歯垢(プラーク)と歯石の違い

Last-modified: 2010-12-13 (月) 13:22:51

歯垢とは

爪で歯をひっかくと付着する白くてネバネバしたもの。


歯垢は食べカスではなく “細菌の塊” で、口の中で生まれ増えた細菌がネバネバした物と
一緒に歯にくっついて出来た汚れです。(歯垢1㎎中にはおよそ300種類、数億~10億個もの
細菌が生息しています。)この歯垢の中に生息する細菌は、食べ物の “糖分” を栄養にして
増え続け、ネバネバした物をつくり出して歯の表面に強力に付着するのです。


歯垢は粘着性があるので、口をゆすぐだけでは取り除くことができません。 歯ブラシで歯を
磨かなければ落ちないのです。歯垢をしっかり落としきれないと細菌はさらに増えていき、これが
虫歯歯周病口臭などの原因にもなります。


歯垢はしっかり取り除かないとやがて “歯石” に変化してしまい、歯石になると歯磨き(ブラッシング)
では取り除けなくなってしまいます。


歯石とは

歯石は、みがき残した歯垢が唾液中のミネラル(主にカルシウム)と結びついて “石” のように固く
なったものです。
歯についた歯垢はそのままにすると、2日間で歯石に変化してしまいます。


歯石は 「石」 という文字がついている通り、とても硬く、一旦ついてしまうと。歯磨き(ブラッシング)
で取ることができません。歯石をそのまま放置してしまうとどんどん硬くなり、さらに増え続けて
しまいます。


歯石の表面は凸凹しているので、その上に歯垢がつきやすくなって細菌の温床になるばかりでなく、
歯周病の原因になったり、歯周病を悪化させ 歯を支える大事な土台である歯槽骨(しそうほね)まで
溶かしてしまいます。