秘密の部屋/1~4章 の変更点

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*1章 [#zfb3ad39]

**ゲーップーッ [#fb726f8b]

>■日本語版 1章 p.6
&color(Blue){ハリーは言い返そうとしたが、ゲーップーッという長い大きな音がハリーの言葉を飲み込んでしまった。ダーズリー家の息子、ダドリーだ。};&br;
■UK版 p.
■UK版 p.7
&color(Purple){Harry tried to argue back but his words were drowned by a long, loud belch from the Dursleys' son, Dudley.};
<

■試訳
&color(Maroon){ハリーは言い返そうとしたが、ダーズリー家の息子ダドリーの長くて大きなゲップによってかき消されてしまった。};&br;

■備考
-原文には“長くて大きなゲップによって”とあるだけで、擬音語で書かれていない。
しかも、擬音のセンスが普通の日本人の感覚とかけ離れてる。
-変な擬音だけだと、何があったのかさっぱり分からない。
-ゲップしただけなのに、屁こいただのゲロ吐いただのダドリーちゃんかわいそうすぎるだろ。

-「言葉を飲み込んだ」というのも、話し手がしゃべるのをやめたときに使うのが普通だから、とっさに読み間違えそうな訳だよね。
wordsが主語でbe drownedときたら「かき消された」というところか。
-drownは普通は「おぼれる」の意味だから、波に飲み込まれるイメージに引きずられたんだろうが、そういう所もプロのセンスじゃないと思う。


;&br;
**『どうぞ』 [#j727bf1c]

>■日本語版 1章 p.7
&color(Blue){「君、あの魔法の言葉をつけ加えるのを忘れたようだね」};
&color(Blue){「僕、『どうぞ』のことを言ったんだ。べつに僕……」};&br;
■UK版 p.7
&color(Purple){"You've forgotten the ''magic'' word,"};
■UK版 p.8
&color(Purple){"I meant 'please'!"};
<

■試訳
&color(Maroon){「君、『魔法の言葉』を忘れてるよ」};
&color(Maroon){「『魔法の言葉』っていうのは『お願いします』のことだよ!」};&br;

■備考
-「フライパンのベーコンを取って来い」 と言ったダドリーの横柄な態度に怒ったハリーがつぶやいた台詞と、「magic(魔法)」という単語に反応して怒るダーズリー氏に言い返したハリーの台詞。
- "You've forgotten the magic word"は、子供に「プリーズっていいなさい」と注意する意味で英米では慣用的に使われるらしい。
-そのまま訳されても日本人には理解できない。
-ここだけではなく他の巻でも please を「どうぞ」と訳して意味がわからなくなっている箇所がある。
(例:[[1巻9章ピーブスとフィルチのやりとり>賢者の石/5~9章#v70e7de0]])

RIGHT:[['''資料保管庫より'''>http://www.geocities.jp/tomo_38jp/1/mondai/1-goyaku/1-goyaku.htm]]


&br;
**犬畜生 [#s5cfc67c]
>■日本語版 1章 p.11
&color(Blue){くさいものの中を転がってきた犬畜生のように扱われた。};&br;
■UK版 p.9
&color(Purple){being treated like a dog that had rolled in something smelly.};
<
■試訳
&color(Maroon){臭い物の中を転がってきた犬のように扱われた。};&br;

■備考
-原書ではただの「dog」だけど、犬"畜生"的な意味なの?
もしそうだとしても、「犬」って訳すだけで、人間>犬ってのは伝わると思うのだけど。
-「臭い物の中を転がってきた犬のように扱われた」でいいと思う。
邦訳は「畜生」が余計。
「犬畜生」なんて、乱暴なおっさんが吐き捨てるように言う言葉だよね。
品性下劣にもほどがある。


&br;
*2章 [#k6cab9c4]


**感謝の雨あられ [#ge7e90b7]

>■日本語版 2章 p.23-24
&color(Blue){ドビーはまたしても感謝の雨あられと泣き出した。};&br;
■US版 p.
■UK版 p.17
&color(Purple){Dobby dissolved again into wails of gratitude.};
<

■試訳
&color(Maroon){ドビーはまたしても嬉し泣きした。};

■備考
-そもそも「雨あられ」は矢・弾丸などが激しく降りそそぐことを表現した語。
戦時中に「乱射乱撃雨あられ」という言葉がよく使われ、
その語呂あわせで「感謝感激雨あられ」という言葉が生まれたらしい。
こういう成句は正しく使っても陳腐だが、こんなおかしな使い方してはなぁ… 


&br;
**餌差入口 [#c8ae6eac]
>■日本語版 2章 p.34、35
&color(Blue){餌差入口};&br;
■UK版 p.21、22
&color(Purple){the cat-flap};
<

■試訳
&color(Maroon){猫用出入り口};&br;

■備考
-いくらハリーが犬並の扱いだからって、「餌差入口」ってひどい。っていうか変ですよね。
最初からペット用についていたのならまだしも、ハリーのためにわざわざ取り付けたのに。
-Cat-flapは食べ物を差し入れる戸じゃなくて、
飼い猫が自分で出入りできるようにドアの下部につけられた扉。
このシーンではハリーに食べ物を差し入れるために使われてたかもしれないけど、
原語の意味と違う訳するのはよくない。
-ヴァーノンおじさんたちが必死に頭ひねってキャットフラップを利用することを考えたってのがおかしいのに
「餌差入口」にしちゃったらせっかくのおかしさが台無しだね。
-餌差入口じゃ刑務所みたいに陰湿なだけでちっともおかしくないじゃん。


&br;
**最低の最低 [#uf9056f6]

>■日本語版 2章 p.35
&color(Blue){しかし、今のプリベット通りでの生活は最低の最低だ。};&br;
■US版 p.
■UK版 p.22
&color(Purple){Yet life at Privet Drive had reached an all-time low.};
<

■試訳
&color(Maroon){しかも、今のプリベット通りでの生活は今までで一番最悪だ。};

■備考
-最低の最低は口語表現だよな?
「~今までで一番最悪だ」でいいんじゃない。
-この文の前の文章は。監禁されている上に魔法も使えないから八方塞がりという感じだから、
Yetも「しかし」より「しかも」の方がいいね。


&br;
*3章 [#ececa1f3]

**ウィーズリー氏 [#yf964324]

>&color(Gray){■};日本語版 3章 p.57
&color(Blue){ウィーズリー氏は台所の椅子にドサッと倒れこみ、メガネをはずし、目をつむっていた。};&br;
■UK版 p.45
&color(Purple){Mr Weasley was slumped in a kitchen chair with his glasses off and his eyes closed.};
<

■試訳
&color(Maroon){ウィーズリー氏はメガネを外し、目をつむって、ぐったりとした様子で座り込んでいた。};

■備考
-家([[The Burrow>固有名詞#rf55d5a1]])に帰ってきたアーサー・ウィーズリー(ロンパパ)の描写。
-「ドサッと倒れこんだ」ところをハリーが見ていたのではなく、
ハリーが部屋に入った時点で「既に座っていた」ので、邦訳の表現はおかしい。
-いずれにせよ「ドサッ」は不要。


&br;
**引っ張られて [#j9a5eea1]

>&color(Gray){■};日本語版 3章 p.58
&color(Blue){「(略)モートレイクが引っ張られて、なにやらひどく奇妙なイタチのことで尋問を受けることになった(略)」};&br;
■UK版 p.
■UK版 p.34
&color(Purple){"(略)Mortlake was taken away for questioning about some extremely odd ferrets,(略)"};
<

■試訳
&color(Maroon){モートレイクが連行されて、(略)};

■備考
-引っ張られて→連行されてor逮捕されて、でしょ? 
-「引っ張る」というのは連行を表わす警察関係の隠語かな。
刑事ドラマに出てくるならわかるけど児童書で使うのはおかしいね。
-新札を「ピン札」としたり、土木建築業者を「土建屋」としたり
品のない俗語や隠語が紛れ込んでるのも日本語版の特徴だ。 


&br;
*4章 [#s399c0bf]

**悲劇的 [#b1ddaf55]

>■日本語版 4章 p.68
&color(Blue){「悲劇的だよな」};&br;
■UK版 p.39
&color(Purple){"Pathetic."};
<

■試訳
&color(Maroon){「哀れなやつだ」};

■備考
-止まり木から落ちてしまった、よれよれのおいぼれふくろうエロールを水きり板に横たえながらロンがつぶやく台詞。 
-pathetic(哀れな)とpessimistic(悲観的な)を取り違えたのではないかという推測がされている。

RIGHT:[['''資料保管庫より'''>http://www.geocities.jp/tomo_38jp/1/mondai/1-goyaku/1-goyaku.htm]]


&br;
**ハーマイオニーの手紙 [#hbef4a79]

>■日本語版 4章 p.68
&color(Blue){もう一回配達させたら、あなたのふくろうは、もうおしまいになってしまうかもしれないもの。};&br;
■UK版 p.39
(前略)&color(Purple){'''because, I think another delivery might finish your one off.'''};
<

■試訳
&color(Maroon){もう一回配達させたら、あなたのふくろうはおしまいになってしまうかもしれないもの。};

//memo
//あと一度でも配達させたら、あなたのふくろうは、もうおしまいになってしまうかもしれないもの。
//から2014-10-17にまとめ人氏が差し替え。

■備考
-ロンとハリーにあてた、ハーマイオニーからの手紙。
-一文の中で「もう」の重複。

//上の「悲劇的」のすぐあとを読んで見つけました。
//2年生になるところとはいえ、ハーマイオニーはこんな頭の悪そうな手紙は書かないと思います。
//原文がわからないので、不自然ではなさそうな試訳をとりあえず書いてみましたが、原文と照らしあわせておかしければ削除して下さい。
//ただコピーするだけの作業を請け負ったのに、勝手なことをしてすみません!
//pron

//pronさんの訳でだいたいよかったですが another の訳に「あと一度でも」というのは少し強調しすぎになるのでこのようにしました。この程度の悪文拾ってるとキリがないけど気になりますね。まとめ人

//pronさんありがとうございます!勝手なことだなんてとんでもないです!これからもどんどんお願いします☆
//ひとつの案件の前後から芋づる式にたくさん見つかることは、本当によくあるある…w--nevi

//まとめ人さん、原文やピリオド追加ありがとうございます!
//しかーし、他の人のダブルスラッシュの私信を削除しないでくださいね!
//↑のpronさんの私信は差分からサルベージして貼り直しておきました。--nevi

//neviさん、pronさん、すみません。ダブルスラッシュ文うっかり消してしまったので
//今朝一番で差分から復活しようと来てみましたら…ありがとうございました。
//本当は原文を読まずに試訳をこねるのはちょっとやってはいけないことです。^^;
//でもこの場合は気持ちわかりますし、新案件を探していただくのは助かりますね。--まとめ人


&br;
**直訳 [#xdb0b991]

>■日本語版 4章 p.79
&color(Blue){呪われたネックレス――これまでに十九人の持ち主のマグルの命を奪った};&br;
■US版 p.
&color(Purple){Cursed - Has Claimed the Lives of Nineteen Muggle Owners to Date.};
■UK版 p.44
&color(Purple){'''Cursed - Has Claimed the Lives of Nineteen Muggle Owners to Date.'''};
<

■試訳
&color(Maroon){これまでに十九人のマグルの持ち主が命を落とした呪われたネックレスです};

■備考
-「命を奪った」より「命を落とした」の方が自然な気がする。
-あと文芸翻訳なんだから英語文脈をそのままにする必要はない気がする。


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//Wiki編集者さんへ
//コメント欄の注意事項は precautionページ に記載し
//#include で表示させてあります

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*コメント欄 [#n11831f2]
#include(precaution,notitle)
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