暗号解読

Last-modified: 2024-08-29 (木) 21:03:54

参考:用語集 | 七国まとめ | キャラ・一族・団体 | 年表 | 神の目 | 言語 | ヒルチャール語 | 料理元ネタ考察 | 崩壊ネタ関連 | メインストーリー要約 | 中国語・英語まとめ | 誤訳 | 暗号解読 | 命ノ星座 | 考察総合

概要

ここではゲーム内での暗号の解読、およびその手法についてを説明する。
可視性のために、暗号を解く方法を紫太文字で記し、直後に補足の説明を行う。

実りのない遠征

ドラゴンスパインの遺跡守衛

コードHu-16180の記録「3.2-..3-.23-.32-32.-3..-」
コードHu-21030の記録「..2-223-.32-322-..3-..2-」
コードHu-31122の記録「2.2-3..-232-223-..2-.32-」
コードHu-42318の記録「3.2-..3-.23-3.3-..3-」
コードHu-57104の記録「.32-32.-322-.3.-」
コードGN/Hu-68513の記録「.3.-33.-22.-23.-..3-.23-..2-3..-」
コードHu-73011の記録「.2.-..3-2.2-3..-.23-」
コードHu-81122の記録「23.-.33-.32-2.2-3..-」
コードHu-96917の記録「3.2-223-322-332-3..-233-」
観察から認められた規則性

観察から認められた規則性

  1. シリアルナンバーの先頭が固有、かつ1~9までの数字が揃っている。
  2. 3文字毎に-で区切られている。
  3. 記録を構成しているのは「.」「-」「2」「3」のみ。
暗号解読の操作

暗号解読の操作

シリアルナンバーで昇順に並び替える。

3.2-..3-.23-.32-32.-3..-
..2-223-.32-322-..3-..2-
2.2-3..-232-223-..2-.32-
3.2-..3-.23-3.3-..3-
.32-32.-322-.3.-
.3.-33.-22.-23.-..3-.23-..2-3..-
.2.-..3-2.2-3..-.23-
23.-.33-.32-2.2-3..-
3.2-223-322-332-3..-233-

ハイフン(-)ごとに3種類の文字(2/3/.)が3連続していることがわかる。
3進数で3桁の数字のうち最大のもの、つまり222は10進数での26であることから、この文字列はアルファベットが暗号化されたものであると推測できる。

n進法 / n進数
普段我々が日常生活で使う数は10進数で、0~9までの数字を用いて数を表現する。
n-1までの数字を使って数を表現することをn進法、n進法で表現された数をn進数と呼ぶ。
バイナリと称される2進法(0,1のみで表現)、HTMLカラーコードの16進法(0~9,A~F)などが便利でよく用いられる。

n進数から10進数への変換は、各位の(n^(桁数-1))倍の和で行うことができる。
たとえば201(3進数) = 2×3^2 + 0×3^1 + 1×3^0 = 19(10進数)

10進数からn進数への変換は、「商をnで割る」を繰り返し、余りを右から左に順に書けばできる。
たとえば19(10進数)を3進数に変換するには
19÷3 = 6あまり1 商は6、余りは1
6÷3 = 2あまり0 商は2、余りは0
2÷3 = 0あまり2 商は0、余りは2 (商が0になったところで終了)
よって、19(10進数) = 201(3進数)

数字は1つ前の数に戻し、ピリオドは0だと見做すと、

201-002-012-021-210-200-
001-112-021-211-002-001-
101-200-121-112-001-021-
201-002-012-202-002-
021-210-211-020-020-220-110-120-002-012-001-200-
010-002-101-200-012-
120-022-021-101-200-
201-112-211-221-200-122-

3進法に基づいてアルファベットに置き換える。
201 = 2×3^2 + 0×3^1 + 1×3^0 = 19であるため19番目のアルファベットS

SBEGUR ANGVBA JRPNAG SBETB GUVF FXLOBEAR CBJRE OHGJR SNVYRQ

この文字列に対してROT13を適応する。

ROT13
最も有名なシーザー暗号のうちの一つ。
シーザー暗号は鍵=1とするとA→B、Y→Zのように、アルファベット順に1つ後ろのものに置き換える。
ROT13は鍵が13のシーザー暗号。
アルファベットが26文字であることから、ROT13を適応した暗号文に更にもう一度適応すると元の文字列に戻るという特性がある。

FORTHE NATION WECANT FORGO THIS SKYBORNE POWER BUTWE FAILED

For the nation, we can't forgo this skyborne power, but we failed.
(国のために、我々はこの空から生まれた力を諦めることは出来なかった。しかし我々は失敗した。)

群玉閣の「奇妙なノート」

再建される前の群玉閣、凝光の部屋向かって右側の棚を調べる。

「…先日購読されました『璃月風土誌・迎神』、群玉閣までお届けいたしました。お受け取りお願いいたします、凝光様…」
「…第十の廿、第七の廿六、第三の八、第八の一、第三の二、第四の三…」
「…第七の十八と十九、第四の十、第二の八、第七の十四、第五の一、第十の廿六…」
暗号解読の操作

暗号解読の操作

1文目の『璃月風土誌・迎神』は書籍『璃月風土誌』第2巻。2,3文目の暗号は、この本の行数と文字数を意味している。(ただし句読点はカウントしない。)
例えば、1つ目の「第十の廿」は「10行目の20文字目」を指し示す。この法則で1つずつ文字を拾っていく。このように、本の文章の一部を鍵とする暗号を書籍暗号(book cipher)と言う。

暗号文対応する段落と文字
第十の廿この世を共に歩む七神でも、時折、進む方向をみ違えるようだ。
第七の廿六璃月港の商人にとって、岩神の御言葉は黄金よりも価値がる。
第三の八遠い過去の時代は、璃月の先住民は農民の中から、岩神を迎え入れる代表者を選び出していた。
第八の一えに、どんなに遠方に住んでいようが、岩神が降臨する日には故郷へ戻り、(以下省略)
第三の二過去の時代では、璃月の先住民は農民の中から、岩神を迎え入れる代表者を選び出していた。
第四の三彼ら上等な供え物や厳かな祝詞を捧げ、神の御言葉を聞く。(以下省略)
第七の十八と十九璃月港の商人にとって、岩神の御言葉は黄金よりも価値がある。
第四の十彼らは上等な供え物厳かな祝詞を捧げ、神の御言葉を聞く。(以下省略)
第二の八毎年、璃月の大地守護している岩神が降り、直々に御言葉を伝える。(以下省略)
第七の十四璃月港の商人にとって、岩神の言葉は黄金よりも価値がある。
第五の一の後、魔神戦争が終わり、璃月は徐々に栄えていく。(以下省略)
第十の廿六この世を共に歩む七神でも、時折、進む方向を踏み違えるよだ。
踏あでゆいは黄金やを御そう

つまり、「ファデュイは黄金屋を襲う」。

9文字の伝言

最初に断っておくと、この暗号については解読が完了していない。
暗号解読という趣旨の達成のため、筆者の考察についてまとめておく。

層岩巨淵・地下鉱区の謎めいた文字

番号暗号文
19文字の伝言_1.jpg
29文字の伝言_2.jpg
39文字の伝言_3.jpg
49文字の伝言_4.jpg
59文字の伝言_5.jpg
69文字の伝言_6.jpg
79文字の伝言_7.jpg
89文字の伝言_8.jpg
99文字の伝言_9.jpg

位置などに関しては層岩巨淵・地下鉱区#9文字の伝言を参照。

観察から認められた規則性

観察から認められた規則性

  1. 文字と文字の間にスペースが存在している。
    このことは表音文字(アルファベットなど)であることを示唆している。*1
  2. 文字ごとの上部、下部の間には必ず余白が存在している。つまり画数が不自然なまでに多い
    表語文字(漢字)の画数が多くなるのは仕方ない。
    が、音節文字(ひらがななど)や表音文字の画数が多いのは、日常的に使う文字としてはあまりに不便で不自然
  3. 文字はそれぞれ淵下宮で使われる文字に似ている。
    特に、画像9の最初の文字などは淵下宮文字のCに酷似している。
暗号解読の操作

暗号解読の操作
画像9の最初の文字の上半分だけを180度回転させると淵下宮文字の「C」と同じ形になる。
同様の操作を画像1の最初の文字で行うと、Eの上半分とAの下半分を合わせたものであることがわかる。
そのため、以下の操作を経て層岩巨淵文字が作られていると予想。
36b8d0f51e1fd.png
すると、ゲーム内に見られる字体と一致した。
(また、この操作中に画像8は、全体が180度回転していることがわかる。
恐らく落下などで文字を刻んだ岩ごと回転したのであろう)

上記の操作を逆にたどればアルファベットに変換できると推測。
実際に暗号文たちを変換してみると、

1 ABYSSIS VIA
2 NON EST AD
3 VIVOS VOCO
4 MORTUOS PLANGO
5 PIVS EGILL
6 IMP AGNARR
7 VEDI FLEVI
8 ET UMBRA
9 CAELL ESE UN TD UMUS

ラテン語であることが判明した。全然9文字じゃない。
ただし非常に奇怪な文章である。

9文字の伝言

各国のアチーブメント名
日本語 : 9文字の伝言
中国語 : 9文字之传言(直訳 : 9文字の噂)
英語 : Nine-Word Rumor(直訳 : 9単語の噂)*2
フランス語 : La rumeur en neuf mots(直訳 : 9単語の噂/9つの言葉による噂)

と、かなり言語によってニュアンスに揺れがある。

以下、補足。
原神のアチーブメント名の元ネタとして推測されるものとして、日本の音楽ユニット『Sound Horizon』がある。
また、Sound Horizonの曲に「11文字の伝言」という曲があり、これがアチーブメント名の元ネタだと思われる。
その曲の歌詞はxyzwという数字を日本語のxy行目zw段の文字に置き換える(例:0102は「あ行(01行)」の「い段(02段)、つまり「い」)という暗号になっており、具体的な『11文字の伝言』は歌詞と実際の曲を突き合わせないと解読できない。

Non est ad astra mollis e terris via.

1 ABYSSIS VIA
2 NON EST AD

について、

Non est ad astra mollis e terris via.
(大地から天までの道は平穏ではない。) 参考

という言葉があり、1,2の基にしたと思われる。

1,2を合わせて"Non est ad abyssis via."で「深淵へ至る道はない」と訳したいところだが、
そうであれば"Non est ad abyssum via."となる。
「深淵からの○○への道はない」という意味で「Non est ad ○○ e abyssis via.」の○○、eの箇所が欠けている可能性もある。

軍団長エーギル、信奉者アンナ―

5 PIVS EGILL
6 IMP AGNARR

5,6は「肩書 + 名前」で、整った文章に思われる。
ただしゲーム内で出てくる2体のネームドエネミーは

  • エーギル : 軍団長、生者を呼ぶ者
  • アンナー : 信奉者、亡者を悼む者

である。
pivsを信奉者、impを軍団長(imperatorの略)と読むならば、2人の肩書きが逆転していることがわかる。

更に、pius(謙虚な)はたしかに信奉者と読み替えることが出来る。
uをvに置き換えるのは古来の記法であり、それ自体が不自然なわけではないのだが、何故かここだけが置き換わっている。

また、

3 VIVOS VOCO
4 MORTUOS PLANGO

3,4は動詞と目的語が呼応関係にあり、これらもまた整った文章に思われる。
しかし「生者を呼ぶ者」「亡者を悼む者」の訳に合わせるのであれば文法的には現在分詞にすべきであり、"Vivos vocans;"、"Mortuos plangens;"が正しい。
そのまま逐語訳するのであれば「私は生者を呼ぶ」「私は亡者を悼む」という意味になり、主語は「私」となるが、当然書き手が不明であるため主語もまた不明となる。

Vedi flevi.

7 VEDI FLEVI

"Vidi fevi."であれば「それを見て/理解して、私は涙を流した」となる。
iがeに置き換わっている理由は不明だが、

  • 開発が間違えた
  • 書き手が意図的に間違えた
  • 暗号の解読が不完全
  • i,eともに歯を閉じる音だから置き換えた
  • 「見る」を「視る」と書くように特別な意味を持たせている
  • ウェンティ(Venti)を意識している
  • Vediという固有名詞

などの解釈が出来る。ミスじゃね?

Caell ese un td umus.

9 CAELL ESE UN TD UMUS

Caell ese un td umus.だけは文として破綻しているためCaelles eunt dumus.と読み替える。
ただし、

  1. Caellesという言葉はラテン語には存在しない。
    空、天界(caelum)や空、天国(caelestis)を
    1. 敢えて間違えたスペルで書いた
    2. Caellesで「天理」を指す固有名詞を指す
    3. caelum + 指小辞。(この場合日本語でニュアンスを表すと「天空ちゃん」「小天空」といった感じになる)
  2. "Caelles eunt dumus."というフレーズ自体がモンティ・パイソンの「ブライアンの生涯」というコメディ映画に出てくる、"Romanes eunt domus."を基にしている。

「ブライアンの生涯」
ブライアンは革命グループ「ユダヤ人民戦線」に所属する予定であった。
そしてその覚悟があることを示すために、ピラト*3の宮殿の壁に「ローマ人は家に帰れ」という言葉をローマ人にわかるように書かなければならなかった。
ブライアンが"Romanes eunt domus."と落書きした後にローマ帝国の百人隊長に捕まる。

百人隊長「"Romanes eunt domus."? 『ローマ人と呼ばれる人たちが家に向かっていく』だと?」
ブライアン「『ローマ人は家に帰れ』です!」
百人隊長「全然違う。ローマ人をラテン語で言うと?」
   ~中略~
百人隊長「"domus"? 主格の『帰れ』だったら方向じゃないのか、小僧?」
ブライアン「よ、与格です! 先生!」
――百人隊長は剣を抜き、切っ先をブライアンの喉元に向けた。
ブライアン「ち、ち、ち、違いました! 対格です! "ad domum"です!」
百人隊長「『家が取ることを除いて』……?」
ブライアン「所格です! "domum"です!」
百人隊長「わかったか? 百回書き取りだ。サボったらお前の金玉を切り落とす。」

こうしてブライアンは見張りの兵士をつけられ、広場を正しいラテン語の"Romani ite domum."という落書きで埋め尽くした。
兵士達は「二度とやるんじゃねえぞ」と言いながら去っていくが、去り際に他の兵士がやってくるのが見えた。
当然、壁一面を覆い尽くすような反ローマ的な言葉を書いた事が明らかな彼は重い処罰、あるいは処刑を課されるであろう。
兵士たちに追われながらブライアンは逃げ出した。

このことから、開発としても"Caelles eunt dumus."は誤ったラテン語であることを意識していると推測できる。
それを踏まえると、

「caellesを奪格、euntの主語がEgill, Agnarr, et umbraであるという解釈」

Pivs Egill, Vivos voco;
(信奉者エーギル、生者を呼ぶ者。)
Imp Agnarr, Mortuos plango;
(軍団長アンナー、亡者を悼む者。)
et umbra;
(そしてその影。)
caelles eunt dumus.
(天理の手によって彼らは元居た処に戻された。)
Non est ad abyssis via.
(しかし、アビスへと至る道はない。)
Vedi flevi.
(それに気づいた私は涙を流した。)

「天理の怒りを畏れ、敢えて誤ったラテン語を使ったという解釈。」
(不適切なスペースが設けられていることにも説明がつく。)

Pivs Egill, Vivos voco;
(信奉者エーギル、生者を呼ぶ者。)
Imp Agnarr, Mortuos plango;
(軍団長アンナー、亡者を悼む者。)
Caelles eunt dumus et umbra.
(「天理とその従者は天空の島に帰れ」)
Non est ad abyssis via.
(しかし、アビスへと至る道はない。)
Vedi flevi.
(それに気づいた私は涙を流した。)

「アンフォルタス」の名において

スメールの遺跡守衛

コードネーム「フェフ」の記録「.2-.1.-1..1-2.1-1.2-.2.-」
コードネーム「ウルズ」の記録「.1-..1.-.-.1-.2-.2-1.1-2-.-.3...」
コードネーム「スリサズ」の記録「-..1-..1.-.3-...1-1.2-3-2-2.-..」
コードネーム「アンスズ」の記録「1-1.2-....-..1.-2-....-.2-.1..-1.-」
コードネーム「ライドー」の記録「1..1-....-..1.-2.-.」
観察から認められた規則性

観察から認められた規則性

  1. フサルク(fuþark)の先頭5文字がコードネームの由来になっているようだ。

    フサルク(fuþark)
    ルーン文字でいうアルファベット。
    アルファベットがa→b→c→d→e→fと並ぶように、フサルクではf→u→þ→a→r→kと並ぶ。
    fから順にそれぞれの文字をフェフ、ウルズ、スリサズ、アンスズ、ライドー、カウナン(?)と呼ぶ。

  2. 「.」は連続しているが、「-」は連続していない。
  3. 記録を構成しているのは「.」「-」「1」「2」「3」のみ。
暗号解読の操作

暗号解読の操作
fuþarkの順に並び替える。

.2-.1.-1..1-2.1-1.2-.2.-
.1-..1.-.-.1-.2-.2-1.1-2-.-.3-...
-..1-..1.-.3-...1-1.2-3-2-2.-..
1-1.2-....-..1.-2-....-.2-.1..-1.-
1..1-....-..1.-2.-.

モールス信号に置き換える。

モールス信号
短点「(トン)」と長点「(ツー)」の符号を組み合わせた文字コード。
たとえば「SOS」は、S(・・・(トントントン))とO(---(ツーツーツー))を組み合わせ「・・・---・・・(トントントンツーツーツートントントン)」と打つ。

ただし、暗号文中の「-」は「ツー」ではなく区切り(以下ではスラッシュ)と考え、「1」を「ツー」、「2」を「ツーツー」といった風に置き換える。

・--/・-・/-・・-/--・-/-・--/・--・/
・-/・・-・/・/・-/・--/・--/-・-/--/・/・---/・・・
/・・-/・・-・/・---/・・・-/-・--/---/--/--・/・・
-/-・--/・・・・/・・-・/--/・・・・/・--/・-・・/-・/
-・・-/・・・・/・・-・/--・/・

上記をアルファベットに置き換える。

WRXQYPAFEAWWKMEJSUFJVYOMGUYHFMHWLNXHFGE

ANFORTAS(アンフォルタス)を鍵にヴィジュネル暗号を適応する。

ヴィジュネル暗号
多表式暗号と呼ばれるもので、一文字ずつ変換ルールを変えるのが特徴。
暗号化にはヴィジュネル方陣という対応表を用い、原文を構成する一文字ずつに鍵となる文字列を順番に対応させる。
方陣の特性から、一文字ごとにROTの違うシーザー暗号を適用しているともいえる。

WESCHWANENRITTERSHAVEFOUGHTTOTHELASTONE


We, Schwanen Ritters, have fought to the last one.
(我々白鵠騎士は敵を殲滅しつくすまで戦った。)
(我々白鵠騎士は最後の一人になるまで戦い続けた。)
※定冠詞theが指す対象が「敵」もしくは「白鵠騎士」、どちらとも取ることが出来るため2つの訳を併記している。

以下、補足。
アンフォルタスとはいくつかのアーサー王伝説(アーサー王という伝説上の人物を題材とした物語群)に出てくる漁夫王ことアンフォルタスが元ネタだと思われる。
かの有名なワーグナーの書いた『パルジファル』では、美女クンドリに誘惑され、脇腹をロンギヌスで傷つけられ、死ぬことが出来ず苦痛と罪の意識に苦しめられながら生きる王として描かれている。(作品によっては脇腹ではなく男性器を傷つけられており、より色欲に対する罰であるような描かれ方がされている)
原神内ではアンフォルタスは、味方である白鵠騎士が死亡、もしくは記憶を失い黒蛇衆と化する、あるいは他の白鵠騎士を裏切るなどを理由に味方を全て失っている為、上の暗号解読で出てきた英文は熾烈を極めた戦闘の記録とも、味方を失ったことに対する感情の吐露とも解釈出来る。

またSchwanen Rittersは、同じくワーグナーの『ローエングリン』の主人公、ローエングリン(『パルジファル』の主人公、パルジファルの子)が属する白鳥騎士団のことが元ネタだと思われる。

コメント

コメント投稿ルール

誰もが快適にコメント欄を利用できるように、他人を傷つけない投稿を心がけましょう。
不平不満は愚痴掲示板へ。

  • リーク情報、キャラクターや他者に対する誹謗中傷、バグ悪用の推奨等は、投稿・編集ガイドラインで禁止されています。
  • 不適切な投稿は、反応したり相手にしたりせずに、zawazawaにログインして通報(推奨)、または管理連絡掲示板で報告してください。
  • 悪質な場合は管理者より警告・投稿規制等の措置を行います。
  • 不快なコメントに対しては、日付横の通行止めマーク🚫をクリックすることで、その投稿者のコメント全てを非表示にできます。

*1 ノルマン・コンクエスト以前のイギリスで使われていた「古英語(Old English)」では続け書き(oldenglish)一般的であったが、分かち書き(old english)やハイフンの挿入(old-english)も存在しており、書き手個人の自由に委ねられていたと見るむきが大きい。そのため今回は無視する
*2 ハイフンによってNine-Wordで形容詞節が形成されているため、通常複数形で用いられるword(単語)と言う語が単数形で用いられる。
不可算名詞で用いられるwordには「噂」という意味も含まれる。

*3 ローマ帝国ユダヤ属州の総督。
「わたしはこの男に何の罪を見いだせない(ルカによる福音書 23:4)(ヨハネによる福音書 19:6)」という発言や、
イエスの不当な死刑判決に際して自分に責任がないことを示そうとした手を洗うジェスチャーが有名。