ファイター

Last-modified: 2022-08-10 (水) 20:29:04

ファイター

特殊能力:武器の高度な専門化
制限:なし
必要能力値:STR9

詳細な説明

ファイターというものは、チャンピオンであり、決闘士であり、兵士であり、ただの暴力者であり、己の武器と戦術の知識に生死を賭けている。戦士は戦いの場ならばどんな場所でも、その先陣に身を置いて、モンスターや悪党と一対一で競っている。生き残るためにファイターは強く、頑健でなければならないのだ。

 

クラスの特徴:

  • ヘルメットを装備できる。
  • 全ての武器と防具を装備できる。
  • どんな武器でもグランドマスター(5スロット)になれる。
  • どんな戦闘スタイルもスペシャライゼーション(2スロット)でき、二刀流スタイルに3スロットを割り当てられる。
  • ヒットダイス:d10

デュアルクラスに必要な能力値:STR(ストレングス)

ファイターキット

  • バーサーカー
    特殊能力:エンレイジ
    制限:遠距離武器は専門化できない
    詳細な説明

    バーサーカー
    自身の動物的な面に忠実な戦士で、戦闘中恍惚状態に達することでどんな人間よりも長く、激しく、狂暴に戦うことができる。バーサーカーには蛮族風の者が多いが、必ずしも全員がそうではなく、戦士が鍛錬の一環として意図的にその道を選ぶこともある。いずれにせよ、バーサーカーと対峙した敵はその非人間的なまでの凶暴さに動揺することになる。バーサーカーはドワーフ族に多く、彼らの間では「バトルレイジャー」の通称で知られている。

     

    長所:

    • 4レベル毎に1日に1回、「エンレイジ」(激怒)を使用できる(レベル1の時点で1回使用可能)。
      • エンレイジ(激怒):1ターン間、怒りに身を任せて戦うことができる。激怒中のバーサーカーは攻撃ロール、ダメージロールおよびアーマークラスに+2のボーナスを得るとともに、チャーム、混乱、恐怖、フィーブルマインド、ホールド、インプリズンメント、レベルドレイン、メイズ、スタン、催眠に対する完全耐性を付与される。ヒットポイントも一時的に15ポイント上昇するが、この一時的ヒットポイントはエンレイジが終了すると失われ、これが原因で気絶してしまうこともある。
     

    短所:

    • エンレイジ後の疲労:アーマークラス、攻撃ロール、ダメージロールに-2のペナルティー(この疲労はエンレイジ終了後、5ラウンド持続する)
    • 遠隔武器の熟練度をスペシャライゼーション(2スロット)にできない
  • ウィザードスレイヤー
    特殊能力:魔法に対する耐性、呪文の失敗確率を上げる
    制限:リング、アミュレット、クローク、ポーションを使えない
    ただしヒーリングポーション系だけは使用可能
    詳細な説明

    ウィザードスレイヤー
    この戦士は、あらゆる種類の呪文の使い手を追跡し、戦闘することに秀でるべく一族から特殊訓練を受けている。

     

    長所:

    • 攻撃が命中するたびに目標が呪文詠唱に失敗する確率を25%ずつ加算
    • レベル19まではレベルあたり1%ずつマジックレジスタンスが上昇。
    • レベル20以降は各レベル毎に交互に5%と1%ずつマジックレジスタンスが上昇。
     

    短所:

    • 武器と鎧以外のマジックアイテムを使用できない。
  • 剣聖
    特殊能力:高い戦闘ボーナス、1対1戦闘の達人
    制限:鎧、盾、篭手、ブレーサーを着けることはできない。飛び道具も使えない
    詳細な説明

    剣聖
    「剣の聖人」とも呼ぶべきクラスで、専門とする武器と一心同体となれるように特殊な訓練を受けた戦士である。剣聖は驚異的な攻撃力を誇り、俊敏で、防具を身につけずに戦うよう訓練されている。(注:「剣の聖人」とは呼ばれるものの、剣聖は使用可能な近接武器は何でも使える。)

     

    長所:

    • アーマークラスに+2のボーナス
    • 3レベル毎に命中ロールとダメージロールに+1のボーナス
    • 4レベル毎にスピードファクターに-1のボーナス
    • 4レベル毎に1日に1回、「カイ」(気合)を使用できる(レベル1の時点で1回使用可能)
      • カイ(気合):発動後10秒以内に成功した攻撃はすべて与えるダメージが最大となる。
     

    短所:

    • 鎧を装備できない
    • 飛び道具を使用できない
    • ガントレットやブレーサーを装備できない
    専用ページ → 剣聖?
  • ドワーヴンディフェンダー(BGEEにて追加)
    特殊能力:ディフェンシブスタンス、物理ダメージへの耐性、HD12
    制限:種族がドワーフでなければならない、武器の熟練度に制限
    詳細な説明

    ドワーヴンディフェンダー
    ドワーヴンディフェンダーは他種族の兵士二人分に匹敵すると言われる凄腕の戦士である。ドワーフ流の戦い方を叩き込まれた屈強なるこの猛者たちが数名いれば、突破がほぼ不可能な防衛線を敷けると言われている。

     

    長所:

    • 1日に1回、および4クラスレベル毎にさらに1回ずつ、「ディフェンシブスタンス」を使用できる。
      • ディフェンシブスタンス(守りの構え): 1ターンの間、あらゆる物理ダメージへの耐性+50%、セービングスローに+2のボーナスを得るが、移動速度に50%のペナルティーを受ける。
    • 叩き潰し、切り裂き、貫通、飛び道具ダメージに対し、5クラスレベルごとに5%の耐性を得る(最大で20レベル時に20%)。
    • ヒットダイス: d12
     

    短所:

    • 種族がドワーフでなければならない。
    • アックスおよびウォーハンマーの熟練度上限がハイマスター(4スロット)となる。(通常のファイターは5スロット配分可能)
    • それ以外の武器の熟練度上限がスペシャリスト(2スロット)となる。(通常のファイターは5スロット配分可能)

用途・解説

基本にして強力な職業。
高いHPは前線にて壁となり、Lv毎に下がるTHAC0は安定して攻撃を命中させる事が出来る。
レベルアップによる攻撃回数増加もあるため、ダメージソース源としてパーティーメンバーに欠かせない重要な職業。
とはいえ、ここまではウォリアー系共通の特徴。
ファイターの売りは武器熟練をグランドマスター(5スロット)まで伸ばせる(ほぼ)唯一のクラスという点*1
スペシャライゼーション(2スロット)とグランドマスターを比べると、命中+2、ダメージ+3、攻撃回数+1、スピードファクター-3と非常に大きな差がある*2
安定した命中と攻撃回数のおかげで火力に関しては他のウォリアー系よりも頭一つ抜きん出ていると言えるだろう。
反面、獲得できる武器熟練度は他のウォリアー系と同じでしかないので、一つの武器に熟練度をつぎ込めば必然的に他の武器に振る熟練度がなくなる。
最速でグランドマスターに到達できる9レベル時点の7スロットの熟練度のうち5スロットを一つの武器につぎ込めば残りはわずか2スロット。戦闘スタイルにも熟練度を割り振ればサブウェポンに振る熟練度はなくなってしまう。
ファイターでも遠距離攻撃手段は押さえておきたいということを考えると熟練度の割り振りは悩ましい。もっとも…。*3

 
  • キット解説
バーサーカー
「エンレイジ」はインプリズンメント含め、様々な状態異常を無効にするため非常に強力。壁役としても攻撃役としても最高のパフォーマンスを期待できるキットだ。
デメリットも、そもそも前線で直接攻撃が主なファイターにとってはあってないようなもの。シングルでもデュアルでも安定した活躍が出来る。
ウィザードスレイヤー
名前の通りキャスター殺しなキット。
攻撃を当てるたびに相手の呪文失敗確率を上げる能力が最大の特徴である(説明では近接攻撃でとあるが、弓などの遠距離攻撃でもこの特性は適用される)。
うまくいけば一方的に呪文を封じ込めることが可能だが、自身は魔法のアイテム(クロークやガードル、ブレーサー、リング、アミュレットなど)を装備出来ないという欠点をもつ。この装備制限があるため、壁役にはあまり向かない。アタッカーにするか、後衛において遠距離攻撃に徹するほうが無難だろう。
欠点も大きいキットだが、魔法が戦局を左右することの多いバルダーズ・ゲートにおいて、キャスターを潰せる能力自体はかなり強力。使い方やパーティ構成次第では有用なキットである。またLv20以降はマジックレジスタンスの伸びがよい点も強み。*4
 
・ミスキャスト能力
ウィザードスレイヤーのミスキャストの持続時間は5ラウンド(30秒)の模様。
ミスキャスト能力はマントルなどで攻撃を無効化されると効果が発揮されない。ただしストーンスキンやミラーイメージで攻撃を防がれて本体にダメージを与えられなくても、ミスキャスト能力は発動する。
アロー・オブ・デトネーション?フラグ・グレネード?(ビッグメタル・ユニット)、フラッシャーマスター・ブルーザーメイト?、ファイアーシーズ(ドルイド呪文Lv6)で範囲攻撃化した場合でも、ミスキャスト能力は発揮される。
 
・シーフへのデュアル
IWDでは高レベル技能「ユーズ・エニィアイテム」が無いため、シーフにデュアルしてもマジックアイテムを装備・使用できない。
剣聖
ファイターの持つ防御力を捨てて、攻撃力をさらに高めた非常にピーキーなキット。剣聖/メイジはBGで最も有名だったデュアルクラス。
シングルでは呪文によるサポートが必要。序盤のAC補強手段であったバークスキンがドルイド専用になりクレリックでは使えなくなった点に注意。
ドワーヴンディフェンダー
防御に特化したファイターで、物理攻撃に対して無類の防御力を誇る。ドワーフ専用なので、高いコンスティテューションとセービングスローボーナスが得られる利点もあり、優秀なガチムチタンクになれる。
ただし熟練度に制限があるため、攻撃力は他ファイターに劣る。とはいえ、アックスとウォーハンマーは4スロットまで上げられる上、この2種の武器には優秀なものがそろっている。IWDでは他キットと攻撃力の差が開いてしまうが*5、あえて自ら敵に囲まれるようにして、ディフェンシブスタンスを使うようにすると、他キットにはできない独特の戦闘を展開できる。特に、特殊なパーティ編成を開拓したい場合などはドワーヴンディフェンダーは面白い選択肢になるだろう。
 

コメント欄


*1 例外としてレンジャーキットのアーチャーは弓技能をグランドマスタリーまで伸ばせる
*2 攻撃回数はスペシャライゼーションからさらに+1回。熟練なしからは+3/2回になる
*3 アックス熟練を選べばドラゴンズ・アイの5階で確定入手できるスローイング・アックス+2は無限に使える投擲武器なので遠距離攻撃もできてしまう
*4 BG2EE上限の8,000,000XPで84%まで上がる
*5 4スロットと5スロットの差は、攻撃回数1/2回、ダメージ+1、スピードファクター-2