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雑談系/関数電卓fx-5800p

Last-modified: 2015-03-09 (月) 21:41:07

関数電卓fx-5800pを買った。

きっかけ

ビデオ編集していたら、「h時間m分n秒をN秒に変換する」ことが必要になったが、手持ちの関数電卓ではできないのでびっくり(追記:わりと簡単にできるがやり方を知らなかっただけ(恥))。電卓だとめんどくさい。そんなことがきっかけで関数電卓でも新しく買おうと画策。すると、ポケコン代わりの暇つぶしガジェットとしていい感じにオモシロそうな関数電卓があるではないか。関数電卓としてはちょっと高価、しかも8年も前に発売のfx-5800pを購入。

5800p.jpg

結論。日常使いに必需だぞコリャ

期待していたプログラム機能は面白そうだし、かなり高度なこともできそう。

現在売られている関数電卓では,200以上もの関数が使えるのも珍しくない.しかし,これらのうち諸君が一生のうち一度でも使う機会があるものはそれほど多くない.大学のカリキュラムならsin,cos,tanとその逆関数,logとln,expと10n,あとはn乗とn乗根(√とx2は独立している場合が多い)くらいだ.数値積分まで出来る電卓もあるが,そんな計算は電卓で一生懸命やるよりはパソコンを使った方が良い.道具にはそれにふさわしい使い方がある.
http://teamcoil.sp.u-tokai.ac.jp/classes/Calculator/index.html 「関数電卓セレクトガイド」より

というわけで、関数がたくさん搭載されているのは無駄である、というのは理解できる。しかし、プログラムは大変便利で、自分にとって使いやすい、頻繁に使う関数をいれておけば、日常使いで大変重宝するようになると思います。

あと、日常の「ちょっとした計算だが電卓でやるにはちょいと複雑」ってな計算はいちいちパソコンなど立ち上げたりするよりも、サクサクっとつかえる関数電卓はなかなか便利だと思います。

ソルブ機能が超強力

自作公式メモリ領域に複利計算式「F=P(1+i/100)^n」を入れておく。たったこれだけで、なかなかに使える金融電卓にもなるのであった。

F=P(1+I/100)^N
F:将来価値
P:現在価値
I:割引率(利子率)
N:期間

通常の公式として使うのは、お金P円を利子率iの銀行にn年預けておくと、いくらになるでしょうか(=F)。という単純な複利計算の式である。

これだけでもまあ使えないこともないが、この式をSOLVE機能で使うことで、本当におもしろい、使える公式となるのである。公式を呼び出したらCALボタンを押し、とりあえず答えを強制的に表示させてしまってからカーソル「左」キーを押し、その後SOLVEキーを押下することでSOLVE機能を使うことができるのである。SOLVE機能とはつまり、F,P,i,nのうち3つを代入し、知りたい定数を表示させてSOLVEキーを押下すれば、その数をはじき出してくれるという、なんとも夢の様な機能なのである。

「関数電卓なんかなくてもPCさえあればいい」とはいうけれども、PCでこれと同様のことがサクッと出来るのでしょうか?

例題

問題:昨年、中国の軍事費は12.2%の伸び率であった。この伸び率を維持した場合、軍事費が倍になるのは(昨年から見て)何年後か。

ss.png

100を12.2%で割って「8年くらいかなあ」なんて漠然と考えていると誤る。複利の威力はこういうところにも現れるのだ。5800pなら簡単計算である。上記公式からSOLVEキーを押下、F=2、P=1、i=12.2を入力したらNを表示させてSOLVEキー押下でよい。
N=6.0211460… とちょっと考えてから答えが表示されることでしょう。
つまり、6年で倍になるペースで中国の軍事費は伸びているのである、という事がわかるのです。では、3倍になるのは何年後か。Fに3を代入してNでSOLVEキー。すると、9.5437885…と出る。12.2%の伸び率ということは、9年後には3倍のペースなのである。

ま、こんなふうに、割引現在価値計算、将来価値計算、必要な期間、利子率計算…なんかに使えてたいへんおすすめ公式なのであります。

関数電卓がこんなに進化していたとは…しかし売れない現実

これまでの関数電卓におけるSOLVE機能は使いづらくて、Xについて解くものだけだったりしたので、結局式を変形しなければならなかったりしたと思う。それがこんなに便利になっているとは…ただし、これだけ便利だと、資格試験に持ち込みは不可能だ。まして、ユーザーが自由に使用できる記憶容量があるということは、資格試験の持ち込み要件に反することは間違いない。試験に持ち込めないということは、メーカーにとっては需要が見込めないということであり、開発・製造しても美味しくない商品であろう。新製品を期待するが、望みは薄い。メーカーカタログを見ても、あえて低機能にして、各種資格試験に持ち込めることをウリにしているようだ。つまりプログラム電卓の需要は低いのだ。かつてシャープもそれなりな機能のあるEL-5250Fという関数電卓を製造していたようだが、いまは売られていない。それよりも低機能低価格の製品が現在のカタログに載っている。パソコンなどのハイテク機器市場では時間が経つにつれて高機能な製品が低機能な製品を駆逐していく様子が見られるが、関数電卓市場では逆の現象が見られるのだ。これは大変興味深い。
(2015-03-08)