49スレ/満月の夜に

Last-modified: 2014-05-13 (火) 02:02:38
87 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/02/19(火) 01:44:18.95 ID:SneBmlBn0
自分で言っといてアレだけど無茶振りすんなよ…仕方ないから自分で書く。無理やり捻り出したからちょっと意味不かもしれない

「いい夜ね…満月がよく見える……」

私は今、まどかの家に向かっている。それも、一世一代の大勝負の為に
下手をすれば、嫌われ…はしないと思うけど、ドン引きされるかもしれない。だけど
今日が実行するに相応しい日だ。今日を逃せば、次はまた1ヶ月後になってしまう
あれこれ考えているうちに、まどかの家の前までやってきてしまった

「……っと」

私はまどかの部屋のベランダに登ると、窓の鍵を開けて部屋に入る
まどかがまだ起きていたらどうしようかと思ったが、まどかはすやすやと眠っていた
ここまで来ておいて、失敗してしまったときのことが頭に浮かぶ
今そんなことを考えても仕方ない。絶対成功する、と自分に言い聞かせ、まどかに話しかける

「まどか…起きて……」

「ん…ふぇ?ほむらちゃん……?」

まどかは寝ぼけ眼を擦りながら、私の方を見る
ここまで来て、まどかを起こしたんだ。覚悟を決めろ。腹を括れ。自分を奮い立たせ、話を続ける

「まどか…あなたを貰い受けに来たわ」

私がそう言った後、まどかは頭の上に『?』が浮かんでいるような顔をしていたが、すぐに意味を理解したのか真っ赤な顔になった
真っ赤になってわたわたしているまどかは、そのまま私にこう聞いてきた

「え、えっと、その…ほむらちゃん、それって……」

「……もう、ここまで来たんだもの、回りくどい方法は無し。まどか、ちょっと失礼するわね」

そう言うと私はまどかを抱きかかえる。所謂お姫様抱っこというやつだ
そしてそのまま、入って来たベランダから外に飛び出した

「ねぇ、ほむらちゃん…わたしを貰い受けに来たって…その……」

「えぇ、言葉通り。私はまどか…あなたと一緒になりたい。今日はそのつもりで来たの」

「そう…なんだ……」

まどかはそう言って、しばらく黙りこんだ。やっぱりこれはいくらなんでも駄目だったか
謝ってまどかの家に引き返そうか、そう思っていたところで、まどかが話しかけてきた

「……うん。わたし、ほむらちゃんに…貰われることにするよ……」

「まどか…いいの?」

「うん…そりゃ、最初はちょっとびっくりしたけど…今は…すごく幸せだから」

そう言ってまどかは、私の首に手を回す
これでもう、まどかは私のものだ。私のまどかだ。そう思っただけで胸の鼓動が早くなる
まどかを貰い受けた私は、そのまま私の家に向かう。まどかも了承してくれたし、大丈夫だろう

「まどか…月が綺麗ね……」

「うん…綺麗なお月様だね……」

空には、銀色に輝く満月が浮かんでいた
終


155 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/02/19(火) 21:00:06.39 ID:SneBmlBn0
>>87の続きを書けと言われた気がしたので。あんまり無茶言わないでください…
相変わらず割と無理やり捻り出したので意味不かもしれない

「あの、まどか…今日は本当にごめんなさい……」

「う、ううん。気にしないで。ママもパパもああ言ってくれたし…ね」

まどかを連れて私の家で過ごし、朝になってから一度まどかの家に帰ると
夜の間にまどかがいなくなったことで大騒ぎになっていた
結果として連れて行ったのが私で、何事も無く戻ってきたことで事無きを得たが……

「でもまさか、こうも簡単に話が進むとは思わなかったわ……」

「ほむらちゃんがそれだけ信頼されてるってことなんじゃないかな」

「そう言ってもらえると嬉しいけど……」

深夜にまどかを連れ出したのは事実。その理由をまどかの両親に問い詰められた
嘘を言っても仕方ない。私は理由を正直に話した
それを聞いたまどかのお母さんに『まどかをよろしく頼むよ』と肩を叩かれてしまった
正式に認めてもらったことは嬉しいけど……

「ほむらちゃん、どうかしたの?」

「いえ…これからのことを考えると…少し不安になって」

「大丈夫だよ。わたしとほむらちゃん、2人でなら……」

「……えぇ、そうね」

まどかと話しながら歩いていると、あっという間に目的地に到着した
私の家。正確には、昨日までは私の家だった。だけど……
今日からは、私と、まどかの家になる

「……」

「まどか?」

「あ、えっと…こういうときどう言えばいいのか…お世話になります……?」

そう言うとまどかは私に向かって頭を下げる
私だってこんなこと初めてだから、正しいことはわからないけど……

「それはちょっと違うんじゃない?ここはもう、あなたの家でもあるんだから」

「え?えーと…あ、そうか……」

「わかったみたいね。じゃ、行きましょうか」

そう言って、まどかと一緒に玄関に向かう
2人でドアを開ける。そして……

「ただいま、まどか」

「ただいま、ほむらちゃん」

終

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