39スレ/温もり

Last-modified: 2014-04-30 (水) 17:39:55
181 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/12/02(日) 21:07:14.52 ID:UcrSltTU0
今年の寒さは厳しくなるとは聞いていましたが、蛇口の水が凍るほどとは思いませんでした。
こんな日に限って、掃除の当番だなんて。自分の薄幸体質を呪ってしまいそうです。
掃除が終わり、流し台で雑巾を絞り終えるころには、手に感触が残らないくらいキンキンに冷え切ってしまいました。
「うぅ~冷たいよぉ。ねぇ、ほむらちゃんもこっちにおいでよ」
一足先に教室の戻っていた鹿目さんは、大型ストーブの吹き出し口に目一杯手を伸ばして暖をとっていました。
私もその隣にお邪魔して、かじかんだ手を暖めます。
ストーブの前に並ぶ4つの手。
鹿目さんと一緒に同じ事をしてる、と思うだけで少しドキドキしてしまうのでした。
ふいに、手に少し冷たい感触があって。
「こうしたほうが、暖かいでしょ?」
さも当然、という涼しそうな表情で私の手を握るまどかさん。
近いです。ちょっと近すぎやしませんでしょうか。
「手、震えてるよ?まだ寒い?」
この胸の熱をいつまで隠し通せるか、ちょっと自信がありません。

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