一色眞由美(いっしきまゆみ)

　小学生時、バレーを滝コウジに学び、即興の喜びを、高校ダンス部、日本女子体育短期大学で、演劇畑の友人達と創作の楽しさと悩ましさを味わう。踊り探しの旅の後、帰郷。1972、愛媛にてモダンダンスグループ主宰、以降、群舞作品（60分）等多数発表。又、他団体のゲスト出演、振付、屋内外での、他ジャンルとのコラボレーション、即興などをおこなう。‘77～‘78、「マーサ・グラハムコンテンポラリーダンススクール」留学中、ワークショップ等で多様なダンスを学ぶ。特にケイ･タケイの創造性とその姿勢に影響を受ける。帰国後、海外の舞踊家の公演、ワークショップのプロデュースも手がける。‘80～、「サウスストリート・ダンスカンパニー」所属（PA）‘83～‘84、「ケイ･タケイズ　ムービングアース」所属。‘88～‘92　総合実験芸術体「舞遊天」代表、Co芸術監督（愛媛）‘93、ブリージングセラピスト養成コース受講。‘02、ソロ活動に移行、ダンス公演他、様々な層を対象に健康講座等の講師、ワークショップをおこなっている。現在「風のおどり座」準備中。

　踊るとは？個々にとっての踊りとは？共有できる普遍的な踊りとは？ということをダンスそのものから学び、作品創りを通して問い続けている。作品創りにあったっては、テーマ、構成、振付、動きのクオリィティを要求するも、ダンサーの個性が発揮される即興性を大切にしている。
　現在、初期のひとつの作品の為に生まれたムーブメントが、30数年を経て深化し、進化して辿り着いたダンスを中心に、よりミニマムなダンスに向かう。存在するが故の歪みを包含する心身を、パフォーマーも観る人も解放していける踊りを探求中。
　畳一畳から、屋内外、どんな空間でも踊ることをモットーとしている。

　ソロや他ジャンルとの即興コラボレーション、空間やその他の状況にあわせ、ダンサーが参入する（何人でも）ことも可能な、自在に構築できる「風のおどり座」の公演、ワークショップでいろいろな場所を巡りたい。