99スレ/指先から

Last-modified: 2014-04-24 (木) 02:18:05
785 名前: ◆HOMUMADOj61K [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 00:22:21.79 ID:f/gfjjXQ0
>>778
その部屋はとてつもない緊張感に満ちていた。
隣り合って座る二人の少女。その目の前には割と大きな液晶テレビ。
先程から子猫が主人公のハートフルな映画が流れている。
だが、二人の間に存在する緊張感はそんな映画の穏やかな雰囲気など入る余地もない。
だからといって、映画撮影の裏話と称して流れる動物虐待の噂に心を痛めているわけでもない。
そもそも二人の目と顔こそ画面に向いていたが、目はその映像を捉えておらず、耳は音声を受け流し、頭の中にストーリーは入って行かなかった。
何故ならば
(うぅ、どうしよう。さっきからほむらちゃんの)
(ど、どうしたらいいのかしら。さっきからまどかの)
――――指先が自分の指に触れている。
お互いにお互いを一番の友だちと公言し、そして心の奥底で(そして当人同士以外は周囲にバレバレの)想いを胸に秘めた二人である。
それで意識するな、緊張するなという方が無理であった。
(し、自然に離せばなんとかなるよね!そうだ、飲み物を……)
(か、髪を掻きあげてしまえば手の位置が動かせるはず!)
そこまで考えながら、しかしその案を実行することはお互い無かった。
惜しかったのだ、お互い。
指先から伝わる温もりを失ってしまう事が。
(ほむらちゃん、何も言わないし………もうちょっと、もうちょっとだけ………)
(まどかはまだ気付いてないみたい。ならもう少し…………)
だが、二人は気付かなかった。
その「もう少し」が、「このままで」から更なる願望に、いともたやすく変化することを。
(もうちょっとだけ、深く触っても、いいよね)
(もう少しだけ、繋げても、いいわよね)
お互いに指を絡めようと動き始め、不意の動きに驚いて顔を見合わせて。
互いの目には、もうお互いしか見えていなかった。
「何してるの!?」と言う目をお互いに向け、まるで体中の熱を顔に集めたように赤くなり。
まるで鏡写しのように同じ反応を返す二人は
やはりその指を離そうという気配はまるでなかったと言う。
そして、お互いの距離は次第に近づいていき――――
(ほ、ほむらちゃん………ダメ、だよ。わたし達、このままじゃ………)
(ダメよまどか……このまま近づいたら、私達は…………)
もう、二人の間に隙間など存在しなかった。
はい


819 名前: ◆HOMUMADOj61K [sage] 投稿日:2014/04/21(月) 22:49:39.42 ID:OwQsnp910
>>815
唇が触れた瞬間、全身に電気が流れるかのような衝撃を覚える。
心の奥に封じていた、何よりも求めていた触れ合いが叶うことに、どうしようもなく心が満たされる。
自分がしていることの理解は、実感は、その後に追い付いてきた。
(わ、わたし、ほむらちゃんになんて事を……)
(ま、まどかにとんでもない事をして……)
己の所業に慄き、どう償うべきか頭を巡らせて、離れようとした瞬間に。
唇がわずかに動くことで、再び頭の奥に甘い痺れが走る。
わずかに離れた唇は、その痺れがもたらす情動によって、また再び触れ合う。
理性が保ったのは、そこまでだった。
「ん・・・ちゅぅっ……ふぁ……ほむら、ひゃ……」
「あふ……んぅ……ちゅ………まろ、か……」
触れ合うだけだった指先は硬く絡め繋がれ、開いていた手は互いを抱きとめようとしていた。
繰り返される接触は想いを高め、より深く繋がりを求め、心を溶かしてゆく。
「すき……すきぃ……」
「わたしも……らいすきぃ……」
もうどちらがそれを言葉にしているのか判らなかった。
唇が、舌が触れるたびに、欠けていた魂が繋がるような充足を覚える。
そして更なる繋がりを求め、深く、深くのめり込んでゆく。
もう離れたくない。もっと欲しい。
その激しくなる欲求は、あるいは麻薬にも似ているのかもしれない。
それほどまでに、この時二人は、その行為に溺れていた。
そんな>>785の続き
ディープなちゅっちゅをさせたかっただけなんです

http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1397169508/785
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1397169508/819