44スレ/8年目の夜に

Last-modified: 2014-05-02 (金) 23:39:31
839 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/01/15(火) 21:45:45.43 ID:CtjjMd4t0
初めてSSをうpろだにあげました。15KBほど。
何か失礼、間違い等ありましたらごめんなさい。

http://ux.getuploader.com/homumado/download/191/8thyear.txt

「二人とも新人社会人の設定で両片想いから告白するほむまど」という無茶設定です。
よろしくお願いします。

http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1357673552/839
txtファイルはこちら

『8年目の夜に』



 古来より欧州では年に一度だけ、どこからともなく魔女達が集い、宴の夜を過ごす日があるという。その夜を人々は畏敬と侮蔑の念をこめてこう呼ぶのだ。

 『ワルプルギスの夜』と──。

    ◇  ◆  ◇

 目を開けて最初に飛び込んできた光景は、見慣れた天井と、両目に涙をいっぱいに溜めている、鹿目まどかの悲しそうな顔だった。

「どうして……ここに?」

 痛みの残る頭をめぐらせる。確か今日もいつも通り鹿目まどかと会社に出かけ、いつも通り仕事をこなしていたはずなのに。

「ほむらちゃん。お仕事中に倒れちゃったんだよ。お医者さんはどうしてもイヤだっていうから、タクシー呼んでお家に連れて帰って……」

 そのまま何かに耐えきれなくなったのか、両手で顔を覆ってしまう。

「ごめんなさい。迷惑をかけてしまったみたいね。でももう大丈夫。会社に戻ってお仕事の続きをしないと」
「ダメだよ、そんなの絶対にダメ!」

 まるで悲鳴のような声で鹿目まどかが叫んだ。そのまま私の身体にしがみつく。とうの昔に成長を止めてしまった、子どものようなか細い身体に。

「ダメだよ、もうやめて。こんな無理を続けてたら、ほむらちゃん死んじゃうよっ!」
「死ぬ、か」

 思わず自嘲する。誰も知らない。知るはずがない。鹿目まどかにさえ懸命に隠し続けていたのだから。この私がすでに人間じゃないってことを。
 魂をソウルジェムに封じ込まれ、魔法少女として戦い続ける運命を背負わされていることを。


「たとえそうだとしても、貴女には関係ないことよ」
「ウソ」

 私の反論を、鹿目まどかは一言で切り捨てた。

「高校入試の時だって、大学時代だって、ううん、こうして大企業の幹部候補生になれたのだって、みんなほむらちゃんが助けてくれたからじゃない」

 それはある意味真実だった。もうすぐ22歳になろうというのに、この鹿目まどかという人間は、どうしようもなく無能だった。
 なにせ勉強も、仕事も、そもそも自分の食事さえ満足に作ることができないのだ。それら全てを、ことごとく私が肩代わりしてきたのだから。

 親友だった美樹さやかが行方不明になり──もちろん魔女化してしまった──、志筑仁美が上条恭介と付き合うようになってから、鹿目まどかの側にいるのは私一人となってしまった。
 もちろん他に頼れそうな人間も慎重に排除した。彼女に保護者は二人もいらない。

 同じ高校に入学し、半泣き状態だった鹿目まどかの尻を何度も叩きながら難関大学に合格させ、会社の人事担当者の弱みを調べ上げてチラつかせて。
 そんな苦労の末にようやく彼女の居場所を確保したのだ。初めて出会った中学二年から、もう8年近く。私の願い、鹿目まどかを、彼女を守れる私になるという願いは、確実に成就されようとしていた。

「そんなことないわ。まどかだってもう、立派な大人じゃない」

 だが最近になって、少々やりすぎたかという後悔の念が掠めることもある。

 ろくに自分の身の回りの事も出来ない彼女には、当然のように幹部候補生に求められる、高度な判断が必要な業務を何一つこなすことができない。
 それはもう誰もが呆れるほどに失敗を繰り返した。能力云々もさることながら、かわいそうとか、気の毒だとか、そういう感情が先に立ってしまい、決断するという事がまるで行えなかったのだ。

 このままでは遠からず、彼女は窓際に追いやられるか、そのまま体よく退職に追い込まれてしまう。解決法はたった一つしかなかった。
 誰にも頼れない。誰に頼る必要もない。これまで通り、全てを私が肩代わりさえすれば。

 その結果がこのありさま。普通の人間のように休みを取る必要はなくても、魔女狩りを怠り、ソウルジェムの浄化を我慢していたため、私自身が過労で倒れてしまったのだった。

 そうしてまた、彼女を泣かせてしまった。

 私のせいで。
 私の努力が足りないせいで。

 血が出るほどに唇をかみ締める。手の平に爪が食い込むほどに握りしめる。こんなことで、こんなところで倒れるわけにはいかない。せっかく手に入れかけているのに。もう少しなのに。

「ほむら……ちゃん?」

 戸惑う鹿目まどかの手を振り払い、ベッドから立ち上がる。だがたちまち足元がふらつき、彼女に抱きとめられてしまった。

 小さくため息。
 なんて柔らかい。
 息をするのも躊躇うほどの香り。
 私とはまるで違う、大人の女性の感触だ。

 成長を止めた身体は、どれほどメイクや服装でごまかそうとしても、未成熟な中学生の頃のまま。鹿目まどかのように成長したりしない。決して。

 それにしても、この時間軸は本当に奇妙だ。

 中学生の頃の私には想像もつかなかった。目の前の現実に押しつぶされないようにするのが精いっぱいだったから。いったいどういう理屈なのかはわからない。
 やはり巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子の三人は救えなかったが、かろうじて鹿目まどかが魔法少女になることだけは阻止することができた。

 その後私達は高校生になり。
 同じ大学へと入学して。
 同じ会社に就職した。

 何事もなく。
 そう、何事もなかった。

 本来ならほんの1か月かそこらで見滝原市に来襲するはずの最凶最悪の魔女『ワルプルギスの夜』は、なぜかこの時間軸では出現しなかったのだ。

 私とまどかが大人になれた。生き延びた。そんな未来。それが今。

 だけど果たしてこれは、私達の望んだ未来だったのだろうか。

「お願いだから、今夜だけはお仕事休んで。私のコト、全部あげるから」

 私を抱きとめた鹿目まどかの両の目から、ポタポタと涙が滴り落ちる。右手の指ですくいとっても、後から後から溢れ出て来て、一向に止まる気配はない。

「あげるって、何を?」
「知ってるんだよ、私。ほむらちゃんがどんな目で私を見てるのか。それと眠ってる時にあちこち私の身体に触ってる事も、全部」

 思わぬ逆襲に、今度はこちらが息を呑む番だった。まさか、鹿目まどかに気づかれていたなんて。

「でもね、イヤじゃないの。むしろ気持ちいいの。他の人にはそんな目で見られただけでも虫唾が走るほどイヤなのに」

 それはそうだろう。とても女性らしい身体つきとは言えない私でさえ、しばしばそういう下卑た視線に晒されると不愉快極まりない。
 まして二十歳を過ぎたあたりから急速に女性としての魅力を備え始めた彼女は、むしろ周りの男どもに取っては絶交のターゲットだったはずだ。
 もしも私が目を光らせていなかったら、その手の事にまるで免疫のない彼女は、たちまちそんなクズ共の餌食になっていたに違いない。

「だけどね、ほむらちゃんに見つめられたり触られたりすると、まるで空を飛んでるみたいに気持ちよくなるんだよ。こんなのヘンだよね。気持ち悪いよね」

 いつの間にか鹿目まどかの涙はとまり、代わりに潤んだ瞳が私を慈しむように見つめていた。

「そんなことない。そんなことないわ。私だって……」

 駄目だ。この先は言えない。私達の関係を壊してしまう一言だけは。だがそんな葛藤をよそに、鹿目まどかは次の行動を起こした。

「よかった。やっぱり同じだったんだね。私も、ほむらちゃんも」

 そういうなり、鹿目まどかは自分の唇を私へそっと重ねた。突然の事に私はろくな抵抗もできず、なすがままに蹂躙されてしまう。
 かあっと体内に火が灯る。こんな身体なのに。抜け殻だったはずの、この身体に。

「どうして……こんなことを」
「ほむらちゃんのことが、好きだから」

 はにかむ様な笑顔を浮かべて答えたその一言で、私の中の何かが音を立てて崩れるのを感じる。

 そして私と鹿目まどかだけの、底知れぬほど甘く、とてつもなく長い夜が始まった。

 二人だけの、ワルプルギスの、夜が──。

    ◇  ◆  ◇

 いくら鹿目まどかが大人の肉体であろうと、私の体調が最悪であろうと、普通の人間と魔法少女では比較になるはずはない。
 それでもいい加減私の精魂が尽き果てそうになったところで、ようやく彼女の方が先に根を上げた。今は私の左腕にしがみ付き、小さな子供のようにすやすやと寝息を立てている。
 先ほどまでの嵐のような時間が夢だったのではないかと疑いたくなるくらい。

 右手だけで苦労して枕元のポーチからグリーフシードを取り出し、すっかり穢れてしまった自分のソウルジェムを浄化する。
 この穢れは魔法の使い過ぎか、それとも彼女を汚してしまった報いなのだろうか、などと思う。

 最近は魔女狩りをする時間も惜しかったので、出来る限り浄化するのを我慢するようにしていた。それでもこれ以上穢れを放置するのは危険だ。
 自分自身が魔女になってしまっては元も子もない。私には鹿目まどかを守るという使命がある。
 倒れることも魔女になる事も許されないのだ。美樹さやかや、かつてこの部屋に住んでいた巴マミのように。

 それにしても今は何時くらいなのか。窓の外はまだ真っ暗だから、きっと明け方前なのだろうけど。
 部屋の電化製品の薄明りだけを頼りに、首だけを起こして辺りを見回すが、手の届く範囲に携帯電話は見当たらない。
 会社にいる時はスーツのポケットに入れているのだが、それはハンガーラックに綺麗にかけられていた。
 おそらく鹿目まどかが私を連れ帰った時に、皺にならないようにと脱がせてくれたのだろう。

 仕方がない。鹿目まどかを起こさないように身体を動かし、枕元にあったリモコンを操作して、時計代わりにテレビをつける。
 ちょうど早朝のニュースが始まったところだった。その最初のニュースがいつになく緊迫した調子なのに不安を覚え、ほんの少しだけ音量を上げる。

「繰り返しお伝えいたします。異常な低気圧の発生により、東日本一帯に大規模な災害が……」

 全身の血が凍りついたような気がした。だが間違いない。そんな異常現象の原因はただ一つだけだ。

 『ワルプルギスの夜』が来る。

 この夢のような素晴らしくも残酷なひと時が、まもなく終わろうとしている。

 最悪だ。
 ろくな準備もしていない。
 共に戦う魔法少女もいない。
 これ以上はないという絶望的状況。

「魔法少女、か」

 全身に力を込め、ベッドから跳ね起きた。その勢いで鹿目まどかが「何……?」と寝ぼけ眼を擦りながら聞いてくる。だが私にはその問いに答える余裕がない。

 ここで戦っても勝ち目はない。逃げよう。鹿目まどかと二人で、どこか遠くへ。この街がどうなろうと知った事か。彼女さえ守ることができれば、あとの事などどうでもいい。

「ねえ、どうしたの。何があったの?」
「どうもこうもないわ。ここから逃げるのよ。まどかもできるだけ早く服を着て。なんでもいいから」
「え……えっ……あの?」
「説明は後でいくらでもするわ。とにかく今は私の言う事を信じて」
「う、うん」

 のろのろとアンダーを身につけ始めた鹿目まどかを尻目に荷造りに取りかかる。いつもの出張セットに加えて数日分の着替えを手早くキャリーカートに詰め込む。
 ついでに彼女の分もだ。おそらく彼女は自分が着替えるだけで手いっぱい。とても荷造りをしている余裕はない。あとは財布と携帯電話と保険証とパスポート。
 昨日のスーツをそのまま着て行けば問題ないか──その時。

 ぐらりとマンションが揺れ、一瞬遅れて鈍い轟音が響いてきた。

「何、なんなの?」

 窓越しに外の様子を鹿目まどかが伺おうとしている。

「駄目よっ。外を見ては駄目っ!」

 だが遅かった。ほんの少しだけカーテンが開く。「ひっ」と鹿目まどかは小さな悲鳴を上げ、そのまま硬直している。おそらく目にしてしまったのだろう。地獄と化した街の情景を。

「早く、逃げるのよ。一刻も早く、ここから」
「僕としては、それはちょっと困るんだけどな」

 ひどく癇に障る声が部屋に響いた。ぎょっとしたように鹿目まどかが振り返る。だけど私には声の正体の見当がついていた。アイツだ。

「……今さら何の用かしら、キュゥべえ」

 玄関にどこからともなく白い影が出現していた。見かけは犬か猫程度の小動物にも思える。だが中身はそんな可愛いものじゃない。
 いたいけな少女達を言葉巧みに騙し魔法少女の契約をして回る悪辣な詐欺師。キュゥべえ、いや、インキュベーター。ここ何年も姿を見せないから、てっきり諦めたとばかり思っていたのに。

「このままじゃこの街は跡形もなく壊滅だ。鹿目まどか、君の大切なパパやママ、そして弟くんもいっしょにね」
「そんな……」

 ほぼ私達二人は同時に息を呑む。鹿目まどかはその言葉自体に。私はキュゥべえがそれを鹿目まどかに告げたという事実に。いったい何故このタイミングでそんなことを──。

 次の瞬間、マンションの鉄筋コンクリート製の外壁が膨れあがった。そのまま弾ける。猛烈な爆風と破片が部屋中を荒れ狂う。

「まどかっ、危ないっ!」

 とっさに鹿目まどかに覆いかぶさるのがやっとだった。いくつものコンクリートの破片が私の身体に襲いかかる。さすがの私も無事では済まない。あまりにも事態を甘く見過ぎていた。
 せめて変身だけでもしておけば、時間を停めて回避することもできたのに。そのまま私の意識は闇に飲まれていった。

 ワルプルギスの、夜が──。

    ◇  ◆  ◇

 どうして私はまだ意識を保っていられるのだろう。

 徐々に視界がはっきりしてくる。すぐに魔法少女に変身し、あちこち痛めつけられた身体の傷を魔法で治療しながら、慎重に辺りの様子を伺った。
 どうやら何かの拍子に瓦礫の隙間に落ち込んでしまったらしい。

 しばらく時間をかけてようやく治療を終えた私は、頭上のわずかな隙間目がけて跳躍した。瓦礫の壁を何度か蹴り、狭い隙間から広々とした空間へと脱出する。

 そこには、あまりにも無残な光景が広がっていた。

 かつて栄華を誇った見滝原市は、見る影もないほど焼き尽くされていた。人の手によって作られた建造物は何一つまともな形を留めていない。むしろ焼け野原と表現すべき状態だった。
 もしこの惨状でもなお、生き残っている人間が一人でもいると信じるのは、極めつけの楽観主義者にとってもかなりの難題だろう。

 そしてその焼け野原のど真ん中に、天を突くような巨大な魔女が屹立している。

「まさか、まどか……なの?」
「もちろんだとも、暁美ほむら。全ては君のおかげだ」

 震える独り言に、あの癇に触る声で返事があった。

「どうしてそんなことが。魔法少女になれるのは、思春期の少女だけのはずなのに」
「本来なら君の言うとおりだね。彼女は、鹿目まどかはあくまでレアケースだよ」

 こいつらインキュベーターには感情というものが存在しない。なのにどういうわけか私にはキュゥべえが満足げに笑っているように見えた。

「全ては君の努力のおかげだよ、暁美ほむら。薄々君も気づいていたんじゃないのかい。鹿目まどかが、肉体的にはともかく、精神的にはとても未成熟な状態だったってことに」
「なんですって……」
「生物というものは、もちろん人間もだけど、さまざまな壁や障害を克服し、努力や挫折を繰り返して成長していくものだ。
 ところが鹿目まどかはその機会を与えられなかった。中学時代からそれら全てを暁美ほむら、君が排除してしまったからね」

 随分と久しぶりの会話だが、相変わらず憎らしいまでに冷静かつ的確な分析だった。

「……それで彼女は、二十歳を越えても魔法少女になれたと」
「さすがに全盛期に比べたら力は衰えてるみたいだけど、僕のエネルギー回収ノルマを達成するには十分なくらい集めることができたよ。素晴らしい成果だ。君の努力は敬意に値するね」
「この……悪魔っ」

 いくら罵声を浴びせようが、この個体を撃ち殺そうが、こいつらは痛くも痒くもない。やり場のない怒りで身体がわなわなと震えた。
 だが、つぶらな瞳で私の顔を見つめながら、キュゥべえは心の底から不思議そうな声を上げる。

「やれやれ、君たち人間はいつだってそうだ。都合のいい時だけ持ち上げておいて、気に入らないとなると、とたんに悪口雑言を投げつける。まったくわけがわからないよ」

 間違いだったっていうの。
 彼女のためにしてきたこと。
 彼女を守るためにしてきたこと。

 その全てが、むしろこいつらの思う壺だったなんて。

 悔しい。

 私の無念は。
 まどかの悲しみは。
 いったいどうなるのか。

「誤解しないでくれないかな。これでも僕は君に感謝してるんだ。ああそれと、残念ながら感情の事はよくわからないけど、それでもこんな時に人間がなんて言うかくらい、僕だって心得てるつもりだ」

 そして口の端をつり上げながら、目の前のインキュベーターは抜け抜けと言い放った。

「ありがとう」

 私にできたのは、時間を停めて愛用の自動拳銃シグ=ザウエルP220を取り出し、この薄汚い寄生虫をハチの巣にすることだけだった。

 地平線が赤みを帯び始める。

 ワルプルギスの夜が、間もなく終わるのだ、この時間軸では──。

    ◇  ◆  ◇

 繰り返す。
 私は何度でも繰り返す。

 同じ時間を何度も巡り。
 たった一つの出口を探る。

 貴女を、絶望の運命から救い出す道を。



 ただ今回の時間軸での出来事は、決して忘れてはならない。

 自分の都合のいいよう人間にまどかが育つように介入してしまったこと。
 それは彼女という一個人に対する途方もない冒涜だ。

 二度とこんな過ちを犯してはならない。
 魔法少女以外の事以外には、
 決して干渉しないと誓う。

 そしてもう一つ。

 もし貴女が大人になるまで生きながらえたら。
 あんなにも可憐な姿で私を愛してくれるのだということを。
 文字通り、身体中の隅々に至るまで刻み付けられたのだから。



 ワルプルギスの夜は、まだ終わらない──。

 (おしまい)