BGEE Manual/ソードコーストのモンスター

Last-modified: 2015-01-27 (火) 21:19:08
 

ソードコーストのモンスター (Some Monsters of the Sword Coast)

 これは決して、あなたが遭遇するモンスターの完全なリストではない。バルダーズ・ゲートの周囲にはもっとたくさん存在している。少なくとも若干安全な地域にいる代表的なものを集めたものである。あなたはまずこれらのモンスターに遭遇することだろう。そして幸運なら、二度と会わずにすむだろう。

 
酒場からあまり遠出をしすぎて、危険な目にあったりするなよ! -ヴォロ

ブラックベア (Black Bear)

 どちらかといえばありふれた雑食動物で、刺激を受けない限り人間を避けようとする。この例外はとても不幸な出来事になりうる。

 

 熊はたいてい巨大で力強い動物であり、気候が温暖な地域から涼しい地域まで生息している。厚い毛皮で寒さから身を守り、力強い爪で他の動物から身を守るので、熊はその地域の動物の世界の真の支配者である。

 

 ブラックベアと呼ばれる種は実際には黒から薄い茶色までの熊を指す。ブラウンベアより小さいものの、最も広い地域に生息している。

ブラウンベア (Brown Bear)

 ブラウンベアは非常に攻撃的な性質を持つ熊で、なかでも悪名高いグリズリーはもっともよく知られた種である。ブラウンベアは小柄な種であるブラックベアよりも強い肉食性を示す。特にグリズリーはときとして鹿やヘラジカといった大きな獲物をしとめることもある。

 
ソードコーストには、他の種類の熊もたくさんいるが、
こっちから怒らせたり近づきすぎたりしなければ襲ってくるようなことはないぜ。 -ヴォロ

キャリオンクローラー (Carrion Crawler)

 キャリオンクローラーは地下に棲む腐食動物で、主に死体を餌にしている。しかし、そういった餌が不足しているときや、危険が迫ったときなどにはキャリオンクローラーは生物に対して攻撃を加え、殺すこともある。

 

 クローラーは大きな緑色の夜盗虫とイカなどの軟体動物とを掛け合わせたような姿をしている。他の合成生物と同様に、キャリオンクローラーも狂った邪悪なメイジの遺伝子実験の産物であろう。

 

 モンスターの頭は頑丈な皮膚で覆われているが、体はあまり保護されていない。モンスターはいやな悪臭を放っているので、接近を容易に知ることができる。

 
ある酔っぱらいの冒険者が、キャリオンクローラーが彼と一緒に旅していた仲間を
どうやってか動けなくして、ゆっくりとむさぼり食ったと言っていた。 -ヴォロ

ドライアード (Dryad)

 ドライアードは美しくて知性的な木の精霊である。彼女たちは巧みに逃げ回ったり、相手をおびき寄せたりするが、不意をうったり、彼女たちが会いたいと望まない限りはめったにお目にかかれるものではない。

 

 ドライアードの非常にすばらしい特徴である繊細で整った顔立ちは、エルフの乙女によく似ている。ドライアードは高い頬骨を持ち、琥珀色やスミレ色や深緑色の瞳をしている。

 

 ドライアードはよく、ゆったりとした簡単な衣服をまとって現れる。着ている服は彼女たちが現れる季節のオークの木の色をしている。彼女たちは独自の言語を話すが、エルフ語、ピクシー語、スプライト語も話せる。また、植物と会話することもできる。

エターキャップ (Ettercap)

 エターキャップは醜い二足歩行の動物で、あらゆる種類のジャイアントスパイダーと強調して生活している。これらの知性の低い生物は非常に残忍で狡賢く、ちょうど蜘蛛が自分の周りに張るような致命的な罠をしかけることに長けている。

 

 エターキャップは前屈みで歩き、肩を曲げていても6フィートはある。彼らは短くてひょろ長い足と、足首まで届く長い手を持ち、大きな太鼓腹をしている。エターキャップの手は親指と先の尖った鋭い爪のある3本の長い指とでなっている。体は厚くて硬い黒髪の房で覆われており、皮膚は黒くて厚い。エターキャップの頭の形は馬のようであるが、一般に血のように赤い大きな爬虫類のような目を持ち、口の両端から下に突き出している大きな牙をもっている。口自体も大きく、非常に鋭い歯が並んでいる。

ガスト (Ghast)

 彼らはグールと見分けがつかないくらいよく似ており、普段はグールの一団の中でのみ見受けられる。グールとガストの一団が襲ってきたら、ガストがいるのはすぐに明らかとなる。彼らは腐敗臭を発しているのだから。

 
ガストはグールどもよりも狡賢いとも言われている。
俺も、姿を見られるほどには近づいたことがあるんだがな。 -ヴォロ
 
ヴォロはこれらモンスターの側に寄れないくらい驚きやすい心の持ち主かもしれんが、
わしはこのモンスターの知性と危険性の両方を認めておる。
ガストが近くにいるときは警戒を怠らず、慎重に距離をとることじゃ。 -エルミンスター

グール (Ghoul)

 グールはかつては人間だったが、今では新鮮な死体を貪るようになったアンデッドである。人間からグールに変わったときに彼らの理性は乱されたり壊されたりしたが、それでもグールは非常に狡賢く、そのため獲物を効果的に狩ることができる。

 

 グールはかつて人間であった頃の名残が見受けられるが、グールへの変異で非常に醜くなってしまった。舌は砕いた骨から骨髄をなめとることができるように長く頑丈になり、歯は鋭く長くなり、爪はかぎ爪のように強く鋭くなった。

ジャイアントスパイダー (Giant Spiders)

 スパイダーは攻撃的な捕食者で、地面の上にも下にも住んでいる。たいていは毒をもっており、貪り食う前に獲物にかみつくようにしている。そのほうが獲物を巣まで運びやすいからだ。

 

 スパイダーは8本の脚と8つの目をもっている。彼らは2つのカテゴリーに分類される。ウェブスピナーという丸く膨らんだ腹部と滑らかな脚をもった種と、ハンティングスパイダーという小さな体と大きな頭と牙と毛の生えた胴と脚をもつ種である。たいていのジャイアントスパイダーはウェブスピナー型の蜘蛛をずっと大きくしたものである。彼らの毒の犠牲者はセービングスローに失敗すると即座に死んでしまう。

 
以前アムンの商人から恐ろしい話を聞いた。
馬ほどの大きさのスパイダーが、腕に剣を持って、板金の皮にくるまってたそうだ!
・・・まあ、これよりもっとひどい話もたくさんあるけどな! -ヴォロ

ジバーリング (Gibberling)

 彼らは一晩中叫び、しゃべり、吠えながらやってくる。数十、おそらく数百の前屈みの裸のヒューマノイドたちが群をなしてやってくる。彼らは身の安全、巧妙さ、策略といったものは全く考えないので、人々はこの大量攻撃が終わるという希望も持てない。そして、やってきては殺し、移動してまたおそらくバラバラに闇の中へと帰っていく。

 

 ジバーリングの群の第一印象は遠く月明かりの下で大量の肉と毛皮がのたうち回っているといったものだった。地獄とは実際には、とがった犬のような耳と醜いニヤついた顔を囲む黒いたてがみとをもった前屈みのヒューマノイドの一団のことであった。彼らの目は黒く、狂ったような目が光っていた。

ノール (Gnoll)

 ノールは大柄で邪悪なハイエナのようなヒューマノイドで、緩やかに組織された群で放浪している。

 

 ノールの体は大柄な人間に似ているが、細かい部分はハイエナによく似ている。彼らは二足で立ち、人間と同じように動く手を持っている。彼らは緑がかった灰色の皮膚をしており、鼻に近づくにつれて濃くなっている。また赤みがかった灰色から、くすんだ黄色の短いたてがみをしている。

ホブゴブリン (Hobgoblin)

 ホブゴブリンは凶暴なヒューマイノドの一種で絶え間なく他の種族と争いを続けている。彼らは知性的で組織化されており、敵対心が強い。

 

 典型的なホブゴブリンは少なくとも6フィートはある、たくましいヒューマノイドである。彼らの毛むくじゃらの皮膚は深い赤みがかった茶色から深い灰色まで様々である。彼らの顔はダークレッドかレッドオレンジ色の皮膚である。大柄なオスは青か赤の鼻をしている。ホブゴブリンの目は黄色か濃い茶色で、歯は黄色である。彼らの衣服は明るい色をしており、よく血のような赤い色をしている。身につける革製品はいつも黒に塗られている。ホブゴブリンの武器はきちんと磨かれて手入れされている。

コボルド (Kobold)

 コボルドは臆病で残忍な小柄のヒューマノイドであり、人間やデミヒューマンと生息圏と食料を求めて活発に争っている。とりわけノームを嫌っており、視界に入ればすぐに攻撃をしかける。

 

 背丈は何とか3フィートを超えるくらいで、暗い錆びたような茶色から黒い色の鱗のような肌をしている。体からはずぶ濡れの犬と汚水の混ざったような臭いがする。目は明るい火花のように輝き、2本の角は黄褐色から白色をしている。コボルドは赤とオレンジの服を好み、物をつかむ力のないネズミのような尻尾をもち、彼ら独自の犬がほえるような言語のために、しばしば軽視されている。しかしこれは致命的な誤りである。彼らは体格と力で劣っている部分を獰猛さと不屈さで補っているのだから。

 
タスロイとかクヴァートとか呼ばれる小型のヒューマノイドも昔から知られている。
こいつらは1匹では大した危険はないが、必ず集団で襲ってくるぜ。
旅するときに、もともと仲間でない人と一緒に行動するのは、こういう理由なのさ。 -ヴォロ 

オーガ (Ogre)

 オーガは大きくて醜い、貪欲なヒューマノイドで、待ち伏せや略奪や強盗をして暮らしている。短期で卑劣なこれらのモンスターは、ときおりオークの部族や邪悪なクレリックやノールの傭兵として働いている。

 

 彼らはジャイアントやトロールと自由に交流している。成人したオーガは身長9~10フィート、体重300~350ポンド程度である。肌の色は汚い黄色からくすんだ焦げ茶色で、まれに青白い紫色をした者もいる。いぼ状の頭蓋骨はたいてい異なった色をしているか、少なくとも皮膚の色よりは濃くなっている。また目は紫色で瞳は白い。歯と爪はオレンジ色か黒である。オーガは長く脂ぎった髪をしており、暗い青からくすんだ深緑色をしている。体臭は腐った牛乳を思わせるほどひどい。粗雑に縫われた毛皮や動物の皮に身を包んでおり、合理的な理由以外では自分の武器や鎧にほとんど気をかけない。一般にオーガはオーク、トロール、ストーンジャイアント、ノールの言語を、そして自分たち独自の唸るような言語をしゃべる。平均的なオーガの寿命は90年である。

 
オーガの中でもできのいい奴は、呪文まで唱えやがる! -ヴォロ
 
オーガメイジは、たいていはお話の中だけの存在だったのじゃ(正直なところ、侮りがたい奴らじゃが)。
しかし、もはや普通の旅人が出会うことも稀でなくなってしまったのぅ。 -エルミンスター

オグリロン (Ogrillon)

 オグリロンはハーフオーガとも言えるオーガとオークの(人為的な)交配の産物である。オグリロンはいくつかの例外を除いて一般的には大柄な方の親族の傾向を示す。彼らよりも野蛮で暴力的であり、オーク語と片言の共通語しか話せない。

 

 オグリロンはオークと同じくらいの大きさで、よく似ている。10人に1人は顔つきや色がオーガによく似ており、紫の目と白い瞳、黒い歯に、くすんだ深緑の髪と黄色い肌をしている。どちらのタイプのオグリロンも、肌が小さな角がぎっしり生えたプレートに覆われており、これによって優れたアーマークラスを得、武器なしでも戦うことができる。オグリロンは鎧や他の道具を軽視しており、財宝として一握りの金塊を持っているだけだ。幸運のお守り以外の理由でなぜ金を持ち歩いているのかわからないし、おそらく一生理解できないだろう。

サイリーン (Sirine)

 サイリーンは美しく、人間によく似た女性で水の中に住んでいる。肌の色は人間のと似ているが明るい黄緑色まであり、髪の色は何でもあるが銀色と深緑色が大半である。サイリーンは美しい姿をしており、せいぜい下着くらいしか身に付けない。

 

 たいていのサイリーンは反社会的であるため侵入者を追い出そうとするし、邪悪なサイリーンは強硬な手段を用いることもある。他のサイリーンは社会的な交流を求めているので、人間やヒューマノイドの男を誘惑してしばらく一緒に過ごそうとする。

 

 サイリーンは彼女たち独自の言語と自分たちに近い知的種族の言語を話す。彼女たちは水中でも空気中でも呼吸ができ、インフラビジョンで120フィート先まで見える。

スケルトン (Skeleton)

 全てのスケルトンは魔法で作られたアンデッドモンスターである。強力で邪悪なメイジやプリーストの手によって護衛や戦士として製造されている。

 

 スケルトンには移動に必要な神経や筋肉がないように見える。代わりに骨同士はアニメイトデッドの呪文の詠唱中に魔法的に接続される。スケルトンには目も内臓もない。

 
アンデッドには注意するのじゃ。
ここに記されておるグール、ガスト、スケルトンだけでなく、
スケルトンウォーリアや復活させた狼であるドレッドウルフという、操られた死体どもが存在しおる。
例えばヴァンパイアウルフのような、非常に強力なアンデッドの中には、
普通の武器は利かず、倒すためには魔法が必要なものもおるのじゃ! -エルミンスター

ワイルドドッグ (Wild Dog)

 狼よりは小ぶりで、その姿は場所によって異なる。たいていは狼のように見えるが、中には狼とジャッカルの混種のようなものもいる。

ウルフ (Wolf)

 ウルフは非常に行動的で狡賢く肉食性で、ほぼどんな気候でも暮らしていける。神秘性と疑惑に包まれているため、特に欠点のないような人間や動物を殺す邪悪な殺人者と考えられている。

 

 北方のウルフは純白から黒い色をしている。南方では赤や茶色をしている。毛皮の色は気候によって異なるが、全てのウルフには共通の様々な特徴がある。強力な顎、広くて硬い歯、ふさふさした尻尾、長くて丈夫な耳、そして丸い瞳などのことである。目は金色か琥珀色をしており、感情に訴える力を持っているかのようだ。

ウォーグ (Worg)

 ウォーグはウルフの血統から分かれたものであり、ある程度の知識と邪悪な性向とを持っている。ウォーグは原始的な言語を使い、しばしばゴブリンの乗り物として働いている。

 

コメント欄

コメント欄は編集ができない方のためのものです。また、議論はこのコメント欄で行って下さい。