19スレ/昔のお菓子を頬張りながら老後を語るまどほむ

Last-modified: 2014-04-15 (火) 19:10:02
675 名前:昔のお菓子を頬張りながら老後を語るまどほむ[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 21:36:11.61 ID:iEFaH9k80
からころと小さく音を立てて口の中を転がる凹凸とした、心地いい口当たりと優しい甘さの金平糖が私の顔を綻ばせる
「ねぇほむらちゃん、今時のお菓子も素敵だけど昔からあるお菓子ってなんでこうも魅力的な美味しさがあるのかな」
私がそう問うと可愛らしい造形のミニカステラを頬張ってもくもくと小動物のような可愛い咀嚼をしているほむらちゃんがそれを飲み込む
「うーん…そうねぇ…前に出すぎていない程よい甘さ…にあるんじゃないかしら」
ほむらちゃんはそう一返事した後はよほど気に入ってるのかもう一口、ベビーカステラを小さな口に放り込む
あまり大きく口を開けることを好まないほむらちゃんにとってこういった一口で食べれる小さなお菓子はありがたいのだとか
「そっかぁ…確かにそうだよね。今時のお菓子は甘さがかなり前に出ちゃってる感じだもんね」
私は私で再びからころと金平糖を転がしている 一度口にすると止め時が分からないのが昔ながらのお菓子なんだよね
「私は…今のお菓子よりもベビーカステラやカルメ焼きとかの素朴な甘さのお菓子の方が好きかしら」
あー…確かにほむらちゃんってそういうお菓子の方が似合いそうだなぁ…と、妙に納得してしまう
田舎のおうちの掘り炬燵に足を入れてかりん糖を食べているほむらちゃんの姿を思い浮かべるもののあまりの違和感の無さにふっと小さく笑ってしまう
「? どうしたのまどか?何かおかしいことでも言ったかしら?」
「うぅん…ほむらちゃんってさ、そういうお菓子を食べる可愛いおばあちゃんになるんだろうなぁって想像してたの」
きっと美人で可愛いおばあちゃんなんだろうなぁ…すごく羨ましいよぉ
「なっ…それってなんだか遠回しに失礼なことを言われてる気がするんだけど…」
頬をほんのり赤く染めてベビーカステラのように小さくぷぅと可愛らしく顔を膨らませるほむらちゃん
「そんなことないって。でもちょっとした田舎でおばあちゃんになった私とほむらちゃんで掘り炬燵囲んでお茶飲みながらお菓子食べたいなーって思っただけだよ」
「…ふふ…そういう老後も悪くはないわね。で、でもこの歳で考える事じゃないでしょう?」
確かにまだ中学生の私達が考えることではないよね…でもそういう生活に惹かれるものもあるのだ
「え、えへへ、まぁねぇ……でもそうだなぁ…私とほむらちゃんだけじゃ寂しいから子供や孫の顔も入れたいよね」
そう言うとほむらちゃんがぎょっとした顔をする
「こ、子供!?孫!?……ま、まどかのその発想力には毎度脱帽するわ…」
「えへへへ…それほどでもないよ…」
「ま、まぁ…これから…よね…そういう老後を迎えられるように頑張っていかないと、ね…」
「…うん…頑張ろうねほむらちゃん」
「でも田舎暮らしって思ってるよりもずっと大変らしいわよ?ご近所付き合いを始めとして交通の不便さや野生動物とか虫に悩まされるとか色々とあるみたい…」
「や…やっぱり…一筋縄じゃいかなさそうだね…」
「あ、そうそう、靴の中にムカデがいたりするから履く時は必ず裏返して叩くそうよ?」
「ひ、ひぃっ!?ほむらちゃん脅さないでよぉ!?」
栃木の某市の実家はとても良い所だったぜ…飯も美味いし水も美味い。猪肉うめえ。…交通が不便だし携帯の電波状況がアレだったけどそれ抜きで良い所や

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