- 目次
地名・施設名
- アルファスタ
「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」シリーズの主な舞台。
近隣で一番の大国。 - ハルム学院
セシルやバーティア達が通うアルファスタ国の貴族子女の学院。アルファスタ国の有力貴族の子女が集うことで有名。
学ぶ期間は13歳(14歳になる年)から18歳(19歳になる年)の6年で、中等部と高等部(各3年ずつ)に分かれている。入学式は春。
学生寮が併設されており、王族でも在学中は寮住まいとなる。
身の回りの世話をする侍女や侍従を伴えない下位貴族の子女のため、寮の一斉清掃が定期的に行われている。
中等部、高等部にそれぞれ生徒会がある。 - シャウルドネート孤児院
「妻」の時期になってからアルファスタの元「おつかい」の女性(ミルマの姉)が運営する孤児院。
有望な子供がいれば諜報員として教育している。 - リマーン
アルファスタで一番大きな港町。 - ウミューベ
リソーナ王女達の母国。海に近い。 - シーへルビー
「自称悪役令嬢な妻の観察記録。」1・2巻の舞台。
海賊が興した国であり、蛇神を守護神とする国。 - カウィン学園
シーへルビー国の貴族の子女が通う学園。国で一番の名門校。
作中ではラムタク、イズラーチ、ジューンが在籍している
アイテムなど
- 青い薔薇
バーティアがハルム学院に入学したときにセシルが贈ったもの(鉢植え)。
この世界でも青い薔薇は存在していなかったが、セシルがバーティアのために作った。
バーティアはノーチェス侯爵家で大切に育てて増やし、王家への輿入れの際には株分けをして王宮の庭でも育てている。
人が好いバーティアは友人からせがまれると大概のものはプレゼントしてしまうのだが(彼女の周囲には無理難題を頼む友人がいないのは幸いである)、「この薔薇は絶対誰にも譲れないもの」である。後年、セシルとバーティアの長子アンザートがこの薔薇に対抗して青い百合を作り出し、バーティアにプレゼントしている。
- 「魅了の魔法」を防ぐピアス
ヒローニアがつれているピーちゃんが使う「癒しの光(善なる者が影響を受けると多幸感を感じる。影響を受けすぎると多幸感の中毒になり、魅了されているのと近い状態になる)」の影響を受けないように、バーティアがクロの力を借りて作ったピアス。
クロによって「癒しの光」を防ぐ「闇魔法の防御の力」が付与されている。
攻略対象であるセシルの側近とバーティアの友人の令嬢にプレゼントされたものはそれぞれのパートナーの瞳と同じ色の石が一つだけのシンプルなデザイン。
ちなみにパートナーがいないクールガンにはクールガンの瞳の色である「アイスブルー」とバーティアの瞳の色である「琥珀色」の中間くらいの色味で「光に当たると少し黄色がかかって見える銀色」のピアスが贈られた。バーティアとしては「妹ポジから兄ポジへの贈りもの」ぐらいのつもりだったのだが、クールガンがバーティアへの感情をこじらせる一因になった模様。
「紅の石に一回り小さな濃紺の石がついている」ものがセシルのピアス、「ミルクティー色(金もしくは黄色)の石に一回り小さな琥珀色の石がついている」ものがバーティアのピアス。ピアスの二つの石は細い赤いチェーンでつながれている。
要は「バーティアの髪の色とセシルの瞳の色のセット」と「セシルの髪の色とバーティアの瞳の色のセット」なのである。石をつなぐ赤いチェーンは「恋人をつなぐ赤い糸」ということ。
セシルは巧妙にバーティアを言いくるめ、このピアスを手に入れて自分で着け、もう一つはバーティアにも着けさせている。ゼノに「ピアスが外れないよう固定する魔法」と「清潔さを保つ魔法」までかけさせる念の入り用である。 - ルオナ草
薬草の一種。
相性の良い他の薬の効能を高める効果もある。
セシルが「禁断の書庫」で発見した抽出方法により、ありとあらゆる薬、毒の効果を高めることができる。しかしあまりに便利すぎて危険なレベルなのでこの結果は公開されることはなかった。 - 解毒薬のネックレス
ツタ模様のカットを施したハート型のガラス瓶を深い群青色をした液体で満たしたペンダントヘッドを着けたネックレス。
群青色の液体はセシルがバーティアから得た情報からルオナ草を用いて作った「伝染病の薬」の副産物である万能解毒薬。
「ルオナ草」の項目の通りメリットもデメリットも大きすぎるためセシルは世間に公開するのは止めたが、それならバーティアのお守りになるようにとペンダントにして贈ったもの。 - キーウィス
お酒の一種。
用語
- バーティア様を愛でる会
非公式(バーティアやノーチェス家が把握してないということか)のバーティアファンクラブのような会。
バーティアの人柄に惹かれた者、バーティアの著作(王都の観光案内本)のファンと会員の入会動機は様々。会の名前は誰かが命名したのではなく同好の士が集まり会ができていく中誰が言うでもなくそうなっていた。
運営理念は「バーティアの健やかな成長を見守ること」。
会員はかなりの人数にのぼっており、国外にも多くはないがいるらしい。
ジョアンナ嬢はじめバーティアの友人達が統制し、会のメンバーは調教教育的指導を、会の外のバーティアを害する可能性がある者はチェックしてブラックリストも作成している。
なおアニメの製作委員会も「バーティア様を愛でる会」である。 - セシルのファンクラブ
いくつか存在しているのが確認されている。
普通のファンクラブもあるが、「セシル殿下に見下され隊」「セシル殿下の黒さを愛す会」等も存在する。 - バーティア被害者の会
バーティアの善意が暴走した結果、密かに抱く恋心を盛大に暴露されてしまった者達のこと。
チャールズ、シーリカ、リソーナなどが含まれる。
そういう会が発足しているわけではなく、セシルが暴露被害者達を密かにそう呼んでいるだけ。 - おつかい
セシルが色々なことを調べてもらう者のこと。単独なのか複数人いるのかは不明。少なくとも女性が一人いる。いわゆる「諜報員」と思われる。
セシルが国に不在の場合は「お留守番」と呼ばれる。 - 精霊との契約
「観察記録。」の世界には精霊が存在しており、精霊が気に入った人間と契約することがある。
精霊が人間と契約するのは彼らの長い生涯の中で刺激を求めて程度のことであり、大きな意義はない。
精霊の姿は彼らが見せようと思わない限り、普通の人間には見ることができない。たまに存在する素養のある人間には見ることができ、精霊たちからすると「自分たちを見ることができる人間」というのはそれだけで興味の対象となり、契約するに値するという。
精霊と契約した人間は、精霊の力を借りることで魔法を使うことができる。
血の量は軽く一舐め程度のごくごく少量で良い。
「人間が精霊に名を与える」も契約者自体が命名しなくても良く、人間が精霊に与えた名があれば良いような様子がある。- セシルとゼノ
ゼノはセシルを気に入ったわけではなく、当時二歳児のセシルを困らせるつもりで賭けを持ちかけたら負けてしまい、その結果契約を結ばされた。 - クロとバーティア
「精霊が人間を気に入って契約する」の典型例……といえばそうなのであるが、バーティアは精霊のことを何も知らないまま契約してしまっている。 - フタマタとリソーナ
フタマタはおいしいお酒をくれる人(特に女性)なら割と簡単に契約する。このフタマタとの契約者がシーへルビーの伝説に伝わる「聖女」である。
しかし「乙女ゲー」中でも精霊はいたのではないか(裏設定があったのではないか)と思われる描写はいくつか存在している。 - セシルとゼノ
- 運命の乙女
「乙女ゲー」において、セシルにとってのヒロインのこと。
「乙女ゲー」ではセシルはヒロインと出会い愛を育んで結ばれることで人間性を獲得し、アルファスタ国に平和をもたらす。
ヒロインと結ばれなければセシルは人間性を得ることはできず、アルファスタ国は必ず戦乱に巻き込まれる。
そのような状況からヒロインは「運命の乙女」と呼ばれるようである。
他の攻略対象のルートではヒロインを「(攻略対象の)運命の乙女」と呼んでいる様子はない。 - 『運命の乙女』の証
「乙女ゲー」のセシルルート(ハーレムルートもか?)でセシルに選ばれキスされたヒロインの体に浮かび上がる印のこと。
「乙女ゲー」中ではなぜ印が浮かび上がるかは不明で、とにかくセシルが選べば印が出るらしい。
「観察記録。」本編では精霊が契約主の選んだ伴侶に与える加護の印をセシルがバーティアに『運命の乙女』の証のことだと説明した。印のデザインや色は「乙女ゲー」の『運命の乙女』の証と同じらしい。 - アルファスタ王家の優秀な者たち
初代国王トージンのような「ずば抜けて優秀だが人間性に欠けている」者のこと。
王家に時たま生まれるその者たちは一律に「優秀だが人間性に欠け」、「興味を持てること、楽しいと思うものすらない」。だからこそ興味を持てるものを追い求め続け、見つけると固執する性質を持つ。
見つけられなかった場合、生きることに飽きて自害したり、廃人となって人形のような状態で過ごすなどその末路は悲惨。
興味の対象を見つけられた場合でも、「研究者となって引きこもる」「戦いに魅せられ戦闘狂になる」など、まともと言えない人生を送ることも少なくない模様。
興味の対象が「人」であった場合、その相手を通して人間性を獲得し、人として生きられるケースがあるという。初代国王トージンや「観察記録。」本編のセシルがそれである。 - 書庫の隠し部屋
アルファスタ王家に生まれる「優秀だが人間性に欠けている者たち」の内、研究や発明に興味を持った者たちの成果を書き記した書物が収められている場所。
そこに収められた「知識」「成果」はセシルの時代でもなお新しすぎる、公開には早すぎる、危険すぎる内容のものばかりである。 - シーへルビーの王太子制度
海賊が興した国であるシーへルビーは上に立つ者の強さを重視する。そのため、建国時に「二十歳未満は王太子の座に就くことはできない」という制度ができた。
同時に「王に二十歳以上の子がいない場合、王弟のうち最も年若い(+二十歳以上)者を仮の王太子とする」ことになっている。この時王弟は王の養子となる。
そして王の実子が二十歳以上になると養子である王弟は王太子の座を実子に譲る(戻す)のである。