Type 2597 Chi-Ha

大日本帝国の脅威の無線技術

Type2597 Chi-haにおいて特筆すべき点が存在する。それは最終無線の通信範囲である。
この最終無線機「Type 3 Otsu」の通信範囲は700mであり、かのドイツの「FuG 12」の通信範囲710mにせまる広さを誇る。
しかし、驚くべきところはその広さではなく、「Tier3において通信範囲が700m存在する」という異常なまでの環境差なのである！
WoTにおいて一番大きいMAPは1000x1000であり600m以上の通信範囲があればほぼ戦場で全ての味方からの通信が来る。700mもあれば十分な通信範囲と言えるのだがTier3におけるその範囲は、まだ無線範囲に四苦八苦する環境において異常なまでに突出していると言えるのである。かのFuG12でさえ最初に登場するのはtier4のⅢ号戦車であるのを考えるといかにこの戦車が特別な能力を持っているかということが理解できるであろう。まさに大日本帝国の技術力おそるべしというところである。(T-15がFuG12でないものの710m通信可能、Pz.Kpfw. I Ausf.C、Pz.Kpfw. II Ausf.Gも700mとドイツ車両も優秀であることはナイショだ)

しかし通信範囲が異常に広いというだけではここに仰々しく書くほどのことではないと憤懣を持つ方もいるだろう。だがはっきりと利点として利用できるのである。

隠された司令塔

上記で書いたようにTier3という環境(厳密にはマッチングする2~4の環境)においては無線技術の発展途上域であることは、おそらくそこそここのゲームをやりこんだ人なら知るところであり、特に味方からの視線が必須となる駆逐戦車や自走砲に乗る諸兄ならよく知っている所だと思う。
そこで思い出して欲しいスキルが「Relaying (通信中継)」である。
無線手のセカンダリスキルにおいておそらくほとんどのプレイヤーが手を出さないスキルだろう。しかしTier3周辺におけるこのスキルの価値は非常に大きい。Tier3周辺では味方からの連絡が途切れるということが十分にありえるからである。
しかしこの通信中継のスキルは持っている自身の通信範囲に大きく依存するスキルであり、自信が十分に広域をカバーできる通信範囲を持っていなければ効果が薄くなる。
Type2597 Chi-haの特性であるTier3における通信範囲700mというのはⅢ号戦車以上に環境との差が大きく、通信中継スキルでもたらす恩恵を全車両においてほぼ間違いなく一番大きくするものなのである。

以上を踏まえて通信中継チハでMAPの中心付近で味方の通信範囲を広げてあげよう。点数としては現れないが絶対的に無視できない恩恵を与えられるはずである。特にTeir3付近の軽戦車や駆逐戦車は無線範囲の狭さが与える影響が大きく、また無線範囲も十分でないものも多いはずである。酷い場合でstockという状況も多くありえる、そう考えると直接的なバフではないからといって軽視などできない影響力を秘めているのである。
チハやⅢ号戦車といった特殊な状況の戦車でしか取れないアドバンテージだが、味方の連携力を影ながら底上げするさまはまさに影の司令塔と言えよう。