軍略の基本

Last-modified: 2008-11-14 (金) 21:32:43

兵力配置の初歩

 あちこちで言われていることですが、戦場の各局面において、自分に必要とされている役回り(前線歩兵? 召喚? クリ掘り? 銀行?)が何であるか、常に考えながら行動することが基本ではないかと思います。

 全体MAPや軍団チャットを参考にしながら、味方に何が不足しているかを戦場全体の視点で考えることが大事です。

目指すべき兵力配置

 各前線における兵力配置のゴールとしては、

  • 敵集団の兵士数より多い味方集団で戦闘を行うこと
  • 敵集団の職構成の弱点を最も突ける職構成で戦闘すること
  • 上記2点を(可能な限り)各前線において両立させること

 これらを満たしていくことが重要ではないかと思います。

戦略と戦術

 議論する際によくこの2つの言葉を使いますが、それぞれ意味が違います。

戦術(tactics)
個々の具体的な戦闘における戦闘力の使用法。普通、長期・広範の展望をもつ戦略の下位に属する。
戦略(strategy)
長期的・全体的展望に立った闘争の準備・計画・運用の方法。戦略の具体的遂行である戦術とは区別される。

それぞれFEの何を表すのだろう?

 FEにおける戦争のどの部分に着目するかで異なってきます。

着目する部分戦略戦術
マップ(各戦場)クリスタル確保、オベリスク展開、召喚作成各前線の戦い方
全体MAP(大陸地図)各マップ攻撃タイミング、他国との外交マップ内における戦闘活動全般

 現在主流となっているのは、FEのマップに着目する考え方です。

ランチェスターの法則

 戦術、戦略を議論するに当たって、ランチェスターの法則という有名な法則があります。

 この法則は2法則からなり、敵味方両方の兵力差による影響を、ある程度定量的な形で示しています。

第一法則(一騎打ちの法則)

 1対1の戦闘においては、敵一人当たり味方一人が戦って相殺されるため、数の多い方が多い分だけ生き残り、勝利する(A軍、B軍一人当たりの戦闘力が同等である場合)

 A軍の戦闘前後の兵士数をそれぞれA1,A2、B軍の戦闘前後の兵士数をB1,B2と置き、A軍に対するB軍の質をEとすると、

 A1 - A2 = E (B1 - B2)

 となる。

第二法則(集中効果の法則)

 多対多の戦闘の場合、一人が複数、複数が一人を攻撃することができるため、兵力の少ない方は損害を集中させられ、逆に兵力の多い方はダメージを分散させることができる。

 第一法則と同様に、A軍の戦闘前後の兵士数をそれぞれA1,A2、B軍の戦闘前後の兵士数をB1,B2と置き、A軍に対するB軍の質をEとすると、

 A1×A1 - A2×A2 =E(B1×B1 - B2×B2)

 となる。

第二法則の例

 A軍が10人、B軍が5人で戦闘を行い、全員が1回づつ攻撃を行うとする。

 このとき、A軍は5人の攻撃を10人で分担して受けることになり、全体の損害量は 5 / 10 = 1 / 2となる。

 一方、B軍は10人の攻撃を5人で分担して受けるため、損害量は 10 / 5 = 2となる。

 両者の分母をあわせると、A軍が受ける攻撃は 1 / 2、B軍が受ける攻撃は 4 / 2となる。

 したがって、B軍が受ける攻撃は、A軍が受ける攻撃の4倍となり、兵力差(2倍)の2乗の差が発生する。

ランチェスターの法則が意味するもの

 これらの法則から直ちに導けることは、「兵力に差がある場合は、兵力の多い方が(圧倒的に)有利」ということです。このため、戦闘を行う際には、常に敵より多くの兵力をそろえることが基本となります。

 しかし、FEにおいては、各マップに持ち込める人数は敵味方ともに50人であり、差は発生しようがありません。

 したがって、ランチェスターの法則の恩恵を受けるためには、各前線において、以下のような工夫をすることによって、前線単位で兵力と攻撃力を確保することが必要になってくるでしょう。

・一騎打ちを避ける。1対1ではなく、多対多で戦闘を行う。
・遊んでいる兵力を作らない。全員が必ず何らかの役割を担っているようにする。
・兵力の逐次投入を避ける。戦闘を行う際には一気に大兵力を投入して圧倒する。
・敵を狭い地形に誘い込んで、味方は広い地形から敵の先頭に攻撃を集中させる などなど