アンデルセン お前に倒されても良かった ''あの日なら'' あの日暮れの荒野なら 523年前の あの日なら あの日なら お前に心臓を くれてやっても良かった でも もう ''もはやだめだ'' ''おまえにわたしは たおせない'' 化物を倒すのは いつだって人間だ 人間でなくては いけないのだ!! ---- 「インテグラ 世界にはあまたの不死の化者達がいる 彼らを見ると私は思うのだ 彼らは本当に不死を望んで存在するのか ~ 彼らの多くは闘争を望む 血みどろの戦いを それはもはや嗚咽や渇望に近い それは彼らが戦闘戦斗を望むのではなく 死を望む絶叫なのだ ~ (ヴァンパイア) (ノスフェラトウ) (ノーライフキング) 吸血鬼ドラキュラ 不死者 死なずの君伯爵 あの男は幾年月を超えてきたのだろう 幾千幾万の人々の絶望を食ってきたのだろう ~ だが 最早彼には何もない 城も領地も領民も 思い人の心も 彼自身の心も 闘争から闘争へ 何から何まで消えてなくなり 真っ平らになるまで歩き歩き歩き続ける幽鬼 ~ 私にはね インテグラ 吸血鬼が あの恐ろしい 夜の世界を統べる不死身の化け物が ひどく哀れな 哀れな弱々しく泣き伏せる童に見える」 ~ -------- 「''おまえはおれだ''!!」 「''お ま え は お れ だ'' !!」 「おれもこの通りの有様だった ''俺もこの通りの''様だったんだ!!」 ~ 「カッ カハ… カハッ… カハ…ッ カハハ…ッ カハッ」 「鬼が泣くなよ 童に追われたか」 ---- 鬼が泣くな ''泣きたくないから''鬼になったのだろう ~ 人は泣いて涙が枯れて果てるから 鬼になり化け物に成り果て ''成''って''果てる''のだ ~ ならば笑え 傲岸に不遜に笑え いつもの様に ---- 俺はいく お前はいつまで生きるのだ 哀れなお前はいつまで''生きねばならぬ''? ~ 膨大な私の過去を 膨大な私の未来が粉砕するまでだ ''なに 直ぐだ'' 宿敵よ いずれ地獄で ~ (ニィ) 声が 聞こえる ああ あれは 童たちの声なのか 皆が 遊ぶ声が する 子…供…ら…が 行か…な…きゃ… みんな…が ま…っ…て マク…ス…ウェ…ルが みん…な 泣い…て…は いけ…ま…せ ねる…まえ…に おい…の…り…を ~ AMEN AMEN AMEN ---- ウ…ウォルター!! ウォルターなのか!? ~ ゴミです 人は死ねば ゴミになる ゴミに弔いは必要ありません ''そ う だ ろ う イ ン テ グ ラ'' ---- ウォルター ウォルターさん!! ''奴らに''…奴らに一体何を…! ~ 「''奴らに何を?''」 ~ 捕らえ''られ''吸血鬼にさせ''られ'' 洗脳させ''られて''哀れにも元の主と無理矢理に戦わせ''られて''いるのですよ ~ とでも私が答えれば 満足かねセラス ~ 私は何者にも命を受けずにここに立っている 私は私として立っている ウォルター・C・ドルネーズとしてここに立っている ~ 私は私の殺意を以って この夜明け(DAWN)に貴方方を切断しようと思う ~ ウォルター ~ 何故だ!! ウォルター!! ~ 私を!! 名で呼ぶな!! ---- そうかウォルター ''そう''なのだな お前はお前の意思をもって 反逆の徒と成り果てて私の前に立ったのだな お前はもう私の執事ではなくなったのだな 私はもうお前の主ではなくなったのだな ウォルター・C・ドルネーズ ---- くくくくく くはははははは よう「''死神''」 老いるのは英国人の楽しみだと言ったじゃないか 意地も張れぬ繁栄など断ると言うたじゃないか 老いた姿のお前は その様の何兆倍も何京倍も美しかったというのに なんて醜い様だ 身も心も死神になったか ~ そうだ!! 所詮この世は修羅の巷の一夜の夢だ 一睡!! 一酔!! 私は死神の一夢の残骸だ 俺はこの夜明けの刹那に遂に死神となった!! ---- ロンドンの状況は? ~ 相も変わらず状況も通信も混乱の極みだ ペンウッドの最後の通信が最後の公式通信だ ~ ペンウッドか ~ そうだペンウッドだ ~ あのバカ者。ガラにもなく格好をつけおって ~ バカだバカだと皆にバカにされてきたが あそこまで大バカ者だとは ~ 許せん 俺達の大事な友達をよくも 俺達の大事な仲間をよくも! ~ ああ許せん ナチの''くそ''外道ども うじ虫ども 必ず敵は取ってやらねばならん ---- 立て!! 立てい! 立って戦え!! ~ お前も俺も今や狗だ 走狗だ 犬は自らは吼えぬ 命令(オーダー)を 命令(オーダー)をよこせ 我が主!! ~ 私は殺せる 微塵の躊躇も無く 一片の後悔も無く 鏖殺できる この私は化物だからだ では おまえは お嬢さん(インテグラ) ~ 銃は私が構えよう 照準も私が定めよう 弾を弾装に入れ 遊底を引き 安全装置も私が外そう だが 殺すのはおまえの殺意だ さあどうする命令を!! 王立国教騎士団(HELLSING)局長!! インテグラ ファルブルケ ウィンゲーツ ヘルシング!! ~ 言え! ~ 言え!! 言え!! 言え!! 言うんだお嬢さん(フロイライン) 言え!! 言え 言え 言え 言え 言っちゃえ!! 言っちゃいなよ!! ~ 言え!! 言うんだ!! 言いなさい!! 言うのです!! お嬢様!! ~ 見 敵 必 殺!! ~ 見敵必殺(サーチデストロイ)だ!! 従僕!! 私は命令を下したぞ!! 何も変わらない!! ~ 我々の邪魔をするあらゆる勢力は叩いて潰せ!! 全ての障害はただ進み 押し潰し 粉砕しろ!! ---- 見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!! ~ ああ!! 言った!! 遂に言った!! 言っちゃった 言っちゃった 言っちゃった ~ 私は命令を下したぞ!! 従僕!! 我々に敵対するあらゆる勢力は叩け!! 叩 い て 潰 せ 全ての障害はただ進み 押し潰し 前進しろ!! それがたとえ誰であっても!! それがたとえ何であっても!! それが たとえ 誰であっても ~ 素晴らしい 貴方はやはり私が仕えるに価''した''主君だった ~ 了解(ヤー) 我が主(マイマスター) 「 ''何があっ''た ''どうしてだ'' 」 などとはもはや聞かぬ!! 今やお前は私の敵になった!! HELLSING(王立国教騎士団)の敵になった!! 英国(ブリトン)の敵になった!! ''なってしまった!!'' ~ 倒さねばならない!! 滅ぼさなければならない!! ~ 良く言った インテグラル ファルブルケ ウインゲーツ ヘルシング 戦争処女(アマチュア)などと言って悪かった 二度と言うまい 貴方は 今 ようやく私の敵になった 倒すべき強大な勢力の 私の大事な素敵な宿敵となった ~ 運命がカードをまぜた 来たまえ 勝負(コール)だ ---- いい女達だろう ''もう''私の物だ ''私だけの'' ''私だけの''愛しい''あるじ''と ''私だけの''恋しい下僕(しもべ)だ もう ''おまえのじゃあない!!'' ~ 怒ったか!! ''死神!!'' 怒れ!! 怒れ!! お前との ''ばか踊り''も 今日で仕舞いだ 噛み締めろ!! 貴様は言ったな!! かつて!! 不死身の化物(フリークス)など ''存在しない''!! その言葉の通りだ ''今や存在しない'' くたばるまで 殺してやる ~ ( ド ド ド ド ド ガン ガン ガギンッ ギ ギ ギ ギ ギ) 効かん!! ~ 黒犬獣(ブラックドック) バスカヴィル!! 吠えるな 駄犬!! ~ さあ次は何だ 何をして''くれるんだ''? 吸血鬼アーカード!! ''ただ''の吸血鬼め ~ (ズ… ドカッ) !! ぐ… お… お ~ その銃を作ったのは誰だ 忘れたのか ''それは''アンデルセンを倒すための物だろう? 私はアンデルセンじゃあないよ ~ (クッ ニヒッ) ずる… ずる… ~ ぶはッ ゲホッ ゲボ ゴボッ ~ な…… なんだよこりゃあ… ---- な 何だよ こりゃあ…!! 何が''起きたんだ'' 何が''起きてるんだ'' 何なんだこりゃあ!! ~ ~ あっ ''あいつ''だ ええと誰だっけ あのあれだ 兄弟の。 ~ ルークです ルークバレンタイン准尉 犬に喰われて取り込まれていた様ですな 犬が死んで''支配率''が変わり 奴が顕現を ~ ~ (チィッ… ギッ ビッ) !? (ギギギギギギギ ドスッ ドス ドス ドス …) ぎ…… があ…… が… ぎゃ… あ あ ぎぃ い゛ い゛い い゛ い゛い゛っ (ぎ ぎ ぎ ぎ ぎ …) ぐ… げ… ぎ… お ~ まさかお前が出てくるとはな!! ルーク バレンタイン!! 貴様も軍人(ナチ)の端くれならば 戦わせてやろう (ビキッ ビキビキッ ビキ… ピキ… ベキ…) もたん!! 体が…!! ''もう''か!? 否!! ''納得したはずだ'' ''納得''して反逆したはずだ ''納得''して''このざま''になったはずだ!! ~ (ぞるっ) !! お前は!! (ボッ ギャギャン) ''消化の悪い''男だな お前も ''糞になりかけ''の 未消化の''できそこない'' 面白いマリオネットを手に入れたな ウォルター ~ (ギ ギ ギ ギ ギ ギ …) ハア ハア ハア ハア ハア ハア ハア ハア ハア ハア ハアッ ハア ハッ ハア (ドクン… ドクン…ッ!) だめだ!! まだだめだ まだ死ねん!! まだだ!! まだアーカードを倒してない!! ~ ~ ''やはり'' なにぶん時間がありませんでしたからなぁ かなり無茶な施術でしたしね ~ 否 我々の与える物は全て''あのもの''に与えた 我々が奪える物は''かのもの''から全て奪った 自分の人生 自分の主君 自分の信義 自分の忠義 全て賭けてもまだたりない ~ だから''やくざ''な我々からも 賭け金を借り出した たとえそれが 一晩明けて鶏が鳴けば身を滅す 法外な利息だとしても 50年かけてあの男は あのアーカードと勝負するために全てを賭けた ~ 我々と同じ様にな 一夜の勝負に全てを賭けた 運命がカードをまぜ 賭場は一度!! 勝負は一度きり!! 相手は鬼札(ジョーカー)!! さてお前は何だ!! ウォルター・C・ドルネーズ!! ~ ~ (ガガガガ!! ギギギギギ!! ボッ グバッ!!) (ジャカッ! バキバキバキッ!! パンッ パン パン パンッ) (バシッ バシッ バシッ バシッ) ~ やるじゃあないか!! ルーク・バレンタイン!! 犬に喰わせておくには もったいなかったな!! ~ 王手詰み(チェックメイト) だ (ドンッ) ~ 人形が敗れたか だが…!! 追いつめたぞ アーカード!! -------- 終わりだ アーカード ~ 応 ''ばか踊り''も終いにするかい ~ ~ ブツッ ハア ハア ハア ハア… はっは はっ はあっ 早く… ハッ は ''こいつの 心臓を!!'' 心臓を 心 臓 を!! ~ (グンッ ギチチチッ ず…ッ) ……!! 違う! こいつは……!! 違うッ!! ~ (めりめりめり めりめりめりめり) な… に…!? ~ はいハズレー。 残念でした もう空っぽだと思ってたんだがな ''犬の食いかけの''エサも意外とウマいもんだよ (ポンッ) ~ (ゴキャッ) シイッ (ぐしゃッ) どうした''黒いの'' 立てよ ~ 一発殴られてハイお終いって訳にはいかないんだよ 小僧 ~ ろくでもない外法で吸血鬼になんぞなってしまうから 再生にも回復にもおっつかなくて体を磨り潰している さあてどうなるのかな? もう その姿を保ってもいられんのだろう 全盛の頃にはな!! じゃあどうなる? 元のジィさんかな いや それとも… ガキに戻る ようウォルター 60年振りだな ~ 貴様…… 何のつもりだ 何のつもりだそれは!! ふざけるな!! ~ ふざけていなどいない ふざけているのは お前だ 私はお前の余興につきあっているだけだ ''児戯''のな ~ 姿形(すがたかたち)など私にとっては何の意味もない 60年前にも言ったはずだ それに何故お前が裏切ったのかもな 物おぼえの悪い小僧だ ~ 何の事はない 結局の所 突き詰めて行けばこんな物は ガキの喧嘩なんだよ だからガキになったのさ 俺も! お前も!! ~ 闘争の本質だ 「''それを'' 打ち倒さねば 己(おのれ)になれない」 そのために''何もかも''を引っくり返して叩き売りだ そうだ 500年前の俺も! 今のお前も! アンデルセンも!! あの少佐も!! ~ 私と闘いたかったんだろう? でなけりゃ一歩も前に歩めなくなったんだろう? 進む術も知らんのだろう? 無用者になるのが怖いか!! 老いが怖いか!! 忘れ去られるのが怖いか!! ジョンブル? ふざけるな!! ふざけているのはお前だ!! ~ お 前 は 餓 鬼 だ 60年前から何一つ変わっていない 痩せっぽちの餓鬼だ (ニッ) さ あ お い で 糞 餓 鬼 !! -------- (ドカッ!!) ~ !! ~ 派手にやっているなぁ!! 我が主人(あるじ)!! 我が下僕(しもべ)!! ''あっちゃ''も''こっちゃ''もみいんな御破算(ごわさん)!! さぁて 願いましては!! ~ ~ さぁてそろそろクライマックスだよ 俺達(HELLSING)の番(ターン)だ ~ 長かったぞ!! お前が俺の死か!! 俺達の死か!! (ビシャッ!!) ~ 皆笑って死んでいく そうだ 奴らは死ぬためにやって来たのだからな ~ そんなに死にたきゃ……ッ そんなに死にたけりゃッ!! 勝 手 に 首 '' く く れ ''!! 50年前に首を括れ!! ~ そう言う訳にはいかんのだよお嬢さん(フロイライン)がた ''ただ''死ぬのは真っ平御免なんだ それ程までに度し難いのだ 我々は ~ 世界中の全ての人間が 我々を必要となどしていない 世界中の全ての人間が 我々を忘れ去ろうとしている ~ それでも''我々は 我々のために'' 必要なのだ ''ただただ''死ぬのなんかいやだ それだけじゃいやだ! 私達が死ぬには もっと何かが必要なのだ もっと!! もっと!! と ~ そうやってここまでやって来た 来て''しまった''!! ~ !! ~ もっと''何かを''!! まだあるはずだ!! まだどこかに戦える場所が!! まだどこかに戦える敵が!! 世界は広く!! 驚異と脅威に満ち!! 闘争も鉄火も肥えて溢れ!! ~ きっとこの世界には 我々を養うのに足るだけの戦場(いくさば)が 確実に存在するに違いないと!!! ------------- 我々が死ぬには''何か''が もっと''何か''が必要なのだ でなければ 我々は無限に長く歩き続けなければならない!! 死ぬためだけに!! ~ だから君達が愛おしい!! 君達は''それ''に価する!! 君達は素晴らしい!! 「王立国教騎士団(HELLSING)」!! ~ 君達は私達が死ぬ甲斐のある存在であり 君達は私達が殺す甲斐のある存在なのだから ---- インテグラ様 先に向かって下さい!! ~ !! セラス…!! ~ 大丈夫です! 早くあの少佐の元へ!! あの男に… あんな男にもうこれ以上 もう 一言だって喋らせちゃいけないんです!! ~ ………!! 死ぬなよ 許さんぞセラス 絶対に許さんぞ ~ (ズッ………) !! ……ッ ………フン 律儀な犬だ 御苦労!! ---- 随分と分の悪い賭けにBETしたな ウォルター''君'' ~ もうすぐお前の「札(カード)」も燃えて墜ちる ''お前''の主(あるじ)は''私の''主が ''お前''の輩(ともがら)は''私の''輩が そして''お前''は''私''が殺すからだ ~ 酷い末路だ お前の人生を賭けた勝負に付き合う気など 私には無い!! ~ お前など ただの裏切り者だ ''ただ''の!! ~ 私は生まれてこのかた裏切り者は 一人だって許したことはありはしないんだ いつまでも私が''そんなもの''に 行儀良く一対一で戦うと思うか ~ ''お前は雑作もなく死ぬ'' それに 腹がへった ~ (クイッ) (ズズズズスズ) ~ はははは さすがの私でも これは食い切れるかわからんな!! ---- 全ては貴方の望む通りになりましたな 少佐 ~ そうだ 全て私の思うが''まま''だ 彼はまた''城壁を築きはじめた 私の勝ち''だ ~ 私は彼を''はな''から人だなどと思っていない いやむしろ吸血鬼とすら思っていない 彼は城であり 運動する''領地''だ 暴君の意志が率いる 死の河という領民たちだ ~ 倒すには どうすればいい 屠るには 何をすればいい 私は寝ても覚めてもそればかり考える それが私のたった一つの戦争のやり方だからだ 戦争 戦争だ 彼と私の ~ 全身全霊で戦わねばならん 私には何がある? 彼には何がある? ~ 体を変化(へんげ)させ 使い魔を使役させ 力をふるい 心を操り 体を再生させ 他者の血をすすり 己の命の糧とする それが吸血鬼(かれ)だ ~ 私には何もない なぜなら私は人間だからだ ~ きっと吸血鬼になれば素晴らしいのだろう 無限永久に生きて 無限永久戦い続けられれば それはきっと歓喜なのだろう だが私はそれはできない ''それだけは''けっして ---- (ぞるッ) 不死は素晴らしい 能力(ちから)は眩しい 血液を通貨とした魂の命の同化 ~ ''失 せ ろ !!'' ~ 俺の心も魂も命も ''俺だけのものだ'' ~ (ズズズズズズ) (グシャッ) ~ 他者との命の共合 生命(いのち)の融合 精神(こころ)の統合 吸血鬼の本質 何と素晴らしい それはきっと素晴らしいのだろう きっとそれは歓喜に違いない ~ だが冗談じゃない 真 っ 平 御 免 だ ね ''俺のもの''は''俺のもの''だ 毛筋一本 血液一滴 ~ ''私は私だ'' 私は私だ 私は私だ!! ~ うらやましいね 眩しい 美しい だからこそ愛しく だからこそ憎む だからこそお前は私の敵だ 敵に値する ~ 遂に私は宿敵を見つけたぞ 私の戦争の そして我々はそのための準備を営々とはじめた 50年かけて ---- 全ては準備だ この瞬間のために 最後の大隊も 第九次十字軍も アンデルセンも ヴェアヴォルフも ウォルターも 何もかもが私達の50年が この時のためにあったのだ ~ アーカードがゼロ号開放し全ての命を放出し 彼が「彼の城にただ一人」となった時に アンデルセン(神父)が倒すだろうか 執事(ウォルター)が倒すだろうか? ~ 私は「否」だと思う 彼は彼一人でも恐ろしい吸血鬼だ 100年前にたった一人でロンドンに攻め込んだ男だ 500年前にたった一人でオスマン帝国と戦った男だ そして再び彼が''血''を吸い始めれば それでもう全て台無しだ ~ 何という''ずる''だ 生も死も全てペテン 今がまさに その最中 ~ そんな狂王を殺すにはどうしたらいい 戦場(いくさば)で十重二十重の陣を踏み破り 無限に近い敵陣を滅ぼして首級を上げるか? 「否」 ~ 彼は再び血を吸うだろう 大飯ぐらいの王様だ ''その''彼の最大の武器が彼の弱点でもある 古今暴君は己の倣岸(ごうがん)さ故に 毒酒をあおる ----