動物情報

Last-modified: 2019-10-27 (日) 20:36:38

ヒトと動物の考古学

Rの基本設定では、ヒトを探していたイエイヌとともえの物語、また、人類最古の共存動物であるイヌとの関わりがテーマと提案されています。(他と同様に必須ではありません。)
このページは、創作におけるテーマやコンセプトの設計のために、ヒトと共存動物について調べたことを共有するページです。
けものフレンズではヒトの脱アフリカから火の獲得までをなぞらえているという話もあります(要出典)。

 
  • 「ヒトとイヌ 絆の秘密」(視点・論点),NHK,イヌは共同注意が可能、共存動物史図
  • 犬ぞりの長~い歴史とおすすめツアー紹介,そとあそび,3万年以上昔から犬ぞりが存在,信頼性未確認
  • 伴侶種宣言, ダナ・ハラウェイ(哲学者), 人類に飼われるという環境での進化と時代の変化で役割を失った後の伴侶種化
     
    できれば原著にあたりましょう。そうでなくても著者が明確であるものや、十分通説だと考えられるもの(ページビューが多いだろうWikipedia等)を参考にしましょう。魅力的でも著者を確認できなかったり、記述の根拠を確認できなかったものは信頼性未確認をつけるとベター。

動物一覧

ここでは主にけものフレンズRに登場する機会の多い動物の簡単な情報をまとめています。
けものフレンズ全体で登場する動物について知りたい場合は一覧表をご覧ください。

アニメの初登場話数欄はそのキャラが予告にのみ登場する場合はその話数を記載し、本編に登場する場合はその話数を優先して記載した。またなるべくメインで扱われた回を優先して記載。

フレンズ名登場媒体(初登場話数)
ネクソンアニメ1期アニメ2期リデザインなど
ヒト 15
イエイヌ9
アムールトラ1
G・ロードランナー7
プロングホーン7
チーター7
サーバル11
カラカル1
オオセンザンコウ1
オオアルマジロ61
タイリクオオカミ108(予告)
アードウルフ12(動物の姿)4
ロバ1
カルガモ1
レッサーパンダ8(ライブ観客)2
ジャイアントパンダ8(ライブ観客)2
ナミチスイコウモリ4
クロヒョウ8(ライブ観客)5
メガネカイマン5
イリエワニ5
ゴリラ       5
オグロヌー       8
カンザシフウチョウ       10
カタカケフウチョウ       10
オオミミギツネ       10
ブタ       10
ハブ       10
コヨーテ       

ヒト

情報求む。
ともえちゃんがこの種に該当する場合があり、また、一期登場人物のかばんちゃんはヒトのフレンズです。イエイヌが待ち続けている、ストーリーに深く関係すると思われる動物です。

  • 分類:ヒト上科 Hominoidea、ヒト科 Hominidae、ヒト亜科 Homininae、ヒト族 Hominini、ヒト亜族 Hominina、ヒト属 Homo、ヒト H. sapiens。ヒト科には、オランウータン(オランウータン亜科)・ゴリラ(ヒト亜科ゴリラ族)・チンパンジー(ヒト亜科ヒト族チンパンジー亜族)・ボノボ(ヒト亜科ヒト族チンパンジー亜族)が含まれている。 つまり、『2』でゴリラがヒトを探していたのがいかに滑稽かおわかりいただけるだろうか?
  • 作中での言及:irodori版アニメ1話では、徒歩による踏破力と持久力について。7話では、火の利用と食材の加工、二足歩行、コミュニケーション能力、学習能力、多様性、「ひとことで言いにくい変わった動物」、群れる、長距離移動(徒歩による踏破力)、投擲能力、それなりの大型、道具作成とその利用について。また、「フレンズは動物がヒト化したものと言われている」という言及がある。
  • 人間の定義:古来より人間とは何かという定義が行われてきた。その中でも、リンネによる「ホモ・サピエンス(考える人)」、ベルクソンによる「ホモ・ファーベル(作る人)」、ホイジンガによる「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」、カッシーラーによる「ホモ・シンボリクス(象徴的動物)」が、よく取り上げられる。またこれら4つの要素は、irodori版アニメにもそれぞれ取り入れられている。(考える人=かばんちゃんの"叡智"。作る人=紙飛行機・橋など。遊ぶ人=6話のチャンバラやサッカー。象徴的動物=カフェの目印である地上絵・文字の読み書き。) なお『2』の製作陣が「ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)」について言及していたが、その理解に誤りがあるのでここでは言及しない。
  • 今までの言及の(多分)ない特長
    活動時間が長い(ただしこれは食材の加工の恩恵の一つでもある。消化吸収に時間を使わない)。
    肝臓が優秀(雑食。ネギ等を食べられる)。過剰塩分に対する耐性がある(腎臓)。(信頼性未確認)
    おしゃれ 10万年前の地層から、赤い色をした酸化鉄の石の塊(オーカー)が発掘された(ケープタウン、ブロンボス洞窟)。これを石で削り、その粉で体に色を塗ったり、服や革を染めたり、装飾や化粧するのに使われたと考えられている。ほかに、7万5000年前には彫刻された骨や小さな貝殻に穴を空けて作られたビーズが使われていた(ビーズの使い方は完全には分からないが、穴に紐を通し、ネックレス、ブレスレットとして何年ものあいだ使われたと考えられる)。ヒトは古来より他人に見せるためのおしゃれをしていたことがわかる。
    音楽 3万7000年前には、すでに音楽を愛好していたであろうことを物語る、骨製や象牙製の「フルート」が使われていた(ドイツ、ガイセンクレステレ)。なお、オウムなど、音楽を楽しむ動物自体はいる。


    (以下信頼性未確認、編集求む)
    社会的参照能力
    自力での判断が困難なとき、周囲の表情・態度・反応を判断材料にする能力のこと。特にヒトは他人の表情の変化を敏感に捉えることが出来る。
    アフォーダンス
    ものすごく端的に言うと、物の使い方がわかること。
    箱に取っ手が付いていたら、それを引いて開けることが出来るだろうと成人した人間なら瞬時に認識できる。この時、取っ手と手の間には引くというアフォーダンスが存在する、という考え。物の形状や状況から使い方がすぐわかる能力について一語で説明がつく。
    ヒトが知っているアフォーダンスの数は、他の動物に比べて圧倒的に多い。
  • 何となく使えそうな知識
    ともえちゃんは絵を描くことが得意なので、以下のような知識が参考になるかもしれません。
    波長を感知する器官
    主に目と耳。これらが捉えた反応を脳が処理することで光や音として認識する。ただ波長を捉えるだけでなく、注視やカクテルパーティー効果で挙げられるような、優先的な処理が存在する。アニメが楽しめるのも、このような脳の処理のおかげ(仮現運動を処理する)。
    目は鮮やかな色を認識することが出来る。
    ただし、可聴域の制限や、不可視光や盲点の存在など、器官の構造上の限界も存在する。
    奥行き知覚
    3D空間を把握するためにヒトが利用している主な器官は目。両目が捉えた映像のそれぞれのズレを脳が比較することで奥行きをとらえる。
    心的回転(メンタルローテーション)
    ヒトは思い描いた立体図形をイメージの中で回転させられる情報処理能力を持つ。地図読みを可能にする能力の一つ。
    パターン認知
    対象の形を知覚するために、対象を背景から分離し、まとまりを見つけて取り出す情報処理能力。
    日常では、うっすら模様のある紙に地図を描いた場合などに発揮される。ヒトがその地図を見たとき、どこが下の模様で、どこが地図なのかを見分けられるはずだ。
    この力は地図読みや文字の認識にも関わっており、パターン認知が上手くいかなくなることをゲシュタルト崩壊と呼んでいる。

イエイヌ(雑種とシベリアンハスキーの説明を含む)

イエイヌ(けものフレンズ2)は雑種ですが、似ているシベリアンハスキーも参考になるでしょう。

  • シベリアンハスキー,wikipedia,基本情報(犬ぞり、耐寒性、長距離疾走可能な体力、社会性、朝夕1時間の運動、換毛期脱毛)
  • 犬が見せる愛情表現, mofmo, ・尻尾を振る・傍で眠る・口や顔を舐める・顔に頭や鼻をぶつけてくる・仰向けでお腹を見せる・ケンカの仲裁・笑う・前足をのっけてくる・スリスリしてくる・気に入りのおもちゃを持ってくる・じっと見つめる, 信頼性未確認
  • 犬の活動時間はいつ?夜行性の動物なの?, hotto.me,古くは犬は夜行性であったが、人の暮らしに合わせて昼行性になった。, 信頼性未確認
  • 犬は暗い場所でもハッキリ見えてる?人間と犬の「目」の違い, wanchan.jp,電気を消して寝ていても、薄明かりさえあれば夜中に起きてトイレをしたり、水を飲んだり出来ています。また、夜に散歩に行っても躊躇することなく慣れた足取りでスタスタ歩くところを見ると、昼間と同じくらいには見えているのがわかります。, 信頼性未確認

たびたび昼行性の動物として描かれますが、もとは夜行性であることをお忘れなきよう。

タイリクオオカミ

イエイヌの特徴を際立たせるため、またフレンズのタイリクオオカミが絵を描くことができるため、登場する可能性が高いかもしれません。

  • 生息:ユーラシアから北米に広く分布する。オオカミの中で最も分布域が広い。行動範囲は100~13,000k㎡程と言われていて、この範囲も生息環境や群れの大きさ、食糧事情などによって大きく変わってくるが、縄張りをもった生活をしている。縄張り内に入ろうとするものなどに対しては、激しく攻撃して追い払う。外部から群れに入ってこようとするものに対しても、激しい攻撃を加える。
    このように縄張り意識が強いが、寒い地方に生息しているものなどは、獲物の少ない冬季には、パック(群れ)が集まり20~30頭の大きな群れをつくり、共同して大型の獲物を襲うこともある。
  • 身体能力や狩猟方法:肉食で、小さなネズミ類からウサギやビーバー、マーモットやキツネ、イノシシやムフロンのような中型のもの、大きなものはヘラジカやアカシカ、オオツノヒツジやシロイワヤギ、バイソンなど、生息地によってさまざまなものを捕らえる。餌が少ないと人間の生活圏で家畜や残飯を食べたり、トウモロコシやリンゴ、ナシなどの植物質のものも少しは食べたりする。シカなどの大きな獲物を狩る時は、群れで行動し健康体を狩る場合もあるが、通常は長時間の追跡を行い、獲物の群れの弱い個体(病気、高齢、こども)を捕まえることが多い。
    最高速度の時速70キロメートルなら20分間、時速30キロメートル前後なら7時間以上獲物を追い回す事ができ、スタミナに富む。捕らえた獲物を先に食べるのは群れの中でも高い地位の個体。
    獲物を追いかける途中で諦める事が多い。狩猟成功率が5%の報告もあれば、巨大な群れともなれば100%に近い場合もあるなど、狩猟成功率は生息密度や環境に大きく左右される。
    走るときには尾を上げるため、尾を下げて走るコヨーテと遠くからでも見分けることができる。
  • 生活:主に「パック」とよばれる群れで生活し、狩りなどをする。ふつう5~8頭だが、稀に20頭を超す群れもみられる。成熟した雌雄とその子どもたちの家族群で構成される。
    いっぽう、一匹狼という、群れから離れて単独で生活しているものも時折見られる。これら単独のものは、群れの中の順位争いに敗れたものや、独立して間もないものなどで、単独の雌雄が一緒になって、やがては新しいパックをつくっていくこともあるが、中には生涯単独ですごすものも見られる。
  • ヒトとの関係など:イエイヌは、もともと1万5千年以上前にタイリクオオカミを飼い慣らした動物であるという説が有力。家畜を襲う害獣として駆除されることもあり、オオカミの数が少なくなった地域では天敵を失った大型の草食動物が異常に増え、その地域の生態系が崩れてしまう。ヨーロッパや中国など牧畜が盛んであった地域では家畜を襲う害獣として忌み嫌われる傾向にあり、しばしば童話などで悪役として登場する(そのすべてがタイリクオオカミであるという確証はない)。
  • 備考:ハイイロオオカミとも呼ばれ、一般的に「オオカミ」という場合は、このタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)を指す。その瞳は成長していくうちに金色になる。Wolf eyes(狼の目)、金眼とよばれる。

G・ロードランナー

情報求む。
多くのプロットでは出番の多少こそあれG・ロードランナーが登場しそう。雪原地方出発とするなら砂漠地方の彼女を登場させるストーリーを考えたい。

  • 生息:アメリカ南西部とメキシコの砂漠地帯および低木地帯に多く定住。乾燥帯以外にも生息する。寒さには弱く、冬季には死亡例もある。そして渡りを行わない。
  • 身体能力や狩猟方法:時速32キロ以上で走る。必要な時以外は飛ぶことはなく、飛行能力は低い。乾燥帯に適応し、目の前にある汗腺から高濃度の塩水を発汗することで無駄な排水を防いでいる。狩猟時は走って獲物を追いかけ捕食し、ときに仲間と協力して行う。有毒なトカゲやサソリ、時にガラガラヘビとも戦って捕食する。速く走れるだけではなく、走行状態からの急停止も得意としている。
  • 生活:雑食性で、ほとんどの時間を狩りに費やし、食事から水分を補給する。カタツムリやサボテンの実や種も食べる。広い縄張りを持つ。巣は枝や葉で形成され、地上に作られることはめったになく、低木などに6~40センチの高さで作られる。通常3~5個産卵し、両親で育児を行う。雛には餌を与え、18~21日後に巣立ったのちも30~40日までは面倒を見る
  • ヒトとの関係など:都市化により縄張りが分断されたため、生息域が変化している。個体数は安定。寒冷化でカルフォルニアでは減少の兆しありと見られる。アメリカの先住民などの間では、勇気、強さ、速さ、忍耐力を称えて尊敬される存在で、魔を払う象徴となっている。
  • 備考:現実のコヨーテは時速70キロ程度で走れるのに対して、半分の速度しか出せないためかなりの天敵。
 

参考になるサイト
オオミチバシリ,wikipedia
オオミチバシリ,鳥の図鑑
Greater Roadrunner,Cornell Lab of Ornithologyhttps(海外サイト)

プロングホーン

プロングホーンによってG・ロードランナーと会う理由付けをすることも可能。

  • 生息:北アメリカ。降雪すると、越冬地へ大移動する。
  • 身体能力や狩猟方法:チーターの次に足の速い哺乳類で、最高時速約90キロで走る。長距離を走る持久力もあり、時速約40キロで長距離を走り続けることができる。尻の部分の白い毛を逆立てることにより、数キロ先にいる仲間からも見える危険信号を出す。
  • 生活:季節に応じて長距離移動を行い、西半球の陸生動物では特に長い方とされる。例としてワイオミング州西部に生息するプロングホーンは、毎年約270キロ移動する(なお動物の長距離移動の例は、インフラ整備による移動経路の遮断があって世界中で消滅している)。毎年秋になると北アメリカの西部の乾燥した開けた土地で繁殖する。オスはメスのハーレムを形成し、時にはライバルと壮絶な争いを繰り広げる。春にメスは1~2頭の子を産み、赤ん坊は生後数日でも人間より早く走れる。
  • ヒトとの関係など:生息域のほとんどの場所で狩猟の対象となっている。かつては溢れかえるほど生息したが、現在では一部の亜種は絶滅の危機に瀕している。大移動の際には人工物や増水した河川に行く手を阻まれ、道路の横断などのリスクがつきまとう。そのため人間による経路の確保が進められている。

アムールトラ

  • 生息:シベリア東部から中国東北部の森林や背の高い草原。中国や北朝鮮より主にロシア極東部の森林地帯に生息。降雪地でも生活できる。トラの仲間ではもっとも北方に分布している。
  • 身体能力や狩猟方法:縞模様は独特の毛皮は茂みでの擬態効果を持ち、動物園の展示場でですら茂みに隠れたトラを探すのは中々に困難。同一の縞模様を持つ個体は存在しないとされる。
    狩猟は茂みから攻撃の届く位置まで忍び寄ってから跳びかかる奇襲スタイルを得意とし、ライオンのように長距離に渡って追いかけるようなスタイルではない。首を噛んで窒息させる、首の骨を砕く(神経切断)、鼻と口を塞いで窒息させるなどの方法で一撃必殺を狙うが、20回に1回の成功率とも言われる。
    ネコ科では珍しく、水浴びを好む動物。暑い季節には体温調整のために水浴びをする他、狩りにでかける前には、体の臭いを消すために池に入るとも言われる。泳ぎも得意で、撮影例もある。
    木に登るのが得意という訳ではないが、数m程度であれば軽く登ることができる。ジャンプ力も強く、高さにして1m、幅にして10m程度は跳ぶといわれており、ゾウに乗った男性を襲った動画が有名。
  • 生活:単独で生活し、ほかのトラを近付けないようにするために広い縄張りへ自分のにおいを残す。夜行性で、獲物を捜索して長距離を移動する。通常は少食だが、空腹のトラは一晩で30キロ近くも食べることがある。獲物はシカやイノシシ、テンなどが多いが、昆虫、魚など、なんでも食べる。ヒグマとは互いを狩猟対象にする関係。力が強く、ウシなどの大型の草食動物なども単独で倒すことができる。
    普段は単独で行動する。行動圏は広く、ベンガルトラに関するある記録では数km~10km四方にもなるらしく、これはベンガルトラの行動範囲の数倍(6~11倍とあったが不明)に相当する。オスの方が行動範囲は広く、雌雄でのみ縄張りが被る。
    メスは2~6頭の子どもを産み、基本的にオスの助けなしで育てる。子どもが狩りをできるようになるのは1歳半ぐらいからで、2~3年の間、母親と共に過ごした後に自分の縄張りを探して独り立ちする。
  • ヒトとの関係など:普段は人間を避けて生活するが、病気で狩りができないか、生息域に獲物がいなくなった場合、人間を捕食対象にする。レッドリストでは絶滅危惧種に分類。現在、400~500頭の野生のシベリアトラがいると推定されている。最近の調査では、生息数が安定していることが判明。
  • 備考:シベリアトラとも呼称。トラの生息域の差異により生まれる亜種の一つで、世界最大級のネコ科動物。尾を含む全長が3mを超えることがあり、トラの中では最大(Wikipediaには餌不足で野生個体は近年ベンガルの方が大きいとあったが情報元不明) 。亜種はスマトラトラ、ベンガルトラ、アムールトラ、マレートラ、アモイトラ、バリトラ、ジャワトラ、カスピトラ(、ロプノールトラ)がいたが、現在はバリ、ジャワ、カスピ(、ロプノール)は絶滅、他も絶滅の危機に瀕しており、特にアモイトラは野生では絶滅していると考えられている(信頼できる写真・映像がない)。毛の色は熱い地域にいる他のトラに比べて黄色が強く明るい。
    寒い地方に生息している為、毛は長くて深い。夏毛では、背側の長さが1.5cm程でベンガルトラに似ているが、冬毛は4~5cm程の長さになり、綿のようで、体色が淡く鮮やかになる。また換毛期には長い冬毛が残り、夏毛と混じっている。首周りは夏冬共にこれよりも長い。
    一般的なホワイトタイガーはアルビノではなく、白変種でありベンガルトラによく見られる。メンデルの法則に従うもので突然変異ではないとされ、図鑑でもたまに混同していることがある。
    ライオンとどっちが強い?と話題になることがあるが、野生ではほぼ接点がなく、唯一インド北西部でのみインドライオンとベンガルトラとの接点がある。
 

参考
大百科スレ>>1169

サーバル

  • 生息:主にアフリカ南半分サバンナ地方に生息。一部アフリカの北の方にも生息地がある。
  • 身体能力や狩猟方法:木登りが得意で、足が速い。聴覚に優れている。基本的に夜行性であるが、夜以外に狩りを行うこともある。捕まえられるものは割と何でも獲物にし、飛んでいる鳥を3mほどもジャンプして捕獲することがある。
  • 生活:単独生活をする。特定の繁殖期をもたず、また生息地域によって出産時期にも差異がある。主な獲物は齧歯類だが、割と自由な食性のため果実を食べることもある。単独で狩りをする動物のなかではもっとも成功率が高いと言われている。普通の猫の狩りの成功率が10%程度なのに対し、サーバルは50%と段違いの数字を誇る。
  • ヒトとの関係など:慣れれば割と人に懐くらしく是非はともかくペットにされることもある。ニコニコ動画にはサーバルに髪の毛をベロベロ舐められているおっさんの動画がある。人間との利害が衝突し害獣として扱われる場合がある。模様の綺麗な野生ネコのご多分に漏れず毛皮を目的に狩られることがあり、絶滅が懸念されている亜種が存在する。
  • 備考:名前の由来はスペイン語の猟犬の意味を持つ"perro sabueso"から。

サーバルはですね、
基本的にはアフリカの、サバンナといわれる地域に過ごしていまして、
若干ゃ草が、生えているところなので、
そういったところで歩きやすいようにサーバル、あの、細長い個体で。
であと耳も大きいので、遠くの音を聞こえるように。
ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…
高いところに、スッと、ジャンプできる動物でして、
結構高いところが好きなので、
軽々と1メートル2メートルは余裕でジャンプしてくれますね。

アニメ「けものフレンズ」第1話 たまどうぶつこうえん しんざきおにいさん(とうきょう) による解説より引用

カラカル

  • 生息:アフリカ・トルキスタン・インド北西部から中近東(アラビア)などの砂漠や草原、丘陵地帯。
  • 身体能力や狩猟方法:高さ2m程度を飛行中の鳥なら捕食できるジャンプ力を持つ。自分より大型の動物も狩猟できる。木に登れる。聴覚が鋭い。長期間の断水に強い。
  • 生活:単独で行動。夜行性で昼間は洞穴などに潜んでほとんど寝て過ごす。
  • ヒトとの関係など:病気の蔓延や生息地の破壊、食物の個体数現象、乱獲によりレッドリスト入り。

オオアルマジロ

  • 生息:標高500m以下の、南アメリカの広大なサバンナから熱帯雨林に至る広範囲。水辺を好む。
  • 身体能力や狩猟方法:前足の大きな爪でシロアリやアリの巣を掘る。外敵に襲われた場合、ボール状になるのではなく、手足を引っ込めて甲羅で身を守る、穴を掘って隠れる、などの行動がみられる。その甲羅は非常に硬く、アルマジロを拳銃で撃ったところ銃弾が跳ね返ったという事例がある。後肢だけで直立し、自分よりも高い1メートルの壁を乗り越えることもできる。また、俊敏である。
  • 生活:夜行性。本来昼行性だったが、乱獲のにより夜行性になったとする説もある。
  • 備考:生態の多くは謎に包まれている。巣穴は多種多様な動物が敵から身を隠す場や、高温を避けるシェルターの役目を担う。
  • ヒトとの関係など:穏和な性質が災いして、食用として乱獲され、生息地の消失も重なり、南アメリカ全土で個体数が激減。レッドリストでは絶滅危惧II類(危急)に分類。現在は3世代前の30%にまで減少(国際自然保護連合調べ)。詳しい生態が分かるよりも絶滅する方が早いかもしれないと危惧されている。

オオセンザンコウ

  • 生息:セネガルほかの西アフリカ、ガボン、コンゴ民主共和国、ウガンダ。森林やサバンナに分布。アフリカの赤道地域にしか生息しない。
  • 身体能力や狩猟方法:土を掘るためのかぎ爪が備わっており、また後足のみでの歩行ができる。長い舌で虫を捕食し、歯は一本も存在しない。オオアルマジロと違って、ボール状に丸まることができる。センザンコウが丸まっている姿はとてもかわいいので必見。
  • 生活:木には登らず、夜間に地上で生活し、シロアリやアリなどを長い舌で捕食。日中はツチブタまたは自らが掘った穴の中で睡眠。普通1産1子で、親は子を自分の背にのせて運ぶ。
  • ヒトとの関係など:絶滅の危機に瀕しているとされるが(絶滅危惧Ⅱ類?) 、1匹も飼育下になく、生態に謎が多い。保護区でも鱗や肉を目的とした密猟に脅かされる。鱗は薬になるとされるが、根拠に乏しい。

ロバ

  • 生活:普段は大人しいが、気が向かない場合は主人の意に背いて動かなくなるなど頑固な一面も持ち合わせる。約一年の妊娠期間を経て1頭の子どもを産む。
  • ヒトとの関係など:紀元前4000年ごろのアフリカのソマリノロバ家畜化以来、海外では主に移動や運搬で活躍。少ない餌で寒暖問わず生活できるため世界各所で飼育される。日本では馬がその役割を担ったため、ほとんど飼育された歴史がない。

カルガモ

  • 生息:アジア南部~東部、日本。都会にも生活。北部個体は越冬地へ南下するが、本州以南では留鳥(年間を通して同じ場所に生息し、季節による移動をしない鳥)として繁殖。ほかのほとんどのカモは「渡り」をするが、カルガモは一年を通して見られるため、身近なカモとして親しまれている。
  • 生活:水中の藻や水生のイネ科植物の葉や種などに加え、水棲昆虫やタニシなども食べる。水際を歩いてついばんだり、水中に逆立ちして食べたりする。日中は休息していることが多く、夕方より水田などへ出かけて採食する。繁殖期は4月~7月で、水辺近くの草むらなどに草の葉などを敷いて皿形の巣を作る。産卵数は10~12個で、24~26日程度で孵化。抱卵・育雛はメスが行い、日本では初夏に子供と列を成して泳ぐ様子が見られる。
  • ヒトとの関係など:稲を食害し、田を泳ぐ際に苗や籾を荒らす害鳥とされる。狩猟鳥獣の一種で、とって食べることができる。本種は鳥獣保護法により保護されていて、とるには狩猟法にしたがう必要がある。
  • 備考:その肉は食用にもされるが、タニシなども食べる雑食性で肉に臭みが出るため、マガモほど食べられることはないとされる。が、実食している個人ブログ等では臭みに関する記述はあまり見られない(補足しておくと、カルガモのなかでも植物食の個体は臭みがあまりないため、臭いや味は個体差があると思われる)。
     頭の色は少々地味な茶色。鮮やかな緑色をしているのはマガモのオスである。また、カルガモのメスは、黒い嘴に、先端だけが黄色もしくはオレンジの色をしている。一方、マガモのメスは、この黄色の部分が、先端だけでなく嘴の基部にまで繋がっていて、どちらかというと黒い部分のほうが少ない。

ジャイアントパンダ

  • 生息:野生では中国中央部の山岳地帯にのみ。地名で言えば四川省、甘粛省、陜西省で、2300~4000mの高地の背の高い竹林の冷涼湿潤の環境を好む。
  • 身体能力や狩猟方法:前脚に「第六の指」と称される突起があり、これを用いて竹を掴んで食べるなど、手先が器用。太い竹を噛み砕ける強靭な顎を持つ。木登りや泳ぎも上手い。
  • 生活:食欲を満たすには約13キロもの竹が必要で、平均的な個体は1日の半分を食事に費やし、1日に何十回も排泄する。雑食のため鳥類やげっ歯類の狩猟もする。単独で生活し、オスは鋭い嗅覚によってほかのオスを避け、春には繁殖のためにメスを見つけ出す。5カ月の妊娠期間を経て1~2頭の子どもを産むが、双子の場合は片方しか育てられない。生後間もなく目の見えない子どもの体重は140グラムほどしかなく、生後3カ月になるまで這うこともできない。生まれたときの体色は白で、成長するにつれて白黒模様が表れる。
  • ヒトとの関係など:レッドリストでは危急種。野生ではおよそ1800頭が生息し、100頭ほどが動物園で飼育されている。野生のパンダの目撃例は少なく、動物園での研究により判明する生態がほとんど。
  • 備考:草食動物が持つような繊維質の消化を助けるための長い腸は備えていない。竹はセルロースという植物繊維を含むが、これを分解する酵素を作る遺伝子を持たないことが2009年のジャイアントパンダのゲノム解析の際に判明した。
    尾の色は白なので絶対に間違えないように。

レッサーパンダ

  • 生息:中国南西部、インド東北部の高地の森林や竹林。海抜1000m以上の山。ジャイアントパンダと同様に雨の多い森に住むが、分布域は中国中央部だけでなく、ネパールやミャンマー北部の山地にも生息する。
  • 身体能力や狩猟方法:前脚で竹を掴んで食事できるほどには手先が器用で、木登りができる。
  • 生活:繁殖期以外は単独で行動する内気な動物で、一生のほとんどを森林で過ごす。食事のため早朝や夕方に行動し、日中は樹上や洞穴で睡眠。この際に尾を毛布のように使い、体をくるんで暖をとる。ササのほか、果物やドングリ、植物の根、卵など、さまざまなものを食べる。メスは通常は1~4歳の春か夏に出産する。子どもは90日ほど巣に留まって母親に育てられる。オスは子育てにほとんど興味を示さない。
  • ヒトとの関係など:レッドリストでは絶滅危惧種と指定され、森林破壊が最大の脅威となっている。

カルフォルニアアシカ

  • 生息:北アメリカのシアトル近海からメキシコにいたる海岸に沿って広く分布。ガラパゴス諸島近海にも生息。
  • 身体能力や狩猟方法:水中での活動に適応して流線型の体形と滑らかな体毛を携え、ヒレ足を持つ。耳や鼻などは浸水を防ぐように閉じられる構造になっている。最大時速40キロで泳ぐことができ、他の近似種よりも速い。潜水時には心拍数を下げることで10分程度なら息継ぎなしで活動できるようになるため、主食の魚やイカ、貝類を探しやすい。うしろ足を前に回転することができ、地上でも器用に動くことができる。冷たい海水から体を守るために、何層もの分厚い脂肪が体を覆っている。
  • 生活:繁殖や出産のために、海岸沿いの岩や人工的な建造物に大群を作る。

バンドウイルカ

  • 生息:極地海域以外のほとんどの海域。
  • 身体能力や狩猟方法:狩猟においては反響定位(エコロケーション)を利用して獲物を追跡する。1秒間に1000回のクリック音を発し、その音が獲物に到達すると発信元のイルカまで跳ね返ることで位置や大きさ、形状などを補足する。海では時速30キロで泳ぐことができ、呼吸のために1分間に2回ないしは3回水面に浮上する。知能が高いので漁船の後を追って残滓にありつこうとすることがあり、動物芸においては訓練により複雑な技を演じられる。
  • 生活:群れで行動し、協力して子育てや狩りを行う。傷ついた仲間を群れで救出し、水面まで浮上させることもある。コミュニケーションは音声で行い、複雑な組み合わせの音を発して意思疎通する。繁殖期は3~4月で、1年間の妊娠期間を経て1頭の子供を産む。
  • ヒトとの関係など:かつては食肉と、ランプや料理に使う油を目的として乱獲されたが、現在ではイルカ漁は制限されている。
  • 備考:生息域が寒冷な個体ほど巨体で重くなる。

アードウルフ

  • 生息:ソマリランド以南のアフリカ南部から東部のサバンナ。
  • 身体能力や狩猟方法:歯が小さく、噛む力も弱い。
  • 生活:夜行性の昆虫食で性格は臆病。日中はツチブタが掘った穴に潜み、夜間に主食のシロアリを食べる。腐肉食はせず、昆虫か鳥の卵、トカゲなどを食べる。単独または1対で穴居して生活。1腹2~4子、両親はなかば消化したシロアリを吐き出して離乳時の子に食べさせる。
  • 備考:ツチオオカミ、ツチハイエナとも呼称。

ナミチスイコウモリ

  • 生息:メキシコや中央アメリカおよび南アメリカの熱帯地方。
  • 身体能力や狩猟方法:血管の位置が分かる感知器官が鼻の上に備わる。鋭い歯を持つが、流動食のため本数は少ない。狩猟時は対象の近くで地上に降り、四つんばいで接近して吸血。吸血時に舌で流血を舐め、血液が凝固するのを防ぐ成分が含まれる唾液を散布。
  • 生活:血液のみを餌とする。昼間は暗い洞穴の天井から上下逆さまでぶら下がって眠り、夜の最も暗い間に狩猟のため外で活動。主に眠っている牛や馬から吸血し、たまに人間も対象とする。致死量の吸血は行わないが、噛み傷が伝染病や疾病の原因となる。通常約100匹の群れを形成して生活し、この群れの1年間の食事量は25頭分の牛の血液に相当。1000匹以上の群れでの生息例もある。子どもは母乳を常食し、特に約3カ月の間は母親の母乳だけを飲む。母親の飛行時には体にしがみついて共に行動。

イリエワニ

  • 生息:インド南部から、インド洋、南シナ海の島々を経て、オーストラリア北部までの広い地域に分布。主に淡水と海水が混じり合う河口近くや、三角州沿岸のマングローブの林に生息。淡水でも海水でも生活できる。
  • 身体能力や狩猟方法:世界最大のワニ。爬虫類の中で最も脳が発達し、学習能力はイヌやネコと同等とも。耳栓と鼻栓、透明な第二のまぶたを持つ。水泳・潜水能力が共に優れ、水中に潜んで獲物が飲水に来たところを急襲し、水中に引きずり込んで溺死後に捕食。
  • 生活:塚を作って産卵し、孵化後もある程度成長するまで子守をする。
  • ヒトとの関係など:皮を利用するために乱獲されて数を減らしたが、現在では国際法によって保護され、現在では絶滅の恐れはなくなった。飼育下で100年生きた記録がある。

メガネカイマン

  • 生息:南アメリカ中・北部、中央アメリカの主に淡水。地名ではメキシコ南部からアルゼンチン北部までを指す。まれに汽水域や海にも出現。
  • 生活:昼間は水辺近くの岸に上がって体温を温めていることが多い。夜に水中で魚や両生類、節足動物などを捕食。気性が荒い。飼育下の観察例では群れを作って生活し、7~8月に1回で15個~40個産卵。卵は2~3ヶ月で孵化し、母親が敵から守りつつ育成することが報告される。
  • ヒトとの関係など:ペットとしても親しまれるが、成長につれて飼育が困難になる。比較的小型のため、野生でも通常は人を襲うことはない。
  • 備考:両目の間にメガネを掛けたような見た目から命名された。

ヒョウ

  • 生息:アフリカのサハラ以南やアフリカ北東部、中央アジア、インド、中国。
  • 身体能力や狩猟方法:背の高い草むらの中で獲物に忍び寄り、ヒヒや中型の草食動物を捕食する。シマウマのような大型の草食動物はあまり襲わない。犬や人間を襲うこともある。泳ぎにも優れ、水上から魚やカニを捕食できる。狩猟は基本的に潜伏からの奇襲タイプで、地上で静かに接近して飛び掛かる、樹上でじっと潜伏し、下を通りかかった獲物の近くに、あるいは直接跳び降りて狩りを行う。体の斑点は擬態効果を発揮する。
  • 生活:早朝、夕方から夜にかけて活動。人に追い回されるような地域では夜行性になる。狩猟した獲物をハイエナなどから守るため、獲物を木の上に引っ張り上げて食べる。メスは1年を通じて出産でき、斑点が目立たない灰色をした子どもが、通常は2頭生まれる。遊びや狩りの練習ができるようになるまでは、母親は安全な場所から場所へと移動して子どもを隠す。子育て期間は2年間で、それ以降は単独で生活する。偏食の傾向があり、決まった獲物を狩り続けることがある。
  • ヒトとの関係など:レッドリストでは危急種に分類。アフリカ以外では絶滅の危機。上記の偏食傾向が強いためか、過去には人食いヒョウによる被害が200人以上出た例もある。また、ヒョウに限らず、大型の野生ネコによる人食い事件は年老いたなどの理由で通常の獲物を狩るのが難しくなった個体によるものであることが多い。

クロヒョウ

  • 生息:サハラ砂漠をのぞくアフリカと、中央アジアからマレー半島、インドシナ半島、中国にかけての広い範囲。特にクロヒョウは温度の高い地域に多く生息。
  • 備考:ヒョウの地色が黒や黒褐色に変色しただけであり、同種扱い。体の斑点は一目で判別しにくいものの存在している。

ゴリラ

  • 生息:カメルーンや中央アフリカ、コンゴ、赤道ギニア、ガボン、アンゴラなどの熱帯雨林に生息しているが、正確な生息数は不明。
  • 身体能力や狩猟方法:木に登れる。飼育下では優れた知能を発揮し、人間の教える簡単な手話も覚えた例もある。
  • 生活:普段は地上で最大30頭から成る群れで生息。群れには年配のオスがボスとして君臨していて、そのオスは背中に銀色の毛が生えていることからシルバーバックと呼ばれる。群れにはほかに若いオス、メスとその子どもたちが数頭いる。群れによる行動、例えば捕食や、営巣、縄張り内での移動などはボスが取り仕切る。気がたっている場合を除き、本来はおとなしく攻撃的ではない。威嚇時には自らの胸を叩いて威厳を示す行為、ドラミングを行う。メスは約9カ月の妊娠期間を経て子どもを1頭出産する。子供は4カ月を迎えると母親の背中におぶさるようになり、2~3歳までこのような状態で生活する。3~6歳には木登りや追いかけっこ、枝から枝へ飛び移るなどの遊びをして過ごす。
  • ヒトとの関係など:レッドリストでは近絶滅種に分類。絶滅の危機に瀕しているものの、マウンテンゴリラに比べればまだ個体数は多い。森林伐採により生息地が破壊されるだけでなく、伐採に携わる労働者が野生動物の肉を食べるために捕獲することでも数を減らしている。
  • 備考:アニメ登場種はニシローランドゴリラで、本記の説明もこの種に関する記述を参考にした。

チーター

  • 生息:アフリカのサハラ砂漠以南、西アジア~インド、中近東などのサバンナ。
  • 身体能力や狩猟方法:約3秒で96キロまで加速でき、400m程度なら時速100km以上の速度を維持して走れるその足は陸上動物では最速。なおかつ急激な方向転換にも優れるのは、体に対する尾の比重が大きい体構造が舵の役割を果たすため。硬い肉球が滑り止めにもなっている。
    体のシルエットは流線形となっており、しなやかな背骨や筋肉量の多さと併せて速く走ることに特化している。頭は小さくて軽く、空気抵抗を少なくしている。しかし、代償として大型の野生ネコとしては顎が小さくなっており、吠えることができない上に噛む力も弱い。
    獲物を捕らえるため視覚が鋭い。体の模様は背の高い草むらで保護色になる。目から口元にかけてある黒いラインは「ティアーズマーク」と呼ばれ、地面に反射する太陽光の眩しさを軽減して狩りをする際に役立つ。
    多くのネコ科動物と違い、爪を格納することができない。待ち伏せによる狩りを行わないため、爪を格納して足音を消す必要性が薄いためだ。その引き換えに爪がスパイクのような働きをし、地面を強く蹴るのに一役買う。
    狩猟は日中に行われ、そっと距離を詰めた後、30m程度まで接近したら急襲する。1分程度の狩りだが、凄まじいエネルギーを消耗する。
    狩の成功率は高いが、ライオンやハイエナによって獲物を横取りされることが多い。顎の小ささが仇となり、獲物のノド元に噛みついても窒息させるまで長時間要するためである。そのため捕食時は目立たない場所まで獲物を引きずっていく。大型の肉食動物としては非力であるため、獲物を奪われそうになっても無理をしない。
    断水に強く、3~4日に一度の給水で生活できる。
  • 生活:日中に狩りをする。1回の出産で1~8頭、平均4頭出産。
  • ヒトとの関係など:レッドリストでは危惧種に分類。生息域の開拓が進むにつれて数を減らしている。「10,000年程昔に絶滅寸前に至ったために遺伝的多様性が乏しく、繁殖が上手くいかないのではないか?」という説があるが、動物園では普通に繁殖しているため疑問視されている。

参考
第3回「速く走るために」 - ナショジオ

オグロヌー

  • 生息:南アフリカ北部から赤道のすぐ南のケニアまで、湿った草原と開けた森林地帯。
  • 生活:草食性で、食料となる草原を求め、大きな群れで昼夜を問わず移動する。天候に多少左右されるものの、通常は5月か6月に北へ大移動し、群れにはシマウマやガゼルなどの動物も追従する。大きな群れは150万頭にもなる。大河を横断する際に溺死する個体が大量に出る。オスにもメスもツノがある。毎年、雨季の初めの2月と3月に、最大で50万頭もの子どもが産まれる。子は産まれて数分で立ち上がり、数日後には群れとともに行動するようになる。寿命は20年。
  • 備考:ヌー属の動物はオジロヌーとオグロヌーの2種があり、ヌーは恐ろしい外見から、南アフリカの公用語アフリカーンス語で「野獣」を意味する名前を付けられた。対して同様に見た目から命名された和名はウシカモシカだった。

トムソンガゼル

  • 生息:アフリカからモンゴルの見通しの良い平原。
  • 身体能力や狩猟方法:チーターやリカオンなどの天敵からは時速60キロ以上のスピードで走って逃げ切る。
  • 生活:草食で、十数頭から数百頭にもなる群れを形成して生活する。雨季には何千頭というガゼルが大集団を形成する。6カ月の妊娠期間を経て1~2頭の子どもを出産し、草むらの中に数日から時には数週間も隠す。一定期間母親に育てられた後、メスは母の群れに、オスは若いオスの群れに加わる。
  • ヒトとの関係など:敏捷で美しく、体や角に独特の模様があるという美的要素により狩猟のターゲットとして人気を博す。

カタカケフウチョウ

  • 生息:パプアニューギニアの山林の1000~2300m辺りで見られ、主に1650~1900mに生息。フォーゲルコップとフオン半島、アデルベルトとフンシュタイン山、そしてボサビ山など。
  • 身体能力や狩猟方法:羽毛の表面の特殊な微細構造が光をほぼ100%吸収するため、その羽は地上で最も黒いと評される。
  • 生活:木の実や節足動物を食べる。一夫多妻で、繁殖期は8月~1月。青い模様は求愛ダンスの際に浮かびあがる。メスが単独で巣作りして産卵。18~19日で孵化し、雛の期間は18日とされる。

カンザシフウチョウ

  • 生息:インドネシア、西パプア、フォーゲルコップ(タムラウ山脈とアルファック山脈)とワンダム半島(ウォンディウイ山脈)などの標高1100~1900mの山林。亜熱帯か熱帯湿潤の環境。
  • 生活:木の実や節足動物を食べる。一夫多妻で、繁殖期は8月上旬から10月下旬。メスが単独で巣作りする。

リョコウバト

絶滅種のため生態記録の正確性は不明

  • 生息:19世紀の中頃まではカナダ南部からメキシコ湾岸まで北アメリカのロッキー山脈の東側などの落葉広葉樹林に多数生息。特にカナダからアメリカ合衆国南部のルイジアナやフロリダに至る広い地域に生息。
  • 生活:北アメリカ大陸北部での育雛を終えたのち、南部で越冬のために一年に二度の渡りをした。果実、ミミズや昆虫などを食べていた。集団で樹上に営巣して集団繁殖し、雌雄で抱卵育雛した。時速60~150キロ以上で飛行できたとされる。
  • ヒトとの関係など:羽毛と食肉を目的として乱獲され、急速な森林伐採も拍車をかけたことで絶滅。当時、技術革新によってリョコウバトの渡りに合わせて移動することが可能になったため、乱獲が容易だった。密集して営巣し集団で渡りをする習性も、大量捕獲を容易とした原因とされる。乱獲を重く見た連邦議会は米初の野生生物保護法、レーシー法を可決した。しかし可決以前、最後に残った五大湖地方の群れも1885年以降急に小さくなり、1894年を最後に営巣しなくなった。そしてリョコウバトはレーシー法成立の1900年に、オハイオ州で発見された1羽が野生での最後の目撃例になった。多数で集まっていないと食欲も繁殖欲も弱くなる性質も災いしたらしく、実例では飼育下での産卵は1個であったが、野生の巣では雛(ひな)2羽が普通であったという。飼育下での繁殖にも適しておらず、最後の一羽であったシンシナティ動物園のマーサも1914年9月1日に死亡した。その遺体はスミソニアン博物館に展示。2012年にはクローン作成の計画も画策された。
  • 備考:渡りをよく行う習性から命名された。19世紀初めにオハイオ川上流で集団繁殖していたある群れが約22億羽と推定されたほど群集性が強く、群れが木に止まると、その重みで太い枝が次々に折れた逸話がある。北アメリカでは全体数を90億羽まで増やしたとの記録も残る。

オオミミギツネ

  • 生息:アフリカの東部(エチオピアからタンザニアまで)と南西部(ナミビアと南アフリカ)の草原に分布。
  • 身体能力や狩猟方法:虫が発する超音波を捉え、たとえ地中の獲物であっても正確な居場所を探って捕食する。
  • 生活:昆虫を主食にしている。サバンナが雨季に入る11月に地面の巣穴で子育てをする。ハイエナやラーテルなどの天敵の来襲を夫婦揃って退ける。

ハブ

  • 生息:日本(奄美諸島、沖縄諸島)。
  • 身体能力や狩猟方法:血管と筋肉を溶かす出血毒を持ち、わずかに牙が刺さっただけでも確実に毒が侵入する。ピット器官で熱を感知し、加えて振動を察知できるため360度に渡って相手を識別。体長を半径とする円の中に入った生物すべてに噛み付こうとする高い攻撃性を持ち、S字に曲げた上体を素早く伸ばして攻撃する。温度変化に弱く、だいたい9度以下でほぼ活動を停止し、0度以下または30度以上になると絶命する。温度感知に優れるのが仇となり、強烈な熱を当てると麻痺する。山火事の際に炎に飛び込んだ目撃例もある。
  • 生活:山地から人家のまわりの林や草地に生活し、夜行性で乾燥と日光を嫌って日中は穴などに潜む。樹上でも活動し、おもに鳥や小型哺乳類を食べる。
  • ヒトとの関係など:しばしば屋内に侵入するが、ネズミを狩る存在として重宝されることもある。ヒトが噛まれた場合、激しい痛みを伴って毒が進行する。現在では血清の開発により死亡事故は減少したが、毒が回った部位は壊死するため切除を止むを得ない。ハブ猟師は護身のため、懐中電灯ではなくガスランタンを使用する。ハブ酒として親しまれる。
  • 備考:日本の固有種で、体色は分布する島ごとに異なる。

ブタ

  • 身体能力や狩猟方法:背中と首の筋肉が発達しており、鼻先やあごの力が強い。この特質から土を掘って木の根っこなどを食べることができ、突進による攻撃も得意。嗅覚が鋭く、トリュフを探し当てる種などは有名。また母豚は実子の匂いを、子豚は実母の匂いを互いに嗅ぎ分けられる。鼻に神経が集中しているため弱点でもある。鼻を器用に使い、ネジを外す、取っ手を捻るなども可能。足も速いが、急停止が不得意。ちなみに祖先である猪は時速40キロ以上で走るとされる。犬かきでの水泳も可能。知能では長期記憶に優れ、社会性も高く、チンパンジー並みに賢いという見解もある。
  • 生活:雑食。綺麗好きとの描写については恐らく、食事場、寝床、便所の場所をそれぞれ固定して使い分けることが由来だと思われる。
  • ヒトとの関係など:各種のイノシシから家畜化し、改良されたものだと考えられる。約250品種があり、登録協会認定の種(しゅ)は約90品種。ブタの家畜化は約9000年前からで、人間の定住化に伴って主に食肉用として始まった。最近ではペット用の小さな品種も作られている。暑さに苦手なことが多い。メスは10~20程度の子供を産む種がメジャー。
  • 備考:アニメに登場したキャラの詳しい種は不明。

コヨーテ

  • 生息:かつて主に広大な草原や砂漠だったが、現在はアメリカ大陸の森林や山間部となっている。ロサンゼルスのような都市部にさえ住みついており、いまでは北アメリカ全域で見られる。降雪地でも生活できる。
  • 身体能力や狩猟方法:鋭い視覚や強力な嗅覚を持つ。時速65キロまで急激に加速して走ることができる上に泳ぎも得意。順応性が高い。
  • 生活:雑食で哺乳類や魚、昆虫やヘビ、果物、草、腐肉さえ食べる。秋から冬には、より効果的に狩りを行うために群れを作り、家族の絆は強い。メスは春に巣穴にこもり、2~3頭の子どもを産む。 両親で子どもにエサを与え、縄張りを守りながら子育てをするが、 1年後の秋までには、子どもは自力でエサを捕ることができるようになる。互いに吠えて情報を伝達する。
  • ヒトとの関係など:家畜やペットも捕殺するので害獣と見なされる。しかしアメリカ先住民の間に伝承される物語などには、賢明で頭の良い動物として登場する。その高い順応性のためか、コヨーテの個体数は高い水準を保っている。

動物関連情報、書籍情報

LIFE 人間が知らない生き方 -篠原かをり,麻生羽呂