夜陰冥府皇国

基本情報

夜陰冥府皇国(やいんめいふこうこく)、または夜国(やこく)は、地球の最北端の大陸に位置する立憲君主制の国家である。

国名	夜陰冥府皇国
国旗
首都	陰府へルキア
大都市	フレンズ領ジャパリ
人口	180,000,000人
面積	未測定
GDP	未測定
建国日	冥紀0(西暦218)年1月1日
国家元首	冥皇ハディオス=ナラーク
公用語	プルータス語
行政区分	道(どう)間(げん)府(ふ)
民族	プルータス人(99%)、フレンズ(1%)
死刑方法	火刑
宗教	冥王星信仰、みんみー教
通貨	G(ギル)
国歌	「業火に響け」

国号

現地名「プルータ・ツァルストファー」は現地語で「冥王に仕える者の皇国」を意味する。国家元首である冥皇(めいのう)が、国の守護神である冥王の名のもとに、神権政治を行う大義名分として用いることも多い。
和名では「夜陰冥府皇国」または「夜国」と表記される。これは、国の特徴である日照時間の短さを表していると言われている。

地域・地勢・文明

地域区分

地理・文明

夜国の国土は冷帯または寒帯に属しており、全体の平均気温が1年を通して低い。そのため作物があまり実らず、食料の調達は貿易・略奪に頼っている。

北東の''エーレ地方''は平野部で、首都であるへルキアを中心に多くの主要都市が存在する。皇居もへルキアにある。また人口密度も高く、国民の40%がエーレ地方に密集している。

北西の''メーア地方''も平野部で、西は海に面し、南方からは川が流れる。夜国最古の文明はこの地方で生まれ、今でも官営の貿易港がある他、工業地帯も存在しており、日々賑わいを見せている。また、メーア沖にあるジャパリ島もかつてはメーア地方に属していたが、ジャパリ事件以降、事実上の独立を果たしている。

南の''ヒメル地方''には巨大な山脈があり、いくつかの集落が形成されているが人口は少ない。しかし、鉱山開発が今も進んでおり、これからの発展が期待されている。

歴史

国の興り

夜国における古代史は、『冥王神話』に叙述されたものが正史とされている。神話には、国が興ったのは西暦218年であり、この年に初代冥皇クロノス＝ナラークが即位して全国を治めたと書かれている。
クロノスはメーア地方の出身で、ある時冥王のお告げを夢で聞き、ヒメル地方のクロノス＝マッテンを踏破してそのまま冥王から帝位を授かったという。

古代

クロノスはメーア地方に王朝を建て、巧みな話術で人々をまとめ、明晰な頭脳によって強大な国家を作り上げた。子のジールスは皇位を引き継ぎ、国民を率いて現在のエーレ地方に出征し、先住民を服属させた。この時点で大陸全域は夜国に統一されている。

中世

建国以来ナラーク家の王朝が続き、立憲君主制の政治が行われた。しかし国民がこれに反発することはなく、平和な状態が保たれていた。
その理由の一つに、この時代には珍しい民主主義の発展がある。地方の統率をするために派遣された役人(総督)は、ナラーク家と血縁関係がある者が任命されたが、その他の役職は全て試験によって選ばれた。また、民会と呼ばれる議会制度があり、国民の発言力は大きかったと言える。

近代

夜国の文明はここまで順調に発展を遂げ、世界最高の技術力と人口を誇っていた。

しかし、冥皇キュリアスの治世から資源・食糧不足に苦しむようになり、外国との貿易を拡大せざるを得なくなった。
諸外国からは原料を輸入し、国内では製品を作って輸出した。その後10年間の夜国を含む貿易国は繁栄を極め、貿易は成功したと思われたが、ある問題が残されていた。
夜国が輸出超過となる片貿易だったのだ。貿易相手国は是正を求めたが、夜国は周辺国の強大化を恐れ、これを抑圧した。さらに武力による植民地化までも推し進めようとしたため、各地で戦争が勃発した。

長く戦争とは無縁であった夜国は、近代的な常備軍を持たず大敗を喫した。戦後開かれた民会で、冥皇キュリアスが責任を問われ自らその地位を退くと、以降の政治体制を巡って民会内でも対立が起こった。
多くの議員は立憲君主制の護持を主張した一方で、一部の議員は「フレンズ党」を結成し、民主政の実現を目指した。

フレンズ党はメーア地方の住民を中心に支持されたが、政権を握ることは出来なかった。
結局、キュリアスの息子であるハディオスが新しく冥皇に即位することとなり、フレンズ党はジャパリ島で亡命政府を作ることになった(ジャパリ事件)。

→ジャパリ共和国(http://urx.blue/EN3w)

政治・情勢

政体は冥皇ハディオスを国家元首とする立憲君主制である。明文化された憲法は無いが、立法権・司法権を持つ民会によって定められた慣習法によって王権は制限されている。
現在は先の大戦で敗北した影響から、冥皇も民会も慎重策をとっており、経済活動もあまり活発ではない。
徹底した民主政を主張するフレンズ党とは未だ対立状態にあるが、ジャパリ共和国が独立してからは内戦は鎮静化している。

外交

かつて交戦した諸外国とは新たに貿易協定が結ばれ、ほとんどの国と国交を回復している。

国交