兵法に学ぶ軍略-地形利用-

Last-modified: 2007-02-06 (火) 22:53:10

兵を用うるの要は、必ず先ず敵情を察し、その倉庫を視、その糧食を度り、その強弱を卜し、その天地を察し、その空隙を伺う(黄石公三略)

 戦うに当たっては、敵の状況、補給状況、地形などから敵の強さを測り、敵の弱点となる間隙をうかがうことの重要性を述べています。

 FEにおいて、このことを一言で表現するならば、「MAPを見て、敵拠点を含めた地形配置、クリ配置を把握しておくこと」に尽きます。
 MAPには開始当初から敵キャッスル/キープの位置、クリスタルの位置、崖、段差の配置が表示されています。これらの配置を眺めることにより、敵がどういう行動を取るとクリスタルを容易に入手でき、領土を拡大していけるのかが見えてきます。自分たちとしては、それを可能な限り阻止できる戦術を取ることが、そのまま地の利を生かすことにもなります。

 これは自軍においても同様のことが言えるでしょう。

それ糧を運ぶこと千里なれば、一年の食なし。二千里なれば、二年の食なし。三千里なれば、三年の食なし。これを国虚しと謂う。(黄石公三略)

 補給路が長ければ長いほど、物資を手に入れる時間が長くなることから、その分だけ自軍が弱体化することを述べています。

 FEにおいては、自軍キープ/キャッスルとクリスタルの位置関係が、この兵法が述べるところに当たります。
 すなわち、自軍キープ/キャッスルからクリスタルが遠ければ遠いほど、クリスタルを集積するまでの速度が落ち、結果的にオベリスク・召喚を敵に先んじられてしまうわけです。
 さらに、補給路が長いということは、敵に補給路を絶たれてしまう(クリ占拠、歩兵による妨害)ことも十分ありえます。

 このことから、クリスタルの補給に関しては、以下の3つの事柄を心がける必要が出てきます。

  • 自軍がキープを設置する際には、クリスタルに近い場所を選ぶ。
  • キープとクリスタルの間の補給路を絶たれないように設置位置を選ぶ(例えばキープの後方に僻地クリが来るように配置する、など)。
  • 補給路が長い際は、ナイトによって高速な補給を行えるようにする。

国の師に貧なる者は、遠師にして遠く輸[いた]せばなり。(中略)故に智将は務めて敵に食む。(孫子)

 上で述べた三略においては、クリスタルとキープの距離が遠ければ不利になることが書かれており、こちらでも同様のことが示されていますが、こちらには少しばかり続きがあります。
 すなわち、敵を攻める際に補給が必要ならば、敵からその補給を奪い取れ、ということを、この兵法では示しています。

 敵のクリスタルを奪い取って、自軍の資源として使用することは、敵のクリスタル使用量を減らすともに、自軍のクリスタルをその場で調達できるようになるというメリットがあります。
 敵を打ち破って領土を拡大していく際には、クリスタルを優先的に奪い取ることによって、相手の補給をたつことを考慮に入れていくと、敵を苦しめることができるでしょう。

高みを見つけては高地に居て、上にいる敵には立ち向かってはならない(孫子)

 上から戦場を見下ろしているときは、敵味方の動きが良く見えます。特に遠距離職は、高所から攻撃を仕掛けて、下の味方の援護をすることもできます。

 ただ、降りて戦った方が敵の士気をくじけることもあるので、そこはTPOで。