The Sad Story of Henry

Last-modified: 2020-12-12 (土) 22:34:33
英語版タイトルThe Sad Story of Henry/The Three Railway Engines
監督ダグラス・メア
脚本ウィルバート・オードリー
放送日1953年6月14日
この話の主役ヘンリー
登場キャラクターAヘンリージェームス
登場キャラクターBなし
登場キャラクターCなし
あらすじヘンリーは雨にぬれるのを嫌がり、トンネルの中に引きこもってしまう。皆が何をしても彼は動こうとしないので、諦めたトップハム・ハット卿はトンネルにレンガを積み上げ、ヘンリーを閉じ込めてしまう。
対応原作・第1巻『三だいの機関車』第3話『なさけないヘンリー』
メモ・1953年5月、英国営放送局「BBC」から『汽車のえほん』の出版社に一通の手紙が届く。
・手紙には、「3だいの機関車から2話を抜粋して、6月14日と28日にテレビ放映したいと検討している。」、「1分あたり1.00ポンドの放映権料を支払う。」、「10分の放送時間に収まるよう脚色するかもしれない。」と書かれていた。
・また、「撮影にはHornbyのOOゲージを改造したものを使用する。」、「イラストに出来るだけ似せるが、完全に同じわけではない。」とも書かれており、当時の編集長であったエリック・マリオットは、完璧主義者のオードリー牧師が「出来るだけ似せる」という事に反発すると思い、BBCに「模型は出版社で改造するので模型を送ってほしい。」と依頼。
・BBC側は6月10日のリハーサルまでに制作して、スタジオに持参するようマリオット氏に告げる。
オードリー牧師と共にソドー島の立体模型地図を作ったP.R.ウィックハム氏を中心に模型の制作が行われ、 6月10日、マリオット氏は改造した鉄道模型と鉄道音が入ったレコードをスタジオに持ち込んだ。
・6月14日、『The Sad Story of Henry』を生放送。
・しかし、スタッフのミスで機関車が脱線、ストーリーに無関係なジェームスを間違って登場させるなどの放送事故が続いた為、オードリー牧師が抗議。結局、番組はたった一話で打ち切られてしまった。
オードリー牧師はその時の様子を「ナレーションが始まり、機関車が画面に向かって走ってきた。すると、スタッフがポイントを切り替えるのを間違えて、機関車は見事に脱線してしまったんだ。その時、なんと巨大な手が画面に現れ、機関車を線路に戻したんだよ。」と語っていた。
・生放送であった事や当時の一般家庭による映像記録の難しさ、BBCが過去の映像アーカイブを削減したこともあり、本作の映像は一切現存していない可能性が高い。しかし、BBCの文書記録センターは、ジェームスの模型の写真を含む、この放送の制作に関する詳細なドキュメントを複数所蔵している。
英国版CVナレーター:ジュリア・ラング
参照画像 撮影用に製作されたジェームスの模型
参考ページBroadcast - BBC Programme Index