アズカバンの囚人/16章

Last-modified: 2024-04-13 (土) 23:29:22
 

邪魔されるとすぐ爆発

■日本語版 16章 p.409
ロンがオズオズと話しかけた。近ごろ、ハーマイオニーは邪魔されるとすぐ爆発するからだ。

■UK版 p.232
Ron said cautiously, because she was liable to explode when interrupted these days.

■試訳
ロンは慎重に話しかけた。近頃のハーマイオニーは邪魔されると怒る事が多いからだ。

■備考

  • ここのexplodeは激怒するという意味だと思う。(参考)

にべもない

■日本語版 16章 p.409
「しょうがないわ」にべもない答えだ。

■UK版 p.232
‘No,’said Hermione shortly.

■試訳
「しょうがないわ」短く答えた。

■備考

  • 無意味な意訳。
  • また「にべもない」という言葉自体もやや難解。

文法学

■日本語版 16章 p.409
『数秘学と文法学』

■UK版 p.232
Numerology and Grammatica

■試訳
数秘学と文献学

■備考

  • Grammatica-(古代)文献学(文法研究を含む)の間違い。
    古い文献を解読しながら数秘学を学ぶ為の本なのだろう。
    小さなミスではあるけれど、こんな大層な本を持ち歩いてる所に
    ハーマイオニーらしさが出てると思うので、文法学如きに変えないで欲しい。

うっすらと紫を帯びた透明な灰色

■日本語版 16章 p.427
太陽は沈む速度を速め、空はうっすらと紫を帯びた透明な灰色に変わっていた。しかし、西の空はルビーのように紅く燃えていた。

■UK版 p.242
The sun was sinking fast now; the sky had turned to a clear, purple-tinged grey, but to the west there was a ruby-red glow.

■試訳
太陽は急速に沈み、空は澄みきった灰紫色に変わっていた。しかし、西の空はルビーのように赤く輝いていた。

■備考

  • 空の色の表現が、直訳過ぎてわかりづらい。
  • 「ルビーのように燃えていた」という表現も不自然。
  • なお「紅く」は常用漢字音訓表にない読み。

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  • 念入りに調べるのって大事 -- 2023-08-29 (火) 15:02:31
  • もしかして訳者って色の表現苦手? -- 2023-09-12 (火) 20:56:39
    • 多分そうだよ -- 2024-04-13 (土) 23:29:22