食洗機を賃貸に!

Last-modified: 2024-04-11 (木) 21:36:02

賃貸住宅に食洗機を導入しよう!ということで、初めて食洗機を導入する人向けに、賃貸に食洗機を入れる方法を事細かに紹介してみようかと。

目次

目的

賃貸アパートに据え置き型食洗機を導入する。

食洗機の勧め

食洗機ってどーなの?

  • 自炊する自分にとっては必須ツール。
    • 訳あって食洗機の無い生活を3ヶ月過ごしているが、食洗機が無い生活は不便すぎてもう嫌すぎるって位、一度知ってしまうと元には戻れないそんな存在。こいつが無いだけで飯作る気が半減する。
    • 購入者のレビューをみてもみんな口々に同じような事言っている。洗濯機を使ったことある人が、すべての汚れを落とせないからって洗濯機なしに戻るかっていうと絶対無理なのと全く同じ。体験する機会が少ないだけ。
  • 買って後悔が少ないらしい
    • 自分もそうだが、ネタで買ったら予想以上に負担が減った。
    • 価格.comとかのレビューをみても食洗機買って失敗だったと思う人がほとんど居ないように、確実に買いなツールだと思う。
    • 何故食洗機の利便性を知らない人が多いかと言うと、本体価格ではなくその据え付けが洗濯機に比べて困難故だと思う。気軽に導入できないと思って居る人も多いのでは。洗濯機は家が既に据え付ける前提で作られてるからね・・・。
      • 食洗機1回目をもっと気軽に試せるものなら誰もが使うと思うんだが。つーわけでその敷居を下げるお手伝いが少しでもできたらと、そこそこ長編な記事を書いてみる。

食洗機のメリット・デメリット

メリット

  • 最も使用する家電である
    • 考えても欲しい。年間通じて最も稼働率が高い白物家電は何か。食洗機で間違い無い。
    • 1日3回使う家電はそうはない。しかもほぼ確実に毎日複数回使われる。洗濯機は人にもよるが週1~7回、掃除機も同じ位。ま、常時つかう冷蔵庫とかの例外はあるけど。1日2回以上使う家電は食洗機と電子レンジくらいしかないのだ。→この地点でかなり買い。
  • 経済的
    • 各社カタログや、色々試算しているサイトがあると思うが、どこも結論的には普通に洗う分(それでも洗い桶使用。ガス給湯は使っているモデルのようだが)には食洗機が経済的となるらしい。実際そんな感じしかしない。
      • どれくらい節約できるのか、どれくらいで減価償却できるのかは、みんなが気になることなので、メーカーサイトはじめ色々なサイトで紹介されていますのでめぐってみると良いかと思われる。
      • 2010~2011年の松下、東芝のカタログ曰く、手洗いの使用水量は93~95L=21円、食洗機は両社11L=2.5円とはるかに違う。カタログ曰く、ガス不使用手洗いと食洗機はトントンになるらしいので、導入しないメリットは無いように思える。冬はどうしてもお湯使うし、時間的コストも考えると。
      • 松下・東芝曰く、年間2.7万円お得らしいので2年で償却しそうだが、大家族のモデルだろうし、常にガス給湯して洗うことはないと思うので実際はもう少しかかると思う。手洗いも10Lのお湯でつけ置き洗い有りでの試算らしいけどね。だが、償却とか考えなくても単純に楽。手洗いより多少お金がかかったとしても俺は使います・・・。
    • 食洗機はボウル1杯くらいの水を循環させ、これを5回くらい替えながら洗浄するため、確実に水の量が少ない。洗濯機と違い、食洗機の給水は1分もかからず一瞬で終わる。手洗いは、洗いは一瞬だが、すすぎに必要な水の量が尋常じゃない。
    • 中性洗剤よりちょっと高い食洗機専用洗剤を考えても絶対手洗いより安くなると思う。食洗機洗剤も100均で買えるし。一応モデルケースでもそうなってるようだ。
  • 皿を洗う時間を他のことに使える
    • カゴにセットする時間はそこそこかかるものの、少なくとも手洗いするのと同じ位の時間に収まるはず。手洗いはすすぎに時間がとられる。
  • 飯を作り、食べ終わった後に空しさが残らない
    • 「ああ・・・洗い物しないと・・・orz とりあえず後でいいや・・・。浸しておこう・・・」
    • 食洗機導入後は、飯食ったらそこで全てが終了!飯作る→楽しい!→飯食う→楽しい!!→以上! いやっほーぃ!
  • シンクが腐りづらい
    • 残菜はまとめてドレンホース→シンク残菜ネット、もしくは本体の残菜ストレーナに溜まるため、シンクが腐りづらい。手洗いではすべての残菜を三角コーナーに流し入れるのは困難だし。食洗機ならそれができる!
    • 油汚れも高温の水と洗剤に溶けた状態で排水されるため、シンクの残菜カゴの目地が油でつまってヘドロになったりすることも無い。
  • 調理器具と皿が常に空いているため、次の料理を作る気が起きる
    • フライパンをみたらなんかつくるかーって気も起きるもんだが、洗い物→料理の順番になりがちな手洗いでは、飯作る気なんて起きない。
  • 手洗いよりも汚れが良く落ちる
    • 手洗いでは決して無理な、60~80度という油脂が溶ける温度のお湯で洗うため、油汚れが最強に良く落ちる。
    • シリコーン樹脂のへら(スパチュラ)を洗えば一発で体感できると思う。スポンジ+中性洗剤は何度スポンジをすすいだとしても油を伸ばしているだけで洗えてないと感じるようになる。食洗機で洗い、乾燥した後のスパチュラは、手で撫でても一切滑る感じが無い。
      • 手洗いでも中性洗剤+スポンジより、50度くらいのお湯を10秒かけ続ける方が油汚れが落ちることからも分かるように、常温で油汚れを落とそうということに無理があるようです。
      • 揚げ物が苦にならない。油に網をじゃぶ付けしても何の問題もない。鍋も内外共に綺麗になり、油臭さも残らない。
    • しかも、洗剤に素肌で触れる必要が無くなったことから、中性ではなく弱アルカリ性な強めの洗剤が使えるためなおさら。ガラス容器が透き通る。パナソニックのカタログ曰く、ビールの泡立ちが違うらしい。試したことはない。
    • 食洗機って手洗いより汚れが落ちなさそうってイメージを持っている人も多いと思われるが、予想以上に奴らは綺麗に落としてくれる。これは初めて使った人の多くが感じるようだ。俺もびびった。
    • 食洗機の専用洗剤には酵素が入っていて、こいつが日本での最大の的であるご飯汚れと卵汚れをどうこうしてくれるらしい。
      • 卵の黄身に洗剤を振りかけると、分解されて一瞬で穴が空くらしい。やったことないけど試してみたい。でももったいない・・・。
      • 実際、乾いたご飯汚れでも残ったことはないし、ハンバーグとか1日放置してまとめ洗いしても、通常コースでぴかぴかになるので問題ないだろう。
      • 油汚れに関しては文句を垂れる人は1人もいないと思う。
    • 落ちないだろうって汚れでも下洗いは不要。下洗いするとシンクが腐るし。
  • シャツがびしょびしょにならない
    • 洗い物するとシンクやシャツがびしょびしょになりがちだが、それともおさらばできる。袖が下がってきてうぜーとかそういうのも無い。手荒れも関係ない。
  • 調理器具とか皿とかふんだんに使える
    • 皿の枚数をいかに減らすかを考えて、調理をスポイルすることも無い。皿をふんだんに使って下ごしらえ。
    • 洗い物が増えるから、って理由で包丁で代用されがちだったフープロやスライサーを気にせず使うようになる。
    • 結果調理が楽になり、料理を作る気が起きる。速さとか効率じゃなく、副次的に調理が楽になるというか。これ重要。
    • みじん切りとか、時間がかかる上、野菜が散らばりすぎてやる気に起きないが、フープロ使っても使わなくても洗い物の手間は同じなら、そりゃフープロ使うから結果的に食洗機があるとみじん切り使う料理だってしたくなる?的な感じ。
  • 皿がすぐ乾くため、食器カゴが常に空できる
    • 乾燥機能も付いているのだが、高温ですすぐことから運転終了後の皿は70~80度近くあって、終了と同時に蓋を開放することで15ぐらいで余熱乾燥できる。
    • 故に電気代が嵩む電熱線による乾燥機能は使っていない。ブザーと同時に蓋を開けて、手で触れる位になったら食器カゴへ、15分後、完全に乾いたら食器棚へ戻すことで、次の料理を作るやる気が生まれる。
    • 手洗いでは1時間おきとかに食器カゴに数点濡れた食器が追加されて、乾きかけた食器がまた濡れて・・・っていつまでたっても食器カゴに戻せず食器が溜まる一方だが、食洗機だと15分で食器カゴを空にできる。
  • スポンジでは洗いづらい複雑な形状の食器が洗える
    • ザルとか、泡立て器とか、スライサーとか、おろし金とか。
    • スポンジでこの手の類は綺麗にならない。洗うだけでもストレス。スポンジすり下ろしてるだけに思えてくる。特にザルとか、スライサーの千切り側とか。
  • 高温で洗うため除菌ができる。
    • と言いつつも除菌モードは使ったこと無いが、少なくともぬるま湯手洗いよりも除菌力があるのは間違い無いだろう。手洗いで洗い残しが発生し、それが放置されて~ってのが無いのもでかいと思う。

デメリット

  • でかい!特に縦方向
    • 最大の問題はサイズ。面積ではなく体積。予想以上にでかい。家電店で見ると小さく見えるかも知れないが、元々小さいキッチンに入れた時のその圧迫感はすごい。
    • 設置面積は比較的小さく、小学校の机サイズもあれば余裕で乗るのだが、高さが60cmくらいと高く、そびえ立つ状態。
      • そもそも、設置面積は脚がかなり内側に入っており、どんな場所にもおけるようになっているので大丈夫だと思う。
      • 置けるには置けるけど、ってのが今回の問題。
    • 自分は、カウンターキッチンに置こうとしたが、カウンターキッチンの空間を全て埋め尽くし、カウンターキッチンじゃ無くなってしまう感じだったので、別途ラックを作りそこにおいてる。
  • アルミ鍋を洗うと変色する
    • 先述の通り、食洗機の洗剤はアルカリで、高温で更に反応が高まるためアルミが黒ずむ。見た目だけで他に問題はないし、そんな事言ってたらフライパン洗えなくなっちゃうから無視。
    • 洗えない食器にアルミって書いてあって、理由が「黒ずむため」・・・まー、クレーム回避用の脅しみたいなもんだろうって思って洗ったら一発で真っ黒になったww ある意味食洗機のパワーを感じた。
  • 洗い残しが発生するものもある。
    • 一般的に普通のスポンジ手洗いで落とせるものは食洗機でも問題なく落ちる。焦げ用スポンジ面やたわしを使うような汚れは食洗機では微妙に残ることが多い。
    • 食洗機の最大の敵は卵である。しつこい油汚れや、多少の鍋の焦げ付きだって下洗い無しで落ちる場合がほとんどだが、卵は強敵らしく洗い残しがちょくちょく発生する。
    • ほとんど洗い残しが出たことの無い食洗機でも、タマゴサンドの具は盛大に洗い残しが生じた。卵系だけは軽く下洗いした方が良いのかもしれない。
      • 使ってる洗剤が100均のもので酵素の量がショボイからかもしれない。食洗機のリファレンスとなる洗剤はジョイらしい。こいつは良く落ちるらしい。
    • 残菜が多いとそれが食器の上に乗っかった状態で乾燥したりする
      • そういう場合は気にせずつまんで捨ててる。ザルとかに引っかかりやすい。まぁしょうがない。
    • ターナーの先端の焦げ付きはほぼ確実に洗い残る。そもそもそこは焦げ落としスポンジでもかなり頑固なので当たり前だと割り切ってる。
    • 洗い残しが出たら、しょうがないと思ってそいつだけ手洗いする。
      • 食洗機は楽するために使っているので、「微塵たりとも洗い残しは発生させねぇ!」みたいなノリで使いたくない。疲れるから。だから下洗いは絶対せず、運悪く洗い残しが出たときだけ仕方ないと思い、そこだけ手洗いするようにしてる。食洗機は所詮ツールと思って気軽に付き合うのがいい。
  • 一人暮らしで節水ってそこまで重要じゃないんじゃ?って問題
    • 一人暮らし限定だが、水道代は定額+従量なシステムで定額の範囲が広いためそこまで節水は気にしなくても良いのではという意見も。とはいえ、皿洗う時間とガス代、汚れ落ちでメリットは多いにあるのだが。
  • 昔の機種はうるさい
    • 最近の食洗機は店頭運転展示でも分かるように無音。・・・が、5年くらい前の食洗機は洗濯機の脱水レベルの騒音を発し、うるさくて敵わない。運転中、同室で寝たりテレビを観るのは困難。
      • つまり、静音性を気にするならそこそこ最近のモデルを買えと。洗浄力はどの時代でもほぼ変わらないと思う。ここは洗濯機と同じ。
  • 食器入れが結構なパズル
    • 慣れるまでは5分以上かかる。食洗機の説明書には必ず食器の入れる流れがやたら丁寧に書かれているので(下カゴを引き出します、~をこのように並べます、カゴを戻します。次に・・・みたいに)、それにしたがってやっているうちに慣れる。手洗いでは5分じゃ終わらないし問題ない。手洗い5分で終わるような量なら、次回の食器とまとめて洗ったりもするし。
  • 食洗機に合わせて皿や調理器具を買うようになる。
    • 効率良く食器を洗うためには、食洗機を主眼として食器を選ぶ傾向が生まれる。
    • 20cmの皿は大量に入るが、22cmの皿は大物コーナーじゃないと入らないとか、そういうのがある。
    • 特に沢山入らないのは皿。椀は意外と入る。大皿だって普通に入るのだが、大量の中皿が難しい。カゴに縦2つに並べてギリギリ入らないサイズが中皿というか。
    • フライパンの深さとかを気にしたりするようになる。直径もそうだけど。20cmは気軽にホイホイ洗えてよい。
  • 食器は大量に入るのに、調理器具は意外と入らない。
    • ま、食器洗い乾燥機なので。と諦めてる。
    • 一人暮らしなのに食器と調理器具が同時に洗えず悔しい思いをする
    • 食器は大量に入るのに、鍋類を入れた瞬間全然キャパが足りなくなる。大人数なら調理器具と皿は当然別で回すものって割りきれるのに・・・入りそうで入らない悔しい。
    • 気にせず次回に回す事にしてる。
  • 設置場所はキッチンの水道から2.5m以内(排水ポンプのキャパの関係)、シンクより高い位置、コンセントの近くという限られた場所になる。意外と少ない。
    • 初回設置案では、給排水ホースが動線を塞ぐ構造だったりしたw
  • 設置には分岐水栓の取り付け工事(工事と言うほどでも無いが・・・)が必要
    • キッチンの水栓に分岐水栓を挿入し、食洗機に水を導く必要がある。このために、水栓の同定、1万円ほどする分岐水栓の購入、汎用な工具3点ほど、断水工事30分が必要となる。
    • 今回のwikiではここの部分の支援をしたい。全然難しくないので、賃貸への導入の敷居を下げたいと思う。

食洗機との上手なつきあい方

  • 食洗機は所詮補助ツールであると割り切って使うべし。
    • 洗い残しが出たからって怒る必要も一切ないし、そのときは当たり前と思って手洗いする。元々手洗いしなければならなかった食器なのだし。
    • 食洗機の仕上がりが完璧で無ければならないというプレッシャーを負わない。下洗いはしない。その汚れが落とせるか落とせないかは食洗機しか知らないので、過剰に心配して無駄な手間をかけたら本末転倒。
      • 焦げは食洗機にかける前後で落ちやすさは変わらないので特に下洗いはしない。
      • 卵は熱で硬化して落ちづらくなるので、経験上これは落ちない!って思ったやつだけ水洗いする。
  • 水が溜まるような食器の置き方をしない。
    • 茶碗の底とか。茶碗は傾けて置く。じきに無意識にできるようになる。
  • 奥と手前を使いこなす。
    • 食洗機の奥と手前は大物でも難なく入るので、ここを使いこなせるようになるとウマー。ただし奥はノズルを塞ぐことも考慮。
  • 乾燥機能は使わない(節制のため・・・)。
    • 終了と同時にドアを開放、カゴを手前に引き出し通気を良くすると同時に、その振動で付着した水をドアへ落とす。
    • 食器に水が溜まってしまっている場合はドアに捨てる。
    • 食器を余熱で乾燥させ、触れる温度まで下がったら今度は食器カゴへ。食洗機をすぐ空に。
    • しばらくして食器カゴの中身が全て乾いたら食器カゴをすぐ空に
  • ドレンホースに三角ネット用の網を被せておく
    • 残菜フィルタはポンプに残菜を入れないための機構であって、ドレンホースからは残菜が排出されるので、網で一網打尽に。
  • 残菜フィルタが唯一の手洗い食器
    • 流水だけでは落ちないので、ネットの上で指で擦って洗う。
    • 下洗いしないせいで、結構な量が引っかかってる。
  • 食洗機専用洗剤について
    • 泡立たない、弱アルカリ性の洗剤。
      • 食洗機はポンプによる熱湯高圧洗浄機なので、少量でも普通の中性洗剤が混ざるとNG。
      • 最大の特徴は酵素が含有されていること。デンプン汚れに対する酵素と、蛋白質汚れに対する酵素が入っている。
      • フライパンに残る水のミネラル分による白い汚れを軽減するための物も大体入ってる。
      • 漂白剤も大体入っている。そのためいちいち皿を漂白しなくても、普通に毎日使うだけで真っ白な皿に保たれる。特に茶やコーヒーとかで効果抜群らしい。
    • 昔は入手困難だったが、今はどこでも買える。スーパー、家電店、ダイソーには必ず置いてある。1箱300円くらいかなぁ。
    • ネットでみる限り、ジョイが最強にして標準らしい。別に特別高い訳では無い。各洗剤は特徴があるらしく、混ぜて使ってる人も多いようだ。
    • とりあえずはじめはジョイを買えばいいのでは無いだろうか。もちろん食洗機用のジョイね。ポンプものに泡立つ洗剤は禁忌。
    • 自分は350g100円のダイソー食洗機洗剤を使ってる。運転1回で5~6gなので、少なく見積もっても100円で70食分。楽さを考えれば微々たる消費だろう。
      • ダイソー洗剤は油汚れ・米汚れは問題なく落ちる。卵汚れはジョイとかより弱いのかもしれない。
      • 汚れの程度で洗剤を使い分けるのも良いのかもしれない。別にジョイがダイソー洗剤に比べてとんでもなく高いわけではない。といっても、ジョイはダイソーの1.5倍くらいするんだけど

食洗機選択のポイントと購入

各社の特徴

  • Panasonic
    • ブーメランノズルが2段のため洗浄力高い。
    • その代償としてでかい物が入らない。
    • エコナビで臨機応変に節約できるらしい
    • 独特なカゴの爪形状が使いやすそう。椀も皿も引っかかる特殊な構造。
  • 東芝
    • ブーメランノズルが底のみ+側面ノズルなので。収容力がでかい。フライパンだろうが6.5Lの圧力鍋だろうが入る。
    • その代償として洗浄力は松下に比べ若干劣ると思う。
    • カゴのレイアウトを自由に替えられる。冷蔵庫みたいに。入れる食器に合わせて臨機応変に調整できる。
  • 象印
    • 小さい!とにかく小さい。食器洗いだけに集中したモデルだと思う。
    • 小さい分、調理器具を洗おうとすると、使いこなすのが難しい。大きな食洗機で経験を積み使いこなせる、もしくはキッチンスペースは無く、フライパンと鍋は手洗いするなら・・・というなら十分選択肢になるだろう。
  • 個人的には東芝かなぁ。食洗機に求めるのは洗浄力ではなく気楽さだと思う

サイズ

  • 1人暮らしで食器4点だろうと何だろうと、初心者はでかい物を買うこと。
    • でかいほどパズルの難易度が下がるし、そもそも食器数は世帯人数に比例するが、調理器具は比例しないことに注意しなければならない。
  • 鍋のサイズも1人暮らしと6人世帯で6倍違うかというとそうでは無いわけで、つまりでかいやつがいい。1人暮らしでも5人用くらいが良いと思う。
  • 入れやすさチェックポイント
    • 注目すべきは自分が多用している中皿(20cm位)がどのくらい入れやすいかということ。前後の干渉とかをチェックし、何枚入るかを店頭で確認。
    • 中皿と上段カゴが干渉しないか確認。
    • 自分が持っている最大の鍋が入るかを確認。
    • まな板の入れやすさを確認
    • ステンボウルの入れやすさを確認
    • 包丁、菜箸、木べらの入れやすさを確認
    • どの程度の皿と調理器具の同時洗いが可能なのか確認

購入

  • 新品価格は、価格.comとか使って相場を調べてみてください。3~5万円だろうか。
    • 新モデルが出るときは3万とかで投売りされる傾向が高かったように見えた。
  • 中古価格の相場は、古いモデルは一律5000円という一線があるらしい。
    • ヤフオクを見ても即決5kがかなりの数出品されている。
    • 自分もドハでたまたま見かけた東芝機5000円(排水ホース無し)をその場のノリで購入。無理やり2シーターに載せる。そう考えると中古相場5kは正しいのかも。
    • 中古でもよい方や、食洗機の使い勝手を知りたい方は中古5kが気軽でいいのでは。ただし本体価格以上に、棚や分岐水栓、ホース代がかかったりするが。

賃貸アパートへの食洗機の導入

水栓の同定

食洗機をキッチンに導入するためには分岐水栓の導入が必要です。
分岐水栓が無いと、脱衣所に食洗機を設置し、洗濯機の前に据え付け、洗濯機と水道を排他使用となり、ドレンホースは風呂場へと垂らす悲しき状態が発生します。
・・・自分のように。

裏返せば、洗濯機用の水栓があり、そのそばに排水溝さえあれば食洗機はとりあえず導入は可能です。
ですが、キッチンにあった方が便利です。まじで。
皿を脱衣所に持って行かなくてもいいし、調理中の調理器具をちょいおきできるし。

  • 型番シールが水栓に貼ってある場合
  • シールが無い場合
    • 以下の流れで水栓を同定します。

水栓タイプの見極め

さて、自宅キッチンの水栓を同定するために、まずはキッチンの水栓がどの区分にあたるのかを知らなければなりません。

水栓の種類は次の区分に分けられます。

  • 壁出しタイプ:鉛直面(壁)から水を引いてるタイプ。
    • 単水栓(水・湯のどちらか1つのみ)
    • 混合水栓(水・湯両方を任意の比で混ぜて出せる)
  • デッキタイプ:水平面(シンク)から水を引いてるタイプ。
    • 単水栓(水・湯のどちらか1つのみ)
    • 混合水栓(水・湯両方を任意の比で混ぜて出せる)

風呂とキッチンはそこそこの家ならほぼ間違い無く混合水栓でしょう。
混合水栓は次の2つに分かれます。

  • 混合水栓
    • 2バルブ(バルブが2つあって、水量と湯量を独立に制御するタイプ)
    • シングルレバー(レバー1つで水量と湯量の比をクロスフェード的に変えられ、レバーの上下でトータルの水量を変えられるタイプ)

壁出しorデッキのシングルレバー混合水栓が多いのではないかと思います。

で、自宅の水栓はこれ。
同定1.jpg
同定2.jpg
同定3.jpg
同定4.jpg

どう見ても、デッキタイプのシングルレバー混合水栓です。本当に(ry

水栓メーカの見極め

  • 水栓タイプが分かったら、水栓のメーカを突き止めます。この2つの情報だけ分かれば、後は水栓のイラスト集を元に簡単に水栓の型番を突き止めることができます。
    • ってか、型番のシールが残っていればそれでいいんだけどw 大体型式のラベルは経年で真っ白になってたりする。自分もそうだった。
    • JWWAは協会の名前なのでメーカ名じゃないです。
    • 自分の場合、アポ無しで賃貸の管理会社に聞きに行ったらメーカーは判明しました。どうにもメーカが分からない場合、有名メーカ(TOTO、INAX、KVK)の水栓イラスト集を端から見ていくといずれ分かるのでは無いかと。特に、水栓の形状は各メーカで特徴があるので、ぱっと見KVKっぽいなーってのは分かると思います。
  • メーカと水栓タイプが分かったらPanasonicのサイトへいき、メーカと形状から探すの部分へ先ほどまでで突き止めた検索条件を選択し検索します。
    • 分岐水栓の検索 | 分岐水栓ガイド | Panasonic
    • 何故Panasonicがここまでしっかりとした水栓検索データベースを自社サイト内に持っているかと言うと・・・。
      • Project Xをご覧下さい。
      • 簡単に言えば、日本の水栓形状全てを網羅した分岐水栓を用意できない限り食洗機普及は無いと考え、ナニワ製作所っていうなじみの町工場と二人三脚の形をとり、あらゆる水栓に挿入できる分岐水栓を削りだしたからなんですね。
  • 分岐水栓検索で適合分岐水栓が1つに定まった場合、水栓を同定するまで行う必要は無く、そこで終了となります!しかし、シングルレバー混合水栓の種類は多く、ほぼ間違い無く水栓の同定が必要になると思います。この場合、以下のような検索結果が表示されます。
    • "メーカー名:(株)KVK、 水栓のタイプ :デッキタイプ、 水栓の種類:湯水混合栓、 レバーの種類: レバー、 の条件で検索しましたが、適合する分岐水栓が絞り切れません。"
  • 分岐水栓が絞りきれなかった場合、次のステップへ。検索結果のページに表示される"写真付きガイドページで再確認"のPDFを全て確認し、自宅の水栓の型番を突き止めます。

水栓の同定

  • メーカーとタイプを入れたのに、適合分岐水栓が絞れなかった場合、写真付きガイドページと自宅の水栓を見比べて、水栓を同定します。
    • ガイドページは複数ページに分かれていることが多いので、全て見てみましょう。
    • ちなみにこの水栓写真集から自宅の水栓の型番が分かると、自動的に適合分岐水栓が分かるようになってますので、最終ステップとなります。
  • 見分けるポイント
    • レバー
      • レバー取り付け部の膨らみ方
      • 上からみた形状
      • 横から見た反り具合
      • レバーの色
    • 蛇口先端
      • 膨らみがあるタイプか否か
      • 先端カバーの色
      • ストレーナーカバーの色
      • シャワー/ストレート切りかえの有無
    • 蛇口付け根
      • 水抜き栓の有無
      • デッキから蛇口が生えてくるまでの高さ
    • デッキ部分
      • 上から下まで完全にストレートな形なのか、デッキ付近が取り付け用に膨らんだ形状なのか。
  • 前出の写真と写真付きガイドから、自宅の水栓はKM346MSもしくはZMSであることが分かり、適合分岐水栓はCB-SKE6、なにやら工具が必要な場合があるということが判明します。
    • 必要な補助工具がある場合、写真付きガイドページにその旨が書いてありますので、型番と共にググって情報を得ます。
  • 補助工具について
    • 調べてみると、どうやらKVKの水栓はシンクへの取り付けが強固らしく、なかなか固定ネジがまわらないことで有名なようで・・・。型番とかで調べて情報を探ると必要な専用工具というのは、以下のフックスパナG26とでっかいスパナG26のようです。
    • ちなみにシングルレバー水栓がどのようにシンクについているかというと(若干自信はないですが)、シンクに丸穴が開けられ、そこに水栓を差し込み、シンクの表と裏から大きなリングナットで挟み込むように固定、そしてゴムホースでお湯と水を水栓に導いています。
      • 分岐水栓挿入時はレバーの下の筒を開き、中のカートリッジを取り出しますが、このときに水栓本体ごと回転してしまうと、まぁそもそも緩めたいネジは緩むはずが無いし、シンクの穴がバカになったり、ゴムホースがゆるんで漏水しちゃったりするようです。
      • KVKの水栓の壁側には、爪付きフックスパナを引っ掛けて共回りを防ぐための小穴があいており、ここになにかしらの工具を引っ掛け、回転を防ぐようです。このフックスパナがKVKのG26というもので、5~600円で買えるようなので、自分で作れそうだなとも思いつつ、諸事情もあって安全策として購入しました。どこかの通販サイトでメール便使って安価で買ったような。結果的には固着も無く、すんなり開いたけど・・・。
      • これがG26

フックスパナ1.jpg

  • こんな感じで使う。

フックスパナ2.jpg

  • 一方のでかいスパナG26は、モーターレンチというくわえ幅の大きいモンキーレンチみたいな工具で代用出来ますので、購入は見送り。この水栓の頭部のナットのサイズは38mmらしいので、これを咥えられるモーターレンチをD2で購入。安物だったので1000円くらいだったような。2000円もあれば買えると思います。

どうにも水栓のメーカや型番が分からない場合

分岐水栓の選択と購入

  • Panasonicの水栓サイトで見つけた自宅の水栓に適応する分岐水栓の型番をググる。
  • ググった型番そのものを購入してもいいし、互換品の他メーカーのものでもいいので、どの分岐水栓を購入するかを決める。ある型番で調べると、大体の店では商品名に(~~互換品)などと書かれているケースが多い。
    • 分岐水栓はナニワ、TOTO、ヤンマーの3社が選べることが多い。それぞれ機能以外の微妙な部分が異なるので、好みのものを選ぶ。
      • 価格
      • 生産終了品による入手製or価格の問題
      • 分岐水栓付属コックのデザイン
      • 水専用(給湯使用=ガス湯沸し機等併用の高速運転 の不可)
  • シングルカートリッジ式のものしか調べたことがないので、他のタイプの価格は分からないが、大体1万円くらい。結構高い。まー、届いてビックリしたんだけど、シングルカートリッジ用の分岐水栓は、町工場で1つ1つ削り出されたような雰囲気満点の、予想以上に重い削りだしパーツです。高いのも分かるような・・・。

設置場所の検討と食洗機ラックの製作

でかい図体の食洗機をどこに置くか迷ったあげく、設置用ラックを製作したのだが・・・。今回の食洗機導入で一番手間がかかったのは分岐水栓の導入ではなく・・・ここです。

設置場所のポイント

  • シンクの底面より食洗機の底面が高いこと。
    • 原理的に超重要です。でないと排水できません。が、完全にその事を忘れて1つラックを作ってしまった俺orz
  • 排水ホースの長さが3m以内で、排水ホースの立ち上げが10cm以内となる位置
    • 値は機種によるが、どちらにせよ排水ホースに残水が発生するため、立ち上げは0が望ましい
    • 吸水ホースの長さに制限は無いが、排水ホースは排水ポンプの能力上、長さに制限がつきます。
  • 吸水ホースが届く位置
    • 先述のように、吸水ホースはやろうと思えば延長できるので問題ないけど。
  • 電源ケーブルがコンセントに届く位置
    • 電気は延長ケーブルで取り回せるので、自由度が高い。
  • 人の導線をホースがぶった切らないこと
    • 自分の最初の設置案ではこうなってたw 電源は床まで下げられるんだけど、排水ホースはそれが出来ないので、シンクから離れた場所に置こうとすると意外と陥りやすい。
  • 設置場所にそこそこの強度が得られる場所であること
    • 食洗機自体結構重量があり、そこに陶器や水が入るため

設計

  • 設置場所が決まったら適当に木製ラックを設計。2X4とパネコートをコーススレッドでやたら頑丈に製作した。
    • 製作風景。当然製作も賃貸臭が・・・
      ラック1.jpg
  • 吸水ホースの取り付け部分にはエルボーがついているのだが、純正排水ホースが中古購入時に付属しておらず、ストレートなホースを無理矢理使うため、ラック側に逃がしの溝を掘る必要があった。
    • 丸ノコで竹の子にして・・・
      ラック2.jpg
  • 彫刻刀で掘る!
    ラック3.jpg
  • コンロ下の扉が開かなくなってしまうのを避けるため、脚を1本抜いた設計にしたが・・・結局2X4の幅がでかすぎて扉は45度も開かなかった、いみねーw
    ラック5_0.jpg

食洗機の設置

  • ラックに置くとこんな感じ。
    ラック4.jpg
  • 電源ケーブルをつなぎ、アース線を壁コンセントのアース端子にねじ止めする。
    • 水物の家電製品なのでアースは必ずとりましょう。(俺は今とってないけど・・・。危ないのでアース栓延長して冷蔵庫の脇から取る予定。)

分岐水栓の設置

メインディッシュ!・・・でも意外と簡単。

今回はシングルレバー式混合水栓用の例で説明。どのような水栓タイプにせよやることは簡単で、水栓の途中の水が流れている箇所を切り開き、そこにT字型の分岐水路=チーズを挿入し、分岐先に新たな蛇口を付ける。それだけ。

作業の前に

  • シングルレバー混合水栓の仕組み
    シングルレバー混合水栓がどういう仕組みになっているかというと、40mmくらいの筒の中に、止水と混合を司るカートリッジが入ってて、こいつにレバーを取り付け、金属筒に納めてある。よく見るシングルレバー水栓の中には外見とほぼ同じサイズのカートリッジが入っているだけ。じゃぁこいつを分岐水栓にするにはどうすればいいかというと、側面にネジを切った金属筒で水栓を延長し、カートリッジをこちらに移植しレバーを付けるというわけ。
  • 今回のケースで必要な工具
    • 水栓形状で必要な工具は異なると思いますが、自宅のシングルレバーデッキタイプに分岐水栓を挟む場合次のものを揃えてから作業に入りましょう。
      • 38mm以上を回せるモーターレンチ、もしくはそれに類似するもの。
      • 共回り防止用フックスパナG26かその代用品
      • モンキーレンチ1本(小さめでよい) 分岐後の水栓取り付け用。トルクはかけないし、呼び径は大きく様々なサイズが考えられるため、普通のオープンレンチよりモンキーがいいと思う。
  • 施工時間と施工の時間帯
    • 初めてやる場合でも30分くらいで済むと思います。ネジが固着していなければ難しい事はありません。
    • 当然ですが施工中は水道の元栓もしくはシンクの元栓を締める必要があります。後者なら影響はシンクにしか及ばないのですが、案外ものだらけのシンクの元栓を締めるのが困難だったり、シンクに元栓が無かったりで、家の水栓そのものを締める方が楽だったり。その場合、トイレやら水道が使えなくなるので家族がいる場合は深夜の30分間とかの方が良いのかも。もちろん作業者自身もトイレに行けなかったりするので、トイレにいってから始めた方がいいのかもw 多少水を汲んでおくと、汚れた手を洗えたり、お茶を飲めたりで気楽に出来るかもw
      さー、作業に移りましょう。

止水栓を閉める

  • おなじみの青い蓋を開け、手を突っ込んでバルブを閉めます。大体部屋番号が書かれていますので、間違えて他人の家のバルブを閉めないようにw
    止水栓.jpg
  • 蛇口を開けて水が出ないことを確認しましょう。当たり前ですが、元栓が閉まってないのに分岐水栓を挟もうものなら部屋中どえらいことになりかねません・・・。

分岐水栓を開封する

  • こんな感じのものを今から左側の水栓に挿入します。写真のようにT字型のただの延長パイプです。何もびびることはありません・・・。
    分岐水栓01.jpg

レバーのネジカバーを外す

  • 赤と青のマークが書かれている蓋をマイナスドライバーか爪で外します。カートリッジとレバーを固定するネジが見えます。
    分岐水栓02.jpg

レバーを外す

  • 止水状態にレバーを倒した後、サイズのあったドライバでネジを回し、レバーを上に引き抜きます。
    • このネジはKVKではネジロックが塗布されており、結構なトルクを必要とします。基本に忠実に、しっかりとドライバを押しつけ、舐めないようにしましょう。マイナスプラスネジとはいえ、舐めたらかなり面倒な位置ですので。
      分岐水栓03.jpg

止水状態の写真を撮るか覚えておく。

  • ご存じの通り、シングルレバー水栓は上げて止水と下げて止水の2パターンがあります。カートリッジから生えているレバーがどちらに傾いているか写真を撮って置くのをお勧め。退去時のためにも。この場合は手前が止水。
    • この後カートリッジを抜いて再挿入しますが、前後逆に再挿入してしまうと、レバーの止水動作が逆転します。逆がいい人は逆にしても良いのですが、賃貸的にはまずいでしょう・・・。ってことで。
    • このため、作業中にはカートリッジから生えるレバーにちょっかい出さず、元から倒れている方向を保持しておきましょう。

カートリッジが入っている筒を外す

  • 下側にフックスパナをかけ、上の6角部分にモーターレンチをかけて、カートリッジのホルダー部分を回します。基本は順ネジです。
    分岐水栓04.jpg
  • こんな感じになります。シングルレバー水栓ってこうなってるんですね。お湯と水が通る穴が1つずつ、白いプラスチックがカートリッジで、その右の筒がホルダーです。
    分岐水栓05.jpg

カートリッジの取り出し

  • カートリッジを取り出す。上の写真で既にとれてたけど・・・。
    • Oリングが水栓側に残っている場合、カートリッジ側に移し取ります(カートリッジを分岐水栓内部に移植するため)。
      分岐水栓06.jpg
  • カートリッジがビバンダムにしか見えない・・・。

ダミーカートリッジの取り出し

  • 購入した分岐水栓の中央部を押し、ダミーカートリッジ(仮称)を押し出す。
    • ここを強めに押すと・・・
      分岐水栓07.jpg
    • スポッ!っと抜ける
      分岐水栓08.jpg
    • こんな感じ。左のダミーカートリッジを、元々のカートリッジと置き換え、その周囲を右側のチーズで覆って分岐させる。
      分岐水栓09.jpg

ダミーカートリッジを挿入する

元々カートリッジがあった位置にダミーカートリッジを置き、内部水路を延長する。

  • 分岐先に水/お湯どちらを出すかはこのダミーカートリッジの上下で決まる。
    • 写真では分かりづらいが、手前の穴は赤く塗られている。
      分岐水栓10.jpg
    • これを天地(だったか手前・奥? 説明書を参照。自分も参照したら追記するかも?)どちらにするかで決まる。
      • 給水・・・運転時間が長い。電気でお湯を沸かすので恐らく安い。自分はこっち。
      • 給湯・・・給湯器の設定を60度くらいにして、給湯する。普通はガスで湯を沸かすのでコストは嵩むかも。運転時間は短縮できる一方、食洗機の使用水量が余りに少ないことから、お湯が出始めるまでに洗いやすすぎ1が終わってしまい微妙という意見もある。
  • 分岐水栓の説明書を参照しながら、ピンの位置を水栓に合わせてダミーカートリッジを置く。
    分岐水栓11.jpg

分岐水栓のカバーを取り付ける

  • ダミーカートリッジを押しだした抜け殻の方を被せて、手で締め付ける。手で締められる程度のトルクで十分らしい。まぁ水漏れせず且つ固着しない程度に調整してみて下さい。
    分岐水栓12.jpg
  • 全トルクをかけ終える寸前に、分岐方向を好みの方向へ調整する。
  • はじめは右90度に出したけど、シンクの肩に中性洗剤を置けなくなり不便だったので、右斜め奥に変更した。

本来のカートリッジとそのカバーを取り付ける

分岐水栓の上に元々のセットを設置し、締め付けます。

  • ダミーと同じように、爪をあわせてカートリッジを置く
    分岐水栓20.jpg
  • ここで注意!CB型番の分岐水栓付属の説明書には、カートリッジの通水口(カートリッジ底側面の切欠き)を奧側に~と記述されているが、これはレバーを下げると水がでる場合であり、一般的な表現にはなっていません。
    • 罠です・・・。え、最初とカートリッジの向きが違うじゃん、いいのか?と思いながらも締めこんで、1階に下りて元栓を開けて戻ってきたら水が全力で流れていて、うわあ・・・と思いながら1階にダッシュ!元栓を締め、片付けた工具を持ち出し、レバー外してホルダーを緩めてカートリッジを180度回すはめにorz
  • ここでの結論は、カートリッジは元の写真通りにするということ。それぞれ以下を設定する要素となってます。
    • 分岐水栓内部のダミーの天地:給水/給湯
    • カートリッジの前後:レバー上下方向に対する止水/通水の選択
  • 説明書を信じて元通りでは無い向きにカートリッジを入れてしまった例orz
    • レバーの向きや通水口の向きが取り外した地点と逆。
      分岐水栓13.jpg
  • ほどほどのトルクで、ホルダーを締め付ける
    分岐水栓15.jpg

レバーを元に戻す。

  • まぁ、普通に元に戻すだけ。
    分岐水栓16.jpg

分岐水栓に水栓を取り付ける

なんだかおかしい表現だが、現地点では分岐水栓というよりただの分岐なのでw ダーダーモーレー

  • 付属の水栓をモーターレンチとモンキースパナで取り付けます。シールテープは不要。
    分岐水栓18.jpg
  • 分岐水栓側の水栓を閉める・・・重要
    • 写真をみてもらえば分かりますが、分岐水栓には緊急止水弁がついてます。
    • 分岐水栓が開の状態で過ってホースを抜いた場合に緊急止水がかかりますが、一方で初めて使うときはまさしくこの状態に置かれているため、こいつを守らず元栓を開くと止水弁が作動します。
    • 水の元栓を締めて飛び出した弁を傾けながら押し込み、内圧を抜くという二度手間が発生。ホースを挿すまでは焦らず分岐水栓を閉じたままお待ち下さい。
    • この辺のことは説明書にも記載あり。
      分岐水栓17.jpg

元栓を開弁する

大イベント。初めてだと恐い。

自分の部屋は2階なので、1階にいって開弁し、部屋に戻ってきたら分岐水栓の隙間から左右へと水を拭きだし水没してたらどうしようとか色々恐かったが、別に問題無かった・・・。

  • 水栓を全て閉めます。
    • シングルレバーを止水側に倒します。
    • 分岐水栓を止水側にします。セッティング済みの食洗機があれば、安全の為接続した方が無難かも。

不安な要素があるなら、御守り程度に水栓にステンレスのボウル被せたりしてもいいかもw
さて、次は開弁です。

  • 水栓に向かってお祈りした後、ゆっくりと部屋を立ち去り、元栓に赴き、元栓を開いたらダッシュで部屋に戻りますw
    • キッチンのドアを開け、水が一切出ていなければ一応おk
    • 2人いた方が安心かも。まず何も起きないとは思うけど。
  • ガス給湯器を給湯可能な状態にし、混合水栓が正しく動作しているかを確認します。
    • レバー角度と水・お湯が正しい組合せになっているかチェック
  • (食洗機を設置した後で)分岐水栓に通っているものが、水・お湯どちらかを触ってチェック。

配管の配置

  • 食洗機に給水ホースを取り付ける。
  • 純正2mの吸水ホースに市販の延長用吸水ホースを繋ぐ。
    • 純正吸水ホースでは長さが足りなかったため。
    • 延長用吸水ホースは、家電量販店の洗濯機コーナーや、ホームセンターの水道コーナーに売ってます。2mで1580円くらいだったような。1m延長で良かったなと後悔。
  • 分岐水栓に給水ホースを接続し、分岐水栓を開いて水漏れが無い事を確認する。
    分岐水栓19.jpg
  • 排水ホースを取り付ける。
    • 排水ホースが無かったため、よさげな内径のホースをホームセンターで切り売りで買ってきて、食洗機に挿す。一応タイラップで締め付けた。
  • 給排水ホースを共にタイラップで束ね、排水ホースを常に下り勾配になるように、針金でS字フックっぽいものを作り、シンクまで誘導。排水ホースはお湯が流れるため、常温では下り勾配でも・・・っていうパターンに注意。
    • こんな感じで配管作業中
      ホース1.jpg
      ホース2.jpg

まとめ

  • 食洗機は貴重な時間を捻出し、油汚れや複雑な形状という手洗いが苦手とした対象を綺麗に洗うことができるため、料理を行うモチベーションを上げる極めて有用なツールであると実感した。一方で卵汚れを苦手とするのも本当であることを実感した。
  • 食洗機の選び方を紹介し、実際の導入方法を紹介した。実際の導入では、専門業者に一切頼る事無くインターネットだけで分岐水栓を選ぶ手法を紹介し、通販とホームセンターで入手できるような軽易な工具数点のみで取り付けを行った。
  • 食洗機導入で最大の壁となる分岐水栓は、未経験者でも30分ほどで取り付けられることが分かった。

参考文献

質問等、お気軽にどうぞ

  • 以前toto -- [[野村と申します ]] 2012-07-06 (金) 15:54:39
  • 以前totoの食洗機を遣っていて今回パナソニックのプチを購入しました。分岐栓と給水ホースがつなげません。分岐栓がネジ込みになっていて付属の給水ホースにどうしたらつながるのかわかりません -- 2012-07-06 (金) 15:59:06
  • 分岐水栓のコンセントって、地味に規格が変わった時期があったと聞きますが、それでもネジ式のコンセントってのは聞いたこと無いですね。現状入手できる分岐水栓も食洗機側ホースも、ほとんどが洗濯機のホース規格のやつなので、今後を考えると分岐水栓を最近のに置き換えてしまうのがいいのかも。情報が少なすぎて現状が把握できてませんが -- ほっけ? 2012-07-07 (土) 21:05:13
  • 分岐をつけるとその分、水道口が上に上がりますが、それをしたに下げる方法ってご存知っdすううっdすう? -- Marisa? 2014-07-18 (金) 12:07:08
  • はじめまして。 -- 真壁? 2016-11-16 (水) 08:58:26
  • 昨日食洗機を購入しとりつけたのですが水がでません。 -- 2016-11-16 (水) 08:59:59
  • 上がったものは下がらないので、蛇口自身をこの際変えても良いかもしれません。水が出ないのは情報不足で分かりません。元栓があいていれば水は出るはず。 -- hokkemirin? 2016-11-23 (水) 22:30:09