竜馬が行く~伝説を呼ぶ!オマケの都ショックガーン 第六話

Last-modified: 2009-02-17 (火) 00:38:03

竜馬が行く~伝説を呼ぶ!オマケの都ショックガーン
第六話

海上エリア
港と海が広がるエリアで、港には軍艦や戦闘機などのフィギュアやジオラマがある。
また、海兵隊のフィギュアもあちこちに配置されていた

「ねぇ竜馬君、アナタが変身している姿はなんなの?」
キャルトがそう聞くと竜馬は首を傾げる
「わからねぇが変身するとどこからか声がするんだ。その声が言うには「ゲッター」て名らしい」
「ゲッター…う~ん、わかんないキャル」
「キャルトもわかんないのか…まあ強いならいいにこしたことはないけどな」
竜馬はそう言うと辺りを見渡した。
港には海兵隊が配置されていて、キャルトと同じく動いていた
「竜馬君、あのフィギュア達はフィギュア魔人の魔力で動いてるキャル。
見つかったら一気に攻撃されるキャル…」
「そうか…それじゃ隠れながら進むしかねえな…さっきの闘いで傷だらけだしな…」
竜馬は突然ハッと気付いた
「てか…キャルト!お前、でかくなってないか?あのフィギュアも俺と同じくらいの背があるぞ!」
キャルトは竜馬の身長より少し小さいくらいまで大きくなっていた
「そりゃそうよ!ここはフィギュア魔人の領域、魔力でアナタが小さくなったのキャル」
「へぇ~俺が小さくなったのか…すげぇな」
「感心している場合じゃないキャル!小さくなったことでアナタとフィギュアはもう大差ないキャル!」
竜馬は全く理解できないのか首を傾げる
「え…どうゆうこと?」
「見て!あのフィギュアの持っているライフル…
アナタが元の大きさならあのライフルの攻撃は痛みもかゆくもないけど、今は大きさのアナタ相手なら実弾並の威力をもつことになるわ!」
キャルトはそうゆうと竜馬は驚いた
「何ぃ!?じゃああれに当たったら…」
「…確実に死ぬキャル…」
竜馬は冷や汗一つかいた
「…見つからずに行くしかねえか…」
竜馬達はとりあえず近くにあるコンテナの身を潜めた
竜馬達は足音を立てずに前のコンテナに移動した
「しかし…本当に俺…小さくなったんだな…」
竜馬は少し笑った。こんな経験をしたことがないからだ
「笑っている暇はないキャル!見つかったら本当にやばいキャル」
移動するのも一苦労だった
(うっ…やばい…くしゃみが…)
竜馬の鼻がむずむずしている
キャルトは気付いていない
(どうしよう…ここで音を出したら…)
しかし竜馬は限界にきていた
(もうだめだ!!!!)
次の瞬間
「ぶぁっくしょい!!」
大きな声が辺り一面響き渡った
「竜馬君!!だめ!!」
キャルトは突然の大きな声でびっくりした
海兵隊フィギュアはくしゃみの音を聞き逃すはずがなかった
「怪しい奴がいたぞ!!!」
海兵隊フィギュアは竜馬達を取り囲み、銃口を向けていた
竜馬達は絶対絶命だった
「やっばぁ…」
「竜馬君!くしゃみなんかしないでよ!!」
「仕方ねえだろ!したかっただもん!」
竜馬とキャルトは口喧嘩になった
しかし海兵隊フィギュアはそんなことを待ってくれるはずがなかった
「射殺せよ!!撃て!!」
ライフルを竜馬達に一斉に向けた

「くっそぉ!!ここであれを使うしかねえ!!」
竜馬は心に念じた
「チェェェンジ!ゲッタァァァァワン!!」
竜馬はゲッターに変身した
「ゲッタァァァァウィングゥ!」
竜馬は上空に飛んだ。
海兵フィギュア達は竜馬に一斉に銃口を向けた
ババババババ!
無数のライフルの弾丸が竜馬の方へ向かってくる!!
竜馬は弾丸を旋回するように避け、すぐさまマントを包み、地上へ突進してきた。
「喰らえやがれぇぇ!」
竜馬はマントからビームを拡散させた
ドシュ!ドシュ!ドシュ!
拡散したビームは海兵フィギュア達に直撃した
ズバァアァ!
グワォォォン!
海兵フィギュアは跡形もなく吹っ飛んだ

「へっ!弱い奴らだぜ!」
竜馬は地上に降り、元の姿に戻った
キャルトはかなり怒っていた
「まったくもぉ!もう少しで私達は殺されていたのよ!」
「仕方ねぇだろ!!くしゃみしたかっただから!!」
「したかったじゃないキャル!ホントに気をつけて!」
「……わかったよ…悪かったよ…」
竜馬は素直に謝った
「…今度から気をつけてね…」
キャルトも少し言い過ぎたのか少し気を使っていった

竜馬達は港の倉庫から離れて浜の方に進んだ
「次のエリアのドアはどこにあるんだ?」
「この海の向こうにあるキャル。変身して飛んだほうがいいキャル!」
「この海の向こうか…それにしても海は綺麗だな…」
「ジオラマとは思えないほどの完成度だわ」
竜馬達は海を眺めていた
突然、空から何かが落ちてきた
「!?」
竜馬は野性的なカンか何か働いたのかその場から離れた

ペタっ
落ちてきたのは一枚のシールだった
「シール…?」
竜馬はシールに近付いていった。普通のシールと比べて大きいシールだった
突然キャルトは竜馬に
「!!近付いていてはダメ!!」
「えっ!?」
次の瞬間
ドワォォォン!!
シールは強烈な光を放った後、大爆発を起こした。
竜馬達は爆風で吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた
「うわぁぁぁ!!何だぁ!!」
「キャアァァ !!」
爆発がおさまり、粉塵がまきおこる
シールがあった場所は大きなクレータが発生していた
竜馬は立ち上がり、クレータのほうに近づいた
「何なんだ…さっきのは…」
キャルトはクレータを見ていた
「この攻撃は…まさか!?」
キャルトは空を見上げた

竜馬も空を見上げた

「死ねばよかったのに…本当に惜しいこと」
「お前達はここでオレ達にけちょんけちょんにされるんだぜ~♪」
フィギュア三魔人の一人デカールだった

「デカール!!」
「貴様かぁ!!!よくもこんな目に合わせてくれたな!!」

デカールは地上に降りた
「ようこそショックガーンへ…ここがキサマらの墓場…墓石がわりにここで死んでもらうわ…」
竜馬はその言葉に怒りが沸き上がった
「何だとぉ!ここで死ぬのは貴様だぁ!」
「デカール!!もうやめて!こんなことしても何の意味がないわ!」
キャルトが必死に説得するも聞くはずもなかった
「だまりなさい!キャルト!あなたなんかに…」
デカールの指人形も喋りだす
「はん!てめぇとは違って「ノーマル種」と呼ばれ、酷い扱いをうけたこいつの気持ちがわかるはずがねえよ!なあ相棒!」
「そうですわ!私はもうボトルキャルトの束縛から解放され、フィギュア魔人としての能力を手に入れましたの…
これさえあれば…あなたの何倍ものの価値のあるフィギュアですのよ…」
キャルトはそれでも必死に訴える
「確かにアナタは酷い扱いをうけた…恨みや劣等感がいっぱいでしょうがないと思う…
だけど!だからといってこんなことをしていい訳がないキャル!」

「うるせぇ!裏切り者の分際で偉そうな口聞くんじゃねえ!」
デカールは戦闘体勢に構えた

「来なさい!今すぐ楽にしてあげる!」

「デカール!なんで分かってくれないキャル!」
怒りの頂点に達した竜馬はゲッターに変身した
「ぐちぐちうるせえ小物がぁ!死ぬのはお前らだ!ゲッタァァァァ!トマホォォォォク !」
竜馬はデカールに向かって突進していった

竜馬とデカールの死闘が今始まる

竜馬はトマホークをふりざして突進
「うぉぉぁりゃぁ!!」
「そんな攻撃、きかなくてよ」
デカールは即座に指人形をかざした
「バリアー!!」
ブオン!
デカールの回りが光に包まれる
「何!?」
竜馬はトマホークでバリアを切り付けた
バシュ!
竜馬はバリアによって弾き返される
「何ぃ!?何だこれは!?」
「竜馬君!それはバリアなのキャル!このバリアは強力でどんな攻撃も弾き返されるキャル」
「バリアだと?」
デカールは続くさまにポケットに手をいれた
取り出したのはさっきのシールだった
「喰らいなさい!クラッシュシール!」
デカールはシールを竜馬の方へ飛ばした
「!?、さっきのシールか!!」
竜馬はシールの直線上から避けた
が、シールは曲がって竜馬の方に向かってきた
「シールが…曲がった…?」
シールは竜馬に直撃した。シールは完全に竜馬に張り付いてとれない
「しまった!!やば…」
次の瞬間
ドワォォン!!!
シールは大爆発した
デカールは高笑いしていた
「このシールはホーミング機能があるからどこに逃げたって無駄よ!」
「所詮オレ達に勝とうなんて100万年早いんだよ!オレ達は魔人だけに「マジでスゲェ」ってことだよな!」
「竜馬君!!!」
キャルトはまさかと思い叫んだ
粉塵が巻き起こり、爆心は見えなかった
すると突然
「ゲッタァァァァビィィム!!」
粉塵の中から叫び声とビームが無数にデカールに向けて向かってきた

「!?」
デカールはバリアを展開した
「まさか…」
デカールは粉塵の方をみた
粉塵がなくなって前が見えてきた
「こんなんで俺を倒そうなんざ1000万年早いんだよ!」
マントに包まった竜馬の…いや、ゲッターの姿があった
キャルトは竜馬を確認すると喜んだ
「竜馬君!!」
「なかなかやるわね…さすがレジンを倒しただけのことはあるわ…しかしこれならどお!!」
デカールはポケットからシールを5枚取り出した
「これならどうかしら!クラッシュ、パラライズ、ポイズン、ダーク、マインド!」
5枚のシールを竜馬に飛ばした
「追っかけてくるんだったら消すまでだ!」
竜馬はトマホークを投げ付けた
回転しているトマホークは2枚のシールに直撃
ザシュ!
スパッ!
直撃したシールは真っ二つになり墜落
残りの三つは竜馬に向かってくる
「ゲッタァァァァビィィム!」
ギュイイン!
竜馬はゲッタービームは放ち、三つのシールを消滅させる
「くっ!なかなかやるわね!」
デカールは顔色を変えた
竜馬は高速で突進する
「今までの分をお返ししてやるぜぇ!」
トマホークをデカールに切り付けた
ザシュ!!
「よっしゃあ!これで……何ぃ!?」
竜馬は目を疑った
トマホークで切り付けたにもかからわず、デカールは無傷だった
「何だと!?確かに切り付けたのに…」
デカールはピンピンしていた
「外れ!!こんな攻撃、効く訳ないだろ!」
竜馬は体勢を立て直す
「これならどうだぁ!ゲッタァァビィィム!」
ドギャオオオ!!
ビームはデカールに直撃したが掻き消されてしまった
竜馬はそれをみて焦っていた
「何ぃ!ビームが効かないだと!?」
デカールは笑っていた
「ふん!こんな攻撃じゃあ私は倒せなくてよ」
「フィギュア魔人相手にここまで闘ったことは誉めてやるが、無謀にも程があったな!」
焦った竜馬はキャルトに聞いた
「キャルト!あいつに攻撃効かねえんだけどどうしたらいい!?」
キャルトも困った顔で
「えっ…と確か…ちょっと待って!」
「はあ!?早くしてくれ!じゃないと俺達がやられちまう!」

「ごちゃごちゃうるさくてよ!」
デカールはシールは連続で飛ばしてきた
竜馬はトマホークで飛んでくるシールを切り落としていく
「このままじゃ…」
「死~ね♪死~ね♪早く死ね♪」
指人形は高笑いしていた
「調子に乗ってんじゃねぇぞぉ!このクソ野郎!」
ブン!
竜馬は指人形に向けてトマホークを投げた
「!?」
デカールは指人形をすぐに隠した
トマホークは指人形に当たらず、竜馬の方に戻ってきた
「クソ!これじゃあキリがね…ん!?」
よく見るとデカールの指人形は汗だくだった…
「あぶねぇ…死ぬかと思った…」
竜馬は疑問に思った。
(何故だ?あいつは攻撃が効かないのなら指人形をかばう必要ないだろ…まさか…)
竜馬はもう一回トマホークを指人形に投げてみた
「やばい!」
デカールはバリアを展開した
バシュン!
トマホークは弾き返されたがデカールの焦りようは並じゃなかった
「…まさか!私達の秘密がばれたんじゃ…」
竜馬は少しずつ謎のバラバラパズルを作っていた
「あの指人形の焦りよう…もしかしたら!」
キャルトは竜馬に突然言い出した
「あっ!思いだしたキャルル!デカール自体に攻撃しても意味がないキャル!
実はあの指人形がデカールの魔力の源、つまりあの指人形が本体なのキャル!」
竜馬の考えが的中した
「やっぱりそうか…あの人形が弱点なんだな!」
竜馬は気合いをいれた
「いくぞ!フィギュア魔人!お前の弱点は解ったぞ!」
竜馬は指人形に向けて突進してきた
「相棒、まずい!弱点がばれた!」
「くっ!けど大丈夫!こっちにはバリアがあるわ」
ブン!
デカールはバリアを発生させた
竜馬はバリアに体当たり
バリィィィ!!!
バリアとの衝突で電撃がほどばしる
「ぐっ!うおぉぉぉりゃぁぁぁ!!!」
竜馬の強引な体当たりが次第にバリアにヒビが入る
「何!?バリアが!」
ガシャァァン!
強固なバリアは一気に割れ、竜馬は一気に攻める
「今までの借りを返すぜ!!」
キュイイン!
腹部に光を収束させた。指人形との距離はわずか約1メートル
デカールと指人形は焦った
「まさかこの近距離で!?」
「まずい!」
竜馬は収束した光を一気に放出
「ゲッタァァァァ!!ビィィィム!!」
ズギャォォ!!!
しかし惜しくもデカールは間一髪で空中へ避けた
「はぁ…はぁ…助かっ…ん!?」
デカールはビームの先を見た
「なっ…なんだあれは…?」
「何?あれは!!?」
デカールは目を疑った
ビームが通った方向にあった観賞用植物は見たことがない植物に変化していた
さらにビーム周辺の金属類は全て結晶と化していた
「なんなの…?これは…」
驚いているのはデカールだけではなかった
「なんだ!?制御が効かねぇ!」
竜馬の意思とは無関係でビームが放出し続けていた
キャルトは様子のおかしい竜馬に駆け寄った
「竜馬君!どうしたの!!?」
「ビームがとまらねぇ…
デカールはこれを見て
「これは…ブリスター様に報告しなければ…」
そうゆうとデカールは一瞬で姿を消した
シュィィィン…
ビームはやっと治まってきた
竜馬達はビームの方向をみて目を疑った

ビームが放出された直線上の周辺がおかしいことは誰の目でみても明らかだった
「…なんだこれは…これがビームのあとか…?」
「信じられないキャル…こんなの初めてキャル…」
竜馬達は少し呆然として後、ハッと気付いた
「あっ!あの野郎は!!」
竜馬は辺りを見渡したがデカールの姿はどこにもなかった
「あの野郎…逃げやがったな…」
「デカール…」

竜馬はキャルトに聞いた
「キャルト、あいつとお前はどうゆう関係なんだ?」
するとすっきりしない顔でキャルトは長々と話した
「実は…私とデカールは姉妹なのキャル…」
「なんだと?」
「詳しく言うとデカールが姉で私が妹なのキャルル…」
キャルトはフィギュア魔人のいきさつについて話した

「もうい~らない!こんなフィギュア!」
子供に捨てられたフィギュアがある
レジンであった

-レジンの正式名称は「200%クマブリックス(パンダVer)」
かつては生産数がかなり少なく、プレミア食玩フィギュアであった。
オークションでは落札価格10万円は当たり前なほど、コレクターからは喉から手が出るくらいの貴重なフィギュアだった

しかしそれも人気がなくなり人々は次第にこのフィギュアを見ようとはしなくなった
ある日、このフィギュアを持っていた子供が遊び半分でフィギュアのお腹とお尻にそれぞれ「巨大↓」と「肛門↓」と落書きしてしまった
例え貴重なフィギュアでも落書きされたら一瞬で価値が無くなる
そして子供は落書きを最後に全く遊ばなくなり、最終的にはゴミ箱に捨てられてしまった。
そのフィギュアは悲しかった…なんで落書きした…なんで遊んでくれない…
そんな思いが色々と交差し、いつしか人間に対して憎しみを持つようになった
その憎しみが魔力と化し、レジンとしてフィギュア魔人と化してしまった-

「また売れ残りかよ…処分も大変なんだよな」
ゴミ捨て場にキャルトと同じタイプのフィギュアが捨てられていた
デカールであった

デカールとキャルトの正式名称は「みみっコシリーズ キャルト」
その可愛さから大変人気を誇ったフィギュアであった
色違いVerがあり、デカールは「ノーマルVer」だった
ノーマルVerは生産数が非常に多く、その分売れ残りが多かった。
デカールのフィギュアも当然のように売れ残り、ゴミとして捨てられたのである
そこからが地獄であった
ゴミ捨て場は生ゴミとかと共同だったため、とても臭かった

デカールは生ゴミの臭いに耐え切れなかった
また夜になると寒い上に野犬が生ゴミをあさりにくるため恐怖でもあった
当然ながらデカールは犬に食べ物と間違えられて、体中を舐められ、噛み付かれてボロボロになった
(なんで…私がこんな目に…私がノーマルだから?シークレットのレアVerじゃないから?
私には全く価値がないってゆうの?くやしい…)
デカールは自分はノーマルで価値がないという劣等感が強く、それが魔力となりフィギュア魔人と化してしまった

「このフィギュア!かっこいいな!!」
「いいな!俺にも触らせて!!」
子供達に遊ばれているフィギュアがあった
ブリスターである

ブリスターの正式名称は「DX ナルシスト戦士 ブリスター」
人気アニメ「コスモ闘士 ギンガ」に登場する敵キャラのフィギュア
普通のフィギュアと違い、細かい所まで作ってある大変凝ったフィギュアであった
遊ぶための食玩フィギュアだったが、ブリスター自体はかなり期待していた
(私はかっこよくて作りもいい。買ってくれた人達は私を飾ってくれて尊敬してくれるだろう)
ナルシストな性格なためかいつも思っていた
しかしそんな思いはすぐに壊れた
子供達は買ってくるなりパックから取りだし手にとって遊びだした
(何ぃ!なぜ私を飾らない!?)
次第に遊びはエスカレートし、ついには公園の砂場に突っ込んだり、水の中に沈められたりした
日に日に傷と汚れまみれになり
(…許さん…この私を傷だらけするとは…私は…尊敬されるべきフィギュアなのだ…
復讐してやる…今に見ていろ人間ども!)
飾ってもらえなかったブリスターはその怒りを増幅させ、それが魔力となりフィギュア魔人と化してしまった

「…という訳なのキャル…」
「ふ~ん…そうなのか…けどだからといって罪のねえ人も巻き添えにしていいわけがねえ!
だいたいブリスターってのはただの逆恨みじゃねえか!」
竜馬がそうゆうとキャルトは困った顔をした

「それなのキャル…しかしブリスターは自分が正しいと思っていて全く気付いていないのキャル…」
竜馬は自分の胸を叩いた
「じゃああいつにわからせてやろうぜ!今していることが間違いだってことをな!」
竜馬はさらに言う
「あいつらがああゆう風になったのは俺たち人間のせいなら俺が人間代表で責任とってあいつらを止めにいってやる
だから心配すんな!キャルト!」
その前向きな言葉にキャルトは笑顔になった
「竜馬君…ありがと…!」
「よっしゃあ!そうと決まればさっさと海を渡るぜ!」
竜馬はマントを展開させ、キャルトを背中に乗せて空へ飛び、海の向こうへ渡っていった

しかし竜馬とキャルトは知らなかった
ゲッターに隠された本当の真実を…

竜馬達は海を渡って地上に降りた
そこに次のエリアのドアがあった
「次のエリアは…宇宙?」
ドアの上には「宇宙エリア」と書かれていた
「宇宙って…息できるのか?」
「息はできるキャル。けど宇宙を再現してるからこの中は無重力なのキャル」
「てことは…体が浮くのか?漫画みたいに!?」
「少しの間なら浮くことができるよ」
竜馬はそれを聞いて目を輝かせた
「すっげぇ!早く行こうぜ!」
(またキャル…今の状況わかるのキャル?)
竜馬達はドアを開けようとした。しかし
「ん…あ、開かねぇ!」
「え?」
「ドアが開かねえんだよ!」
「ちょっと待って…これは…」

突然
ヒュゥゥゥ
上空から何かが飛んでくる音がした
「!?」
竜馬は空を見上げ、音がする方向を見つめた
すると何か丸い形をしたもの…ミサイルだった
「ミ…ミサイル?また敵かよ!」
竜馬は一目散にその場から離れた
ミサイルは竜馬がさっきいた場所に着弾した
グワオ!!
ミサイルは爆発し、粉塵が巻き起こる
「いい加減にしてくれ…さっきから戦い詰めでこっちは疲れてんのに…」
今までの闘いで竜馬達はかなり疲労していた
「こうしてでも私達を行かせたくないのね…」

海の方向から何かが顔をだした
だんだん陸に近づくにつれて姿がはっきり見えてきた
「なんだあれは?」
キュラキュラ…
竜馬達が見たものは人間の形から逸脱したものだった
何とも言えない形の顔に関節というものがないぐにゃぐにゃした機械の手
さらに下半身はキャタピラーという異形のロボットだった
「ニンゲン…コロス!」
ロボットはいきなりその鞭みたいな腕を振り回してきた
「!、あぶねえ!!」
竜馬は瞬間で避けたが
「キャアアア!!」
避け損ねたキャルトは腕に当たり、吹き飛ばされた
「キャ、キャルトォォ!?」
キャルトは地面に叩きつけられた。気絶したみたいだ
竜馬はまた怒りを表した
「てんめぇ!!許さねぇ!!」
竜馬は心に念じ、ゲッターに変身した
「チェェェェンジ!ゲッタァァァワン!」
竜馬はロボットに向かって突撃
「これでも喰らえぇぇ!」
竜馬はロボットの腹部を本気でパンチした
しかしロボットの体が相当硬いのか
「いっええ!!めっちゃ硬てえ!!」
ロボットはまた腕を振り回してきた
「シネエ!!」
「させるか!!」
竜馬は腕を掴み、腹部に光を収束させた
「喰らいやがれ!」
バシュウウウン!
竜馬はビームを放った。ビームはロボットの体に直撃したが
「ニンゲン…シネエ!」
ビームを掻き消してしまった
「ビームが効かないだと!!」
竜馬はいったんその場から外れた
「くっそ!あいつ硬てえから攻撃が効かねえのか!!」
言ってる間にロボットは襲ってきた
「このままじゃ…!!」
竜馬は絶対絶命のピンチに立たされた

しかし突然
「そうはさせないゾ!!」
竜馬の後方から声がした
「ん…誰だ!?」
竜馬は後ろをむくと、幼稚園くらいの子供が立っていた
坊主頭でげじげじ眉毛の男の子だった
「お前は誰だ!?」
竜馬はそう聞くと
「人にものをたずねる時は何てゆうの?」
子供は少し上目線でいった
竜馬はその態度に少し怒りを覚えた
「てめえ!誰にもの言ってやがる!!」
その子は呆れた顔で言った
「オラ、てめぇじゃないゾ!野原しんのすけって名前だゾ!好きな食べ物は…」
「だあああ!!今そんなの聞いてねえ!!」
しかしそんなやり取りの間にロボットがどんどん近づいてくる
「お前も早く逃げねえと殺されるぞ!」
「ほほ~い!そこはオラにお・か・ま・へ~!」
しんのすけと名乗る子は前に出て、一枚のカードを取り出した
「何だ、そのカードは?」
しんのすけはトランプに似たカードを前に差し出し、目を閉じて念じた。
「スゲーナ・スゴイデス!」
ピカァ!
するとカードは輝きだした
「な…なんだ!!?」
光は瞬く間に周りを包み、カードから何かが三体飛び出してきた
「アクション仮面参上!!」
「カンタムロボ参上!!」
「ぶりぶりざえもん…参上!」
竜馬は突然の出来事に驚いた。
「何だこいつらは?それにさっきのは一体なんだ?」
竜馬は訳が分からなかった
「このカードはスゲーナ・スゴイデスっていって魔法のカードなんだよ。
この三人はオラの世界の救いのヒーローなんだゾ」
「救いのヒーロー…だと…?」
しんのすけは竜馬に質問する
「ところでアンタ名前は?」
「俺は流竜馬だ…っておい!」
しんのすけはニヤリと笑った
「竜馬兄ちゃん!オラ達と一緒にこいつを倒すゾ!」
「竜馬君、我々と協力したら倒せない敵などいない!」
「力を貸してくれ!頼む」
「……」
「お前ら…」
竜馬はその言葉にかなり勇気をもらったような気がした
「よっしゃあ行くぞ!!」
「おお」
「ファイヤー!!」

その場でついに最強チームが誕生した
はたしてこのロボットに勝つことができるのか?

竜馬はしんのすけ、アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんと手を組んだ
「行くぞ!カンタムロボ!」
「ああ!!」
アクション仮面とカンタムロボはロボットに突進した
しかし
「…ん?つかお前行かないのか?」
豚の姿をした侍、ぶりぶりざえもんだった
「……」
ぶりぶりざえもんは無言でアクション仮面たちを見つめていた
(なんだ…この鋭い視線は…何か策でも…」
その間
バキッ
ドゴッ
アクション仮面達は奮戦するも
「ニンゲン…コロス!」
腕を振り回し、アクション仮面達を吹き飛ばす
「何ぃ!強い!こうなったら…」
アクション仮面は腕を垂直にたて、カンタムロボは両手をロボに向けた
「アクショォン!ビィィム!」
「カンタム!パァァンチ!」
バチバチバチ!
バリバリバリ!
お互いの必殺技をロボットに叩きこんだが
「ウガア!」
無傷だった
「アクション…ビームが…」
「カンタムパンチが…効かない…」
すると今まで動かなかったぶりぶりざえもんが動きだした
「…私の出番のようだ…」
ぶりぶりざえもんはたった一人、ロボットに向かっていった
「頼んだぞ、ぶりぶりざえもん!」
竜馬はしんのすけに聞いた
「しんのすけ!あいつは強いのか!?」
しんのすけは汗を流していた
「わからないゾ…一応救いのヒーローだから…」
竜馬達はぶりぶりざえもんに期待を沿えた
突然、ぶりぶりざえもんは竜馬達の方へ向き、
「さあ!どこからでもかかってこい!!」
なんとぶりぶりざえもんは相手に寝返った
竜馬達は呆れてものを言えなかった
「あのヤロォ!裏切りやがったな!」
「くう!やっぱり貴様そうゆう奴だったのか!」
「見損なったぞぶりぶりざえもん!」
「戻ってこい!!」
しかし竜馬達の問いにも虚しく
「断る!私は常に強い者の味方だ!」
しかし敵はぶりぶりざえもんを腕で吹き飛ばした
吹き飛ばされたぶりぶりざえもんは竜馬達に所に戻ってくると
バキッ!
ドゴッ!
ドワオ!
「この!死ね!オラオラオラオラ!」
全員かかってぶりぶりざえもんをボコ殴りした
「作戦ターイム!」
「ミトメル!」

「ゴニョゴニョ…」
ボコボコにされ、倒れているぶりぶりざえもん以外の四人は作戦を立てた
「何ぃ!そんな手が…」
「成功するのか…?」
「もうその手しかないゾ!」
「よし…私も協力しよう…」
するとのびていたぶりぶりざえもんも起き上がり
「私はいつでもOKだ…で何をするんだ?」
周囲に冷たい風が吹いた
「この糞豚!」
「脳みそあるのか!」
「少し…」
「あいつをひっくり返して動けなくするぞ!!」
「「「「おお!!」」」」
竜馬達は直ぐさまロボットの側面に回り混み、5人で一斉に押した
「んぐ…重め!!」
「力を出せ!!」
「ぐあああああ!!」
「はああ!!」
しかしぶりぶりざえもんだけは
「…この作戦は失敗だな…」
「「「「てんめえ!!!」」」」
痺れを切らしたロボットは
「ウガアア!!」
ズワォォォォン!!
竜馬達は吹き飛ばされる
「「「「「ギャアアア!!」
「「二度目の作戦ターイム!!」」
「ミトメル!」

「「「「「ゴニョゴニョゴニョ……」」」」」
「「「「「よっしゃ!!行くぞ!!!!」」」」」
すると竜馬は前に出た。後ろでしんのすけとカンタムロボとアクション仮面が待機していていた。
「しんのすけ!頼むぜ!!」
「ほほ~い!スゲーナ・スゴイデス!」
ピカァ…
竜馬は光に包まれた
光がおさまると今まで見たことのないロボットが立っていた
均等に別れた5つの角、体はより一層大きくなり、雰囲気が大きく変わった。
竜馬達はその姿に驚いた
「こ…これは…」
「力がみなぎってくる…今までよりも…今なら!」
ロボットもその姿に反応したのか、今まで以上に狂い始めた
「ガアアアア!!コロス!!コロス!!」
「けりをつけるぞ!!」

竜馬はロボットに向かっていった
アクション仮面とカンタムロボは竜馬のサイドに展開していく
「竜馬君!我々があのロボットの動きを止めるから君はその間に攻撃してくれ!」
「ぶりぶりざえもん!お前は竜馬君の後ろをついていけ!!」

「ダブルゥトマホォォォク!!」
竜馬の肩から二本の両刃のトマホークが飛び出した
「アクション仮面!いくぞ!」
「ああ!今だ!!」
二人はロボットの側面に回り混み
ガシッ
ロボットの両腕を掴み、地面で体を固定した
「竜馬君!今だ!!」
「よっしゃ!!」
「ウガアアア!!」
カシャ!
身動きが取れないロボットは肩に装着していたあのミサイルを撃とうをした
しかし
「ぶりぶりざえもん!出番だ!」
「…軽々しく呼ぶな」
ぶりぶりざえもんはロボットの顔の正面に向かって跳んだ
そしてぶりぶりざえもんはロボットの背を向け
「!!?」
プゥゥゥ…
ぶりぶりざえもんは顔面に向かって放屁した
「アアアアア!!」
ロボットは余りの臭さに鼻を押さえた
「でかした!ぶりぶりざえもん!!」
ロボットは鼻を押さえてスキができた
「喰らいやがれぇ!!」
竜馬は顔面に向けてトマホークを投げた
グサっ!!
トマホークがあれだけ硬かった表明に突き刺さった
「ギャアアアア!!!」
ロボットは顔を押さえた
竜馬は空中に飛び、
「ゲッタァァァビィィィム!!」
バシュュュ!!
額にある水晶玉から細いビームを放出した
ザシュ!!
ビームはロボットの心臓部を貫通した
「ギャアアア!!!!」

ロボットの動きは止まった。停止したようだ

五人の歓喜の声が周りに響き渡った
「「「「「よっしゃあ!!!!」」」」」
「俺達…やったんだな!」
「ああ!」
「私のおかげだな…」
アクション仮面は竜馬の肩を叩いた
「竜馬君!君は本当に強いな!これならフィギュア魔人を倒せるぞ!」
竜馬は少し照れた
「そろそろ魔法の効力が切れるゾ!」
竜馬のその言葉に反応した
「何ぃ?」
アクション仮面達は竜馬を見て力強く言った

「竜馬君!君の事は忘れないよ!」
「必ずフィギュア魔人の陰謀を阻止してくれ!」
「救い料、一億万円ローンも可」
アクション仮面達がそうゆうと竜馬の前から姿が消えた
「お前ら…
しんのすけも竜馬に向かって言った
「オラは竜馬兄ちゃんに逢えてよかったゾ!絶対に負けちゃだめだゾ!!じゃ!」
ピカァ
しんのすけは光に包まれた。光が治まり、地面にはしんのすけと思わせる姿のフィギュアがあった
竜馬はそれを拾い、フィギュアを見つめた
「しんのすけ……ありがとな…お前ちの気持ち…ありがたく受け取るぜ!」
竜馬の目から一筋のしずくが流れた。
竜馬は大切なものを手に入れた気がした

「そういえばあのロボットは!」
竜馬はロボットに駆け寄った。
パァァァァ…
ロボットは光を放った後、治まった
そこにいたのは傷だらけの武蔵だった
「武蔵ぃぃぃ!!」
竜馬は叫ぶと武蔵の目が開いた
「りょう…ま…」
「大丈夫か!」
「ああ…」
武蔵はかすれた声で竜馬にいった
「竜馬…隼人とミチルちゃんは…」
竜馬は少し穏やかな顔で
「隼人は大丈夫だ!ミチルちゃんは俺が助ける!」
竜馬はそうゆうと武蔵は少し笑った
「そうか…頼んだぜ…お前ならできる…」
武蔵がそうゆうと目をつぶった
パァァァァ…
武蔵は光に包まれ、空へ消えていった
「武蔵…隼人にあえよ」
竜馬は気絶したキャルトを起こしにいった

「キャルト…大丈夫か!」
「ん…竜馬君…はっ!あのロボットは!!?」
「ちゃんと倒したよ。次のステージへ進もう」
「うん!次は宇宙エリアキャル!今まで以上の強敵がいるかもしれないキャルル!」
竜馬達は宇宙エリアのドアへ向かっていった
竜馬はキャルトに突然こういった
「…協力っていいもんだな…」
「えっ?協力?なんのこと?」
竜馬の顔が少し赤くなった
「…なんでもねえよ!!」
「変な竜馬君キャル」

その頃…ショックガーンの城内

それを見ていたブリスターは重い口を開く
「…私自らが行かなければならないとはな…」
ちょうど戻ってきたデカールは焦った顔で
「す…すみません…次こそは必ず…」
「ふざけるな!!お前はこの城内で待機してろ!!」
デカールは見たブリスターは眉間にしわをよせ、憤怒の顔をしていた
デカールはその顔みてぞっとした
「は…はい!!」

ついに動きだしたフィギュア魔人のリーダー、ブリスター
竜馬達は果たしてフィギュア魔人の陰謀を阻止できるのか!?

第六話 完