出したくなるほど苦手。
楓原万葉
稲妻出身の浪人。北斗のことを「姉君」と呼ぶ。
実は稲妻の刀鍛冶の名家「楓原家」の跡取り息子。
しかし、彼が生まれた時から没落しており最終的には家も取りつぶされて旅にでた。
万葉の友人
雷元素の神の目所持者。ムービー内では長髪を頭の上で括り、赤い着物を着た男性。
九条裟羅に御前試合を挑むも敗北し、雷電将軍の一太刀によって命を落とす。
  • 稲妻煉武秘境「砂流ノ庭」から東南東の谷にある断刀塚には、彼の墓標と思われる刀が突き刺さっている。
    魔神任務2章クリア後に訪れると、神の目の抜け殻が供えられており、辞世の句と思われるテキストが読めるようになる。
    また、白猫が傍らに佇むようになる。恐らく、万葉ストーリームービー内で友人の懐から顔を覗かせていた猫だと思われる。
哲平
抵抗軍の兵士。

その他の稲妻関係者

宵宮
稲妻で催されるお祭りには欠かすことのできない花火、その伝統をその手に伝える稲妻で最も腕の立つ花火職人。
彼女の作った花火は海を挟んだ隣国、璃月にも届けられており、海灯祭で打ち上げられている。
祭りにも名を残す花火の名匠長野原家の娘であり、現在の長野原花火屋の店主。「夏祭りの女王」とも呼ばれ、花見坂で彼女の名を知らないものはいないほどであり、人柄や面倒見もよく、近所の人々にも親しまれている。
そんな職人である彼女だが、職人という一面以外にも子供たちの「英雄のお姉ちゃん」でもある。
絵本に出てくる妖怪に怯えれば勇気づけ、彼らが持ち寄ったお宝を花火と交換したり、「英雄のお姉ちゃん」としても花見坂の子供たちの願いを守っているのだとか。
荒瀧一斗
背が高く赤く長い二本角を持つ鬼族の男性。童話「泣いた赤鬼」における「赤鬼」の一族の末裔。
自称「荒瀧派の初代親分」として「荒瀧派」なるものを構成しており、花見坂を拠点に活動している。
しかし、その活動は城下町の子供と勝負しておやつを奪う、狐耳の女性に大豆アレルギーなのにきつねラーメン大食い勝負をして勝利するも死にかけるなど、かなり子供地味たものばかりであり、
時折度を越した迷惑行為により天領奉行にしょっぴかれることもしばしば。しかしながら、彼らの行為はせいぜい「悪ふざけ」止まりであり、モラが無ければ日雇いの仕事をするなど、ある程度は真っ当な集団である。
心根は非常に純粋で真っ直ぐ、そして優しい人物であり、自身の一族の過去にまつわる出来事により自身以外が「自己犠牲」を行うことを何よりも嫌っている。
「目狩り令」の折に九条裟羅に敗北し、神の目を接収されるも、復讐の決闘と称して相撲勝負を熱望する書き込みを各地掲示板に残している。
神の目を失ってなお廃人化しなかった……というわけではなく、元々のバイタリティが異様に高かっただけのようで、
神の目返却後は文章中の笑い声が「はは」から「ガハハッ!!」に変わるなど、全体的にさらに暑苦しくなっている。
「荒瀧」という名字から、稲妻で伝わる武人「大手門荒瀧」との関連が考察されているものの、Ver2.8現在「大手門荒瀧」という名前以外の情報が一切なく関係性は不明。
名前の「一斗」は鬼繋がりで、海外の鬼ごっこにおける鬼役”it”に由来していると思われる。
中の人の歌がうまいこともあってか、「誕生日…」のボイスは日本語を含め、各言語でやりたい放題なので一聴の価値あり。

自称の一覧

「荒瀧・俺様最強・一斗!」「荒瀧・俺様第一・一斗!」「荒瀧・唯我独尊・一斗!」「荒瀧・土俵鬼王・一斗!」(二章クリア前)
「荒瀧・暴走無敵・一斗」「荒瀧・正々堂々な漢・一斗」「荒瀧・戦意爆発・一斗」「荒瀧・神の目が戻ってきた・一斗」(二章クリア後)
「荒瀧・勝者には報酬を・一斗」「荒瀧・歴戦無敗・一斗」「荒瀧・牢獄は一生御免・一斗」(同じく二章クリア後)

久岐忍
荒瀧派の二番手を担う女性。一斗が上の有様だからか、荒瀧派としての実務は彼女が取り仕切っている。どっかの騎士団で聞いたことがあるような
普段は荒瀧派の面々のお目付け役としての姿が目立つが、彼女自身は膨大な数の資格を所持し*4、武芸含めあらゆる事業領域で一流の働きを見せるスーパーウーマン。
出身の久岐家は代々鳴神大社の巫女を輩出してきた一族で、実際に大社の巫女の一人である幸は忍の姉に当たる。
忍自身も見習いとして巫女をやっていた時期があるが、その生活の中で主に母親から受けてきた「古くからのしきたりに盲従すべし」という教育に疑問を抱き、
合理的な知識と判断に基づく生き方、そしてこの生き方を貫ける自由を求めて巫女を辞め出奔、他のありとあらゆる職業を試した末に辿り着いたのが荒瀧派であった。
新しい事業領域に手を出すたびに、まず関連する資格の取得から始める習慣があるようで、法律の勉強をするため璃月に留学するなどしている。
またこのような生き方をしているため荒瀧派のイメージからは想像できないほど交友関係が広く、璃月随一の法律家である煙緋とは「先輩」と呼びお互いの能力を認め合う間柄であり、香菱や卯師匠から料理を教わったこともある。
他にも、一斗の宿敵というイメージの強い九条裟羅とは一緒に食事をすることもある親友である*5

名前の英語表記について

Ver.2.1まで、早柚の会話内では「the Kuki Ninja」となっており役職名のように書かれていたが、これは誤訳だったようで
Ver.2.2実装直前に公開された荒瀧一斗の紹介ツイート(英語版)からようやく「Kuki Shinobu」と表記され、
実際Ver.2.2からはゲーム内の早柚の会話においても同じく「About Kuki Shinobu」と改められている。

花散里
常に狐面を被っている巫女。紺田村近くの狐の像の前にたたずみ、旅人に対し紺田村の秘密を解き明かすよう依頼してくる。
名前の元ネタはおなじみ『源氏物語』の登場人物「花散里(はなちるさと)」。
長らくボイスでの言及がなく日本語版での読み方は不明だったが、Ver2.5実装の雷電将軍の伝説任務第二幕にて、日本語版での読みは「はなちるさと」と確定した。
英語版など、日中韓以外の言語では「Kazari」(かざり)と表記されている一方で、韓国語版は日本語版以外では唯一「하나치루사토」(はなちるさと)と原典通りの読みを採用している。

ネタバレ注意!

狐斎宮は500年前の大災害時に神櫻大祓を行い、漆黒に飲まれ命を落としたが、
その際に斎宮自身から溢れ出た穢れが斎宮の残留思念に応じ人の形をとった存在が花散里である。
狐斎宮の記憶もある程度引き継いでいるが、記憶が断片的ゆえか斎宮のことはあくまで他人として語る。
500年の時を経て再度蓄積された穢れを祓うために神櫻大祓を行うことが目的であり、
その前段階として穢れを祓うべき雷櫻の根の一つが紺田村の地下にある……というのが「紺田村の秘密」であった。
旅人の協力により神櫻大祓は完遂されたが、「現在蓄積されている穢れ」には花散里自身も含まれているため、
大祓の完遂とともに感謝の言葉と狐面を残して消滅した。

ヒナさん
八重堂が出版する『月刊閑事』の質問欄を担当する人物。
心温まる回答と肖像画が読者に人気。
ヒナという名前は八重堂が設定したペンネームであり、当初は本名、性別、年齢など個人情報は隠されていたが、ある時期に肖像画が発表され、それによると犬のような耳を持ち、緑色の着物を着たスタイル抜群の長身獣人種女性とされている。
なお、正体は珊瑚宮軍の将であるゴロー。上記肖像画のデザインは八重堂が勝手に作成したもので本人は全く関知していない。

*1 これらの経緯から、500年後の時代には天目伝のみが存続することとなった。
*2 フレーバーによって異なるが、『今昔劇画の悪尉』では発狂して自刃、『今昔劇画の鬼人』内では天狗、終末番、実の息子である岩蔵道啓、魔偶剣鬼のいずれかと考察されている。
*3 綾人の実戦紹介動画より
*4 上級料理人、縫製工、保険数理士、健康管理士、人事管理士、法律家、漆器製作上級などなど
*5 知り合ったきっかけに荒瀧派は関係なく、荒瀧派加入前の漆器職人の手伝いを請け負った際に、雇用主が裟羅から依頼されていたとある「像」を届けたというもの。むしろ逆に裟羅の愚痴から荒瀧派という集団の存在を知ったことが加入のきっかけとなっている。