初月

Last-modified: 2020-05-16 (土) 12:41:09
No.223
秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が提督か。いいだろう。僕が行こう。初月(はつづき)秋月型 4番艦 駆逐艦
艦船ステータス(初期値/最大値)
耐久20火力18 / 50
装甲9 / 28雷装15 / 47
回避48 / 85対空70 / 101
搭載0対潜26 / 62
速力高速索敵8 / 28
射程7 / 47
最大消費量
燃料20弾薬25
装備
10cm高角砲+高射装置
61cm四連装(酸素)魚雷
25mm三連装機銃
装備不可
改造チャート
初月初月改(Lv40)
図鑑説明
秋月型防空駆逐艦、四番艦の初月だ。
舞鶴で生まれた。姉さんたちと共に、第六十一駆逐隊を編成、マリアナ沖海戦や、レイテ沖海戦に参加した。
防空戦闘、空母救援を実施した後、艦隊の殿として僕は敵艦隊に向かった。

※初期値はLvや近代化改修の補正を除いた時の数値であり、最大値はLv99の時の最大値を指します。

CV:中島愛、イラストレーター:しずまよしのり (クリックするとセリフ一覧が開きます)

セリフCV:中島愛、イラストレーター:しずまよしのり
入手/ログイン秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が提督か。いいだろう。僕が行こう。
母港/詳細閲覧呼んだか?何だ?
うむ。第六十一駆逐隊だが…。
またお前か。なんだ、寂しいのか? 大人だろ? …まあいい。最後まで、僕が守ろう。
母港/詳細閲覧(桃の節句)賑やかだな! そうか、雛祭り! 潜水艦たちも楽しそうだ。これが菱餅…。なるほど。
母港/詳細閲覧(ホワイトデー)提督、これは…?僕にくれるのか?ああ、皆にあげているのか。戦闘糧食の一種だな、頂こう。助かる!
母港/詳細閲覧(春本番)姉さん、その握り飯は?花見の準備?ぁ、そうか、もうそんな季節か!僕も手伝ってもいいか?塩は…少し濃いめにしよう。
母港/詳細閲覧
(2016年梅雨)
雨が続くな。少し体が鈍りそうだ。……こんな日は、缶詰の整理でもしよう! あ、これ、膨らんでいる……。駄目、だな。
母港/詳細閲覧
(2016年初夏)
もうすぐ夏か。僕の名前の意味は知ってるか? ……うん、そうだ。だからどうという事もないが、な。
母港/詳細閲覧(夏)この季節、ボクは嫌いじゃないな。一部の艦は、少し物資が足りないのか、装甲に問題があるようだ。心配だな。
母港/詳細閲覧(秋刀魚)北洋漁業? いや、秋刀魚漁の支援……か。成程、この季節ならではだな。よし、僕も一肌脱ごう。探照灯、だな?
母港/詳細閲覧
(晩秋)
いや、あの戦いは、最後あまり覚えていないんだ。ただ、やれることを全力でやった……そんな気持ちは、ある。この胸の奥に。
母港/詳細閲覧(Xmas)クリスマス?そうか、これが!食事も豪華だな。
母港/詳細閲覧(年末)うむ、年末の大掃除か。それは必要なことだな。僕も手伝おう。…いや、何か吹っ切れた気もして。身体を動かしたいんだ。
母港/詳細閲覧(新年)新年、あけまして、おめでとう。今年もよろしく頼む。……ああ、餅つきか。よし、僕も手伝おう。
母港/詳細閲覧(節分)大淀、この豆は? ぁ、そうか、節分。鬼役は誰なんだ? ……え!? 姉さん!?
母港/詳細閲覧(三周年)この艦隊も三周年!というわけか。大したものだ。僕も、祝おう。提督、おめでとう。
母港/詳細閲覧(四周年)4周年、というわけか! 提督、おめでとう。僕も、お前と皆の役に立てて、嬉しい。これからも、僕が……護る。
ケッコンカッコカリ(反転)提督、何?姉さんならあっちだよ?え……僕に?これは……指に……。あ、あの……いいのか?僕は何も返せないけど、そうか……分かった。
ケッコン後母港(反転)いや……別に特に用事があるわけじゃ……。お前は、強い提督だな。少しだけだ……少しだけ肩を貸してもらっても良いか?……はぁ……落ち着くなぁ。……すまん。
編成第六十一駆逐隊、初月、出撃するぞ!
出撃第六十一駆逐隊、初月、出撃するぞ!
よし、僕が行く。初月出るぞ!姉さん、ここは任せて。
遠征選択時ここは任せろ、心配するな。
アイテム発見ここは任せろ、心配するな。
開戦敵艦隊発見だ。敵は多いぞ…砲撃戦用意、行くぞ!
航空戦開始時
夜戦開始夜戦か、望むところだ。各艦、僕が先頭で行く。行くぞ!
攻撃敵艦隊発見だ。敵は多いぞ…砲撃戦用意、行くぞ!
なぁに、当たらなければいい 両舷一杯!
連撃/弾着観測射撃/夜戦攻撃そこだ、撃て!
小破ぅああっ! ……まだだ、まだ走れるさ。
ちぃっ! 当ててくるな。 まだ沈むわけにはいかない、まだだ……!
中破/大破うわあぁっ!! くそっ、内火艇が……。 まだ、まだ僕は沈まないぞ、まだだ……!
勝利MVP僕の戦果が?そうか、でもそれは艦隊の戦果だから、僕はいらないよ。
旗艦大破ちぃっ! 当ててくるな。 まだ沈むわけにはいかない、まだだ……!
帰投提督よ、艦隊が戻ったぞ。
補給ありがとう!助かる。
改装/改修/改造うん、いいみたいだ。助かる。
これは、僕に使えるか?
ここは任せろ、心配するな。
入渠(小破以下)僕はまだ戦えるが…。
入渠(中破以上)内火艇が…いや、少しだけ痛む…すまない…
建造完了新しい艦だ、よかったな。
戦績表示情報か? わかった、僕が取ってこよう。
轟沈(反転)僕は……僕のやるべきことを……やり遂げただろうか……。 瑞鶴、僕は……
時報にて実装
放置時もしもの時の為に、内火艇の整備もしっかりしておかなければ。僕のほうも、もちろん可燃物は出来るだけ排除して・・・・、ふっ。

ゲームにおいて

  • 2016年2月10日のアップデートで新実装。同日から始まった冬イベント2016:期間限定海域【出撃!礼号作戦】のE2クリア報酬。
    • 通常海域でのドロップや建造では入手不可のため、通常は新規/追加入手の手段が無い。
  • 皐月時雨最上Z1に続く僕っ娘5人目。僕っ娘艦隊にはあと1人足りない。
    • ちなみに最後に追加されていたZ1の実装日が2014年3月14日なので、約2年ぶりの登場である。
    • 17年冬イベE2突破報酬として6人目の僕っ娘である松風が参入、ようやく艦隊が組めるようになった。
  • 基本的な運用方法、改造レベル、改造後初期装備は秋月照月と同じ。
    • 入手時の機銃だけ、三連装機銃となっている。
  • また2016年3月19日のアップデートで、94式高射装置10cm高角砲+高射装置の改修が初月でも可能となった。
  • 実装翌日、運営Twitterで担当声優が告知された。
    これまで艦これでは、新艦娘の担当声優が誰なのかはすぐには明らかにされずに後日雑誌等で判明するケースがほとんどで、運営自らが早期に公表するのはとても珍しい事である。
  • 2018年10月26日のアップデートで、期間限定グラフィック【秋刀魚mode】が実装された。
    • 第七駆逐隊の面々と同様、同5日からの「リアル鎮守府第二次【秋刀魚】祭り」で先行登場していたグラフィック。
      紫の秋刀魚祭り法被にクーラーケースを抱えている。釣果上々だったからか、初月自身も嬉しそうである。

    限定イラスト:秋刀魚mode

    北洋漁業? いや、秋刀魚漁の支援……か。成程、この季節ならではだな。よし、僕も一肌脱ごう。探照灯、だな?


小ネタ

  • 1939年(昭和14年)度(マル4計画)仮称第107号艦として舞鶴海軍工廠で誕生した。
  • 艦名の由来は「朔の後に初めて見える月」のこと。
    朔の後に月が見えるようになるのは旧暦3日ごろで、その意味では「三日月」と同じ意味になる。
    また、現在は朔と同じ意味で使う「新月(しんげつ)」も、古代には初月・三日月と同じ意味で使っていた。が、同じ秋月型の5番艦に「新月(にいづき)」が存在するため、ややこしい。
    • ただし「初月」という語には、「陰暦八月頃における新月」という意味があるとされている。現在の9月頃に当たるこの月が年に12回(閏月(うるうづき)のある年は13回)巡って来るうちの最初・基準月と扱われていたのは、米文化日本にとってその年最初の稲が実り、コメが収穫できる月だからである。瑞穂と仲良くできるかもしれない。
  • 秋月照月と第二十五駆逐隊を編制し、鳳翔と「第七航空戦隊」を編制予定であったが白紙となっている。
  • 史実では秋月、涼月と3隻で第六十一駆逐隊を結成している。佐世保所属部隊を示す60番台であるが、初月のみ、所属は佐世保ではなく横須賀である。
    多くの駆逐隊と違い3隻体制なのは、初月編入時点で照月が既に戦没していたためである。
    • その後に就役した若月を加えて4隻体制になったものの、秋月涼月が大破・離脱を繰り返したため、結局4隻揃って行動できた期間はごく僅かだった。
    • 姉妹艦の中では、三番艦の涼月と特に縁が深い。就役日も同日であり、艦歴の多くの期間を共に行動している。
  • 本艦の艤装員長から初代艦長に就任した田口正一中佐(後に大佐)は、雪風の艤装員長・初代艦長を務めた人物である。
    田口中佐はマリアナ沖海戦後に転出し、大淀最後の艦長として終戦を迎えた。初月の竣工に関して「天皇陛下から異例の御下問があり、その点十分心せられたき」旨を艤装員長就任時に軍令部から伝達され、「名誉ある職責と感激した」と戦後証言している。
    一方後任の艦長には、渾作戦で沈没した風雲の艦長だった橋本金松中佐が着任し、エンガノ岬沖海戦で初月と運命を共にした。
  • 略歴のとおり、初月が経験した任務の多くは護衛と輸送である。護衛にあたったのは武蔵翔鶴瑞鶴大鳳筑摩青葉など。
    • カビエンで重巡青葉が夜間爆撃で被弾、魚雷の誘爆により大爆発を起こした際には初月が救助作業にあたっている。大破擱座した青葉は、その後約4か月をかけて呉への帰還に成功した。
    • ラバウル空襲で損傷してトラック泊地に移動中の阿賀野が、潜水艦スキャンプの雷撃を受け航行不能に陥った時、能代が駆け付けて曳航を始めた後、初月と涼月長良と共に救援に出向いている。
    • 1944年1月、特設巡洋艦赤城丸(日本郵船の貨物船を改造)を護衛してウェーク島への第二回輸送作戦に出撃して間もなく、涼月が豊後水道で潜水艦スタージョンの雷撃で大破し、初月は涼月を宿毛湾まで曳航した。
      その後涼月は8月に復帰するが、10月に若月と輸送任務中に再び潜水艦の雷撃を受け損傷。直後のレイテ沖海戦で初月が沈んだため、涼月と共に行動することはなかった。
  • 彼女が初めて参加した大規模な海戦がマリアナ沖海戦である。この戦いで初月は、大鳳瑞鶴の直衛を務めた。
    • 護衛対象の大鳳は、海戦一日目の朝に米潜水艦アルバコアの雷撃を受ける。初月は前進する艦隊から離れ、アルバコアに対して約四時間にわたって制圧攻撃を加えた。
      • 当時アルバコアの艦長だったジェームス・W・ブランチャード少佐は、戦後手記の中で初月による攻撃を「すこぶる巧妙」だったとして高く評価している。アルバコアは無事脱出しているが。
      • アルバコアとの交戦ののち艦隊に合流しようとしたのだが、沈没した翔鶴乗員や着水した艦載機パイロットの救助をしているうちにどんどん離れてしまい、やっと合流できたのは翌日の夜明け頃だった。
    • 海戦二日目には瑞鶴の直衛として海戦に参加。空襲を切り抜けたのち夜戦に備えたが、結局作戦は中止され帰還した。
      • ちなみに海戦後、初月は瑞鶴に対して数百トンほど給油を行っている。通常の洋上給油は航続力の大きい大型艦が小型艦に対してするものであり、駆逐艦が空母に給油するなどということは当時の初月艦長である田口正一氏いわく「前代未聞」であり、「駆逐艦から油を取るなんて、ずいぶんひどい親方だなァ」とボヤいたという。
      • 一見すると護衛対象の空母に燃料を与え逃がそうとするのは正しい行動の様に思えるが、追いかけてくるのは艦船より圧倒的に速い航空機である。
        もしこの時敵の空襲と遭遇し、瑞鶴が護衛艦を置いて逃げていたとしたら、敵は孤立した瑞鶴を追って袋叩きにしたはずで、田口艦長の呆れながらの批判も当然だった。
        大鳳、翔鶴、飛鷹を一度に失った機動部隊司令部は、「瑞鶴は残さねばならぬ」と聊か泡を食っていた模様である。
  • マリアナ沖海戦後の7月、小笠原諸島への輸送任務で、初月は瑞鳳秋月山雲野分と共に間接護衛を務める。
    対潜哨戒を終えた初月たち間接護衛隊が横須賀に引き返した後、父島を出航した輸送船団は米機動部隊の襲撃を受け、松型駆逐艦松(未実装)と第四号海防艦、第十二号海防艦、輸送船利根川丸を残すのみとなった。
    この時、米機動部隊は輸送船団を全滅させるために巡洋艦隊を差し向けたのだが、松は味方を逃がすべく「これより反転、突撃す」の電文を発して単艦で米艦隊に突入、消息を絶った。その後利根川丸も撃沈されてしまったが、海防艦2隻は離脱に成功する。
    まるで、後の初月の運命を暗示するかのような出来事であった。しかもこの時、米巡洋艦隊を率いていたのが、初月を撃沈した時と同じくローレンス・T・デュボース少将なのである。
  • レイテ沖海戦では、囮となる機動部隊、いわゆる小沢艦隊の一艦として戦闘に参加。
    • 艦隊は10月25日の空襲で四隻全てを喪失。瑞鶴の直衛を務めていた初月は僚艦の若月や桑と共に沈没した瑞鶴瑞鳳の乗員救助にあたったが、北上してきた米水上部隊に捕捉され、撃沈された。
  • 初月の最期

    • 昭和19年10月25日、初月の属する小沢機動部隊はエンガノ岬沖海戦にて敗北。
      • 初月は若月、桑とともに瑞鶴、瑞鳳の乗員救助に当たっていた。
      • そこにハルゼー提督率いる第38任務部隊から派遣された第30.3任務群(ローレンス・T・デュボース少将)が、戦場に残留する日本艦艇の掃討のために派遣される。
      • この第30.3任務群は第13巡洋艦戦隊の重巡ウィチタ、ニューオリンズ、軽巡サンタフェ、モービル、第55駆逐戦隊第109駆逐隊の駆逐艦2隻*1と第50駆逐戦隊第99駆逐隊の駆逐艦4隻*2、第100駆逐隊の駆逐艦6隻*3からなる水上打撃部隊であった。
      • 米艦隊は16:25に漂流する千代田を発見、約20分間の砲撃で同艦を撃沈。さらなる敵を求めて北上する。
    • 同じ頃、消息不明となった千代田を捜索していた五十鈴は、救助作業中の初月と若月に合流する。五十鈴は燃料不足がかなり深刻な状況であったため*4初月に対して千代田捜索を依頼、初月はこれを承諾していた。
    • 18:40、米艦隊からの索敵機は3隻の日本艦艇を発見し、すぐにレーダーでも3つの目標を探知。18:53にモービルが発砲し、僚艦も射撃を開始した。
    • 迫る米艦隊に対し、日本側ではいち早く敵に気づいた若月が18:42に発砲する。初月は救助活動を中断し、高速でジグザグ航行を行いながら煙幕を展開。19:05に「敵水上艦艇ト交戦中」と打電し、五十鈴、若月と共に全力で北上。離脱を図るが徐々に差を詰められつつあった。
    • 彼我の距離が6浬まで迫った段階で初月は突如南東方向へと反転。単独で敵艦隊との交戦に突入する。
      • 初月が反転を選んだ理由は、戦闘に参加した乗組員が全員戦死しているため、現在に至っても(そしておそらく永遠に)わからないままである。
        • 日本側では初月の消息は19:05以降途絶えており、そもそも初月が反転したという事実すらはっきりと認識されてはいなかった。
        • 初月が早い段階で被弾・炎上する様子は若月艦上からも確認されており、目撃者の中には「初月が撃沈されるのを見た」と誤認する者もいた。このため、戦後しばらくは「消息不明、損傷のため落伍・撃沈された」とする説が通説だったようである。
        • 戦後米軍の資料が公開されるに及び、米艦隊のレーダースクリーン上の航跡から、一時は若月に同航して北上しながらも、やがて南東方向に舵を切って突入していく様子が判明した。
        • ただし、反転する初月より「ワレ タンドクトツニユウス キカンナラビニワカツキノケントウヲイノル」(我レ 単独突入ス 貴艦並ビニ若月ノ健闘ヲ祈ル)との発光信号があったと証言している五十鈴乗員もいる。
      • この時、同行していた若月は救助した多数の沈没艦乗組員を乗せており、長時間の救助作業にあたっていた初月もこれに近い数の生存者を乗せていたと思われる。*5また、交戦開始時の距離は五十鈴・若月と比較して数千mほど米艦隊に近く、これらの要因が重なった結果脱出の機会を逸したのでは、という説もある。
      • 戦史家の木俣滋郎氏は、大改装を終えたばかりの五十鈴が練度不足であったことを根拠に、自身の著作の中で「僚艦を守るために自らを犠牲にしたのだ」とする説を唱えている。
      • 上述したとおり初月は千代田捜索の依頼を受けており、 五十鈴の切迫した燃料事情もある程度把握していた可能性がある。これらの事情が反転の一因になったのかもしれない。
      • 戦闘のために収容できなかった内火艇が海上に取り残されており、この内火艇に対して初月艦上から「迎えに来てやる」という声がかけられたという。
    • 反転した初月は全速力で回避運動をとりつつ二度にわたって雷撃体勢をとる(米軍のレーダーにはそう映った)。米艦隊が急速変針をとって魚雷を回避したため彼我の距離は大きく開き、五十鈴と若月は米艦隊のレーダーレンジからの離脱に成功する。
      • 米軍記録では魚雷は重巡ニューオーリンズの艦首寸前を掠めていったとされるが、当時の初月の雷装状況が不明なため、特に二度目以降の雷撃で実際に魚雷を発射したのかは定かではない。雷撃体勢は単なる米艦隊の誤認、または時間稼ぎのための偽襲行動*6であったともされる。
    • 2隻の脱出後、戦場に残った初月に対してあらゆる方向から砲撃が集中された。初月は炎上しながらも北へ退避しつつ発砲を続け、巡洋艦隊からの援護を受けて肉迫した米駆逐隊は煙幕と反撃により魚雷発射位置を掴むことが出来ず、雷撃できないまま呼び戻された。
      • この時米艦隊は、秋月型駆逐艦の艦影や上部構造物の大きさなどから初月の艦種を巡洋艦と誤認していた。米海軍が作成した航跡図には「日本の重巡洋艦」と記されている他、米艦隊の交信記録では阿賀野型、夕張型、青葉型などが交戦中の敵艦(初月)の候補に挙がっている。*7
      • 初月の抗戦の様子は、米軍の記録からのみ伺い知ることが出来る。米海軍が海戦後に作成したレポートでは当時の状況を
        「目標は極めて巧妙な回避運動を行い、完全なレーダー管制射撃を不満足なものにした」
        「複数の命中弾が目標上で観測されたが、これらの命中弾は目標の運動性能、速度、火力にほとんど影響を及ぼさなかった」
        等と記しており、初月の回避の巧みさや継戦能力の高さを評価している。
      • 反面、初月からの応射は距離の算定が甘く不正確なものであったと評価しており、レーダーの精度の低さを指摘している。実際、初月が米艦隊に与えた損害はウイチタの乗組員に負傷者が出た程度に留まっている。
    • 20:12、米艦隊は再度の雷撃を敢行。今度は魚雷発射に成功した米駆逐隊は続けて砲撃を行ったが、反撃を受けてこの砲撃も失敗に終わる。米艦隊からは魚雷命中の閃光が観測されたものの、一時速度を落とした初月はすぐに速力を復旧させ、反撃を続けた。
    • 20:30頃には迂回を余儀なくされていた重巡部隊が接近して砲撃を加える。ウイチタが初月に夾叉され負傷者を出すなどしたものの、米艦隊からの砲撃は激しさを増していた。
    • 20:45に軽巡サンタ・フェの照明弾がなおも反撃を続ける初月を照らしだし、多数の被弾によって初月はついに航行を停止。駆逐艦ポーターフィールドが止めを刺さんと接近しつつあった20:56、海上から姿を消した。
      • 米軍の公式記録は初月の最期の様子について「punched to pieces=打ち砕かれた」と形容しており、また「torn apart=切り刻まれた」と表現している資料もある。文字通りズタボロになりながらの最期だったようである。
      • 第六十一駆逐隊司令天野重隆大佐、艦長橋本金松中佐以下、乗組員290名が戦死。601空戦闘機隊の小林保平大尉をはじめとした瑞鶴の乗員も運命を共にした。
        • 救助作業中に取り残されていた内火艇はその後21日間もの漂流を経て台湾の南東にある島に流れ着いた。この内火艇でも想像を絶する苦闘があり、途中多数の死者を出しながらも初月の乗組員8名、瑞鶴の生存者17名が生還した。
    • 初月一隻を仕留めるのに多くの時間と弾薬を消費した*8米艦隊は、燃料不足のためその後戦場を離脱。初月や五十鈴からの打電を受けた小沢艦隊は、健在であった日向伊勢大淀を中心とした残存艦隊で初月を救うべく南下したものの、集結に手間取ったため結局間に合わなかった。最終的に、単独撤退中に米潜水艦に撃沈された多摩を除く小沢艦隊の残存艦は帰還に成功した。
      • 特に五十鈴や若月の脱出に関しては、初月の約2時間に及ぶ単独戦闘にかかるものが大きいと言われている。
    • 『レイテ戦記』の著者・大岡昇平氏による「レイテ海戦全般を通じて、最も勇敢に行動した日本軍艦」という賛辞をはじめとして、初月の最後の戦闘は多くの場合肯定的な評価を受けている。連合国側の資料や戦史でも、軍人・戦史家であるドナルド・マッキンタイヤー氏が初月を「勇敢かつ極めて頑強」と評しているように、同情的であったり奮戦を称えるような書き方をしているものが多い。
      • しかし、初月の敢闘を最も如実に物語っているのは、交戦したデュボース艦隊の交信記録であろう。初月沈没に際して、以下のような通信が行われたことが記録に残っている。*9
        • 2059 ポーターフィールドより第13巡洋艦隊へ:「駆逐艦は沈みました。われわれはすっかりだまされていました」*10
          2059 第13巡洋艦隊よりポーターフィールドへ:「私の胸は張りさけそうだ」*11

    元初月乗員有沢貞彦氏作、追悼詩『嗚呼「初月」』より

    • 『嗚呼「初月」』
      • 4,初月まさに正宗の 名刀に比す優秀艦 鍛えは千遍 錬り万遍
          猛訓練の成果こそ その斬れ味は現るれ 艦長訓示忘るまじ
      • 8,壮絶極めし海戦に 死力を尽くした初月は 嗚呼沈みゆく瑞鶴の
          乗組員を救いしに 敵巡三隻発見し 再び激突修羅と化す
      • 9,対空艦の初月は 敵巡相手に徹甲弾 如何程準備せしものぞ
          斧と向かうか螳螂の 無念の思い我が友よ 我が艦隊は離れ居て
      • 10,射程外より撃ち来たる 敵艦隊の猛攻に 全員一丸火の玉の
          壮烈無双最期まで 初月よくぞ戦える 恨みは深し比島沖
      • 11,満身創痍臆せずに 最後の魚雷もろともに 敵艦隊に突入し
          「ワレ舵機故障」の信号を 最後に助け求めずに 比島の海にぞ沈みけり
      • 12,世界に冠たる対空艦 最新鋭の初月は 殊勲の功たてながら
          梅の花より芳しく 比島の海に散りにけり 我ら讃えんこの最期


  • 初月(はつづき)に先代はなく、戦後も軍艦、自衛艦に継承は無いため1代限りである。
    • 実のところ、現行のあきづき型護衛艦は4隻で計画され、かつ2番艦「てるづき(DD-116)」まで秋月型駆逐艦からそのまま襲名したことから、4番艦は「はつづき(初月)」を襲名する可能性はあった。
      しかしながら蓋を開けてみると、4番艦に命名されたのは、秋月型8番艦の艦名「ふゆづき(冬月)」であった。
      あきづき型は最新鋭でかつ定数がそろってしまったことから、「はつづき」襲名の機会は向こう40年は無いと思われる。なお4番艦から少し遅れて命名された3番艦はそのまま「すずつき(涼月)」となった。初月頑張ったのになぁ…。*12
    • 一方海保には、はつなみ型巡視艇「はつづき(PC-11)」が1951年~1973年まで存在していた。
  • 彼女がよく口にする内火艇とは、燃料をシリンダー内で燃焼させ、そのガス圧を動力として利用する内燃機関搭載の小艇である。
    エンジンを搭載したモーターボートといえば分かりやすい。
    • 艦娘イラストでいうと、右手側の長10cm砲付近に付いている小艇がそれ。
    • 「内火」とは内燃機関の帝国海軍における呼び方である。
      なお、初月は「ないかてい」と読んでいるが、「うちびてい」とも読む。
    • ちなみに、「特二式内火艇」は水陸両用戦車であることを秘匿するために内火艇と扱われている兵器なので、初月の言う内火艇とは別物である。
  • 他作品だがアニメに出演しており、「ストライクウイッチ―ズ2」の8話に、欧州へ向かう戦艦大和を「秋月」「初月」「涼月」「若月」「霜月」「花月」の6隻で護衛して登場している。
  • オンラインFPS『Battlefield1942』において枢軸側(日本軍)の駆逐艦として初月が登場している。
    このゲームでは艦船を操縦したり主砲や機銃を使用することが可能であり、昂る長10cm砲を存分に撃ちまくることができる。
    余談になるが、BF1942を日本人チームが改造したmod『FHSW』では初月以外の各国の様々な艦船が再現された艦隊戦MAPもあり、最近では艦これを再現したMAPすらある。

この艦娘についてのコメント

最新の15件を表示しています。 コメントページを参照

  • e5丙諦めて丁で攻略始めた時に来てくれました!初めての秋月型なので嬉しい! -- 2019-12-27 (金) 20:52:31
  • 可愛い見た目とは裏腹に、中身はめっちゃイケメンやなぁ・・・このキャラって実は女性提督層がメインターゲットなんじゃないか?って思った。 -- 2019-12-28 (土) 17:52:40
    • ギクッ… 男性も時報にやられる人が多いんじゃない? -- 2020-01-18 (土) 17:35:10
      • 惚れた・・・最初に指輪を渡す相手は初月に決めた -- 2020-02-10 (月) 19:02:20
  • 丙S1回目で来てびっくり。カワイイ。これで秋月型コンプ -- 2019-12-29 (日) 01:31:09
    • おめでとうございます。現在丙で捜索中なので励みになります。 -- 2020-01-04 (土) 11:23:33
  • E-5甲Sにてお迎え。秋月型4姉妹揃いぶみ! -- 2019-12-31 (火) 18:44:31
  • E5丙リセット堀り9週目で来ました。彼女が出るまでE5を離れる気はなかったよ。想像通りの暗くて強い声に感激です。 -- 2020-01-04 (土) 19:46:39
  • 秋霜掘りで出過ぎ。秋月砲はありがたいが、最近のイベは秋月型のサブ艦まで出す機会はないからなぁ -- 2020-01-04 (土) 20:03:17
    • 今回出したぞ。っと思ったけど結局メインの方残ってたから別にサブ無くても問題ないな。まあ、札気にせずに気軽に秋月型を切れるってのは艦隊の強みだと思うぞ? -- 2020-01-09 (木) 03:52:03
      • 秋月型は夜戦弱すぎて「空襲はすごいけど他はたいしたことない」ってマップじゃないと使いにくいんだよなぁ。結局、摩耶か改二駆逐+汎用ciの方が使い勝手がいい -- 2020-01-11 (土) 09:28:58
  • こちらにも初月ドロップ祈願に来ました。何卒、宜しくお願いいたします。 -- 2020-01-10 (金) 23:10:32
  • イケメン艦娘が充実してきたぜぇ~ -- 2020-01-11 (土) 02:56:41
  • 念が強すぎて初月連続で来ました。偏ってるなあ。バケツかけかけ百周必死に回している人が出ないのと関係ありそう。 -- 2020-01-11 (土) 03:50:54
  • 初月ドロップ祈願に来ました。何卒、宜しくお願いいたします。 -- 2020-01-12 (日) 02:25:33
  • 轟沈後の再びのお迎え。マジで嬉しい。大事にします。 -- 2020-01-13 (月) 12:17:39
  • 今日やっと来てくれました! -- 2020-01-13 (月) 22:08:37
  • 今日やっと来てくれました!これで秋月型コンプ! -- 2020-01-13 (月) 22:08:59
  • 最近始めました。もっと早く始めれば良かった...。一推しの初月。早くほしいです。 -- くろねこ? 2020-05-15 (金) 05:02:52
    • 前回イベの秋月型ドロップは秋月だったから,次イベの秋月型ドロップは初月だといいねえ…… -- 2020-05-15 (金) 05:58:46
  • ファミ通の中の人のインタビューで、この娘の役が来たときは驚いたと書いてあった。たしかに、公表されたとき、驚いていた提督が多かったな -- 2020-05-16 (土) 12:41:05
お名前: URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

*1 ポーターフィールド、キャラハン。
*2 クラレンス・L・ブロンソン、ヒーリー、コットン、ドーチ。
*3 コグスウェル、カパートン、インガーソル、ナップ、パターソン、バグレイ。
*4 五十鈴は出撃時のトラブルで満足な燃料補給を受けることができていなかった。
*5 瑞鶴の生存者からは500人強の生存者を乗せていたのでは、と推察されている。
*6 雷撃体勢をとって回避運動を強要し、敵の進撃速度を遅らせる行動は砲火力に劣る駆逐艦の常套戦術の一つであり、この海戦の他にもノルウェー沖海戦やバレンツ海海戦、サマール沖海戦などで同様の戦術がとられている。
*7 ただし「Terutsuki class destroyer」というほぼ正確な予測も候補として挙がっており、全ての米艦艇が誤認をしていたわけではない。
*8 初月を撃沈するために米艦隊の巡洋艦四隻が消費した砲弾は、主砲弾だけで2,000発以上に及んでいる。これに巡洋艦搭載の両用砲や麾下の駆逐艦が使用した砲弾を加えると、実に3,000発を超える砲弾が消費されたことになる。
*9 米第13巡洋艦隊のアクションレポート(Commander Cruiser Division 13 Action Report)より。和文は『レイテ沖海戦』(PHP研究所)における半藤一利氏の訳による。
*10 "He has gone down. We were cheated."
*11 "It breaks our heart."
*12 因みに3番艦すずつきは先代も秋月型駆逐艦3番艦。沈没してもおかしくないほどの大破を2度経験。坊ノ岬沖海戦で3度目の大破となるが、ギリギリで佐世保に帰り着くなどの何かがおかしい幸運艦だった。戦歴こそ少ないが、冬月も坊ノ岬沖海戦を軽傷で生き残った幸運艦で知名度もわりと高く、海自艦命名のライバルとしては強力であった。