「帽子の代わりだったら幾等でもあるが、トーマスの代わりはどこにも居ない!」
日本語版タイトル | きかんしゃトーマス ミスティアイランド レスキュー大作戦!! |
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英語版タイトル | Misty Island Rescue |
監督 | グレッグ・ティアナン |
プロデューサー | ニコール・スティン |
脚本 | シャロン・ミラー |
音楽 | ロバート・ハーツホーン |
公開 | ・2010年9月7日(米国:TV版) ・2010年9月7日(米国:DVD/Blu-ray) ・2010年10月7日(オーストラリア:DVD) ・2010年10月11日(英国:DVD) ・2010年10月31日(ハンガリー/ルーマニア) ・2010年11月1日(ドイツ:TV版) ・2010年11月26日(ドイツ:DVD) ・2010年12月6日(ポーランド) ・2011年4月23日(日本:劇場公開版) ・2011年10月5日(スウェーデン) ・2011年10月19日(ノルウェー:DVD) ・2011年10月28日(日本:DVD) ・2011年11月1日(デンマーク) ・2011年11月11日(フィンランド) ・2011年12月24日(オーストラリア:TV版) ・2012年10月3日(スペイン) ・2012年10月28日(英国:TV版) ・2013年12月29日(ノルウェー:TV版) ・2016年3月14日(カナダ:TV版) |
分数 | 60分 |
アニメーション制作 | ナイトロジェン・スタジオ |
配給 | ヒット・エンターテインメント |
登場キャラクターA | トーマス、エドワード、ヘンリー、ゴードン、パーシー、エミリー、ウィフ、ヒロ、バッシュとダッシュ、ファーディナンド、ディーゼル、ディーゼル10、ソルティー、ビクター、ロッキー、ハロルド、ケビン、キャプテン、クランキー、オールド・ウィージー、ヒーホー (英米版のみ:ジェームス、トビー) |
登場キャラクターB | ジェームス、トビー、スペンサー (英米版のみ:オールド・ウィージー、ヒーホー) |
登場キャラクターC | ロージー、スタンリー、メイビス、バーティー、ブッチ (予告編のみ:チャーリー) |
登場キャラクターD | なし |
登場人物A | トップハム・ハット卿、ブレンダム港の責任者、灰色コートの信号手 |
登場人物B | トップハム・ハット卿の付き人、ボックスフォード公爵、ボックスフォード公爵婦人、トーマスの機関士、トーマスの機関助手、作業員、ソドー整備工場の作業員、ハロルドのパイロット |
登場人物C | ハット卿夫人、ミスター・パーシバル、マッコールさん、トロッターさん、ソドーブラスバンド、野鳥観察者、先生、エドワードの機関士、エドワードの機関助手、ヘンリーの機関士、ヘンリーの機関助手、ゴードンの機関士、ゴードンの機関助手、ジェームスの機関士、ジェームスの機関助手、エミリーの機関士、エミリーの機関助手、キャプテンの操縦士、ブレンダム港の作業員、ソドーレスキューセンターの作業員 |
登場スポット | ・ティッドマス機関庫 ・ブレンダム港 ・ナップフォード操車場 ・ソドー整備工場 ・ソドーレスキューセンター ・ミスティアイランドのトンネル ・ミスティアイランド ・ぐらぐら橋 ・ゴンドラ橋 ・ホロー・ツリー・トンネル ・ウィフのゴミ処理場 |
あらすじ | ・ディーゼルを助けたご褒美としてメインランドに行く事になったトーマス。ところが、ハプニングによりミスティアイランドに漂流し、そこでバッシュとダッシュとファーディナンドに出会う。 ・一方、機関車たちは行方不明のトーマスが心配で彼を探し始める。 |
挿入歌 | ・Misty Island Rescue |
メモ | ・きかんしゃトーマス長編作品第5作目およびCG長編作品第2作目。 ・悪役がいない最初のCG版長編作品*1。 ・時系列は第13シーズンと第14シーズンの間の物語。 ・バッシュとダッシュとファーディナンドとキャプテン初登場。 ・ソルティーとハロルドとウィフとスタンリーとミスター・パーシバルは第12シーズン以来、ディーゼル10とブッチ、長編第3作以来久々に登場久々に登場*2。 ・日本語版ではウィルバート・オードリー生誕100周年に因んで、お笑いコンビの「オードリー」がバッシュとダッシュの声を担当している。また、長編第1作以来、ゲスト声優が起用された。 ・金光宣明さんがボイスキャストに参加する最初の作品。 ・河杉貴志さん、坂口候一さん、黒田崇矢さん、金光宣明さんは其々2役担当している。 ・宇垣秀成さんがボイスキャストに参加。 ・キャプテンの声は劇場公開版では速水けんたろうが務めたが、DVD版では宇垣秀成が務めている*4。 ・スペンサーがどの様にしてソドー島に来ていたか明らかになる。 ・ディーゼルを追跡中、赤信号で停車するトーマスだが、後に極悪船乗りと極悪船乗りのしもべを追跡する時には停車せず赤信号を無視する。 ・あの時のボコに続いて勝手に貨車を持ち去るディーゼル。 ・あの時のトビーとトーマスとスカーロイとダンカンとネビルに続いて、橋から落ちそうになるディーゼル。 ・あの時のジェームスやヘンリーやクランキーやいたずら貨車やドナルドやジャックやダンカンやエドワードやトードやケリーやヘクターやトーマスに続いて横倒しになるケビン。 ・長編第3作に続いて行方を晦ますトーマス。 ・黒田崇矢さんがディーゼル10の声を演じたのは本作のみ。 ・アニーとクララベルとヘンリエッタが登場しない最初の長編作品。 ・日本語版ではジェームスの台詞がカットされている。 ・その為、江原正士さんと坪井智浩さんがボイスキャストに参加しない長編作品である。 ・長編第1作以来久々に、ゲスト声優や著名人が起用された。 ・現時点で、黒田崇矢さんがクランキー以外のキャラクターを吹き替える唯一の作品。 ・トーマスを探しに行ったはずのエドワードとゴードンとジェームスとトップハム・ハット卿だったのに、結局は入れ違いでトーマスに探される立場になる*5。 ・灰色コートの信号手、第18シーズン『エミリーちきゅうをすくう?』まで台詞なし。 ・この話は、長編第6作に続く。 |
収録ミス一覧 | ・日本語版でミスティアイランドのトンネルの中でのシーンでバッシュとダッシュの声が入れ替っている。 |
台詞 | ・ナレーター「『ミスティアイランドレスキュー大作戦』ソドー島には素晴らしい場所が沢山ある。古い場所もいいし新しい場所も素敵だ。橋やトンネルもあり其処を機関車が走る。彼らは高い丘や崖のてっぺんにも上っていく。川を渡る線路他に沢山ある。そんな素晴らしいソドー島にワクワクするものがもう1つ増えた。(BGM)新しくレスキューセンターが出来る事になったのだ。機関車達はそこがとても特別で大事な場所だと知っていた。」・トーマス「やあ!やったねハロルド!皆を助けられた!」 ・ハロルド「任務完了しました!幸い怪我人もいませんし、登山者全員が無事です。トーマス!久しぶりだね!」 ・トップハム・ハット卿「よくやったぞハロルド!」 ・ハロルド「有り難うございます!でも、この狭い場所に着陸するのは難しいですよ。」 ・トップハム・ハット卿「そう思って、今回新しく『レスキューセンター』を作る事にしたのだ。困っている人達を助ける為にも、きちんとしたセンターを用意しなければな。ハロルド、君の新しいヘリポートもほら、あそこにある。」 ・ハロルド「素晴らしいですね。」 ・トップハム・ハット卿「ロッキー。君が入る車庫はあそこだ。」 ・ロッキー「自分だけの車庫が有るなんて初めての事ですよ。」 ・トップハム・ハット卿「それから、キャプテン。君には安全な停泊所とボート小屋を用意する。」 ・キャプテン「それは楽しみです!早くお役に立ちたくて、うずうずしています!」(初台詞) ・トーマス「新しく出来るセンターの建物はここですか?」 ・トップハム・ハット卿「そうとも、トーマス。この中心に建てるんだ。きっと立派な建物になるぞ。一番丈夫な木を使って作る事にした。『ジョビの木』だよ。今日、ブレンダムの港に届く事になっている。」 ・ナレーター「トーマス達はとてもワクワクした。ジョビの木を見るのは初めてだ。」 ・トップハム・ハット卿「トーマスはまず、登山客をナップフォード駅に送り届けてくれ。それから、急いでパーシーを手伝ってほしい。仕事が山程有るぞ。」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿の言った通り仕事は山ほどあった新しい線路も作るのだ。エドワードとヘンリーは重いレールを積んだ貨車を引いて走った。ジェームスとエミリーは新しい駅舎とホームに使うレンガを運んだ。ゴードンとトビーはスレートを取りに石切り場へ向かった。トーマスとパーシーは港にいた。港には大きな船がいてとても立派な赤い色の丸太が積まれていた。」 ・トーマス「きっと、あれがジョビの木だね。」 ・パーシー「誰がジョビの木をレスキューセンターまで運んでくんだろうね。」 ・(BGM) ・ナレーター「すべての機関車が港に集まりクランキーがジョビの木を積み込むところを見ていた。」 ・ヒロ「このジョビの木は私の国から来たんだよ。とっても丈夫な木だから、どんなに凄い嵐でもびくともしないだろう。特別な木なんだよ。こんなに強い木が育つ島は、世界に数ヶ所しか無い。」 ・トップハム・ハット卿「今日、一番よく働いて役に立った機関車には、新しいレスキューセンターに、この特別な木を運ぶ仕事を任せようと思う。」 ・ナレーター「機関車たちはそわそわし始めた。誰もが一番役に立つ機関車になりたかった。」 ・トップハム・ハット卿「さあ皆、頑張ってくれ!今日は仕事が山程有るからな!」 ・ナレーター「機関車たちは勢いよく港を出発した。トーマスはレンガを積んだ貨車をつないでもらうのを待つ、彼はジョビの木を見つめた。トーマスの目は輝きワクワクしてボイラーが泡立った。彼はこの木を運びたいと思った。そこにディーゼルがやって来た。」 ・トーマス「僕がこの木を運べるといいんだけど、役に立つ為に毎日、すっごく頑張っているんだからね。」 ・ディーゼル「俺だって同じだぞ。毎日とっても役に立ってるさ。」 ・トーマス「えっ?でも、ディーゼル。この仕事を頼まれるのは君達じゃないんだ。蒸気機関車さ!」 ・ナレーター「トーマスは元気に走り出した。ディーゼルはカンカンだった。」 ・ディーゼル「あいつら、蒸気機関車はいつもディーゼル機関車を汚いと馬鹿にする。俺だって凄く役に立つ機関車だって事を分からせてやるぞ。この木をレスキューセンターまで運べばいいんだ。そしたら、トップハム・ハット卿も俺の事を信頼してくれるはずだ。」 ・ナレーター「ディーゼルはガタガタと音を立てて貨車に近づきおもいきり体をぶつけた。そしてこのとても大切な木を乗せた貨車を力一杯押して出発した。ディーゼルが勢いよく走ったのでジョビの木はとても激しく揺れた。ディーゼルはいい気になっていた。」 ・ディーゼル「蒸気機関車達は、いつも俺達を馬鹿にしている。それが間違いだって事を俺が彼奴らに教えてやるのさ!」 ・(BGM) ・ナレーター「トーマスは忙しく働いていた。」 ・トーマス「僕が一番役に立つ機関車になるぞ!頑張って働いて、仕事を無事に終わらせるんだ!(警笛)あれれ…?一体どういう事だろう?あれはディーゼルだ!あの木を運んでるぞ!ねえ、ディーゼル!止まって!」 ・ナレーター「ディーゼルにはトーマスの声が聞こえていたが全く止まるつもりはなかった。」 ・トーマス「止まるんだ!ディーゼル!」 ・ナレーター「彼は大切な木をレスキューセンターに早く運びたくて仕方なかったのだ。トーマスは心配になった。」 ・トーマス「ディーゼルはスピードを出し過ぎだ!ジョビの木が落ちたりしたら大変だよ!急いでディーゼルを追いかけて止めなくっちゃ!」 ・(BGM) ・ナレーター「トーマスはディーゼルのすぐ後ろまで来た。トーマスの体は激しく揺れボイラーはブクブクと泡立った。」 ・トーマス「止まってよ、ディーゼル!止まって!」 ・ナレーター「だが、ディーゼルは止まらなかった。彼は体をガタガタと揺らしながらさらにスピードを上げた。トーマスは必死で走った。ディーゼルはもうすぐ目の前だ。」 ・トーマス「次の分岐点の先で、ディーゼルに追いつくぞ!」 ・ディーゼル「そうはさせないぞトーマス!」 ・ナレーター「ディーゼルはスピードを上げ分岐点の信号が赤に変わる直前に通過した。」 ・トーマス「このままじゃディーゼルに追いつけなよ!」 ・ナレーター「ディーゼルは貨車を押して丘を登った。トーマスはだいぶ遅れて追い続けた。」 ・ディーゼル「もう少しで到着だぞ!そしたら皆が思い知るんだ!ディーゼル機関車がどんなに優秀かってな!」 ・ナレーター「その時、問題が起きた。その線路はまだ完成してなかったのだ。」 ・ディーゼル「おっ!」 ・トーマス「ディーゼル!早く止まれー!!」 ・ナレーター「だが、ディーゼルは止まらない。彼は必死でスピードを上げて、丘の頂上を目指した。すると、線路の先は崖の所で途切れていた。崖の下は海だ。ディーゼルは止まろうとしたが、止まれなかった。貨車が重過ぎてブレーキが利かなかったのだ!」 ・ディーゼル「た…助けてー!誰かー!!」 ・ナレーター「だが、誰も居なかった。貨車の連結部分が壊れ…、特別な木が大きな音を立てて、海?に落ちてしまった!」 ・ディーゼル「おっ…おぉっ!大変だ!どうしよう!助けてくれー!」 ・ナレーター「そして、次は2台目の貨車も海に落ちてしまった!残りの貨車は1台だけになってしまった。しかし、すぐにその貨車の連結部分も外れ…、ジョビの木を積んだ最後の貨車は海の底に沈んだ。」 ・ディーゼル「どうしよう!」 ・ナレーター「とうとうディーゼルは半分ほど線路からはみ出し車輪が空回りし始めた。ディーゼルは何とかしてバックしようとする。」 ・ディーゼル「ああ…!!」 ・トーマス「あっ!ディーゼル!一体どうしたらいいんだ?」 ・ナレーター「トーマスにある考えが浮かんだ。」 ・トーマス「直ぐ助けるよ、ディーゼル!なるべく動かずにじっとしてて!ふぅ…!!ぬぅ…!!これで大丈夫だ!やったー!」 ・ディーゼル「助かったよ、トーマス。有り難う。」 ・ナレーター「その日の夜、機関車達はトーマスの話に盛り上がった。」 ・トーマス「木は落ちちゃったんだ…。何とかしたかったよ…。」 ・パーシー「だけど、トーマス。君はレスキューセンターのヒーローになったね」 ・トーマス「有り難う、パーシー。僕は新しいレスキューセンターの為に、しなきゃいけないって思った事をしたんだ。きっと正しかったと思う。」 ・トップハム・ハット卿「ああ、確かにその通りだよ、トーマス。ディーゼルを後ろに引き戻すのは正しい判断だった。誰かに言われたからでなく、自分で考えてやった。正しい事をしたんだ!よくやったぞ!これで君が誰よりも役に立つ機関車だという事が分かったよ!」 ・ナレーター「機関車達は大きく汽笛を鳴らした。トーマスが一番役に立つ機関車に選ばれたのだ。」 ・トップハム・ハット卿「ディーゼルがジョビの木を落としてしまったのは、とっても残念だ。困った事をしてくれたものだ!レスキューセンターの建設が遅れてしまうだろう…新しいジョビの木を手配するには、とても時間がかかるんだ…だが、トーマスには特別なご褒美をあげるぞ。メインランドにあるレスキューセンターに、君を行かせてあげよう!」 ・トーマス「有り難うございます!」 ・ナレーター「次の日、機関車達がトーマスを見送りに集まった。スペンサーも一緒に行くようだった。侯爵夫妻の為に働くのだ。ソルティーが其処へやってきた。」 ・トーマス「ねえ、ソルティー。船に乗るのを待っている間に海の話を聞かせてよ!」 ・ソルティー「何の話がいいかな…?ミスティアイランドはどうだ?」 ・トーマス「いいよ、どんなお話?」 ・パーシー「僕も聞きたい!」 ・ソルティー「うーん…あー。ミスティアイランドって小さな島があるんだけど…ここから遠くないが、その島はいつだって霧に覆われてる。だから、島が其処に有る事を誰も知らない。」 ・エドワード「僕は見た事が有るよ。もう随分昔の話だけどね。一瞬、霧が晴れたときに。」 ・ソルティー「多分その島だな、ミスティアイランドは謎の島だ。あそこには奇妙な機関車達がいるらしいぞ。噂によると、その機関車達は、凄く不思議な走り方をするそうだ。だけど、そいつらの事を見た者はいない。吃驚したかい?ミスティアイランドは本当に謎の島だ!そう言えば、煙の合図の話もある!」 ・パーシー「煙の合図?」 ・ソルティー「そうとも!昔、その島で迷った機関車がいた。必死で走り回った後で、助けを求める為に、彼は3回煙を上げた。だが、誰にも見えない。そこで、また煙を上げたんだ。1回…2回…3回とな…すると、急に霧が晴れて、その機関車は助かった!」 ・(BGM) ・トーマス「ねえ、パーシー。僕も迷ったら、3回煙を上げるからね。助かる為、僕の為、そして君の為に。」 ・パーシー「そしたら僕が助けてあげるよ。」 ・トップハム・ハット卿「ディーゼルが君に見送りの挨拶をしに来てくれたぞ、トーマス。」 ・ディーゼル「じゃあなトーマス。」 ・トップハム・ハット卿「それから?」 ・ディーゼル「気をつけて下さいね。」 ・(BGM) ・トップハム・ハット卿「仕事に戻れ、ディーゼル。遅れるな。」 ・ブレンダム港の責任者「この船は、もう一杯なんだ。次の船を、待ってくれるかい?」 ・トーマス「う~ん…でもなるべく早く、メインランドのレスキューセンターに行きたいんです。」 ・ナレーター「その時、トーマスは大きなイカダを見つけた。船の後ろにつながれている。」 ・トーマス「いい事を思いついたぞ!あれに乗っていけばいいんだ!」 ・ブレンダム港の責任者「う~ん…鎖が錆び付いてる…」 ・トーマス「大丈夫です!これが一番の方法です!あのイカダに載ります!行ってくるよ!皆!」 ・クランキー「気を付けろよ!トーマス!」 ・(BGM) ・ナレーター「パーシーは心配そうにトーマスを見ていた。」 ・パーシー「本当にそのイカダで行って平気なの?」 ・トーマス「心配しなくてもいいよ、パーシー!トップハム・ハット卿も僕が正しいと言ってくれたもん!直ぐに戻るけど、もし3回煙をあげたら、助けてね!」 ・パーシー「じゃあね、トーマス」 ・トーマス「じゃあね、パーシー!」 ・ナレーター「船は宝化に汽笛を鳴らす。そしてトーマスを乗せたイカダを牽いて出発した。トーマスは遠い海の上にいた。辺りは暗く霧に包まれている。トーマスには何も見えなかった。だが、音は聞こえた。それは何かが軋む様な音だった。そして壊れて水に落ちる音もトーマスは怖くなった。」 ・トーマス「大変だ!どうしよう!船に繋いだ鎖が切れちゃった!助けて!」 ・ナレーター「トーマスは汽笛を鳴らした。だが誰にも聞こえない。船はそのまま行ってしまいトーマスは海の上に取り残された。波がゆっくりゆっくりトーマスの体を揺らした。トーマスは急に眠くなった。イカダはユラユラと朝まで海を進み続けた。湯がてがたんと大きな音がしてトーマスはいつの間にか陸に乗り上げてしまった。」 ・トーマス「一体何が起きたんだ?ここはどこ?」 ・ナレーター「辺りを見回すととても濃い霧に包まれていた。そしてとても静かだった。トーマスには木と丘しか見えなかった。彼は汽笛を鳴らした。(汽笛)だが返事はなかった。」 ・トーマス「困ったなぁ…ここが何処か分からないよ!機関車もいないし、ソドー島でもないし、メインランドでもないみたいだ!」 ・ナレーター「トーマスは不安になってきた。」 ・トーマス「きっと港に船があるはずだ。そしたら船でソドー島に帰れるぞ。」 ・(BGM) ・ナレーター「トーマスは注意深く霧の中を走った。すると不思議な事が起こり始めた。」 ・(BGM) ・ナレーター「トーマスは線路を走る車輪の音を聞いたのだ。」 ・(走る音) ・トーマス「あれれ…?誰かいるの?」 ・ナレーター「だが、機関車は見当たらない。返事も何もなかった。」 ・トーマス「何も怖くなんかないぞ!皆が待っているソドー島に絶対、僕は今日中に帰るんだから!(BGMと石が落ちてくる)…誰なの?」 ・(BGMと機関車の汽笛) ・トーマス「今の何?誰?怖くなんかないぞ!僕は皆が待っている、ソドー島に絶対帰るんだ!」 ・ナレーター「トーマスはガタゴト音出して全力で走り出した。だがカーブを曲がると急ブレーキをかけた。」 ・トーマス「はっ!?」 ・ナレーター「とても驚いた。今まで見たことがない機関車達に出会ったのだ。」 ・トーマス「一体、君達は誰なの?」 ・ナレーター「だが、機関車達は何も答えずただ黙っていた。トーマスを勇気を出して言った。」 ・トーマス「僕はトーマス!君達は?」 ・(煙を噴き上げる音) ・バッシュ「おいらはバッシュ!」 ・ダッシュ(春日版)「おいらはダッシュ!」 ・ダッシュ(酒巻版)「おいらはダッシュだ!」 ・ファーディナンド「そして、俺はファーディナンド!」 ・(BGMと蒸気を噴き上げる音) ・バッシュ/ダッシュ「ここで働いている!」 ・トーマス「ここはどこ?」 ・バッシュ「ミスティアイランドさ!」 ・トーマス「ミスティアイランド?ここがあの謎の島なの?」 ・(BGMと蒸気を噴き上げる音) ・ダッシュ(春日版)「聞いた事有るかい?」 ・ダッシュ(酒巻版)「聞いた事有る?」 ・(BGM) ・トーマス「うん、あるよ。」 ・ダッシュ「オイラ達は木を運んでる。君を見てたんだよ。」 ・バッシュ「でも、君は気が付かなかった。」 ・ダッシュ「さっきは一緒にガタゴト走って来て、汽笛を鳴らして遊んでたのに。」 ・バッシュ「君は遊んでくれなかった。」 ・ダッシュ「遊ぼうよ!」 ・バッシュ「楽しいよ!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・ナレーター「だが、トーマスは彼らとは遊びたくなかった。彼らの事がよく分からなかったしその遊びが奇妙で怖かったのだ。」 ・トーマス「やめておくよ。僕はソドー島から来たんだけど、これから帰る所なんだ。バイバイ!」 ・ナレーター「トーマスは線路をバックすると彼らから遠ざかった。」 ・(BGM) ・トーマス「僕はいつでも正しい判断が出来るし、怖いもの知らずのヒーローなんだ!」 ・ナレーター「やがて霧が立ち込め辺りが暗くなった。トーマスは一日中走り続けていた。もうこれ以上前に進む元気がなかった。港は見つからずこのままでは帰れそうになかった。」 ・トーマス「僕はどんな時でも正しくて…怖いもの知らずのヒーローなんだぞ…。」 ・ナレーター「だが、今のトーマスは単に怖がりの機関車だった。」 ・(BGMと波の音とドアをノックする音) ・ナレーター「ソドー島ではトップハム・ハット卿家に帰ろうとしたところだった。」 ・(☎) ・トップハム・ハット卿「そうですか…分かりました…それでは…。トーマスがまだメインランドに着いていないそうだ…。トーマスがいなくなってしまった…。」 ・トーマス「あぁ~あっ…!あっ!はっ!?」 ・ナレーター「いつの間にか辺りは明るくなっていた。トーマスは汽笛を鳴らした。」(汽笛) ・トーマス「何も怖くないぞ!皆が待っている、あの『ソドー島』に僕は絶対に帰るんだからね!」 ・ナレーター「だが、トーマスは走ろうとしなかった。彼は独りぼっちで途方に暮れていた。」 ・トーマス「どうすれば、この島を出られるんだろう?やっぱり、ここから引き返して、昨日の彼らに助けて貰うしか無い!それが一番だ!」 ・ナレーター「新しいレスキューセンターの建設はストップしていた。キャプテンに乗っているトップハム・ハット卿にハロルドが報告した。」 ・ハロルド「島の周りを探してみましたが、トーマスはどこにもいません。」 ・パーシー「あー…トーマス…。」 ・トップハム・ハット卿「もう一度探してくれ!キャプテン重要な任務がある!トーマスを見つけるんだ!頼んだぞ!」 ・キャプテン「了解しました!よおし!全速前進だぁ!」 ・(BGM) ・ナレーター「トーマスは小さな分岐点の前に来て止まった。」 ・トーマス「ここでも正しい判断をしなくちゃ!」 ・(川沿いを見つめる) ・トーマス「機関車には水が必要だ!あっ!川沿いに走れば、!きっとまた彼らに会えるぞ!僕はどんな時でも正しい事をする!怖いもの知らずのヒーローなんだ!」 ・ナレーター「トーマスはカーブを曲がった。そして急ブレーキをかけた。」 ・トーマス「吃驚したな!もう!不思議な木のトンネルがあるぞ!凄いなぁ!ミスティアイランドは不思議な物で一杯だ!」(汽笛) ・ナレーター「そして煙を吐きながらトーマスは不思議な木のトンネルをゆっくりと抜けた。(BGM)そのまま川沿いを走り彼は突然止まった。」 ・トーマス「うわあ、驚いたな。ここは木を運ぶ場所みたいだけど、こんな不思議な集積所は初めて見たぞ!」 ・ナレーター「するとそこにあの機関車たちが見えた。 ・トーマス「やったー!やっぱり僕は正しかったんだ!」 ・(BGMと汽笛) ・トーマス「こんにちはー!」 ・(BGM) ・バッシュ「昨日、オイラ達が遊ぼうって言ったのに!」 ・ダッシュ「君は、遊んでくれなかった!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・トーマス「ごめんなさい。一人でここを出られると思ったけど、全然駄目だったんだ。助けてくれないか?僕はソドー島に帰りたいんだ!」 ・バッシュ「木を運ばなきゃ!」 ・ダッシュ「忙しい!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・ナレーター「バッシュ達を追いかけたトーマスはあることに驚いた。彼等が運んでいるのはとても赤い木だった。 ・トーマス「これは凄いや!ジョビの木だ!ソドー島のレスキューセンターを作る為に必要なジョビの木だ!」 ・バッシュ「ソドー島の何だって…?」 ・ダッシュ「ソドー島のレスキュー…?」 ・ファーディナンド「センター…?」 ・トーマス「教えてあげるよ!」 ・ナレーター「彼等は汽笛を鳴らした。そして皆でトーマスの近くに集まった。トップハム・ハット卿は真剣な顔で機関車達に言った。」 ・トップハム・ハット卿「トーマスは海には居なかった…。」 ・パーシー「そんなあ…。」 ・トップハム・ハット卿「これから、ソドー島全体くまなく探すことにする!君達、全員の力が必要だ!」 ・ナレーター「集積所ではトーマスがある決断をした。」 ・トーマス「もっと仕事を早くしよう。貨車を早く上手に運ぶコツを教えるよ!スピードを出しても、全然へっちゃらなんだ。僕はどんな時でも正しいし、勇気ある怖い物知らずのヒーローなんだよ!!トップハム・ハット卿に言われたんだ。」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・ダッシュ「トップハム・ハット卿って誰だ?」 ・バッシュ(若林版)「そんな変な名前、聞いた事が無いよ!」 ・バッシュ(佐々木版)「そんな変な名前、聞いた事無い!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・トーマス「…。」 ・(BGM) ・ナレーター「ウィフはトップハム・ハット卿とゴードンが久しぶりに訪ねて来たのでとても驚いた。」 ・トップハム・ハット卿「トーマスが行方不明だ!君はゴードンと組んでくれ。ゴードンは力持ちだし、君は小回りが利くからな。」 ・ナレーター「ウィフは喜び、ゴードンはうんざりした。」 ・ゴードン「此奴とか…何てこった…。」 ・トーマス「スピードを出しても、絶対に落とさないで!」 ・ナレーター「バッシュ達は一所懸命木を運んだ。だが、何も楽しくなかった。」 ・ダッシュ「こんなに急ぐ事無いよ…!」 ・バッシュ「オイルがすぐ切れちゃう…!」 ・ファーディナンド「その通り…!」 ・トーマス「オイル?ディーゼル機関車じゃないのに?」 ・バッシュ「そうだよ。オイルと薪を混ぜるんだ。」 ・ダッシュ「燃料さ。」 ・バッシュ「だからオイルが切れるたら…」 ・ダッシュ「止まる。」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・ナレーター「トーマスは彼らにもっと働いてほしかった。早くジョビの木をソドー島に持って帰りたかったからだ。」 ・トーマス「オイルならきっと大丈夫だよ!僕はいつでも…」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「正しいんだろ?(笑い声)」 ・トーマス「…その通りさ。」 ・(BGM) ・パーシー「一体トーマスに、何があったんですか?」 ・トップハム・ハット卿「私にも分からんのだよ、パーシー…。」 ・ナレーター「バッシュ達はトーマスが見ている目の前でグラグラ揺れる橋を渡った。橋の向こう側には沢山のジョビの木が彼方此方散らばっていた。」 ・ダッシュ「グラグラグラグラ、あー、怖いな~!」 ・バッシュ「ドキドキ ハラハラ 楽しいな~!」 ・ファーディナンド「その通りぃ!」 ・ナレーター「彼等はグラグラする橋が大好きだったがトーマスは違った。」 ・トーマス「この橋はとても危険だよ!渡っちゃ駄目だ!」 ・バッシュ「こっちには木があるぞ!」 ・ダッシュ「君は木が欲しいんだろ?」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・バッシュ「さーて!君はどうするんだい?」 ・ダッシュ「どうするんだい?」 ・トーマス「この橋を渡るしか無いよな…。うわっ…!」 ・(BGM) ・トーマス「橋はグラグラ揺れたけど、壊れなかったぞ!皆の言っている事の方が正しいのかも…。」 ・ナレーター「ソドー島のレスキューセンターではウィフが心配していた。」 ・ウィフ「ここに建物を建てるのは無理ですよ。ミスティアイランドに繋がるトンネルの入口を塞いだ場所ですから。それにここにはしょっちゅうゴミを捨ててました。」 ・トップハム・ハット卿「古いトンネルの話など今は、関係無いんだよ、ウィフ。では、おやすみ。」 ・ナレーター「次の日、トーマスは丸太を積む仕事をするオールド・ウィージーに会った。トーマスははらはらした。オールド・ウィージーは大変そうにガタガタと体を揺らして煙を吐きながら丸太を適当に投げていった。」 ・オールト・ウィージー?「ウィー!ウィ!ヒッタイ!」 ナレーター「それを見ていたバッシュ達はとても楽しそうに笑った。」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・トーマス「それじゃ駄目だよ!もっと丁寧にやらないと!」 ・ナレーター「オールド・ウィージーはガタガタ震えながら材木を浮かべている池へトーマスが持って来た丸太を投げていれた。」 ・トーマス「うわ!うわわわ!!」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・バッシュ「次は君だよ!」 ・ダッシュ「水浴びの時間だ!」 ・(BGM) ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「あ~あ…。」 ・ファーディナンド「つまんない奴だな!」 ・(BGM) ・ナレーター「朝の光がソドー島のレスキューセンターを照らす頃ハロルドがやってきた。」 ・ハロルド「すみません。まだ、トーマスを見つけられません。」 ・ナレーター「パーシーはとても不安になった。ミスティアイランドではトーマスが必死に働いていた。」 ・(BGM) ・ナレーター「貨車に特別な木を出来るだけ早く積むためだ。」 ・トーマス「うわあ~!!ニヒ!」 ・ナレーター「オールド・ウィージーには頼りたくなかった。その時だ。トーマスは古い機械を見つけた。其れは錆びて傷んでいた。」 ・トーマス「あれは何?」 ・ダッシュ「あれはヒーホーさ!丸太を…。」 ・バッシュ「積む機械なんだ。」 ・ダッシュ「でもオイルが沢山いる!」 ・バッシュ「だから、使ってないのさ!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・トーマス「使ってみようよ!」 ・ファーディナンド「えっ?うぅ…」 ・トーマス「僕はどんな時も正しい事をするだ!怖いもの知らずのヒーローなんだからね!」 ・ナレーター「沢山のオイルをヒーホーに注ぐとヒーホーは激しく震え始めた。」 ・ヒーホー「ヒーホー~!!ホッホッホホホッ…!!」(初台詞) ・ナレーター「そしてギシギシと音を立てて動き出した。」 ・ヒーホー「ヒーホー~!!」 ・トーマス「よし、やったぞ!これで丸太を早く積める!もう心配する事は何も無いぞ!」 ・ナレーター「一方、トップハム・ハット卿は心配でたまらなかった。」 ・トップハム・ハット卿「トーマース!トーマース!」 ・ナレーター「だが、返事はなかった。」 ・キャプテン「心配しないで下さい。トーマスならきっと元気ですぐ見つかります。ようし!全速前進!」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿はトーマスを心配しながらキャプテンの方へと向かった。」 ・トーマス「これをソドー島に運ぶんだ」 ・バッシュ「船が来るのを待つの?」 ・ダッシュ(春日版)「それとも、トンネルで行くかい?」 ・ダッシュ(酒巻版)「それとも、トンネルで行く?」 ・トーマス「え?え!?トンネルだって?そんな話は聞いてないよ!」 ・ダッシュ(春日版)「だって今そこは…」 ・ダッシュ(酒巻版)「だって今は…」 ・バッシュ(若林版)「使ってない。」 ・バッシュ(佐々木版)「使っていない。」 ・ダッシュ「塞がってる。」 ・バッシュ「だから、危ないんだよ。」 ・ファーディナンド「その通り。」 ・トーマス「ソドー島へのトンネル?トンネルだったら慣れてるから、危なくなんかないよ!よし!トンネルを使って帰る!僕は正しい事をするんだ!」 ・ダッシュ「そう言われてるんだろう?」 ・バッシュ「君は怖いもの知らずで…。」 ・ファーディナンド「ヒーローって、奴なんだろう?」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・ファーディナンド「ほら、ヒーローって、奴なんだろうなあ?」 ・トーマス「その通りさ。」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・トーマス「トンネルへ行ってみよう!」 ・(BGM) ・ナレーター「ソドー島では皆が心配していた。」 ・トップハム・ハット卿「トーマスはまだ見つからない。だが、諦める事無く、引き続き皆で探そう」 ・パーシー「トーマスが消えちゃった…」 ・ナレーター「トーマスとバッシュ達はトンネルの前へと到着した。」 ・ダッシュ(春日版)「もうオイルが切れちゃいそうだ…。」 ・ダッシュ(酒巻版)「オイルが切れちゃいそうだよ…。」 ・バッシュ「これじゃソドー島まで持たない…。」 ・ファーディナンド「その通り。」 ・トーマス「きっと大丈夫だよ!もう少し頑張れば、必ず辿り着けるはずだ!ソドー島にね!」 ・ナレーター「そして車輪をグルグルと回転させてトーマスとバッシュ達、そしてジョビの木は古いトンネルの中へと消えて行った。」 ・(BGM) ・ナレーター「トンネルの中はとても暗く線路は曲がりくねっていた。トーマス達はその中をガタガタと揺れながら走った。その時問題が起きた。」 ・トーマス「何だこれは!?困ったぞ!塞がってる!」 ・(BGMと崩れる音) ・ナレーター「突然岩の一部が崩れ落ち彼らの後ろをふさいだ。彼らはトンネルに閉じ込められてしまった。」 ・バッシュ「どうしよう…。」 ・ダッシュ「大変だ…。」 ・ナレーター「トーマスは一番いい方法を考えた。」 ・トーマス「皆で力を合わせて、塞いでる壁を崩して進もう!」 ・ナレーター「バッシュ、ダッシュ、そしてファーディナンドは心配そうに囁いた。」 ・バッシュ「オイラ達のオイルが切れちゃう…。」 ・ダッシュ(春日版)「壁を崩して進むなんて無理だ…。」 ・ダッシュ(酒巻版)「壁を崩して進むなんて無理だよ!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・トーマス「力を合わせればできるさ!1、2の、3!行くぞ!(力む声)」 ・ナレーター「バッシュ達は勢いよくピストンを動かして前に進んだ。彼等は苦しそうに体をきし始めた。オイルがすっかりなくなってしまったのだ。動けなくなった彼らは完全にトンネルの中に閉じ込められてしまった。誰も彼らに気づかない。」 ・トーマス「大変な事になっちゃったぞ!僕はちっとも正しくなかった!このトンネルを使った事も、ヒーホーにオイルをたくさん使っちゃった事も、何もかも僕がいけなかったんだ…。一体どうすればいいんだろう…?」 ・ナレーター「ブレンダムの港ではパーシーが悲しそうに海を見ていた。」 ・パーシー「そこからトーマスが見える?クランキー、どう?」 ・クランキー「すまんな、トーマスはまだ見当たらん…。」 ・ナレーター「そこへソルティーがやってきた。」 ・ソルティー「向こうにある霧が晴れないと何も見えないだろう。」 ・ナレーター「パーシーは心配でたまらなくなり大きな声で叫んだ。」 ・パーシー「トーマス!何処に居るのー?トーマス!」 ・ナレーター「トーマスはまだミスティアイランドにいた。彼らは地下深く閉じ込められたままでとても怯えている。トーマスは後悔している。」 ・トーマス「全部、僕が悪かったんだ。僕は君達よりも物知りで、いつも自分が正しいと思ってた…でも、違った。僕がした事は全部間違ってたよ。皆、ごめんね。」 ・BGM) ・ダッシュ「『どんな時も正しい』なんて無理だよ。」(若林正恭さんの吹き替え) ・バッシュ「誰だって間違うからな。」(春日俊彰さんの吹き替え) ・ファーディナンド「その通り!!」 ・(BGM) ・トーマス「そうだね!」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・(崩れる音) ・ナレーター「その時、さらに岩が崩れ始めた。ファーディナンドが何かに気づいた。」 ・ファーディナンド「何だか俺の煙突に風を感じるぞ!」 ・トーマス「このままじゃ、トンネルが崩れて、皆が潰されちゃうぞ!どうしたらいいんだろう?」 ・ナレーター「するとダッシュが笑顔になった。」 ・ダッシュ「オイラはどうすればいいか、分かった!」 ・ナレーター「そしてバッシュも笑顔になった。」 ・バッシュ「オイラも分かったぞー!前に進むんだ、トーマス!煙突を穴に合わせて。」 ・ダッシュ「その穴から煙を。」 ・バッシュ「上げればいいんだ!」 ・ダッシュ「そしたら、誰かが気付いてくれる!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・トーマス「あぁ~!そういえば、ソルティーが言ってた!3回煙を吐いたら、ソドー島の誰かが煙の合図に気付くかも!」 ・(トーマスが蒸気を噴き上げる音) ・ナレーター「パーシーが心配そうに海を見ている突然、海の霧が晴れ始めた。パーシーは島を見つけた。」 ・パーシー「クランキー!ソルティー!見て!あれはきっと、ミスティアイランドだよ!」 ・ナレーター「パーシーはさらにあるものを見つけて物凄く興奮した。島から煙を3回上がっていたのだ。」 ・パーシー「あれはトーマスだ!きっと、ミスティアイランドにいるんだ。助けなきゃ。すぐ、トップハム・ハット卿に知らせて来る!大丈夫だよ、トーマス。もう心配しないで。僕が助けてあげる親友の僕を信じてね。」 ・(BGM) ・ナレーター「トンネルの中ではトーマス達がじっと助けを待っていた。」 ・(クラクション) ・トップハム・ハット卿「煙の合図はどこに見えたんだね?」 ・パーシー「見てて下さい。ミスティアイランドに上がります。」 ・(BGM) ・ナレーター「皆は島から煙の合図を待った。」 ・(BGMと機関車達の汽笛) ・パーシー「あれですよ!トーマスがいるんです!」 ・トップハム・ハット卿「ジェームス、ゴードン、エドワード。すぐ船に載って、ミスティアイランドに向かってくれ!私も一緒に行く!」 ・ナレーター「パーシーはある考えが浮かんだ。」 ・パーシー「あのトンネルで行った方が、近いと思います。」 ・トップハム・ハット卿「うーん…その通りかも知れんな、パーシー。ウィフを呼んでくれ。彼はとってもトンネルに詳しい。」 ・(BGM) ・トーマス「ソドー島の機関車は凄いんだ。皆早くて、とっても働き者さ。だから直ぐ助けに来るから、安心していいよ!もう少し待てば、きっと見つけてくれる!」 ・ナレーター「作業員達がトンネルを塞いでいた壁を崩した。トップハム・ハット卿はトンネルの中を見て不安になった。」 ・トップハム・ハット卿「このトンネルはとても暗くて、深そうだ。」 ・ウィフ「ご安心下さい。僕ならトーマスの所へ迷わずいけます。」 ・パーシー「僕も一緒に行かせて下さい。きっと役に立てると思います。」 ・トップハム・ハット卿「いいだろう、パーシー。だが、十分気を付けるんだぞ。」 ・ナレーター「パーシーとウィフはトンネルに入っていった。トップハム・ハット卿は急いで船に向かった。船は猛スピードで海を進んでいった。機関車達も船で救出に向かう。トーマスはもう一度煙を上げた。パーシーとウィフは暗闇を恐れることもなく必死でトンネルを進んで行く」 ・パーシー「待っててね。すぐに君を助けてあげるよ。」 ・(BGM) ・ダッシュ(春日版)「メインランドでは、ふざけてばっかりだった。」 ・ダッシュ(酒巻版)「メインランドでは、ふざけてばかりいた。」 ・バッシュ「それで、ミスティアイランドに送られたんだ。」 ・ダッシュ「役には立たなかったけど。」 ・バッシュ「面白い事、いーっぱいしてきた。」 ・トーマス/バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「その通り!!(笑い声)」 ・ナレーター「その時、機関車が線路を走る音が聞こえて来た。」 ・トーマス「聞こえる?」 ・ファーディナンド「あぁ~…はあ!!」 ・(パーシーの汽笛) ・パーシー「トーマス!そこに居るの?パーシーだよ!」 ・ナレーター「トーマスはとても嬉しくなって思わず車軸を震わせた。」 ・トーマス「パーシー?僕の親友のパーシーかい?本当に?」 ・パーシー「僕は煙の合図を見つけたんだよ!ウィフのお陰でここまで来た!」 ・トーマス「じゃあ、こっちから岩を押すよ!」 ・ナレーター「ウィフはそれに反対した。」 ・ウィフ「駄目だ、トーマス!僕は君よりこのトンネルを知ってる!パーシーと僕で、そっちに押した方がいい!」 ・ナレーター「トーマスはウィフの方が正しいと分かった。」 ・トーマス「君の方が正しいんだね。言う通りにするよ!」 ・ナレーター「パーシーとウィフは一緒に一度後ろに下がった。それから彼らはピストンを動かし力を振り絞って全速力で走った。そして激しくトーマス達のいるほうに突っ込んだ。」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(歓声)」 ・トーマス「やったね、パーシー!やったね、ウィフ!」 ・(BGMとパーシーの汽笛) ・パーシー「トーマス!」 ・トーマス「仲間を紹介しよう!ダッシュ、バッシュ、そしてファーディナンドだ!」 ・パーシー/ウィフ「こんにちは!」 ・ダッシュ/バッシュ/ファーディナンド「こんにちは!」 ・トーマス「オイル切れなんだ!僕達で助けないと!」 ・ウィフ「それじゃ、僕の言う事を聞いてくれ!」 ・ナレーター「ジェームスとエドワードとゴードンはミスティーアイランドに到着した。皆息をのんだ。島は静かで不気味だった。やがて霧が深くなった。ジェームスの運転室からトップハム・ハット卿が言った。」 ・トップハム・ハット卿「絶対にトーマス見つける!このまま走り続けるんんだぞ!急いでくれ!」 ・(BGM) ・ナレーター「丁度その頃、ウィフとパーシーとトーマスは力を振り絞ってダッシュとバッシュとファーディナンドを引いて走っていた。とても大変だった。」 ・ウィフ「もう少しだ!頑張るんだ!あのカーブを曲がったら…その先がソドー島だぞ!」 ・トーマス「ああ!!」 ・ナレーター「ウィフは皆の先頭に立って全力で走った。そしてとうとうソドー島の明るい太陽のもとへと皆を連れ出した。」 ・(BGM) ・トーマス「ソドー島へようこそ!」 ・ナレーター「バッシュとダッシュとファーディナンドはとてもワクワクした。エミリーとヘンリーとトビーもだ。 ・ヘンリー「びっくりした~。君達は?」 ・ダッシュ「オイラはダッシュ!」 ・バッシュ「バッシュ!」 ・ファーディナンド「そして、ファーディナンドだ!」 ・エミリー「皆、一体何処から来たの?」 ・バッシュ/ダッシュ「ミスティアイランドだよ!」 ・ファーディナンド「その通り!」 ・ヘンリー/エミリー/バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・ナレーター 「ミスティアイランドでは機関車達が迷っていた。」 ・トップハム・ハット卿「トーマス!トーマス!」 ・ジェームス「The mist is too thrick!(霧が深過ぎるぞ!!)」 ・ゴードン「深い霧で前が見えないぞ…!」 ・エドワード「これじゃあトーマスを探せない!!」 ・(BGM) ・トーマス「トップハム・ハット卿に報告しなくきゃ!」 ・パーシー「トップハム・ハット卿は君を探しに、船でミスティアイランドに向かったんだ!エドワードもゴードンもジェームスも。」 ・ハロルド「戻ってきた船の人に聞いたら、ミスティアイランドは深い霧に覆われて、トップハム・ハット卿達が何処か、解らないって!」 ・トーマス「大丈夫だよ!僕が見つける!急がなくっちゃ!トンネルは塞がっているから、船で行こう!待っててね、パーシー。」 ・パーシー「バッシュ達の事は僕に任せて!」 ・トーマス「有り難う!」 ・(BGM) ・ナレーター「トーマスはミスティーアイランドに戻り霧の中へと走っていた。」 ・トーマス「何も怖くなんかないぞ!皆を見つけて、絶対今日中に連れて帰るんだ!」 ・ナレーター「バッシュ達はソドー島の整備工場が気に入った。彼らは丁寧に修理されて最高の気分だった。」 ・ビクター「歓迎するぞ!ミスティアイランドの仲間よ!」(物音) ・ケビン「すんません、すんません、ボス!」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・ケビン「こんにちは!僕はケビンです!御用の時はすぐ飛んできます!いつでもお呼び下さいね…ウワー!」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド/ケビン「(笑い声)」 ・ナレーター「トーマスは材木の集積場に来たが底には誰もいなかった。彼は島中を走ってみたがトップハム・ハット卿達は何処にもいなかった。」 ・トーマス「諦めないぞ!汽笛を鳴らしてみよう!皆この島のどこかに居るはずだ!(トーマスの汽笛)あ…!聞いた事の有る汽笛だ!汽笛が響き渡ってる!きっと、あの谷の方だ!そこに皆がいる!」 ・(BGMと汽笛) ・ナレーター「すぐにトーマスは谷に向かい仲間達を見つけた。ジェームスとエドワードとゴードンは嬉しくて汽笛を鳴らした。」 ・トップハム・ハット卿「ヘヘヘイ!トーマス!」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿の帽子は空を舞い深い霧の中へと消えてしまった。」 ・トーマス「大変です!帽子が…」 ・ナレーター「だが、トップハム・ハット卿は笑顔だった。」 ・トップハム・ハット卿「気にするな!帽子だったら、代わりは幾等でも有る。だが、トーマスの代わりは何処にも居ないからな!」 ・ナレーター「トーマスは嬉しくて笑顔になった。」 ・トーマス「報告したい事が山程有ります!急いでソドー島に帰りましょう!」 ・ナレーター「トップハム・ハット卿はダッシュとバッシュとファーディナンドに会った。」 ・ダッシュ「どうも!初めまして!」 ・バッシュ「会えて、嬉しいです!」 ・ファーディナンド「その通りです!」 ・トップハム・ハット卿「あぁ…、私もだよ。」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)」 ・トップハム・ハット卿「嬉しい事にミスティアイランドからジョビの木が沢山届いたので、レスキューセンターの建設を再開する事にしよう。(機関車達の汽笛)ここに揃っている全ての機関車が、沢山役に立ってくれると信じているぞ。よし!頑張ってくれ!」 ・ナレーター「機関車達は古いトンネルを綺麗にするため蒸気を強く噴き上げて働いた。ヒロは一所懸命木を運び、キャプテンは木を引っ張った。バッシュ達は一日中笑っていた。」 ・バッシュ/ダッシュ/ファーディナンド「(笑い声)俺達も役に立つぞ!(笑い声)」 ・ナレーター「トーマスはとても誇らしい気持ちだった。そして遂に建物が完成した。ジョビの木は輝いていた。」*6 ・ナレーター「ソドー島にレスキューセンターが完成した。」*7 ・トップハム・ハット卿「此れより、ソドー島のレスキューセンターの開通式を始める。そして!ミスティアイランドへのトンネルも開通した。今日は今迄に無い程特別な日になった。此れも全て此処に居る特別な機関車達の御蔭だ!新しい仲間が加わって良かった!全員本当によくやったぞ!」(汽笛) ・機関車達一同「その通り!!(笑い声)」 ・ナレーター「機関車達は心から楽しそうに笑った。」 ・ディーゼル10「フッフッフ…そうやって楽しそうに笑ってられるのも今の内だ…蒸気機関車共め…フハハハ…フハハハハハ…フハハハハハ!!!ハッ…待っていろ…」 |
英国版CV | ・ナレーター:マイケル・アンジェリス ・トーマス/トビー/ファーディナンド:ベン・スモール ・エドワード/ヘンリー/ゴードン/ジェームス/パーシー/ウィフ/ダッシュ/ソルティー/ハロルド/キャプテン/トップハム・ハット卿/灰色コートの信号手:キース・ウィッカム ・エミリー:テレサ・ギャラガー ・ヒロ:伊川東吾 ・バッシュ/ディーゼル10/ビクター/ロッキー/ケビン/クランキー/ブレンダム港の責任者:マット・ウィルキンソン ・ディーゼル:ケリー・シェイル |
米国版CV | ・ナレーター/ディーゼル:マイケル・ブランドン ・トーマス/パーシー:マーティン・シャーマン ・エドワード/トビー/ウィフ/ダッシュ/ロッキー/ブレンダム港の責任者:ウィリアム・ホープ ・ヘンリー/ゴードン/ジェームス/バッシュ/ハロルド/ケビン/トップハム・ハット卿:ケリー・シェイル ・エミリー:ジュール・デ・ヨング ・ヒロ:伊川東吾 ・ファーディナンド/クランキー:グレン・ウレッジ ・ディーゼル10:マット・ウィルキンソン ・ソルティー/キャプテン/灰色コートの信号手:キース・ウィッカム ・ビクター:デヴィッド・ベデラ |
日本版CV | ・ナレーター:ジョン・カビラ ・トーマス:比嘉久美子 ・エドワード:佐々木望 ・ヘンリー:金丸淳一 ・ゴードン:三宅健太 ・パーシー:神代知衣 ・エミリー:山崎依里奈 ・ウィフ/ケビン:河杉貴志 ・ヒロ:玄田哲章 ・バッシュ:佐々木啓夫(CS放送のみ) ・ダッシュ:酒巻光宏 (CS放送のみ) ・ファーディナンド/ビクター:坂口候一 ・ディーゼル:ケン・サンダース ・ディーゼル10/クランキー:黒田崇矢 ・ソルティー/オールド・ウィージー*8:石野竜三 ・ロッキー:河本邦弘 ・ハロルド:羽多野渉 ・キャプテン:速水けんたろう(劇場公開版)/宇垣秀成(DVD版) ・ヒーホー/ブレンダム港の責任者/灰色コートの信号手:金光宣明 ・トップハム・ハット卿:納谷六朗 |
ゲストCV | ・バッシュ:若林正恭(オードリー) (劇場公開版・DVD版) ・ダッシュ:春日俊彰(オードリー)(劇場公開版・DVD版) |
予告編(日本語版) | |
参照画像 | |
前作 | きかんしゃトーマス 伝説の英雄 |
次作 | きかんしゃトーマス ディーゼル10の逆襲 |