そもそも、なぜ太るの?

Last-modified: 2012-04-26 (木) 22:04:10

そもそも、なぜ人は太るのでしょうか?
「食べすぎだからでしょ」←正解です。←しかし、それだけでは解決にならないので、もう少し詳しく秘密に迫りましょう。


結論から言うと、動物の身体は脂肪を貯めるように遺伝子レベルでプログラムされているのです。
人間が文明を持つ以前から、野生の世界では定期的に三食食べることが出来るなんてありません。しかも、世界は敵だらけ。
そんな中、効率よくエネルギーを貯蓄できる脂質(グラムあたりのエネルギーはタンパク質や炭水化物の約2倍のエネルギーを持つ)を貯める体質へと進化したのです。
遭難した時、デブが長生きする話を聞いたことありますよね。あれです。
いつでも食事を取ることが出来る現代においても、我々のDNAは来るべき非常事態に備えて、少しでもエネルギーの余剰があると判断すると炭水化物であろうがタンパク質であろうが脂肪に変換しようとするのです。



それでは、太らない・脂肪を減らすためにはどうしたら良いのでしょうか?
一言で言えば、「摂取と消費のカロリー収支をマイナスにすること」です。
絶対的事実として無からエネルギーを生成することはあり得ないので、足りない分は貯蓄した脂質エネルギーを消費することになるのです。
でも、実際には脂質摂取を800Kcal減らしたからと言って直接的に脂肪が100g減ることはまずありません。
なぜならば、人間の身体は高度に複雑な科学変化と連続で成り立っていて、小学校の算数のようには脂肪は減ってくれないのです。
実際にダイエットを断念する方でも、「思い通りに減らない」「停滞期がつらい」「リバウンドが大きい」などの理由を聞きますが、その回答と言うべきものが前述の「人間の身体は高度に複雑な科学変化と連続」にあると思います。
逆に言えばそこを抑えて工夫すれば痩せることは可能なのです。
そこら辺は、また別に迫って行く予定なので、今回はこの辺で。


※今回記述の「脂質800Kcalを100g」に関しては、多くの論文では脂質1gに対して7~9Kcalの幅があり、平均的に脂質1gを8Kcalとして扱います。