概要
大海原の真ん中で無数の巨大船が連結されて出来上がった人造の大地
中央大陸外洋、複数の船団による海上都市から成る海洋国家。
<グランバロア大船団>と呼ばれる冒険(開拓)、軍事、貿易、海賊の四つの船団グループによって国が形成され、各々の船団を統括するグラフロント家、グランライト家、グランレフト家、グランドリア家の四家の中から、その代ごとに国主が選出される。
東西南北の海域それぞれに都市が点在しており、それ故に明確な“領土”は存在しない。ちなみに現在の首都は西海洋上に位置している模様。
ドライフ皇国と同じく先々期文明についての研究が盛んで、海底遺跡の調査や発掘が行われている。
造船技術の分野においては他の国の追随を許さず、魔法と科学の両方が造船に活用され、その集大成として、世界最強の兵器の一つであるグランバロア海軍総旗艦【グランバロア号】が存在する。
また、民間にも蒸気船が流通している模様。
<グランバロア七大エンブリオ>と呼ばれる七人の<超級>*1を擁し、その数は七大国家の中でカルディナに次いで二番目に多い。
船上都市の特性上、所属可能な七大国家の中で唯一決闘設備が無いため、船を使用する特殊な方式の決闘が行われている。
海洋からいきなり強力なモンスターや<UBM>が現れることがあり、実際、過去に<SUBM>の一体である【双胴白鯨 モビーディック・ツイン】や<イレギュラー>である【屍要塞 アビスシェルダー】の来襲が確認された。そのため、超級職であってもティアンの死亡率が高い。
ただし首都の周囲などは掃海(強力なモンスターの処理)もちゃんとしてるのでそれなりに初心者でも安心とのこと。
現在、海軍を新設したドライフ皇国との間で軋轢が生じている他、国外流出した黄河帝国の国宝たる封印珠の内、自国にとって致命的な存在と成り得る『水を土に変える』珠を確実に破壊するため、<七大エンブリオ>の陸戦対応可能なメンバー四人全員がカルディナに上陸。
カルディナ国内にて、<超級>同士の衝突が勃発し、【地神】と【大提督】による最大の広域殲滅戦など、一都市が壊滅するほどの大規模な戦いへと発展し、双方共に<超級>含めた死者を出すも、不死身の<マスター>達は戦いを止めず、終わりの見えない地獄の様相を呈し始めている。
<超級>
【大炎醸 アブラスマシ】
<マスター>:醤油抗菌
【人造大陸 ムー】
<マスター>:サトミ・ヤマモト
【戦姿伴航 ヴォジャノーイ】
<マスター>:ミロスラーヴァ・スワンプマン
【風塵外物 バイアクヘー】
<マスター>:スカラ・エドワーズ
【??? ティンダロス】
<マスター>:モード・エドワーズ
【振海戦艦 セイレーン】
<マスター>:バネッサ・セファリッド
【展薙海闢 モーゼ】
<マスター>:ウルスラ
ランキング
決闘ランキング
一位:【グランバロア号】+ マーヴィン・グランバロア
二位:???
三位:???
?位:“人間爆弾”【大提督】醤油抗菌
クランランキング
一位:<GFRS>
クランオーナー:“異界戦記”【建造王】サトミ・ヤマモト
二位:???
三位:<水底の乙女達>
クランオーナー:【潜水王】バネッサ・セファリッド
討伐ランキング
一位:“人間爆弾”【大提督】醤油抗菌
二位:???
三位:???
地名
首都
グランバロアの首都。
何らかの移動能力を有するようだが、約1年半ほど前にはメンテナンス中であり、現在はアルター王国の西側、<西海>に位置している。
<四海>
中央大陸の四方を取り囲む、グランバロアの領地たる海の総称。
アルター王国国境の<天蓋山>や中央大陸北部の<厳冬山脈>と並ぶ、三大竜王の生息地の一つであり、これら海域の何処かを常に回遊している<イレギュラー>である【海竜王 ドラグストリーム】は四大船団が稀に遭遇する“大災害”として知られている。*2
<南海>
中央大陸の南に位置する海。
他の海域と同じように多数の強力なモンスターが生息していたが、かつて生息していた<イレギュラー>である【屍要塞 アビスシェルダー】によってほとんどのモンスターが捕食されてしまった為、他の海域と比べると危険度は格段に落ちている。
<境界海域>
<外海>と<四海>の間に位置する【海竜王 ドラグストリーム】の回遊ルートのこと。
他の生物は【海竜王】を恐れて近寄ることすらなく、<SUBM>の一体である【双胴白鯨 モビーディック・ツイン】もこの海域を利用するのは【海竜王】がいない時期のみと徹底していた。
<外海>
中央大陸の四方を取り囲む<四海>の外に位置する海のこと。
この海域に侵入した生物は【海竜王】によって全て殲滅させられている。
<遺跡>
<海底掘削城>
グランバロアが発見した海底の<遺跡>群。第一から第七までの存在が確認されている。*3
このうち<第四海底掘削城>では過去に“エラー”が発生し、内部から溢れ出た大量の肉食性モンスターによって生態系が脅かされる事態となり、最終的に<超級>到達後の【大提督】によって海域ごと焼却された。
<第七海底掘削城>には、何が入っているか知っていたら【屍要塞 アビスシェルダー】は襲わなかったとされるほどの何かが眠っている模様。
その他
<グランバロア七大エンブリオ>
グランバロアに所属する七人の<超級>の総称。
生産系も存在するが、いずれも海戦に特化した性能を持つ。*4
現在のメンバーは七人だが、元メンバーとして【盗賊王】が存在する*5。
<グランバロア七大エンブリオ>のメンバーは全員何らかのランキングには入っている模様。
Blu-ray1巻付属特典小説〈南海事件〉編にて全員が登場した。
海賊船団
グランバロアの国体を成す四大船団の一つ。
私椋船の船団、いわゆる海賊であり、グランドリア家が統括している。
グランバロアに所属しておらず、交易の許可証も持っていない船を狩って積荷を収奪する。
海賊系統のジョブのものが多く属していることもありアウトローな雰囲気だが、不法密輸船の検挙が主な業務である。
その他、カジノや酒場の運営などにもちょっと噛んだりしている。
なお、属する者の多くは北欧のバイキングに似た雰囲気であり、王国の近衛騎士団長となったラングレイ・グランドリアも幼少期はこの気風に沿った人物であった。
かつては【盗賊王】が所属していたが出奔したため、現在四大船団で唯一<超級>が所属していない。
軍事船団
グランバロアの国体を成す四大船団の一つ。
軍事を司り、グランライト家が統括している。
モンスターの討伐やグランバロアに所属しない海賊の討伐を行っている。
冒険船団
グランバロアの国体を成す四大船団の一つ。別名、開拓船団。
<四海>を航海して冒険し、グランバロアの新たな領域を開拓する、グラフロント家が統括している。
冒険船団の目的である国土の発見こそ達成していない*6ものの、海底の<遺跡>や遥か昔に沈んだ船といった益のあるものを数多手に入れており、正にグランバロアの花形とも言うべき存在だった。
<イレギュラー>である【屍要塞 アビスシェルダー】と交戦した際に戦力の大半を喪失してしまった。
貿易船団
グランバロアの国体を成す四大船団の一つ。
他国との貿易を司る、グランレフト家が統括している。
【三〇〇メテル級戦艦】
約一年半前に完成し、試験航海が行われた軍事船団所有の新型戦艦。
処女航海の最中、二体目の<SUBM>である【双胴白鯨 モビーディック・ツイン】と遭遇し砲撃戦を繰り広げるも、随伴していた艦隊諸とも撃沈され、当時の【大提督】を含む船員と護衛の熟練<マスター>達と共に、海の底へと沈んでいった。
その後はサルベージ不可能なままとなっていたが、【盗賊王】ら<IF>の初期メンバーによって引き上げられ、【器神】の手によって世界最強の兵器の一つである陸上・海上戦艦【テトラ・グラマトン】へと改造されており、現在は<IF>の本拠地として運用されている。
グランバロアの決闘
他の国と違って『内部でのダメージ等をなかったことにする』結界施設がない海上国家グランバロアにおいてのみ行われる、船を使用した独自方式による決闘。
“互いに船で海上闘技場へと出向き、先に相手の船を沈めるか船内のフラッグを奪った方が勝ち”というルール*7の下で行われる船単位の集団戦であり、決闘ランキングの対象者である船長以外の船員も戦闘に加わる点と相手を殺さないようにする点が、他の国との大きな違いとなっている。
また、武器やスキル、消費アイテムの使用制限等も特にないため、実際の決闘では大火力魔法で沈める者もいれば、白兵戦で直接乗り込みフラッグを奪う者や、船そのものの性能で押す者、多種多様なアイテムを使用する者もいる。
多種多様な<エンブリオ>を持つ<マスター>の参入によって造船技術の向上にも役立っている*8。
グランバロアの国宝
最初の<四海走破>で【海竜王 ドラグストリーム】と人類が何らかの誓約を交わした期限切れの【誓約書】。
効果はすでになくなっている紙きれだが、その存在自体が建国の伝説を証明している。
国営博物館で厳重に保管されていたが、【盗賊王】によって盗まれた。
オルカ
金属製のマトリョーシカに手足を着けたような形状の不格好なロボット。
グランバロア所属の船舶の備品。
正式な名称は一五八九号だが、船団の仲間によってオルカというニックネームを与えられている。
ドライフ皇国製の機械よりも明確に進歩した人工知能を持っている。