概要
無声ジャガーマンとは、新境地である。
詳細
ジャガーマンシリーズでは通例、元素材の歌詞を切り貼りして「ここすき」を示すことがほぼ必須要素となっている。
したがって基本的に歌詞のないインスト曲は素材として用いられない。
ところがあるとき、あろうことかクラシック音楽を採用し、歌詞をいじるという作為を一切排して、
元素材のリズム感とテロップだけで「ここすき」を表現する猛者が現れた。
「ジャジャジャガー」を投稿したあなたヤギね氏である。
短い音が4個連続する箇所にテロップをつければあら不思議、「ここすき」が勝手に聞こえてくる*1。
この斬新なスタイルはしかし、選曲の古さと相まって一時の注目を集めはしたものの、
ジャガーマン界に大きな潮流を生むには至らなかった*2。
それから遅れること約2ヶ月、同じくオーケストラ音源を利用した新たな猛者の出現が再び波紋を呼ぶことになる。
他でもないジャガーマンシリーズの始祖・千賀氏である。
時期の早晩はあれ、こちらも千賀氏の独創的なセンスの産物には違いなく*3、
本家による思いもよらない新展開に「新境地」「その発想はなかった」と聴衆は色めき立った。
そしてこれを皮切りに、いわゆる「ジャ曲スタイル」と呼ばれるインスト系の動画が盛んに作られるようになった。
「無声ジャガーマン」シリーズの誕生である。
同時に、先駆者あなたヤギね氏も多少の注目を集めるところとなった*4が、
一般には知名度の高さから千賀氏が当ジャンルの先駆者とみなされることが多いようである。
いずれも素晴らしい作品であるので、ぜひ両方を鑑賞されたい。
特徴
本家を意識してか知らずか、やたらと壮大な曲調でゴリ押す形式のものが多い。
性質上、クラシック音楽や音ゲー曲との相性がよい。また、駅のミュージックホーン・windowsの起動音といった電子音や、薪の爆ぜる音のような環境音を利用した変わり種も存在する。
さらに、他の動画群とやや趣は異なるが、ジョン・ケージの怪作「4分33秒」を元ネタにした動画もこの系列に加えられていた(リンク*5)。