めちゃくちゃ疲れる魔法テスト
■日本語版 16章 p.408
N・E・W・T(めちゃくちゃ疲れる魔法テスト)
■UK版 p.231
N.E.W.T.s (Nastily Exhausting Wizarding Tests)
■試訳
N・E・W・T(疲労必至魔法試験)
■備考
- 「めちゃくちゃ疲れる」の表現は口語的で試験名にそぐわない。
- 試訳は少し意訳気味だが「Nastily Exhausting(ひどく疲れる)」を「疲労必至」と訳した。
邪魔されるとすぐ爆発
■日本語版 16章 p.409
ロンがオズオズと話しかけた。近ごろ、ハーマイオニーは邪魔されるとすぐ爆発するからだ。
■UK版 p.232
Ron said cautiously, because she was liable to explode when interrupted these days.
■試訳
ロンは慎重に話しかけた。近頃のハーマイオニーは邪魔されると怒る事が多いからだ。
■備考
- ここのexplodeは激怒するという意味だと思う。(参考)
にべもない
■日本語版 16章 p.409
「しょうがないわ」にべもない答えだ。
■UK版 p.232
‘No,’said Hermione shortly.
■試訳
「しょうがないわ」短く答えた。
■備考
- 無意味な意訳。
- また「にべもない」という言葉自体もやや難解。
文法学
■日本語版 16章 p.409
『数秘学と文法学』
■UK版 p.232
Numerology and Grammatica
■試訳
『数秘学と文献学』
■備考
- Grammatica-(古代)文献学(文法研究を含む)の間違い。
古い文献を解読しながら数秘学を学ぶための本なのだろう。
小さなミスではあるけれど、こんな大層な本を持ち歩いてるところに
ハーマイオニーらしさが出てると思うので、文法学ごときに変えないでほしい。
うっすらと紫を帯びた透明な灰色
■日本語版 16章 p.427
太陽は沈む速度を速め、空はうっすらと紫を帯びた透明な灰色に変わっていた。しかし、西の空はルビーのように紅く燃えていた。
■UK版 p.242
The sun was sinking fast now; the sky had turned to a clear, purple-tinged grey, but to the west there was a ruby-red glow.
■試訳
太陽は急速に沈み、空は澄みきった灰紫色に変わっていた。しかし、西の空はルビーのように赤く輝いていた。
■備考
- 空の色の表現が、直訳過ぎてわかりづらい。
- 「ルビーのように燃えていた」という表現も不自然。
- なお「紅く」は常用漢字音訓表にない読み。
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- 念入りに調べるのって大事 -- 2023-08-29 (火) 15:02:31
- もしかして訳者って色の表現苦手? -- 2023-09-12 (火) 20:56:39
- 多分そうだよ -- 2024-04-13 (土) 23:29:22
- 「Hermione shortly」は普通に訳せばよかったんでは? -- 2024-06-11 (火) 11:06:18
- 爆発はまあ爆発でもそんなにおかしくないと思う。(怒りが)爆発するという表現はそれなりに使うでしょう -- 2024-07-31 (水) 12:13:55
- でも直前に怒りって単語なしに爆発だけが出てくるのはやっぱりちょっと変だと思う。察せはするんだけどね -- 2024-08-05 (月) 15:11:20