キャラクター/マクギリス・ファリド

Last-modified: 2022-01-24 (月) 10:25:41

「聞け! ギャラルホルンの諸君! 今、300年の眠りから、マクギリス・ファリドの下にバエルは蘇った!」
「見せてやろう……純粋な力のみが成立させる、真実を! 世界を!」

CV:櫻井孝宏 / 藤原夏海(幼少期)

鉄血のオルフェンズ

ギャラルホルンに所属する、金髪碧眼の男。
1期では監査局所属の特務三佐。2期では出世して地球外縁軌道統制統合艦隊司令となり、階級は准将となっている。最終的に准将になるが
セブンスターズの一家であるファリド家の御曹司でもあり、娼夫として生計を立てていたところをイズナリオ・ファリド?に気に入られ、養子として迎え入れられたという経歴を持つ*1
冷静沈着であり、観察眼や思考力に長ける。ファリド家に迎え入れられてから間もなく学を身につけるなど、その才覚は優れていることが窺い知れる。また、通常操作で阿頼耶識と渡り合うなどモビルスーツの操縦も並ではない。
鉄血キャラの例に漏れず背が高い(約190cm)。

腐敗したギャラルホルンを変革したいと考えており、裏の顔として仮面を被りモンタークという別の人物として振る舞う。ギャラルホルンに敵対していた鉄華団と接触し、クーデリア?の改革運動を援助。幼馴染でもあったガエリオ?カルタ?の謀殺、父イズナリオの失脚、アイン?ギャラルホルン腐敗の権化として仕立て上げるなど、冷徹な手段を以ってギャラルホルンに打撃を与えていく。
2期ではラスタル・エリオン?イオク・クジャン?と睨み合いつつ、密かにグレイズ・アインのデータを元に自身に厄祭戦当時の阿頼耶識を施術。ガンダム・バエルを起動し、腹心の部下である石動?や、ライザ?などの青年将校たちを引連れ、革命を起こしてギャラルホルンを完全に掌握しようと企む。
彼の革命の動機は、彼自身の過去から、生まれや所属に関係なく、人々が等しく力を競い合う世界を目指したいというものである。そのために、世界を牛耳り続けているギャラルホルン並びにそのトップであるセブンスターズを排除しようと考えていた。また、革命にガンダム・バエルを用いたのには、幼少期に妾の子と周囲から蔑まされ、イズナリオからの虐待に耐える日々の中でアグニカ・カイエルの伝記が心の支えとなっていたことによるところが大きい。
最終的にはラスタル率いるアリアンロッド艦隊に追い込まれ、密かに生き延びていたガエリオとの一騎討ちの末死亡した。

妻としてガエリオの妹であるアルミリア・ボードウィン?を迎えている。アルミリアはまだ幼く、政略結婚としての側面が大きいものの、二人は相思相愛であり、マクギリスはアルミリアを一人の女性として見ている。アルミリアからの愛称は「マッキー」。サインペンではない
マクギリスがガエリオを殺し掛けた事実が明るみに出た時は流石にアルミリアは乱心していたが、二人が仲を違うことはなかった。

本作の主役陣営である鉄華団との初接触は、1期序盤に火星支部を監査している際である。ガエリオがクッキーとクラッカ?を車で轢き掛けたお詫びとして、二人にチョコレートをプレゼントした。このため、三日月には「チョコレートの人」と覚えられることになる*2(2期では三日月にもチョコを渡している)。
その後、ドルトコロニー編で前述の通りモンタークとしてクーデリアと接触し、鉄華団に物資や安全な移動経路を提供するなど支援を行った。
2期ではマクギリス・ファリドとして鉄華団と付き合い、オルガのビジネスパートナーとなる。マクギリスは三日月や鉄華団の戦いに心酔しており、彼が鉄華団に肩入れする要因となっている。火星の王の話を持ちかけて鉄華団を革命に誘い、結果として鉄華団壊滅の原因を作ることになったが、最後まで彼が鉄華団を裏切ることはなかった。

乗機は1期ではシュヴァルべ・グレイズ?及びグリムゲルデ。後者はモンタークとして搭乗している。2期ではグレイズリッター?及びガンダム・バエルに搭乗している。
なお、1期の乗機は2機とも石動がお下がりとして搭乗している。

2期終盤では、マクギリスはバエルとアグニカの威光以外にセブンスターズを従える手段を全く用意しておらず、独自の地位を築いているラスタルと艦隊戦を行う上での戦力が足りないという事態に陥った(本人曰く、協力が得られないのは想定外だった、とのこと)。また、バエルを手に入れた後の彼はその威光についてbotのように繰り返し言及しており(特に「バエルを持つ私」という表現を多用している)、1期との落差から「頭バエル」と揶揄されるようになった。

異世界オルガシリーズ

オルガ、三日月と並ぶ主要キャラクターの一人。オルガと双璧をなす屈指のネタ要員であり、ほとんどのシリーズ作品で登場している。
基本的には2期終盤の「頭バエル」状態のマクギリスであり、現れる度にバエルとアグニカを布教していく面白おじさんお兄さんと化している。
もともとオルガの死亡ネタとは(大本の原因ではあるものの)直接的な関係がないため、初期のシリーズでは全く出ないか、たまに出るサブキャラとしての立ち位置が主であった。しかし、オルガではなくマクギリスが主役となる「異世界マクギリス」の登場など、彼を活躍させる作品が現れ始めたことを受け、徐々にメインキャラの地位を獲得していった。

(異世界オルガシリーズに限らないが)ファンからの愛称は「マッキー」。前述のアルミリアの呼び方である*3
石動などの呼び方にちなみ「准将」と呼ばれることもあるが、こちらはガンダムシリーズでは別のキャラ?の愛称として既に定着しているため、あまり使われないようだ。

オルガ達と初めから同行している作品はほとんどなく、何故かオルガ達に先回りして異世界に転生している場合が多い。
また、手段は不明だが転生先の世界の組織の重鎮ポジションにしれっと収まっていることもしばしば。一教師や経営者などになっている程度ならまだ良い方で、時には学園長だったり、最強騎士だったり、司令官だったり、貴族だったり、黒幕ポジションだったりすることもある。
初代『異世界オルガ』では金髪で髪型が似ているリオン・ブリッツに憑依するような形で登場していたため、これを踏襲して後のシリーズでは金髪や二枚目のキャラに憑依していることが多い。また、CV櫻井孝宏のキャラが転生先にいる場合、十中八九マクギリスが憑依している*4
このような背景もあり、もはや神出鬼没の域となったマクギリスがいつ、どこでオルガ達の前に姿を表すかは予想がつかず、オルガは金髪キャラ、二枚目キャラ、CV櫻井孝宏のキャラを見るたびに警戒するようになっている

原作でのクッキーやクラッカへの対応や、妻アルミリアへの態度から、シリーズではしばしばロリコン扱いされる。ネタとしての側面が大きいが、転生先の世界観や展開によってはこれが絶妙にマッチする場合があるのが恐ろしい。

彼の異世界オルガシリーズでの奇行の数々はお約束のページで詳細に述べているため、そちらも参照してほしい。



また、ネタ要員だけでなく、非ネタ要員としての出番も多い。原作では基本的に味方側のキャラだったが、原作での確執からオルガ達がマクギリスと敵対を選び、マクギリスがラスボスとなる場合もある。
引き続き味方となる場合はマイナス補正が掛かっていた原作よりも心強く、バエルに乗って颯爽と現れ、オルガ達のピンチを救う場面も。原作1期での根回しの良さから、オルガ達を裏でサポートするなど縁の下の力持ち的な活躍も見せる。
転生先の世界観によっては人々が不当に虐げられているような場面に遭遇することがあり、その際は彼自身のかつての境遇から憤りを見せることが多い。
マクギリス自身にスポットを当てたものとしては、オルガと悪友のような関係を築いたり、ガエリオやカルタとは和解するなど、転生前では怒りの中でしか生きられなかった彼が解放されたような、救いのある展開を見ることができる。

余談

『スーパーロボット大戦30』のDLCシナリオでは、オルガ達が鉄血世界から異世界へ転移してくることになる。ここで、マクギリスはオルガ達よりも先に転移してきており、さらにバエルに乗って颯爽と現れるという異世界オルガのテンプレのような登場の仕方をしたため話題となった。


*1 表向きは妾の子とされていた
*2 「チョコの人」を経て、最終的に「チョコ」と呼ばれるようになる。ついでにガエリオは「チョコレートの隣の人」と覚えられる
*3 本Wikiでもこの表記はしばしば用いられている
*4 幼少期のCV藤原夏海つながりで憑依している場合もある。数少ない幼少期のセリフに、よりにもよって「バエル」があることが大きいと思われる