887 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/06/13(木) 23:07:01.99 ID:B5ao9rEYO
>>843だがSS書き終わったんで投下させて貰う
あまりイチャイチャ成分はないから過度の期待はしないでね
http://ux.getuploader.com/homumado/download/239/%E9%AD%94%E6%B3%95.txt
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1370074296/887
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さやか「ほむらの匂いねぇ・・」
まどか「・・う、うん。さやかちゃんは何か感じない?」
さやか「あー・・まどか。いくらあたし達相手とは言え女の子の匂いの話しをするのはどうかとさやかちゃんは思う訳よ・・」
まどか「!?ち、ちがうよっ!悪い意味じゃなくて!ほむらちゃんって何か良い匂いがしないか聞きたかっただけだもん!」
マミ 「クスッ、鹿目さんは本当に暁美さんの事になると必死になるのね」
さやか「あはは!ですよね~!」
まどか「も、もう!そんなんじゃないもん!」
さやか「まぁ、その話は置いといてと・・。ほむらの匂いだけどさ、私は別に何も感じないけど?」
マミ 「そうね、私も特には。強いて言えば鹿目さんと同じシャンプーの匂い、かしら?」
まどか「こっこれは、その・・前に一緒にお買い物に行った時、お揃いのを買ったから・・」
さやか「ほうほう、いやぁ~まどかも大人しい顔をして案外やりますなぁ~」
まどか「もー!からかわないでよー!」
マミ 「ふふっ、ごめんなさいね」
さやか「あはは・・それでさ、そのほむらの匂いって具体的にどんな感じがするのさ?」
まどか「えっと、上手く言えないけれど甘いような、でもちょっと柑橘系みたいなような・・」
まどか「とにかくその匂い嗅いでるとね、なぜか胸が温かくなって幸せな気持ちになる素敵な匂いなんだ」
さやか「ふ~ん。あのほむらからねぇ・・。マミさん、何か心当たりありますか?」
マミ 「・・ええ、何となくだけれど分かったような気がするわ」
まどか「本当ですか!?」
さやか「おー、さすがマミさん、やっぱ持つべきものは頼れる先輩ですな~」
マミ 「もう美樹さんったらからかわないの」
まどか「マミさん、それって何なんですか?」
マミ 「鹿目さん、もし原因が分かったらあなたはどうしたいのかしら?」
まどか「・・考えてなかったです」
マミ 「シャンプーみたいにお揃いにしたい?」
まどか「・・そう、ですね」
まどか「可愛い雑貨やヘアピン、シャンプー・・。ほむらちゃんとなら何でもお揃いにしたいって思います」
まどか「だから、もし原因が分かったらお揃いにできたらいいなって・・」
マミ 「本当に鹿目さんは暁美さんの事が大好きなのね」
さやか「いやあ、さやかちゃんったら妬いちゃうね」
まどか「あぅ・・そう言うのじゃ・・」
マミ 「そうね。それじゃ、ヒントをあげるわ」
まどか「ヒント、ですか?」
マミ 「ええ、それはね『魔法』よ」
まどか「魔法?でも、ほむらちゃん、変身したりしてなかったですよ?」
さやか「視力強化みたいなもんじゃない?それにしてもほむらのやつ、何とも無駄な魔力の使い方をー!」
マミ 「違うわ、美樹さん。魔法少女じゃなくたって女の子なら誰でも使える魔法よ」
まどか「初めて聞きました。そんなのがあるんですか?」
マミ 「ええ、鹿目さんも美樹さんも知らない間に使ってるかも、ね?」
さやか「え?あたしもですか?」
まどか「よく・・分からないです」
マミ 「ふふっ、だってヒントだけだもの。ね?後は自分で考えてみて」
まどか「はい、分かりました。マミさん、相談に乗ってくれてありがとうございました!」
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さやか「魔法少女じゃなくても使える魔法・・ねぇ」
まどか「・・うん。結局、よく分からなかったね」
さやか「そだ、まどか。私がほむらに直接聞いてあげよっか?」
まどか「え!?い、いいよ!そんなの!」
さやか「遠慮しなくたって良いって!大体ほむらもほむらじゃん!」
さやか「まどかがこんなに悩んでるのにどうして気づかないかなぁ~!」
まどか「そんな・・私が勝手に悩んでるだけだからほむらちゃんは何も悪くないよ」
さやか「はぁ、全く・・。まどかは人が良すぎなんだって」
まどか「そ、そうかなぁ?」
さやか「うん!絶対そう!と、言う訳でほむらのヤツには、このさやかちゃんが明日直接聞いてあげるから!」
まどか「えへへ・・さやかちゃん、ありがとう」
さやか「良いって良いって!そんじゃ、あたしはこっちだから」
まどか「うん、また明日ね。バイバイ」
まどか(女の子なら誰でも使える魔法、かぁ。本当に私にも使えるのかな・・)
まどか(・・でも、なんでこんなに気になるんだろ)
まどか(ほむらちゃんが親友だから?でも、さやかちゃんや仁美ちゃんには感じない気持ちだし・・)
まどか(分かんない・・。ほむらちゃんなら答えてくれるかな・・でも、変な子だって思われちゃうかも)
まどか(そんなの絶対に嫌だ!ううん、ほむらちゃんはそんな事で私を嫌いになったりする子じゃないよね・・)
まどか(なんでこんなにモヤモヤするんだろ・・この気持ちもほむらちゃんの魔法なの・・?)
まどか(・・あれ?この匂いって・・ほむらちゃんの・・)
ほむら「やっぱり居たわね」
まどか「ほむらちゃん!今、帰り?」
ほむら「ええ、少し調べ物があって学校に残っていたの」
まどか「そっか。でも、この道ってほむらちゃんの帰り道じゃないよね・・?」
ほむら「ええ、そうなのだけれど何となくまどかに会えるような気がして、ついね」
まどか「えへへ、そうなんだ。なんか魔法みたいだね」
ほむら「ふふっ、そんな都合の良い魔法があればいいのだけれどね」
まどか(魔法・・か。ハァ・・いっそ思い切って聞いてみる事ができたらな・・)
ほむら「・・何か悩みでもあるのかしら?」
まどか「え!?そ、そんなの無い・・よ?」
ほむら「・・嘘ね。あなた、すぐに顔に出るもの」
まどか「あうぅ・・」
ほむら「私じゃ役に立たないかもしれないけれど、話を聞くぐらいならできるわ」
ほむら「もし良ければ話してくれないかしら?」
ほむら「まどかにそんな顔をされるのは悲しいから・・」
まどか「あ・・。ほむらちゃん、ありがとう。うん、実はね・・」
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まどか「・・怒った?」
ほむら「いえ、そんな事はないわ。それよりも驚いているの」
まどか「え?」
ほむら「私もずっと同じ事を思っていたの」
まどか「同じこと・・?」
ほむら「まどか、あなたからとても心地良くて胸が温かくなるような香りがするから一体何なのだろうって・・」
ほむら「シャンプーや石鹸の香りとは明らかに違うし、あなたが香水を使うような事も無いでしょうし・・」
ほむら「だから、今まで図書館で調べていたのよ。アロマテラピー、お香、香木・・一日でとても詳しくなった気がするわ」
まどか「あはは・・何かほむらちゃんらしいや」
ほむら「でも、結局あなたと一緒。その時は分からず終いだったのだけれどね」
ほむら「・・今初めて何となく分かったような気がしたわ」
まどか「私もこうしてほむらちゃんと話す事で分かった・・と思う・・」
ほむら「・・そう」
まどか「うん。一緒の答えだったら、それはとっても嬉しいなって・・」
ほむら「ええ、私もそう思うわ・・」
まどか(マミさん、さやかちゃん。答え、分かったよ。)
どちらからともなく手を握り合い、より一層匂い立つ甘い香り
この魔法の正体はきっと
――恋の魔法
終