たんすいしゃがほしい

Last-modified: 2019-01-28 (月) 21:12:31

「綺麗に洗って貰えよーっ!そうすりゃエンジンの調子も良くなるぜーっ!」
たんすいしゃがほしい

日本版タイトルたんすいしゃがほしい
英米版タイトルTender Engines
脚本ウィルバート・オードリー
放送日・1992年6月2日(英国)
・1992年8月25日(日本)
・1993年3月12日(オーストラリア)
・1993年7月16日(米国)
・1998年1月5日(ドイツ)
・2008年5月16日(ハンガリー)
話数72
対応原作・第23巻『機関車のぼうけん
(第1話『ヘンリーと炭水車』)
この話の主役ゴードン(前半)
ヘンリー(後半)
登場キャラクターAヘンリーゴードンジェームスダックドナルドディーゼル
(原作のみ:フライング・スコッツマン
登場キャラクターBフライング・スコッツマン(「他所の機関車」名義)
(機関車紹介のみ:トーマスパーシー
登場キャラクターCトーマスエドワードパーシーバーティー
登場人物Aトップハム・ハット卿ゴードンの機関士
登場人物Bトップハム・ハット卿の付き人ゴードンの機関助手
登場人物Cジェム・コールナップフォード操車場の作業員ティッドマス操車場の作業員乗客トーマスの機関士ダックの機関士ジェームスの機関士ジェームスの機関助手エドワードの機関士エドワードの機関助手
登場スポットティッドマス操車場
ナップフォード港
ナップフォード・ハーバー駅
ティッドマス駅
ファークァー機関庫
ティッドマス操車場の転車台
石炭ホッパー?
スリー・ウェイ・ロード
ティッドマストンネル(未公開シーン)
あらすじゴードンは水と石炭を沢山積んでいる事をジェームスダックに指摘された。
その後他所の機関車の持つ2台の炭水車を見たゴードンが「これが必要だ」と言ったのを聞いて、ディーゼルは「炭水車が沢山有っても最後は石炭が無くなるから、炭水車がいらない自分達が蒸気機関車の代わりに走る」といった。
次の日ゴードンが「調子が悪い」と言ったのを聞いて、ダックヘンリーは「汚れた水を入れた所為でボイラーが故障したんだ」と言った。
その後、トップハム・ハット卿から、ディーゼルの言う通りにはならない事とよその機関車が2台炭水車を持っている理由を聞いて、ゴードンは気が楽になった。
ところが今度はヘンリーが「自分は働き通しなので炭水車が2台必要だ」と言い出した。
それを聞いたダックは有る事を思いつく。
メモフライング・スコッツマン、正式前の登場及び人形劇最初で最後の出演。
トーマスパーシーはカメオ出演なのに機関車紹介で紹介されている。
・この話のジェームスは『トーマスとバーティーのてだすけ』に続いて終始笑わなかった*1
ヘンリーが不機嫌そうに貨車を突き飛ばしているシーンで、勢いの余り2両目の貨車が跳ね上がっている。
ディーゼルはこの回以降第6シーズンせかいさいきょうのきかんしゃ」まで台詞なし。
・ティッドマス駅の前でゴードンとヘンリーとダックが会話するシーンでは原作を意識しており、ダックとディーゼルの関係は険悪になった為、間接的にでも関わらない様に、ゴードンが気分が良くないのはディーゼルが理由とした話をダックにしようとしたが、ヘンリーの一言で打ち切られては巧妙なシーンとなった。
・未公開シーンでは、ティッドマストンネルを抜けるヘンリーを捉えたシーンがあり、スリー・ウェイ・ロードトーマスパーシーダックも走っている(本編ではヘンリーのみ)。また、ティッドマス操車場ゴードンを咎めているジェームスが笑みを浮かべているシーンとヘンリーを別視点から撮ったシーンが存在する*2
フライング・スコッツマン長編第12作まで正式な出番及び台詞なし。
・炭水車を『宝物』扱いするドナルド
「他所の機関車」を見ていないのに性別が分かるトップハム・ハット卿
台詞ナレーター「ある日、ゴードン操車場で沢山の石炭を入れていた。其処へジェームスがやって来た。」
ジェームス「また、石炭入れてんの?、一寸ガツガツし過ぎじゃない?」
ゴードン「俺様は優秀な機関車なんだ。優秀な機関車には沢山の石炭が要るんだって事を、お前には解ってないようだなぁ」
ジェームス「ふん!馬鹿馬鹿しい!」
ナレータージェームスは仕事に戻って行った。暫くしてゴードンが排すパイプから水を入れているとダックがやって来た。」
ダック「そんなに、水をガブ飲みしない方がいいんじゃない?ボイラーが故障するよ。」
ゴードン「なんだよ!皆で俺を教育しようってのかい?さっきはジェームスで、今度は君だ!大型機関車には水も石炭も沢山要るんだよ!」
ダック「後で困っても知らないよ!」
ナレーター「その後、ゴードンは大きな駅の操車場に入って行った。向こうにピカピカの炭水車が2台並んでいるのを見て、ゴードンは思わず叫んだ。」
ゴードン「俺に必要なのはこれだよ!!炭水車が二台ついてりゃ、一々立ち止まって石炭を入れる必要も無いし、チビ共に説教される事も無い!」
ゴードンの機関士「あの炭水車は他所の機関車のだよ。」
ナレーター機関士が教えてくれた。其処へディーゼルがそっと近づいてきた。」
ディーゼル「そりゃあ、優秀な機関車程、沢山炭水車を持っているよ。だけど、最後には石炭が無くなっちゃうじゃないか?その点、俺達ディーゼルは炭水車なんて要らない。俺たちが君らの代わりに走ってやるよ!」
ナレーターゴードンは腹を立てた。次の日も収まらない。」
ゴードン「どうも気分が良くない!」
ダック「きっとボイラーが故障してるんだよ!」
ゴードン「ボイラーの所為ゃない。悪いのは....」
ヘンリー「ボイラーの所為だよ!あの水は駄目なんだ!君のボイラーはきっとゴミだらけだよ。綺麗に洗って貰えば、ボイラーの調子も良くなるよ!」
ゴードン「ふん!『綺麗に洗って貰えば』だって?ふんっ!ディーゼルが俺達の代わりに走るだってぇ?はんっ!」
トップハム・ハット卿「どうしたんだゴードン?」
ゴードン「あのぉ…ディーゼルが言ったのは本当ですか?」
トップハム・ハット卿「何と言ったんだ?」
ゴードンディーゼルが俺達の代わりに走るって…」
トップハム・ハット卿「心配するな。わしの鉄道でそんな事はさせん。」
ゴードン「それから他所の機関車が炭水車を二台持っているのはどうしてなんですか?」
トップハム・ハット卿「それは、彼の路線には石炭を入れる所が少ないからだよ。」
ナレーター「それを聞いて、ゴードンは少し良く元気になった。ところが今度はヘンリーが文句を言い始めた。彼は不機嫌そうに貨車達に当たり散らしている。」
ヘンリー「僕は働き通しだよ、僕だって炭水車が2台欲しいなぁ!」
ナレーター「その時、ダックドナルドに何か囁いた。面白い考えが浮かんだのだ。」
ダック「よし!僕の炭水車をにあげようか!」
ヘンリーの炭水車ぁ!?が持って訳無いだろぉ?」
ダック「それなら良いや…ねぇドナルド、君は要らない?」
ドナルド「いやぁ…君の宝物?悪いですよぉ…」
ダック「まあ、宝物だけど、僕はタンク機関車だから炭水車は要らないんだ。そうだ!ジェームスに…」
ヘンリー「ああっ!ちょっと待って!僕の言い方が悪かったよ!君、幾つ炭水車を持ってるの?それで何時貰える?」
ダック「うーん、そうだなぁー、六台なんだけど、今夜なら渡せるよ。」
ヘンリー「六台も炭水車が貰えるのかぁ!うわぁー!どんなに素敵な姿になるか楽しみだなぁ!」
ナレーターヘンリーは一日中、興奮していた。」
ヘンリー「ねぇねぇダック!本当に炭水車貰えるんだろうね!」
ダック「勿論さ!もう全部用意してあるよ」
ナレーター「炭水車をつけたヘンリーのかっこいい姿を見ようと、他の機関車達も大勢集まっていた。ところが、ヘンリーは全然格好良くなかった。彼の牽いて来た炭水車と来たら、皆古くて汚くて、ゴミが一杯詰まっていたのだ。」
ゴードン「綺麗に洗って貰えよーっ!そうすりゃエンジンの調子も良くなるぜーっ!」
原作との相違点・原作ではゴードンが石炭を補給するシーンからディーゼルが登場するシーンまでが無く、ゴードンが体調を崩すシーンから話が始まり、ゴードンが他の機関車達に体調不良を訴える時にジェームスもいたが、TV版ではヘンリーダックだけが会話に絡んでいる。
・原作ではフライング・スコッツマンが台詞有りで登場するが、TV版では制作上の予算の都合により『他所の機関車』として炭水車のみの登場となる。
・原作ではゴードンがディーゼル機関車の台頭に不安になり、ハット卿から自分の兄弟たちがスクラップにされたことを聞かされ落ち込んだ後フライング・スコッツマンに再会し元気を取り戻すが、TV版ではフライング・スコッツマンが登場しない為トップハム・ハット卿の言葉を聞いて元気を取り戻している。
ヘンリーが炭水車を2台欲しくなった理由は、原作ではフライング・スコッツマンに嫉妬したからだが、TV版では働き通しだったからに変更されている。
・原作ではディーゼルは登場しない。
・ヘンリーの牽く6台の炭水車は原作では、他の機関車の物で形がバラバラだったが、TV版では、ジェームスエドワードの炭水車の使い回しだった。
英国CVナレーター/他:マイケル・アンジェリス
米国CVナレーター/他:ジョージ・カーリン
日本CVナレーター森本レオ
ヘンリー堀川亮
ゴードン内海賢二
ジェームス森功至
ダック塩屋浩三
ドナルド佐藤浩之
ディーゼル郷里大輔
トップハム・ハット卿宮内幸平
ゴードンの機関士里内信夫
シリーズ前回ビルとベンのけんか
シリーズ次回オリバーのだっしゅつ
原作前回やくにたつ鉄道
原作次回ヘンリーの大かつやく
参照画像たんすいしゃがほしい/画像?

*1 ただし、未公開シーンでは笑っていた。
*2 このシーンは魔法の線路に登場した写真などで使われていた。