登場人物

Huang Lee

香港からやって来たボンボン育ちの若者、Huang LeeがTriadのメンバーとしての地位があるのは、クーロン（九龍）のTriadのボスであった父のおかげである。しかしその父は殺された。Huangは叔父のWu "Kenny" Leeから「一族の家宝であるYu Jianの剣を持ってくるように」との命を受け、Liberty Cityへとやって来る。その家宝こそが、Triadのギャングたちの間でのLee一家の地位を保障してくれるものだからである。しかし週末に予定されていた会食とストリップの宴は、危険な冒険へと一変する。Liberty City空港に到着後、Huangは何者かの襲撃にあい、家宝の剣を奪われ、瀕死の状態で捨てられる。やがてHuangはLiberty Cityの腐敗した暗部を、そして自分自身についても深く探っていくことになる・・・殺された父の復讐と、Lee一家の名誉のために。

Uncle Wu "Kenny" Lee

Liberty CityのTriadに属するLee一家のリーダーであるKenny叔父は、保守的な人物である。ダブルのスーツを好み、おみくじクッキーの格言を好み、現金払いを好む。Triadの支配をうかがうKenny叔父が、Huangに協力を頼まない手はない。

Ling

LingはChinatownでしたたかに生きる女性。その美貌の影に、おそるべき殺人術を備えている。彼女は武器の達人としてKenny叔父に仕えており、カネと暴力だけがモノをいう街で必要不可欠な用心棒的存在である。マーシャルアーツの鍛錬を積みながら、銃器の扱いにも長けており、HuangはLingにLiberty Cityで生き延びるための格闘術の教えを請うことになる。
（序盤のミッションでギャングに殺されてしまうため、登場機会は最初のみ。）

Hsin and Chan Jaoming

Hsin Jaomingはその豪腕で20年以上もの間Liberty CityのTriadのギャングたちを支配してきた。しかし引退が近づきつつある今、彼は自分の後継者となるにふさわしい野心と知性を兼ね備えた男を探している。残念なことに、彼の息子であるプレイボーイのChanは望ましいリーダーの器にはほど遠く、強情で、麻薬にいかれた馬鹿である。Chanは用心深さも思慮深さもなく、仲間を買収したり敵を作ったりを繰り返している。

Wade Heston

Wadeは麻薬捜査課のダーティな刑事で、内務調査部と麻薬中毒者に睨まれている。HuangとWadeを狙う謎のFIBのスパイを見つけ出すため、2人は疑わしい協力関係を結ぶことになる。Liberty Cityの警官にとっては、詐欺、窃盗、殺人など日常茶飯事である。

Zhou Ming

血縁ではあるがLiberty CityのTriadの中では新参者であるZhouは、Hsin Jaomingの後継候補者のダークホース。大胆不敵で自己中心的、反社会的な人物。キレ者で流血もいとわない、危険な策師である。

Rudy D’Avanzo

イタリア系のギャングであるRudyは、Huangと仕事をする必要に迫られ鞍替えする。RudyもまたFIBの密告者に脅されているのだ。体面を傷つけられた仲間たちと離れそのスパイを見つけだすため、RudyはHuangの手助けを必要とする。

Lester Leroc

Lester Lerocはバイクとビールとドーナツと女に目がない私立探偵。Liberty Cityのバイク乗りギャング団に潜入するためにエルヴィス（・プレスリー）のような衣装を身にまとってはいるが、Huangが利用できる麻薬流通ルートを沢山持っており、知り合いになっておいて損はない人物だ。