キャラクター/【ガントゥ大尉】

Last-modified: 2024-04-07 (日) 16:10:46

ディズニー作品「リロ・アンド・スティッチ」とその派生シリーズのキャラクター。
元銀河宇宙連邦軍大尉で、身長7mのサメのようなエイリアン。光線銃を武器に持つ。ナマズに似た顔をしばしばからかわれる。
 
CVは故・石塚運昇。
FM版及び北米版における声優はケビン・マイケル・リチャードソン。


キングダムハーツでは嫌味な小悪党として登場するが、原作の中では上司に恵まれない社畜として描かれる。
ディズニー映画では稀なほど立場が目まぐるしく変わり続けたキャラクターでもある。
 
原点となる「リロ・アンド・スティッチ」では、銀河宇宙連邦の銀河艦隊の大尉として登場。
試作品626号ことスティッチの逃走を許してしまい、その捕獲に手こずるジャンバ博士とプリークリーの後釜として派遣された。

愛嬌があったジャンバ博士とプリークリーに比べると冷酷な振る舞いは、この映画の悪役としての貫禄があるものであった……(が、本人としては仕事を真面目にしただけで悪役呼ばわりされるのだからたまったものではない)。
最終的には銀河宇宙連邦の議長に解雇されてしまい、それ以来スティッチへの復讐の機会をうかがっている。

映画の続編である「ザ・ムービー」以降ではジャンバをライバル視するハムスターヴィール博士に雇われ、最終的に小間使いにまで落ちぶれてしまった。
そしてさらにその続編「リロイ・アンド・スティッチ」では、ついにハムスターヴィールにまでクビにされてしまう。

その後、なんとガントゥは解雇された恨みを理由にリロとスティッチに味方し、勝利に貢献した。
そして、大尉の地位を辞退したスティッチの代わりに、銀河連邦の議長の提案で元の大尉に復職するのだった。


ここまでの経緯は「ザ・ムービー」からの三年間を描いたテレビシリーズにて描かれている。

ガントゥはハワイに散らばった試作品達の捕獲をハムスターヴィールに命じられ、スティッチと同等のパワーを持つがやる気のない試作品625号を相棒にする。
しかし、次々とリロとスティッチに試作品を奪われてしまい、ハムスターヴィールに罵倒されて日々ストレスを溜めている。

  • 解雇の原因となったスティッチへの恨みはかなりのもので、「悪党」呼ばわりして敵視している。人生を嘆いて625にからかい半分に慰められた。

地球ではサモア人を名乗って生活。安月給と退職金を気にしたり、一攫千金によるリタイアに憧れている。
父親が異常に厳しく、友達のいない幼少期を過ごしたせいか、テレビの幼児向け番組を好むなど子供っぽいところがある。
ハムスターヴィールに解雇され、大尉時代の資格多数を手に地球で求職活動したことがある。
リロへの扱いは「あの女の子」と呼ぶなど比較的丁寧で、リロが試作品につける名前を褒めている。

  • 試作品を奪う目的でリロの家に侵入する度に屋根を壊しており、ジャンバが屋根を蝶番にしてからは律儀に屋根を開けて入ってきている。
  • 試作品の能力で記憶を失った時は、正義の警官として一時的にリロとコンビを組み「悪人に戻りたくない」と告白した。

ロクなあだ名がない。

  • リロからは「デカナマズ」「海坊主」「半魚人」。625からは「おじさん」「ガンピー」「負け犬村の村長」「バスルームのキング」。ハムスターヴィールからは「ナマズ顔の半魚人」「育ちすぎのデカナマズ」「座礁した巨大クジラ」。

全ての試作品をリロとスティッチに奪われた後の「リロイ・アンド・スティッチ」では、宇宙刑務所に服役中のハムスターヴィールを脱獄させる。

  • すっかりハワイの文化に慣れ親しみ、ハムスターヴィールに「オハナ」の歓迎として花輪のレイを贈っているが、おやつと勘違いされて食べられてしまった。
  • 長年尽くしてきたハムスターヴィールに解雇されて思う所があり、リロと彼女に「ルーベン」と名付けられて協力していた625を救出。リロとスティッチ達の味方となる。大尉への復職の条件にルーベンを専属シェフに迎え、試作品改め、スティッチのイトコ達の「オウチ」を探すリロとスティッチの任務も、ルーベンを最後に終了する。

と上項で記されているように、あまり知られていないが実はシリーズファンの間では実はスティッチに次ぐと言っても良いほどの人気を誇るディズニーヴィラン。微妙にこの船長に似た部分がある。


BbS

ディープスペースにて登場。
時系列的にはテラ編→アクア編→ヴェントゥス編。
彼がたどった物語はこの順番で記載する。


アンヴァースを倒す使命を持ったアクアヴェントゥスと直接接触し、話をされるが信じることもなく、見方によっては自分たちを助けてくれたにもかかわらず、その恩を難癖をつけて仇で返したり、逆恨みをしたりして、結果痛い目に合うという悪役らしい自業自得な面が目立つ。


コマンドボードのステージの一つ「スペースシップボード」では、スティッチと共にライバルとして登場する。

テラ編

宇宙船に吸い込まれたテラを牢屋に閉じ込め、議長に報告していたところにアンヴァースが現れ、戦おうとするが歯が立たず、結果撤退。
テラ編における出番はここで終わる。

アクア編

逃亡者であるジャンバ博士と試作品626号を追っていた途中でアクアと出会い、見ない顔で所属も言えない彼女の事を密航者と判断して議長の元へ連行する。
しかし議長はアクアから聞かされたモンスター(アンヴァース)の話を信じ、自分の任務であったモンスター討伐と逃亡者逮捕の任務を彼女に一任されてしまい、抗議をしたが通らず、別命があるまで待機を言い渡された。
その事でアクアを逆恨みし、彼女が626号とジャンバ博士を見つけたところに乱入し、独断で逃亡者二名共々彼女を始末しようとするが、アクアと626号の連携の前に圧倒された。
やがてそこに議長が現れ、自分の命令違反の行動はモニターでしっかりと見られていたことを告げられると同時に、罰として大尉からパトロール隊員に降格させられた。

  • アクアが密航者であることは事実ではあるし(彼女自身は否定していたが)、そのぽっと出の密航者に自分の仕事を奪われて怒る気持ちは分からなくはないが、その結果命令に背いて罰せられたのは自業自得としか言いようがない。

上記の626号を始末しようとした時、彼から宇宙語で何やら叫ばれていたが、それに対する彼の返事は「顔の事は言うな!」

  • 「ナマズ頭」とでも言われたのだろうか?
    • 「イカパトゥーカ!」と発しており、トゥーロ星の言語で「ハゲ頭」という意味。英語を砕けて訳したように解釈すれば「ナマズ頭」という意味にもなるかもしれない。それも被発言対象がガントゥ本人となればなおさらである。
  • 英語版だと「I am just big-boned!(骨太なだけだ!)」と言い返している。

上記のやり取りの後、ヤケを起こした彼と戦闘になる。その際、626号が共闘メンバーとして戦闘に加わる。
攻撃方法は銃の乱射とショルダータックル。また、こちらが近くにいると腕で振り払ってもくる。
626号が丸まってバウンドしている時にアストロシュートを発動すると、アクアに投げ飛ばされた626号がガントゥの顔にまとわりついて大きな隙を作る事ができる。しばらくすると626号は顔から引き剥がされるので、ガントゥの攻撃に注意しつつ反撃するとよい。

ヴェントゥス編

侵入者のサイレンが鳴って駆けつけたところ、ヴェントゥスに出会って彼を侵入者だと勘違いして銃を向ける。
しかし、その直後にモンスターメタモルフォシス)が機関室に侵入したことが知らされ向かおうとするが、ヴェンが去った後に脱走した626号がそこに現れたところを見つけて、ビームを発射してつながりのお守りを壊す。
その後、一度逃げた626号を追って機関室へ駆けつけ、同時にヴェンも見つける。
626号を「破壊本能だけの生き物」、「欠陥品(だそうだ)」などと罵りつつ二人共処分しようとするが逃げられてしまい、非常警報を鳴らす。
その後、その警報で呼び出されたパトロール隊員達が626号を追いかけるが、結局(626号にとっても)予想外の事態で逃げられてしまった。


パトロール隊員に降格されて以降もスティッチに対して圧をかけるような態度で接し、議長の考えに陰で不満を持っているような発言が見られた。

χ

キャラクターとしては未登場だが、カードで出演。
ヴィラン側のキャラクターだが、登場が早かったためかリバースカード(ヴィランを表すダーク色のカード)ではなくアップライトカード(通常のカード)として採用されている。