27スレ/141

Last-modified: 2014-04-18 (金) 21:25:37
141 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/29(日) 08:56:12.01 ID:la0TjCXH0
「まーどかっ」
「・・・」
「まどかったら」
「・・・」
「・・・・・・えい」
「うひゃぁぁあ!・・・さっ、さやかちゃん、なにするの」
「なにするの、じゃないよーっ。まどか、ぼーっとしてどうしたの?」
「えっ・・・ううん、べつに」
「べつにってことないでしょ?あたしたちの仲じゃん、なにか悩みでもあるなら相談してよ」
「さやかさんさやかさん、今のまどかさんの眼は、恋する乙女の眼でしたわ」
「ふぇぇっ!?」
「こっ、恋!?そうかぁ~ついにまどかも恋愛に悩むお年頃ですかぁ・・・うんうん、さやかおねーさんはうれしいぞ」
「もーっ、ふたりともからかわないでっ・・・・・・恋っていうか、その・・・・・・気になる人は、いるけど・・・」
「はは・・・ごめんねまどか。で、気になる人ってだれ?あたしたちも知ってる人?」
「・・・・・・もしかして、転校生の暁美ほむらさんかしら」
「どきっ」
「あっ、まどか今どきってした」
「図星ですわね」
「うぅ~・・・・・・たしかに・・・そう、だけど・・・」
「そっか、まどかの初恋は女の子だったか・・・確かにあの転校生、美人っちゃ美人だもんね」
「でも、なんだか不思議な雰囲気がありますよね」
「で、謎のクールビューティーに一目惚れしちゃったまどかはどう思うの?転校生のこと」
「うう、やっぱりからかわれてる気がするよ・・・。・・・あのね、ゆうべ、あの娘のことを夢で見た・・・ような、気がして」
「あははっ!まどか、それで運命感じちゃったってわけ?」
「もう、茶化さないでよう・・・でも・・・・・あのひと・・・」
「・・・どんな夢だったんですか?」
「うん・・・断片的で、よくおぼえてないんだけど・・・・・・。あのひと・・・ほむらちゃんは、なにかと戦ってたの」
「ずっと、辛そうで、悲しそうで・・・すっごく苦しんでるの」
「それでね、わたしのほうを振り向いたとき、わかったんだ・・・ほむらちゃんが辛そうな顔をしてるのは、わたしのためなんじゃないかって」


144 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/07/29(日) 09:18:17.29 ID:la0TjCXH0
「ほむらちゃんて・・・・・・それで?夢は終わりなの?」
「うーん・・・あとはよく覚えてない。・・・へんなぬいぐるみがいたってくらいで・・・」
「それでね、教室に入ってきたときのほむらちゃん・・・その夢と同じ表情をしてたの」
「すごく辛そうで・・・なにもかも諦めてるのに、がむしゃらに生きてるみたいな・・・」
「ふーん?あたしには単なる無表情にしか見えなかったけどなぁ」
「でも、まどかさんのそういう直感って、ときどきすごく当たりますよね」
「あたしにはよくわかんないけど・・・それでまどか、その・・・ほむらのこと、どうしたいの?」
「うん・・・ほむらちゃんが、わたしのために悩んでるなら、わたしはほむらちゃんの力になりたい」
「でも・・・まどかさんの直感が本当かどうか、暁美さんがどう思っているかとか、まだ確かめてはいないんでしょう?」
「・・・だから、どうしたらいいのかなって」
「やっぱりさ、こういう時は思ったことをずばーんっ!て言っちゃったほうがいいんじゃない?」
「さやかちゃん、そんなかんたんな・・・」
「でも、あたしたちだってそうでしょ?親友だもん。思ったことはきちんと伝えなきゃ、友達にすらなれないんだよ」
「まあ・・・さやかさんの意見は極論だとして、暁美さんと一度、きちんとお話をしたほうがいいかもしれませんよ」
「そう・・・だね、うん。ありがとうさやかちゃん、仁美ちゃん。わたし、明日ほむらちゃんとお話してみる」
「でも、どうやって切り出すの?いきなり『夢の中で会いました!』なんて言っちゃったら、まどかは変な子だって思われちゃうんじゃない?」
「あう・・・そうだよね」
「じゃあ、お昼を一緒に食べるというのはどうかしら?それなら自然なかたちで暁美さんとスキンシップを計れますわ」
「そっか・・・うん・・・ほむらちゃんとお昼・・・えへへ」
「なに照れてんのよまどかはぁ・・・まあ、ご飯に誘うってのはいい手かもね、そこから仲良くなってけばいいんだし」
「肝心の話のほうは・・・まあ、もうちょっと親しくなってからのほうがいいんじゃない?」
「うんっ、ふたりともありがとう。わたしっ、がんばってみるね!」
「まどかも、思い立ったら即実行が板についてきてるなぁ」
「さやかさんの影響ですわね」
「あっ、やっぱり?あはは・・・・・・はぁ」
「辛そうですわね、さやかさん」
「そりゃぁ、ねぇ・・・まどかに好きなひとができたってのは、喜ぶべきことなんだけどさ」
「・・・なんか、変にジェラシーだよ、あたし・・・・・・はぁ~、あたしってこんなにイヤなやつだったかなぁ」
「私でよければ、相談にのりますわよ」
「うん・・・ありがと仁美。仁美がいてくれてよかったよ」
「まあ私も、恋のライバルは少ないほうがいいですし?ねっ、さやかさん・・・♪」

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