賢者の石/1~4章

Last-modified: 2021-09-16 (木) 20:53:31
 

1章

おかげさまで

■日本語版 1章 p.6
プリベット通り四番地の住人ダーズリー夫妻は「おかげさまで、私どもはどこからみてもまともな人間です」というのが自慢だった。

■UK版 p.7
Mr. and Mrs. Dursley, of number four, Privet Drive, were proud to say that they were perfectly normal, thank you very much.

■試訳
プリベット通り四番地の住人ダーズリー夫妻には自慢にしていることがあった。「私たちはどこから見てもまともですよ。わざわざどうも。」

■備考

  • 1巻1章冒頭部分。最初の最初からひっかかる。
  • ここでの'Thank you very much'は、「おかげさまで」という意味ではなく、
    自分たちに干渉してくる人たちに対して「いいから、ほっといて」「はいはい、どうもね」と突き放すようなニュアンス。
    嫌味で失礼な言い方なのに、邦訳ではかなり丁寧な言葉のようで印象が違ってくる。
  • 「~というのが自慢だった。」も不自然。
  • "Privet Drive"なので「プリヴェット通り」が自然。


親バカ

■日本語版 1章 p.6
…どこを探したってこんなにできのいい子はいやしない、というのが二人の親バカの意見だった。

■UK版 p.7
...and in their opinion there was no finer boy anywhere.

■試訳

  1. どこを探してもこんなにできのいい子はいない、というのが二人の意見だった。
  2. 二人によると、どこを探してもこんなにできのいい子はいないということであった。

■備考

  • ダーズリー夫妻の親バカぶりとおめでたさは行間から伝わってくるが、原文には「親バカ」に相当する言葉など入っていない。
  • 1ページ目から「だった。」が6個も出てくるので、文末も工夫してほしいところ…


大きなふくろう

■日本語版 1章 p.7
窓の外を、大きなふくろうがバタバタと飛び去っていったが、二人とも気がつかなかった。

■UK版 p.8
None of them noticed a large tawny owl flutter past the window.

■試訳

  1. 窓の外を大きなモリフクロウが飛び去っていったが、誰ひとり気づかなかった。
  2. 誰一人、窓の外で大きなモリフクロウが羽ばたいている事に気付かなかった。

■備考

  • この them はダドリーも含めるのでは?
  • 「tawny」の訳が抜けている。
    tawny owl=モリフクロウ。(参考
  • 文庫版では「窓の外を、大きなふくろうがバサバサと飛び去って行ったのを、二人とも気付かなかった。」になっているが、訂正になっていない。


顔が上下に割れる

■日本語版 1章 p.11
それどころか、顔が上下に割れるかと思ったほど大きくにっこりして、道行く人が振り返るほどのキーキー声でこういった。

■UK版 p.9-10
On the contrary, his face split into a wide smile and he said in a squeaky voice that made passers-by stare,

■試訳

  1. それどころか満面の笑みを浮かべ、通行人が振り返るほどの大声でこういった。
  2. むしろ、これ以上ないほどの笑みを浮かべ、甲高い声で周囲の視線を集めている。

■備考

  • 顔が上下に割れるほどの笑顔は想像付きません。割り箸ですか。原文にないうえに変な比喩。


やおらギュッと

■日本語版 1章 p.11
小さな老人はダーズリー氏のおへそのあたりをやおらギュッと抱きしめると、立ち去って行った。

■UK版 p.10
And the old man hugged Mr Dursley around the middle and walked off.

■試訳
小さな老人はダーズリー氏の腰あたりを抱きしめてから、立ち去って行った。

■備考

  • middleの訳は(おへそでも間違いではないが)腰が適切。
  • 「やおらギュッと」は訳者の余計な脚色と思われる。


しかもエメラルド色のを

日本語版 1章 p.17
やはりマントを、しかもエメラルド色のを着ている。

■UK版 p.13
She, too, was wearing a cloak, an emerald one.

■試訳

  1. やはりエメラルド色のマントを着ている。
  2. その女の人もエメラルド色のマントを纏っている。

■備考

  • 翻訳が直訳調で、日本語として違和感がある。


日本語版 1章 p.17
黒い髪をひっつめて、小さな髷にしている。

■試訳

  1. 黒い髪をひっつめて、小さなお団子にしている。
  2. 黒い髪をひっつめて、シニヨンにしている。

■備考

  • マクゴナガル先生の描写。
  • 髷はお相撲さん…
  • 明治時代あたりですら、洋風シニヨンは束髪と呼ばれてるぞ。
    束髪でも古い印象なのに、どうして髷…
  • 訳者が対象年齢として挙げていた6歳の子供が、髷から欧米の女性のまとめ髪を連想できるだろうか?
  • 髷で画像検索しても、力士、武士、芸妓しか出てこない。お団子ヘアは出てこない。参考


驚きと尊敬

■日本語版 1章 p.20
マクゴナガル先生は驚きと尊敬の入りまじった言い方をした。

■UK版 p.14
said Professor McGonagall, sounding half-exasperated, half-admiring.

■試訳
マクゴナガル先生は苛立ちと尊敬が入り混じった言い方をした。

■備考

  • 驚きではなく苛立ちだと思うんですが……。


ゴロゴロという音

■日本語版 1章 p.25
低いゴロゴロという音があたりの静けさを破った。

■UK版 p.16
A low rumbling sound had broken the silence around them.

■試訳
低くとどろくような音があたりの静寂を破った。

■備考

  • ハグリッドの運転するモーターバイクの音なんですが、これでは雷です。


ボウボウ、モジャモジャ

■日本語版 1章 p.25(※原文は改行なし)
許しがたいほど大きすぎて、それになんて荒々しい――
ボウボウとした黒い髪と髯が、長くモジャモジャと絡まり、ほとんど顔中を覆っている。
手はゴミバケツのふたほど大きく、革ブーツをはいた足は赤ん坊イルカぐらいある。
筋肉隆々の巨大な腕に、何か毛布にくるまったものを抱えていた。

■UK版 p.16(※原文は改行なし)
He looked simply too big to be allowed, and so wild -
long tangles of bushy black hair and beard hid most of his face,
he had hands the size of dustbin lids, and his feet in their leather boots were like baby dolphins.
In his vast, muscular arms he was holding a bundle of blankets.

■試訳
とにかく信じられないほど大きく、なんとも荒々しい――
長く絡まり合ったもじゃもじゃの黒い髪とヒゲが顔のほとんどを覆い、
手はゴミバケツのふたほどもある。革のブーツをはいた足は赤ん坊イルカのようだ。
巨大なたくましい腕には、毛布のくるみを抱えている。

■備考

  • あまりの読みにくさに笑えた。
  • 「大きすぎて」はtoo、「何か」はsomethingだろうというように、何となく原文が透けて見える気がする。
  • bushy=モジャモジャはわかるが、long=ボウボウは違う。
    ボウボウは直毛イメージなのでモジャモジャとは合わないと思う。
  • 直毛イメージかどうかはさておき、ボウボウとモジャモジャは併用しない方がいいね。
  • このtoo big to be allowedは「許しがたい」というのもどうなんだろう。
  • 「許しがたい」の許すって、allowじゃなくてforgiveなんじゃね?
    ここは、「受け入れがたい」くらいの意味では。
    受け入れられない→「信じられない」と意訳すれば自然。


シリウスっちゅう若者

■日本語版 1章 p.26
「ブラック家のシリウスっちゅう若者に借りたんで。...」

■UK版 p.16
"Young Sirius Black lent it me. ..."

■試訳

  1. ブラックんとこのシリウスに借りたんで。
  2. ブラックのせがれのシリウスに借りたんで。

■備考

  • ダンブルドアに対するハグリッドのセリフ。
  • 「a young Sirius Black」であれば「シリウスちゅう若者」になるが、「Young Sirius Black」なので誤訳。
  • 後の巻でシリウス・ブラックが過去にホグワーツに在籍しておりハグリッドともダンブルドアとも知り合いだったことがわかる。
  • 携帯版では「ブラック家の息子のシリウスに借りたんでさ。」に修正されているが、この表現でもまるでシリウスを知らないような印象である。
    (携帯版修正後もハードカバーでは修正なしの模様。)


国中の人

■日本語版 1章 p.30
国中の人が、あちこちでこっそりと集まり、杯を挙げ、ヒソヒソ声で、こう言っているのだ。

■UK版 p.18
...people meeting in secret all over the country were holding up their glasses and saying in hushed voices...

■試訳
国中いたる所で密かに集まった人々が、杯を挙げ、声をひそめてこう言っているのだ。

■備考

  • 生き残った男の子、ハリー・ポッターに乾杯する人々の描写。
  • 集まってお祝いをしているのは魔法使い。「国中の人」とするとマグルも含まれてしまうのでおかしい。
  • この短文の中で「あちこち」「こっそり」「ヒソヒソ」と重なるととても幼稚な印象だし、句点が多く読みづらい。
    (日本語版は全巻を通してカタカナの擬音語擬声語擬態語が甚だしく多い。)


2章

まだ起きないのかい?

日本語版 2章 p.33
「まだ起きないのかい?」おばさんが戸のむこうに戻ってきて、きつい声を出した。
「もうすぐだよ」

■UK版 p.19
His aunt was back outside the door.
"Are you up yet?" she demanded.
"Nearly,"said Harry.

■試訳
「まだ起きないの?」おばさんが扉の向こう側に戻ってきて、強く言った。
「起きるところだよ」

■備考

  • 「もうすぐだよ」だとまだ寝ているようだ。
  • ペチュニアの口調がババ臭い。「かい」を削るだけで一気に若返る(実年齢にふさわしくなる)。


支度をおし

日本語版 2章 p.33
さあ、支度をおし。ベーコンの具合を見ておくれ。

■UK版 p.19
Well, get a move on, I want you to look after the bacon.

■試訳
さあ、支度して。ベーコンの様子を見ておくれ。

■備考

  • 「支度をおし」は少し古い言い方(参考)。
    よって厳密には誤訳ではないが、今の人には分かり辛い。


容器

■日本語版 2章 p.41
食堂の外にあった大きな容器

■UK版 p.24
the big bins outside the kitchen doors

■試訳

  1. 調理場の外にあった大きなゴミ箱
  2. 調理場の裏口の大きなゴミ箱

■備考

  • いきなり「容器」が出てきたら「容器って何?何の容器?」と思ってしまう。
  • binはイギリス英語でゴミ箱の意味。参考
  • kitchenはキッチンで、食堂ではないと思う。
  • 大きなゴミ箱がある場所は、目立つところではなく裏口のような所だろう。


大ニシキヘビ

■日本語版 2章 p.45
ブラジル産ボア・コンストリクター 大ニシキヘビ(囲み罫線)

■UK版 p.26
Boa Constrictor, Brazil.

■試訳

  1. ブラジル原産 ボア・コンストリクター
  2. ボア・コンストリクター 原産地:ブラジル
  3. ボア・コンストリクター 生息地:ブラジル

■備考

  • この数行後に「動物園で生まれた」「ブラジルに行ったことがない」とあるので「ブラジル産」ではない。
  • ボアとニシキヘビは別の科のヘビである。 参考:ボア ・ 参考:ニシキヘビ
  • ニシキヘビの分布はアフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、スリランカ。
    ブラジル原産のニシキヘビはいない。


3章

悪文

■日本語版 3章 p.50
ダドリーは、買ってもらったばかりの8ミリカメラをとっくに壊し、ラジコン飛行機も墜落させ、おまけに、レース用自転車に初めて乗ったその日に、プリベット通りを松葉杖で横切っていたフィッグばあさんにぶつかって、転倒させてしまうという事件も終わっていた。

■UK版 p.28
Dudley had already broken his new cine-camera, crashed his remote-control aeroplane and, first time on his racing bike, knocked down old Mrs. Figg as she crossed Privet Drive on her crutches.

■試訳

  1. ダドリーは、買ってもらったばかりの映画カメラを早くも壊し、ラジコン飛行機も墜落させていた。レース用自転車に初めて乗った日には、プリベット通りを松葉杖で横断中のフィッグばあさんをはね飛ばすという事故まで起こしていた。
  2. ダドリーは新しいビデオカメラをとっくに壊し、ラジコン飛行機も墜落させていた。しかもレース用自転車に初めて乗った日には、松葉杖をついてプリベット通りを横断していたフィッグさんをはねとばしていた。

■備考

  • 「ダドリーは、~事件も終わっていた。」という文頭と文末がつながっていない悪文。
  • プロの校正者がいない、校正がきちんとされていないと言われているのは、このような悪文がたくさん出てくるため。
  • これだけの長文を一文にしてしまうと苦しくなるので、and,の箇所でいったん分けると良いと思う。
  • "Privet Drive"なので「プリヴェット通り」が自然。
  • 自転車に乗ってぶつかったのなら、事件というよりは事故と表現した方が自然。


巨大なゴムひものように

■日本語版 3章 p.53
心臓は巨大なゴムひものようにビュンビュンと高鳴った。

■UK版 p.30
his heart twanging like a giant elastic band.

■試訳

  1. 心臓が早鐘のように鳴った。
  2. まるで巨大な輪ゴムを弾いたように胸が高鳴った。

■備考

  • ホグワーツから初めてハリー宛に手紙が届き、(まだ誰が送ったかわからない)その手紙を見つけたハリーの様子。
  • 「巨大なゴムひものようにビュンビュン」て言い方、
    巾の広いゴムひもをピンと張って指ではじいて振動させてる状態のことを表したかったのかな?
    胸が激しく高鳴っているのだろうなというのは何となくわかるけど。
  • ほぼ直訳だが、elastic band は「輪ゴム」。
    ハートがtwang(弦を弾いたように鳴る)というのはよくある表現みたい。
    (イメージはheartstrings(心の琴線)という表現からきてるのかも)
  • とにかく日本語では「心臓がビュンビュン鳴る」で興奮や感激を表わさないから
    なんか日本的な言い方に変えたらいいと思うけど…
    『心臓が早鐘のように鳴った』とかは古いのであまり使いたくない気もする。
    変えなくても『まるで巨大な輪ゴムを弾いたように胸が高鳴った。』ならマシかな?


返本

日本語版 3章 p.53
図書館に登録もしていないので、「すぐ返本せよ」などという無礼な手紙でさえもらったことはない。

■試訳
(略)「すぐ返却せよ」(略)

■備考

  • 「返本」とは書店が仕入れた本を出版社などへ返すこと。参考


メチャメチャに話したがる

日本語版 3章 p.63
「おまえなんかにこんなにメチャメチャに話したがっているのはいったい誰なんだ?」

■UK版 p.34
"Who on earth wants to talk to you this badly?"

■試訳

  1. 「おまえなんかとこんなに話したくて仕方ないやつって、いったい誰なんだ?」
  2. 「こんなむちゃなことをしてまでお前と連絡をとりたがってるやつって、いったい誰なんだ?」

■備考

  • メチャメチャ (^^;
  • 「おまえなんか話したがる」は頭に「~を」「~について」が来ていないとおかしい。
    「おまえなんか話したがる」の方が自然。


4章

ここまで来るのは骨だった

■日本語版 4章 p.72
「(略)いやはや、ここまで来るのは骨だったぞ……」

■UK版 p.
"(略)It’s not been an easy journey."

■試訳

  1. いやはや、ここまで来るのは大変だったぞ……
  2. いやはや、ここまで来るのは骨が折れたぞ……

■備考

  • 「来るのは骨だった」という表現が日本語として不自然。
  • 「骨だった」は仲間内での省略した喋り言葉ではありえるけど、文章表現では無しだと思う。
    本の中でそういう風に書かれることは通常ない。


二人称の不統一

■日本語版 4章 p.73
「最後におまえさんを見たときにゃ、まだほんの赤ん坊だったなあ。あんた父さんそっくりだ。(略)」

■試訳
「(略)おまえさん父さんそっくりだ。(略)」

■備考

  • 一つの台詞の中でハリーに向かって「おまえさん」と「あんた」と二人称が二つになってる。


腐った大スモモ

■日本語版 4章 p.73
「黙れ、ダーズリー。腐った大スモモめ」

■UK版 p.40
"Ah, shut up, Dursley, yeh great prune,"

■試訳
「黙れ、ダーズリー。この大バカ者が」

■備考

  • ハグリッドのセリフ。
  • prune=<俗>まぬけ、嫌われ者。great pruneは「大バカ者」の意味と思われる。


ドッカーン

■日本語版 4章 p.77
ダーズリー!
ドッカーンときた。

■UK版 p.41
"DURSLEY!" he boomed.

■試訳

  1. ダーズリー!」怒鳴り声が響いた。
  2. ダーズリー!」ハグリッドの怒りが爆発した。

■備考

  • 地の文でドッカーン★
  • boomを辞書で調べると、ブーン[ドカーン]と鳴る音、とどろく音、とどろきとある。参考
    ハグリッドもファングのようにブーンと言わされなかっただけマシなのか…? (^^;
  • 直前に「爆発寸前」とあるので爆発させたようだが、この本はラノベ(ライトノベル)でも漫画でもなく児童文学作品である。


客人

■日本語版 4章 p.78
バーノンおじさんが急に声を取り戻して、命令口調で言った。
「やめろ! 客人。今すぐやめろ! その子にこれ以上何も言ってはいかん!」

■UK版 p.42
Uncle Vernon suddenly found his voice.
"Stop!" he commanded. "Stop right there, sir! I forbid you to tell the boy anything!"

■試訳
バーノンおじさんは突然口がきけるようになり言った。
「やめろ!今すぐやめろ!その子にこれ以上何か言うことは許さん!」

■備考

  • 「客人」は変。
  • sirは訳出せず、口調を偉そうにすれば良いと思う。
  • "Vernon"なので「ヴァーノン」が自然。
  • "Uncle Vernon"だが、地の文で「バーノンおじさん」は幼稚では…?
    忠実に翻訳するのなら伯父のバーノン、伯父が妥当である。


コチコチのマグル

日本語版 4章 p.82
コチコチのマグル

■UK版 p.43
a great Muggle

■試訳

  1. お偉いマグル
  2. 偉大なマグル
  3. 素晴らしいマグル

■備考

  • なぜgreatがコチコチに…?
    皮肉的に「お偉いマグル」「偉大なマグル」「素晴らしいマグル」という感じではないのか?
  • この前に1章p.18でも、マクゴナガル猫の形容に「コチコチな座り方」が出てきており、そちらの原文はstiff (stiffly)。
    こちらは「硬直する」「こわばる」で、まだコチコチもわかるが…
  • どうしても擬態語を使いたいのなら「コテコテのマグル」ではどうか。


ペチュニアのセリフ

■日本語版 4章 p.82
「...さっさと行っちまった...休みで帰ってくる時にゃ...コップをねずみに変えちまうし...」
■日本語版 4章 p.83
「それから妹は、自業自得で吹っ飛んじまった。おかげでわたしたちゃ、おまえを押しつけられたってわけさ!」

■試訳
「早々と学校に行ってしまった…休みで帰ってきた時には…コップをネズミに変えてしまったし…」
「そのあと妹は、あんなところに行ったせいで死んでしまった。そのせいで私達は貴方を押し付けられたのよ!」

■備考

  • なんという下品さ。
    ペチュニアはリリー(ハリーの母親)の姉である。また、高慢で気取った社長夫人である。
    このような話し方では無教養の下層階級の人間か、いじわるばあさんのようだ。
  • 携帯版では姉妹の順が逆になっているが、初期のリリー妹が正しい。
    のちに7巻原書でペチュニアがelder、リリーがyoungerという説明があるが、
    日本語版ではそれらの単語を訳出しないという荒業で誤魔化している。
    リリー&ペチュニア・姉妹関係問題


きちがいじじい

日本語版 4章 p.91
「まぬけのきちがいじじいが(略)わしは金なんかはらわんぞ!」

■UK版 p.48
‘I AM NOT PAYING FOR SOME CRACKPOT OLD FOOL...!’

■試訳
「頭のおかしなまぬけじじいが(略)」

■備考

  • きちがい (OO;
  • 携帯版では「変人のまぬけじじい」に変更されている。
    また、ハードカバー版でも後期版は「いかれたまぬけじじい」に変更されている。(2016年8月25日 初版507刷で確認)


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