27章
不死の碇(おきて)
■日本語版 27章 p.241
不死の碇
■UK版 p.443
his anchors to immortality
■試訳
- 不死の碇
■備考
- 碇は「いかり」だよね。「おきて」は掟。
- こう言うルビミスはどの本にも有るのかもしれないが
時間かけて翻訳している以上、きちんと見直してほしい。
二番目の姓
■日本語版 27章 p.243
ダンブルドアは、俺様の二番目の姓を知っている……
■UK版 p.444
Dumbledore had known his middle name...
■試訳
- ダンブルドアは、私のミドルネームを知っている……
■備考
- ミドルネームで良いのに何故「二番目の姓」…
28章
ヴォルデモートは~
■日本語版 28章 p.259
「(略)ヴォルデモートは、執拗に君を求めている。(略)」
■UK版 p.453
"(略)he wants you too badly.(略)"
■試訳
- 「『あの人』は、執拗に君を求めている。」
■備考
- ホッグズヘッドでトリオを匿ったアバーフォースのセリフ。
- アバーフォースはヴォルデモートの事を「he」としか言ってないのに、
「ヴォルデモート」って訳しちゃってるのはマズいだろ… - 訳者はヴォルデモートと呼ぶとデスイーター(死喰い人)に探知される事を分かってないんじゃ?
襲われ乱暴された
■日本語版 28章 p.262
「妹は六つのときに、三人のマグルの男の子に襲われ、乱暴された。(略)」
■UK版 p.454
‘When my sister was six years old, she was attacked, set upon, by three Muggle boys. (略)’
■試訳
- 「(略)三人のマグルの男の子に襲われた。(略)」
- 「(略)三人のマグルの男の子に襲撃され暴力をふるわれた。(略)」
■備考
- これってさ……やっぱりそう言う事だよね。酷い話だな。
- 魔法使ってるのを見てビビってる男の子が性的な“乱暴”何てするか?
- 「乱暴」って小学生はただの暴力だと思うだろうし、中高生以上は性的なものだと捉えるだろう。
- 原版は読者の思う様に解釈出来るけれど、日本語は性暴力としか取り様が無いのが問題だろうな。
- 性的な意味が無い時は普通「暴力を振るう」と表現する。
- 「襲われた」とだけすれば良いのにね。
日本語でも少女が年長の少年三人に「襲われた」と言えば
かなり性暴力ニュアンスが漂うが、ただの暴力だという解釈の余地が残る。
「襲われて乱暴された」では性暴力の意味合いが強すぎる。 - 「襲撃され暴力をふるわれた」なら印象も大部違うと思う。
どんな結末になるかを~
■日本語版 28章 p.268
「(略)どんな結末になるかを、僕が知らないなんて思わないでください。(略)」
■UK版 p.458
"(略)Don't think I don't know how this might end.(略)"
■試訳
- 「(略)どんな風に決着がつきそうか、僕がわかってないなんて思わないでください。(略)」
■備考
- 原書には「どんな結末になるか~」とは書いてないね。
動詞がmightだから未来を決め付けてはいない。
「どんな結末になりそうか」「どんな風に決着がつきそうか」だよ。 - 直前に"until I succeed or die"=成功するか死ぬまで(続ける)と言っている様に実際にどうなるかは分からないが、
勝ち目に関しては楽観的に思ってないし厳しい結末が待ってるかもしれないくらいわかってますとハリーは言いたいと思う。
「どんな結末になるか」を知っていたら予言者になってしまう。
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- ~襲われ乱暴~はひどいなと思ったなあ -- 2022-01-12 (水) 22:04:39
- 言葉選びって大事やな -- 2022-03-11 (金) 16:23:20